陽気なインキネン/日本フィル 言葉のない「指環」

ワーグナー:歌劇《ローエングリン》より第1幕、第3幕への前奏曲
ワーグナー(マゼール編):言葉のない《指環》
指揮:ピエタリ・インキネン
日本フィルハーモニー交響楽団
(2018年4月27日 サントリーホール)
写真が斜めっていてすいません。
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GW直前ということで仕事がいっぱいのはずと予想、あらかじめ券は取ってなかったけど、当日券が100枚ほど出るというので、急遽フレックスで会社を上がってサントリーへ。
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GW直前ということで仕事がいっぱいのはずと予想、あらかじめ券は取ってなかったけど、当日券が100枚ほど出るというので、急遽フレックスで会社を上がってサントリーへ。
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何度も書いているが、この指揮者が気に入っているわけではない。このコンビだとたまたまいつも当日券が出ることが多いので出かける。そもそもサントリーのサイトでは完売となっているのだが。
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インキネンは「ワーグナーと共に生き」ている人らしいのだが、多分この人のワーグナーは初めて聴く。まあ、今までの彼の指揮ぶりを見て(聴いて)、どんな感じになるのかおおよそ予想はつく。だいたいすっきりさっぱり系なんだなあと。
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インキネンほどじゃないけど、私も「一般人よりはわりとワーグナーと共に生きてる感じ」なので、そこそこいろいろな演奏を聴いている。そんで、自分の好きなタイプの演奏は頭にあるから、正直・・・違うなあと思う。大好きなタンホイザー序曲も、集中力に溢れた飯守さんの指揮する演奏に慣れているので、やはり少しもうちょっと(パッション的なものが)欲しいなあとか、ローエングリンの前奏曲も、こないだの二期会での準メルクル&都響の比類ない演奏を思い出し、うう~んとなってしまう。何もベルリンやウィーンのオケと比べているわけではなく、すべて日本のオケが基準となっている。
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日本フィルだってヘタクソではない。うまいんだけど・・・やはり若手指揮者の演奏だなあと思う。わかってて聴いているのでまあ、そんな失望はしないのだけれど。北欧の若い男性が指揮しているのは眼福ではあるものの、頭の中では・・・天使が降りてきたり、白鳥が舞い降りたりはしない。
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しかしまあ、今回のお目当てはマゼール編曲のリングである。この曲は以前、アマオケさんで聴きに行った。まあ、誤解を恐れずに言えばアマオケなので技術的にはプロとは比べてはいけないのだけれど、正直に言えばテンポとか表情の付け方とかはアマオケさんの演奏のほうが好きだったな、と思った(←えええ???)。指揮者の感覚がたまたま私と合ってたのかも。
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インキネンの指揮はすっきりさっぱりなのだけれど、どうも彼は「ワルキューレ」愛が強すぎるのか(勝手な予想)、他の3曲よりはかなり聴けた。いや、4曲全部愛して欲しいのだが。最後の自己犠牲もまあ・・・そこそこな感じだ。
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どうも全体的に(たぶんマゼールの意図したところの)「リングの美味しいところをつなげて聴かせまっせ」というよりは映画の予告編の長い版みたいな印象だった。もうちょっとしたらこういう展開が・・・と思って聴いているとすぐ次の曲に移ってしまい、「さ~て来週のサザエさんは?(フネです)」みたいな感じがそこかしこに聞こえた。そもそもそういう曲なので仕方ないか。(文句言うなら全曲聴けばよいが、ビジネスマンはなかなかそんな暇は。)
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インキネンは「ワーグナーと共に生き」ている人らしいのだが、多分この人のワーグナーは初めて聴く。まあ、今までの彼の指揮ぶりを見て(聴いて)、どんな感じになるのかおおよそ予想はつく。だいたいすっきりさっぱり系なんだなあと。
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インキネンほどじゃないけど、私も「一般人よりはわりとワーグナーと共に生きてる感じ」なので、そこそこいろいろな演奏を聴いている。そんで、自分の好きなタイプの演奏は頭にあるから、正直・・・違うなあと思う。大好きなタンホイザー序曲も、集中力に溢れた飯守さんの指揮する演奏に慣れているので、やはり少しもうちょっと(パッション的なものが)欲しいなあとか、ローエングリンの前奏曲も、こないだの二期会での準メルクル&都響の比類ない演奏を思い出し、うう~んとなってしまう。何もベルリンやウィーンのオケと比べているわけではなく、すべて日本のオケが基準となっている。
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日本フィルだってヘタクソではない。うまいんだけど・・・やはり若手指揮者の演奏だなあと思う。わかってて聴いているのでまあ、そんな失望はしないのだけれど。北欧の若い男性が指揮しているのは眼福ではあるものの、頭の中では・・・天使が降りてきたり、白鳥が舞い降りたりはしない。
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しかしまあ、今回のお目当てはマゼール編曲のリングである。この曲は以前、アマオケさんで聴きに行った。まあ、誤解を恐れずに言えばアマオケなので技術的にはプロとは比べてはいけないのだけれど、正直に言えばテンポとか表情の付け方とかはアマオケさんの演奏のほうが好きだったな、と思った(←えええ???)。指揮者の感覚がたまたま私と合ってたのかも。
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インキネンの指揮はすっきりさっぱりなのだけれど、どうも彼は「ワルキューレ」愛が強すぎるのか(勝手な予想)、他の3曲よりはかなり聴けた。いや、4曲全部愛して欲しいのだが。最後の自己犠牲もまあ・・・そこそこな感じだ。
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どうも全体的に(たぶんマゼールの意図したところの)「リングの美味しいところをつなげて聴かせまっせ」というよりは映画の予告編の長い版みたいな印象だった。もうちょっとしたらこういう展開が・・・と思って聴いているとすぐ次の曲に移ってしまい、「さ~て来週のサザエさんは?(フネです)」みたいな感じがそこかしこに聞こえた。そもそもそういう曲なので仕方ないか。(文句言うなら全曲聴けばよいが、ビジネスマンはなかなかそんな暇は。)
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メルクルがこの曲指揮したら、とか飯守さんが・・・とか考えてしまった。
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・・・とはいうものの、このリングの中の曲が色々聴けるのでこの曲は楽しい。日フィルさんの各ソリストさんの演奏も素晴らしく(とくにチェロ独奏の美しさが印象に残り、ホルンコールもミスなく素晴らしい)、なかなか楽しめた。最後も指揮者が手をおろすまで拍手はおこらず、一瞬の沈黙が。さすがにサントリーのお客さんはいつもレベル高いなと。
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インキネンとも日フィルとも何の関係もないのだが、アークヒルズの中の飲食店がかなり変わっていて、新築の木の匂いはとても心地よかったし、ちょっとした木のベンチとかがあるので開演前とかタダで休めてよいのだけれど、お値段の高そうなお店ばかりで悲しくなった。大好きなサブウェイももちろんなくなってしまったし、友人と何度か行って気に入っていたお茶漬けやさんも、ない。あの広いイタリアンのお店(アマオケさんが打ち上げに使い、飯守さんにお説教をくらうあのお店である)もなんかよくわからない会社になっていた。
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新しくできたラーメン屋に入ってみたけど、やっぱり若干高い。さすがに美味しかったけどもう行かないかも。インキネンはもう食べに行ったのかな。
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・・・とはいうものの、このリングの中の曲が色々聴けるのでこの曲は楽しい。日フィルさんの各ソリストさんの演奏も素晴らしく(とくにチェロ独奏の美しさが印象に残り、ホルンコールもミスなく素晴らしい)、なかなか楽しめた。最後も指揮者が手をおろすまで拍手はおこらず、一瞬の沈黙が。さすがにサントリーのお客さんはいつもレベル高いなと。
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インキネンとも日フィルとも何の関係もないのだが、アークヒルズの中の飲食店がかなり変わっていて、新築の木の匂いはとても心地よかったし、ちょっとした木のベンチとかがあるので開演前とかタダで休めてよいのだけれど、お値段の高そうなお店ばかりで悲しくなった。大好きなサブウェイももちろんなくなってしまったし、友人と何度か行って気に入っていたお茶漬けやさんも、ない。あの広いイタリアンのお店(アマオケさんが打ち上げに使い、飯守さんにお説教をくらうあのお店である)もなんかよくわからない会社になっていた。
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新しくできたラーメン屋に入ってみたけど、やっぱり若干高い。さすがに美味しかったけどもう行かないかも。インキネンはもう食べに行ったのかな。
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