ウォルトン/交響曲第1番 尾高忠明/新日本フィル
グレイス ・ウィリアムズ:シースケッチ
エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 op.85*
ウォルトン:交響曲第1番 変ロ短調
指揮/尾高忠明
チェロ/山崎伸子*
(2017年9月30日 すみだトリフォニーホール)
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前日「プレミアム・フライデー」で強制的に4時半に仕事を上がらされ、そのあと営業所各地の(仲良しの)事務員さんたちと飲み会で5時間くらい飲んだため、業務が滞り、翌日土曜日は出勤。お昼にむりやり上がってすみとりに向かう。
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この日は会場で知り合いにびっくりするくらいたくさん会った(ほとんどアマオケの人)。前から英国音楽が好きで聴いていた私だが、「英国ものは人気がない」と思い込んでいたのでこれは意外だった。つい先々週にアマオケさんのコンサートで会った京都の方にもばったり会った。珍しいプログラム好きの方だったので「あの、やっぱり一曲目がお目当てで?」と聞いたら「いや、ウォルトンですよ」とのお答え。
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みんなウォルトンの1番目当てだった。みんなこの曲アマオケでやってみたいみたい。
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もう、なんか「ウォルトンだヨ!全員集合」状態。
確かにウォルトンはかっこいい。でもこんなに人気あるんだねえ。
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友人に券を取ってもらったので、3階席。前から3番目だったので音は良好。第一曲のグレイス・ウィリアムズは曲も初めて聴くけど作曲者も知らなんだ。こんなにいろいろ調べているというのに知らん作曲家もまだいるのかえ。
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グレース・ウィリアムズ(Grace Mary Williams、1906年2月19日 - 1977年2月10日)は、ウェールズ出身のイギリスの作曲家。
バリー出身。カーディフ大学を卒業した後、王立音楽大学でレイフ・ヴォーン・ウィリアムズに教えを受けた。第二次世界大戦中はリンカンシャー州グランサムに疎開し、そこで最初の交響曲である『協奏交響曲』などを書き上げた。戦後はロンドンでの教職に復帰したが、健康上の理由でウェールズに戻った。ウェールズではBBCに勤務した。(Wikipediaより)
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聴いてみると弦楽器オンリーで結構アンニュイな感じの曲である。こないだ徳島の大塚国際美術館で数々の英国絵画を見たけんども、その時を思い出した。「海」と言えばターナーだけど・・・もちろんそれも思い出したけど、女性作曲家ということでバーン=ジョーンズとかのファム・ファタル的な絵画を思い出した。バーン=ジョーンズいいよねえ。大好きなんだあたし。
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こんな珍しい曲を聴けて、とても幸せ。すごく疲れてたんだけど全然眠くならなかったし(となりの知らない男の人は寝てたけど)。
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次に超有名曲のエルガーのチェロコン。もうナマでも何回聴いたかわからないくらいだが、どの演奏が一番よかっただろう。しかし、この曲は好きながら、いいかげん聴くの辛くなってくる。聴くと必ずデュ=プレを思い出すし、個人的にもどうもいろんな思い出がよみがえるので悲しくなってくる。演奏は女性らしいというか感情のこもった演奏のような気がした(どっちかっつーと男性の演奏のほうがあんまり感情移入しないで済むので聴いてて楽なのだが・・・ウィスペルウェイとか)。
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そしてメインのウォルトン。この曲をナマで聴くの初めてなような気がする(本当はあるのかもしれない、ごめんなさい)。事前にアンドリュー・リットンのデッカ・ウォルトン紙箱を聴いたもので(えええっと交響曲第2番ももちろん入ってますすいません)、どうも新日本フィルさんは演奏は素晴らしかったがほんの少し慣れてない感(すいません、どんな曲にもこれは起こりがち)。
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でもさすがにウォルトンはどんな曲でもカッコイイなあ。あたしはウォルトンで好きなのはねえ、まず戴冠式テ・デウムでしょ、クラウン・インペリアルでしょ、宝玉と勺杖でしょ(←読めない)、スピッドファイアでしょ、チェロ協奏曲でしょ、ああ、もう限りなくあるわあ。
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というわけで知り合いの方々(知り合いといっても大体そもそも友人の知り合いなのだが)はいろんな感想を持ちつつ、やはり最終的には「自分のオケで演奏してみたいな」というのは共通の意見のようだった。わかるなあ。
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前日あんなに会社の人々と飲んだのに、また当然のように飲み会。何故こんなに私の周りはのん兵衛さんが多いのか(あたしもか)。
アンコールが、チェロのアンコールが「鳥の歌」(もちろん杉田かおるではなく、カザルス)、オケのアンコールが「ニムロッド」。
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