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2018年3月 9日 (金曜日)

映画「シェイプ・オブ・ウォーター」

51cxy4tl9jl_sx348_bo1204203200_暇がなくてあまり最近映画館にはいかないのだが、これは観たくて、(レディスデーではなく)普通にお金を払って観てきた。アカデミー賞4つも取ったし。(たまたま有給とったし)
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まあ、R15才指定だとか、猫好きにはキツイ内容とかいろいろ躊躇することはあったのだけれど、まあそこらへんは心の準備をしていれば大丈夫な範囲だった。まあ、それ以外にも自分で心配だったのは、私は映画「アバター」がダメだったってこと。異生物間の恋愛映画はダメな感じだ。アバターの相手役の緑の女の人、どうしてもダメだった。感情移入できなかった。
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しかし。この映画はなかなかおもしろかったし、最後は結構涙ボロボロであった。音楽も映像も美しかったし、何よりよかったのは時代が「冷戦時代のアメリカ」ということで、全体的にレトロな造りであったこと。主人公の親友の男性、会社をリストラされて絵を描いているという設定だったんだけど、描いている絵が古きよきアメリカで、大好きなノーマン・ロックウェルみたいだった。たまに出てくるテレビ番組も白黒でとってもレトロで好き。
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あと、主人公の勤務先である政府の研究施設ってのも、微妙に古くて、微妙にキタナくて、とてもいい感じだった。もし、もっと新しい設定だったら受け入れられないかもなあ。微妙に古い時代なのが、アメリカ版「ALWAYS三丁目の夕日」っぽいというか。全然違うか。
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前記のようにR15指定だったり(エッチなシーンがまあまああるし、ぼかしが一か所あるし・・・でもあのシーンはいらないような気がするが)、結構残虐なシーンがあったり(わりと血みどろなの)、半魚人が主人公の親友の飼い猫を誤って食べちゃったりとか、いろいろと人を選ぶ映画なところもあるのだけど、大人向けのファンタジー、なのかな。私はまかり間違っても半魚人に恋はしないとは思うけど、最後のほう「半魚人結構かっこいいかも」とか思ったりもした。ヒロインの女性も若くも美しくもないけど、だんだんと愛おしく見えるのが不思議。のっけっからヌードになったりするが、美しいというよりは陸上選手のように鍛えていて筋肉質なのが意外。
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わりと公開したばっかりの映画なのでネタばれは避けるけれど、私は面白かったし、もう一回観てもいいかなって思った。なお、エンディングの歌をルネ・フレミングが歌ってたりする。

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