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2017年10月28日 (土曜日)

読書嫌いが読むカズオ・イシグロ「わたしを離さないで」

最近。
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夜中に毎日(再)放送しているTBSドラマ「わたしを離さないで」にめっちゃはまっている。何回もこのブログに書いているがウチは全録画テレビなので、放送に気が付いた時はもう何話も過ぎていたにも関わらず、さかのぼって一話から視聴することができた。そんで・・・この文章を書いている時点ではまだ最終回まで観てないんだけど。
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原作読んでみようかなあ・・・というゆるい欲求が湧いてきたので大手町のくま書で買ってみた。さすがノーベル賞取ったばかりの作家の作品で、普段音楽雑誌と付録付き女性誌しか用がない私でも探し回ることなくすぐ手に取ることができた。
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びっくりするかもしれないが、私が文庫本を手に取るのは本当に久しぶりである。音楽関係(と、漫画)以外の本を読むのは久しぶりである。「文庫本ってこんな大きさだったっけ」とかわけのわからんことを考えながら(値段、結構高いんだなとも思った)、購入。基本的にアホなので、さほど厚い本ではないが読破できるか心配だった。
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ところでテレビのドラマのほうであるが。大変暗い、重い内容である。しかしよく考えてみるとこういった傾向のドラマが私は前から好きなんだなと気が付いた。「永遠の仔」とか「白夜行」とか「明日ママがいない」とか。どれも明るく笑って見られるような内容ではない。共通点として大体子役が出てくるし、過酷な運命を背負った子供の成長の話が多い気がする。

(そういえば、先週だかにフジテレビで放送された「北九州監禁殺人事件」の犯人夫婦の息子のインタビューもちゃんと見た。あれはドラマと違って現実の話だけに更に重いものだったけど、今は普通の精神状態を取り戻し、結婚もして幸せになっているようでよかった。)
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というわけだが(←何が)。
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こんなに読書の苦手な私がなんと一日ちょいで読んでしまった。だけど、けっして読みやすかったわけではない。ドラマを見てたので頭の中で補足して読めたからかも。ドラマのほうがわかりやすいし、そもそも・・・ドラマは出演者が綾瀬はるかちゃんと水川あさみちゃんと三浦春馬くんとかなんで、メンバーからして圧倒的にラブストーリー要素が強い。そして・・・イギリスを舞台にした原作に比べて、日本らしく色々とウェットである。
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おまけにドラマには、原作にはない「クローン人間に基本的人権を!!」みたいな運動をする団体みたいなのが出てくるもんで(この運動をしている女の子がなぜかフランス人ハーフの女優さんで、めっちゃ美人。好き)、ドラマを観ることなく原作読んだ場合おそらく湧いてくる「なんでこの子たちはこの運命に抗うことなく静かに受け入れるのだろうか?」という疑問も解決できる。
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というように、非常に分かりやすくテレビドラマはできている。水川あさみちゃんが主人公の親友(原作でルースに当たる)役なのだが本当にムカつく役回りである(女ジャイアン?)。原作とは全然違う。最後の「提供」に向かう場面ではかなり凄い(内臓摘出手術に抗う)演技が見られる。涙なくして見られない。
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そういえば、本日「ふふふふーん」でこれのイギリス映画版を放送したみたいなんだけど、ウチ「ふふふふーん」に入ってないので観れないの。観たかったなあ。すいません、そのふふふふーんって何なの。
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TBSのドラマのほうは、本放送ではかなり視聴率が悪かったそうだが(いや、そりゃそうだわ。週末に観るのはしんどい)、残酷な内容ながら映像は美しく静謐な音楽が素晴らしい。全編に流れる「Never Let Me Go」の歌もいい。子役もうまい。しかし・・・何度も観たいとは思わない。SFとは言え、本当に辛い内容である。実際、わたしはテレビのグルメ番組で「この鶏はストレスのかからない自然に近い環境で育てています」とかいうのを観るのもしんどくなるくらいだった。人間が家畜として育てられる話だもんね。
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(ところで、このドラマの名前を略すと「わた離」となり、ノーベル賞作家から突然橋田寿賀子っぽくなっちゃうのでやめたほうがいい。)
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挿入曲「Never Let Me Go」
https://youtu.be/LUNWm_RyGyA
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今日、久しぶりに隣町の魚屋さんに行ってみたら、なんと・・・更地になっていた。このブログで数々のヘンテコ魚料理記事を書いていた、あの「歩いて行ける築地」と勝手に私が呼んでた大好きな魚屋さんである。本当にショックだった。これから新鮮なお魚(もしくはくじらのお刺身)を手に入れるのはどうしたらいいのだろう。

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2017年10月22日 (日曜日)

オットー・ネーベル展 Bunkamura

Dsc_0622_2友人が会社でタダ券貰ったので、昨日雨の中出かけてきた。土曜の渋谷、もしかして街はさほど混んでないのでは・・・と希望的観測をしていたが、まったくそんなことはなく。
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傘をさしている分だけ、余計混んでいる感。駅から東急本店までなかなかたどり着けず。友人はもっと酷くて地下鉄の駅から地上に出るのに時間がかかり、遅刻。
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まあ、展覧会は大変空いていて快適ではあった。そもそもあんまり有名じゃない画家だからかもしんね。シアターコクーンは大盛況で(まあ、人気役者さんがたくさん出る舞台だったもんでね)、ずいぶん違うなと思った。
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オットー・ネーベルという人は私もあんまり知らない。タダ券回ってこなかったら行かなかったと思う。バウハウス関係の人だというふんわりとした前知識以外あんまりよくわからないで出かけた。
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バウハウスの人・・・というよりは奥さんがバウハウスのアーティストの一人の助手だったから、自然にカンディンスキーやクレーのお友達になった、という感じかな。そもそもは俳優志望で(若いころの写真はなるほどイケメンである)、演劇の学校にも行ってたらしい。それで、さあ初舞台、という時に戦争がはじまり、絵を描き始めたと思ったらナチスの迫害(バウハウスは総統閣下のお気に召さなかったので)に遭い、スイスのベルンに夫婦ともども亡命。経済的に苦しかったので、ベルンの劇場で舞台俳優として舞台に立ったりしたらしい。
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絵の作風としては・・・印刷やネットで見る限りクレーに似た感じの抽象画なのかなあという印象を受けるが、本物を見るとちっとも似てない。というのは画面は大変に厚塗りでテカテカしており堅牢である。そして目を近づけてみると小さな点や細い線が見えてくる。印刷では一切出ないと思う。細かく見るとまるで子供のころに見た色覚検査表のようである。
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絵よりは人となりとか人生とかに興味が湧いた。すごく几帳面な人のようで大変細かい奇麗な字を書き、自分の作品はすべてカタログ化していたし、グラフィックデザイナーのごとく色見本帳みたいなのを作ったりしてた。
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現実に周りに居たら、私とは気が合わなそうなタイプの芸術家だ。
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他には、バウハウスの展示がはじめの方にあり(見たことあるような感じだったけど、バウハウス好きの私は歓喜)、シャガールの有名な絵が何点か(「え。この絵日本にあんの」ってちょっとびっくり)、あとお友達のクレーとカンディンスキーの絵が結構。このヘンに興味のある方は行かれた方がいいかと。あと、グッズがなかなか可愛かった。Tシャツないのが残念。可愛いのが作れただろうになあ。紅茶が美味しそうだったので買った(絵、関係ないし)。
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展覧会後、「せんべろ」系な酒場に行ったが、結構飲み食いしたのにお会計が二人で4千円いかないのにはびっくり。しかしあまり酔ってなかったようで、安いぶんアルコール分が低いのかもしれん。
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安かった分、塔に行って「2せんべろ」のカイルベルトリング(53年)を買ってしまった。実は10月より激烈に保険料が上がり(4~6月に残業しすぎて算定で上がった)、給料が激減したので節約しなきゃと思ったのに。クラウス盤があれば十分なのに、あたしのバカ~~~。

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台風がひどくならないうちに選挙投票に出かけてきたが、いつもならポストに入っている政党や立候補者の一覧みたいなやつが今回なくて、しかも政見放送なんか観る暇なかったから、しょうがないからYouTubeで見て決めた。

「間違っても政党書く欄に『支持なし』とか書かないようにしなきゃ」と肝に銘じて行ってきた。昔昔、舞台だか映画だかの看板に「エノケソ」って書いてあってエノケンかと思って間違って入ったら違う人出てた、みたいなことを聞いたことあるけどアレと変わらないよね、「支持政党なし」って政党。

 

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2017年10月15日 (日曜日)

飯守さんの「神々の黄昏」 新国立劇場

201710142_2ワーグナー:「ニーベルングの指環」第3夜
楽劇「神々の黄昏」(序幕と全3幕)

指揮:飯守 泰次郎
演出:ゲッツ・フリードリヒ
演出補:アンナ・ケロ
美術・衣装:ゴットフリート・ピルツ
照明:キンモ・ルスケラ
舞台監督:村田 健輔
合唱指揮:三澤 洋史
ジークフリート:ステファン・グールド
ブリュンヒルデ:ペトラ・ラング
アルベリヒ:島村 武男
グンター:アントン・ケレミチェフ
ハーゲン:アルベルト・ペーゼンドルファー
グートルーネ:安藤 赴美子
ヴァルトラウテ:ヴァルトラウト・マイヤー
ヴォークリンデ:増田 のり子
ヴェルグンデ:加納 悦子
フロスヒルデ:田村 由貴絵
第1のノルン:竹本 節子
第2のノルン:池田 香織
第3のノルン:橋爪 ゆか
合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:読売日本交響楽団
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申し訳ない。
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ずっと書いてきたが、この4月よりずっと多忙で。体が休まってない。やっとカミタソ行ってきたんだけど、まともな体調でない。今月も早や残業は30時間(←え)。前の日は10時まで働き、当日は朝8時半から出勤。昼まで給与計算業務をして半休取ってオペラパレスへ。土曜出勤の日だったもんで。でも、有給はごっちゃり余ってる。バイロイト3回くらい行けそう。金はないけど。
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休み時間もトイレ以外は席で死んでた。楽しみにしていたハヤシライスを食べに行く気力なく。当然第3幕ではお腹が空いてしまった。
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あまりに体がだるいのでオペラを見ている間も何だか後ろから歩いてくる黒い物体が見えたりして(通路でなく、わたしのすぐ横を)、結構ヤバイ感じがした。劇場って出るっていうし。見えないものが、見えないものが、見えないものが見えてくる(From アッシジ)。
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お前の体調なんかどーでもいい。はよ感想を書けと。ああそうかい。
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今回は「プログラム付きお座布団貸与付きS席」で。なんかお得な感じでしょ。お座布団は紺色で3センチくらいの厚さ(かな?)。わたしは腰痛持ちでもなく(版画してた頃はひどく悩まされていたが)、オペラパレスの座席もそんなに座り心地が悪いわけでもないのでタダじゃなきゃ借りないんだけど、座ってみるとちょっと座高が高くなる感じでこれはこれでいいかも。背が低いもんでね。
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席は前から11番目。前の席のお客さんがいつも気になるのだが(座高が高い人、アフロヘアの人などは非常にこまる)、今回は小柄なアジア系外人カッポーだったので全然気にならず。Youは何しに日本へ。
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逆に(こんなこと書いていいのかわからんけど)となりに座ってた知らない会社員風の男性が上演中かなり寝ており、起きているときも終始タメイキをつかれるので結構気になってしまった。このオペラ一番の聴きどころのハーゲンのまんねんの人たちの合唱が始まっても寝ていたのでエルボーで叩き起こそうかと思った(チミチミ、ここを見逃しちゃあかんやろ)。事件になるのでやんなかったけど。
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さて。私のリング歴はそこそこ長いが、コンプリートしたのは実は今回が初めてかも。トーキョー・リングも、準君のときとダン君の時を合算してコンプリートなくらい。何だかいつも一個抜けている。
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遠ーーーい昔に観たゲッツ・フリードリッヒの「神々の黄昏」も断片的にしか覚えてないんだけど。その時は「遠いようろっぱではこんな革新的なものをやっているのか。」と思ったものが、今見ると(一緒ではないけど同じ人が演出しているのでやはりかなり似ている)、ずいぶん古いなあという印象。パトリス・シェローのリングだって、当時はとんでもなく革新的で聴衆が受け入れられなかったものだが、今みると古典だしね。
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印象的だった舞台上に並ぶ巨大レンズもまた登場。あの後ろに歌手が立つと映画のクローズアップみたいな印象を観客に与える。演出家お気に入りの手法か。
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あと、薄い記憶であるが第3幕でジークフリートが3人のラインの乙女たちに何か四角い板のようなものを川にぶん投げてたシーンがあって、「なんか意味あんのかな。大人になったらわかるのかしらん」とかその時は思ったが、昨日ほぼ同じことがあったけどわかんないかった。板は三角だったけど。
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ええっと、順を追うと。プロローグ。端役は日本を代表する女性歌手で固めており。主役歌うような池田香織さんもノルンの一人。オカッパのウィッグでみんな同じように見える・・・って体形でわかるか。
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今回はペトラ・ラングのブリュンヒルデ。飯守さんリングは全部ブリュンヒルデは違う人だったのかな。どの人も・・・どうかな、テオリンがやっぱり一番好きかな。ラングはバイロイトおなじみな歌手だけど、あんまり好きな声ではない。しかも最初の方は声をセーブしているのかいまいち。仕方ないのか。
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グールドはいつものグールド。服装も変わらず。布がいっぱいいりそう。
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ギービッヒ家。ハーゲン役のペーゼンドルファーは「今日ちょっと調子悪いけど歌います」的なアナウンスが前回公演であったようで心配してたんだけど、この日は何もなく。治ったみたい。いつも通り見事。
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グンター役のケレミチェフは新国の「死の都」の時にフリッツ歌ってた人やで。死の都では二役で第2幕のピエロのあの有名なアリアも歌ったけど、真面目な歌唱をする人のようで「この人は(うーん)・・・ピエロ役より実直なグンターみたいな役のほうがぴったり」とか思ったので、ホントにぴったり。外見も、素敵なグートルーネ(安藤さん、美しい)とぴったりなスマートさ。怪しい関係にある兄妹がハーゲンの提案に喜んで、二人で手を取り合ってベッドの上でぴょんぴょんはねるシーンは可愛かったなあ。
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色々すっとんでワルトラウト・マイアーのヴァルトラウテ。相変わらずお奇麗である。芸歴長いからずいぶんいろいろな役を観させていただいたけど、ヴァルトラウテは初めて観るのかな。ジークリンデ、クンドリー、マリー(オランダ人じゃなくてヴォツェックのほうね)、イゾルデ。どの役も歌手のお手本になるような見事な歌いぶりだった。歌手というより舞台女優という感じ。普通のオペラ歌手のような「歌手だけどたまたまこの役やってる」感は皆無。もうその役の人にしか見えない(ロンドンでみたベーレンスもそんな感じだったなあ)。
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第2幕。アルベリヒ役の島村さんはリアルにアルベリヒにしか見えない。大体、西洋人がアルベリヒとかミーメとかを演じるとでっかい人が多いから「どこが小人族なの」と思うけど、島村さんはちゃんとアルベリヒに見える。片手が「フック船長」になってるのは「ラインの黄金」でヴォータンに指切られたからかな?
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ハーゲンがまんねんの皆さん(合唱団)を呼び出す。長いトランペットを持った奏者に人々が舞台の横のバルコニーに登場。効果満点である。合唱団も(今回は新国立合唱団じゃ人数足りなかったのか二期会その他からもお助け)いつもながら素晴らしい。ハーゲンがでっかいのでなんか合唱団が小人族のよう。ハーゲンは槍を股に挟んでまさかの下ネタ。2回もやる。演出だけど合唱団はもっと大暴れしてもいいのにな。
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ここにきてブリュンヒルデの怒り爆発。ここがこの役の真骨頂でしょ。ラングってなんか遠目に見て奈良美智さんの書くイラストみたいな感じだなと思った、オデコで。
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あまり関係ないけど、合唱団の女性の方々の正装の衣装がみんな違ってて、みんな素敵だった。オートクチュールかな、もっとよく見たいなと思ってオペラグラスで観てたんだけど出る時間短くてね。残念。
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第3幕。「ラインの黄金」と同様にながっぽそい青い蛍光灯みたいなのが前後しててライン川のお水を表す。3人の乙女結構衣装がせくしいで大胆。わたしがファンであるあの知的な加納悦子様があんなカッコで・・・ちょっと違和感。声楽的には(ノルンもだけど)この3人は見事。演技しながら大変そう。すっころんだりしたのは演出なのかしらん。
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いやまあ、今さらだけど、ホント不本意だわジークフリート殺されるの。なんだろうアレ。こないだの高速道路の事件思い出して(全然関係ねえのに)ムカムカした。見事な「葬送行進曲」を聴きながら、本当に悲しくなった。幸せだったころの「ジークフリート」でのジークフリートとブリュンヒルデを思い出して懐かしくなった。それと同時に・・・「ああ、もうこのリング観るの最後なんだあ」と思ってそれも悲しくなった。
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最後はブリュンヒルデの自己犠牲。ここでまたラングが本領発揮。あんまり声楽的には好きではないんだけど、とにかくド迫力で素晴らしい。さすがに歌いなれてる感。雷的な効果音が鳴り響き、大迫力。ドリフ的にセットがドタバタ倒れたりして「なんか・・・すごいもの見てるなあわたし。来てよかった。」とか今更思った。視覚的にも演奏も凄すぎて涙が出た。最後にいつも泣いてしまうんだけど何だろう。
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しかし、最後の最後でかぶったシーツの中からブリュンヒルデが引田天功ばりに「ハイッ」とばかり登場したので出てた涙もひっこんでしまった。ナニコレ。「ブリュンヒルデは生きていた!<完>」 でもちょっとターミネーターのサラ・コナーみたいでかっこいいなと思った。
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最後の拍手は舞台の幕が降りるまで待って待って待って・・・拍手が巻き起こった。たまにこういう観客の時に当たると大変ありがたい。まあ開演前に奇声を発する人もいたにはいたけど(何て言ってたのかわかんない)、鑑賞には影響はなかった。
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やはり一番拍手が多かったのは(第一幕の終わりでだけど)マイヤーさんだった気が。でも他の歌手もかなりブラボーが多かった。まあ若干飯守さんにもブーがあった気はするけど大体反応は良かった。それにしても(今更思うけど)日本人はなんでこんなにリング好きなのかしら。こんな長いものをよく耐えるよねえ。わたしもこんなに疲れているのにちゃんと全部観たし。
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その他、気づいた点。
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・ジークフリートのホルンの人が毎回のように外すのでなんか気の毒になった。終演後トイレで男泣きしてないか心配になった(そもそも男性なのか知らないけど)。
・新国立に初登場の読響は大健闘。ワーグナー得意だよね。
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・「指環」は指環というよりはメリケンサックみたいでアレで殴られたら出血しそう。
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・となりに座ってたカッポー(日本人)が、開演前の注意アナウンスを聞きながら「なんで日本語と英語だけなの。中国人とかも来てるんだから中国語とか韓国語とかでもすればいいのに」と言ってたけど、なんか想像するとぶち壊し感が。雰囲気を楽しもうよ。
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・正直に書かせていただくと。今年聴いたもう一つのカミタソの、ハルサイ助っ人ブリュンヒルデのレベッカ・ティームが良かったなあ。もう一度聴きたい。あたし好み。
しかし、日本に居ながら年内に2回も、違うプロダクションのカミタソが見聞きできるなど、すごい時代になったものだ。
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201710141
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2017年10月 9日 (月曜日)

久々の連休。

久しぶりに会社を休んだ。法には引っかからないとは思うけど、13日休んでなかった。世間は3連休だったけど私は2連休だった。いっそ熱を出したり倒れてくれればいいのに、結構健康なのでホントにいやになる。大人だから泣かないけど泣きたい。疲れた。本当に疲れた。3~4日寝てたい。
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ずっとテレビが見れなかったので、普通のテレビ放送や録画やYouTubeを見ていた。
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以下のようなものを。
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映画「荒川アンダーザブリッジ」(TVK)
つまんなそうに思ったが、意外と面白かった。こういう映画に大体出る佐藤二郎さんが出ないのは珍しいと思った。イケメン俳優さんがカッパになったり星の被り物したりして大変そうだった。アニメのほうも原作も読んでないんでなんとも言えないんだけど。
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香川照之の昆虫すごいぜ! (ETV)
もう3時間目になるのか。特別編含めてもちろん全部観ているが、NHK攻めすぎだと思う。もちろんこれからも全部観る。
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ねほりんぱほりん (ETV)
待望の2期が始まった。石澤アナウンサーが牛の人形で出てきたのがよかった(牛澤アナウンサーとして)。
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(消されたら困るので)リンクは貼らないけど、1978年サヴァリッシュ・バイエルンのローエングリンをYouTubeで見た。ぜひ探してみて。画質も音質もイマイチだけどカラーだし。何しろ若きルネ・コロのローエングリンは美声だし、カタリナ・リゲンツァのエルザが美しい。演出が昔ながらで非常に落ち着く。というか映像がぼんやりしてて「なんかわたし、疲れてて夢を見ているのかしら」と思うような映像。
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コツープってテノールは素晴らしい。ジークムント。デッカのショルティリングに録音できなくて残念。
https://www.youtube.com/watch?v=0iUNS-PW4zw
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ネトレプコが日本に来てたらしいんだけど(知らんかった)、YouTubeに上がってた比較的最近のコンサートの動画はびっくりした。サムネイルで渡辺直美ちゃんかと思った。女優さんみたいにスタイルよかったのに・・・ロシアの女の人ってなんで太るの。タラソワコーチだって昔はあんなに・・・。何年か前ピアニストのダンナさん亡くなった時はあんなに痩せて別人のようになったけどすぐ戻っちゃったし。
 

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2017年10月 7日 (土曜日)

織田選手、トリスタンで滑る。

テレビで、フィギュアスケートやってたので「出場者がすげえ豪華だな」とか「こんなのナマで見られたら一生の思い出になるなあ」などと思いながら見てた。そんで本田まりんちゃんとか三原まいちゃんとか「ホント天使だな」とか思いながら見てたんだけど、一番びっくりしたのは、かの織田信成さんがワーグナーの「トリスタンとイゾルデ」で滑ってたコトだった。
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この曲でスケート滑るの、あんまり見たことない。アイスダンスとかはもしかしてありそうだが。
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織田くん、外見的にちっともこの曲が似合わない。実はロシア人イケメンとかに滑ってもらいたい・・・とは思いつつ、やっぱりこの曲はものすごく好きなので嬉しい。ミスも若干あったもののスケートは素晴らしい。でも、わたしはネイサン・チェンが好きです(←え)。
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もうすぐオリンピック、楽しみだ。そういえば毎回楽しみの、ラキムガリエフ出るかなあ。覚えておいてねラキムガリエフ。

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2017年10月 1日 (日曜日)

東京地下オーケストラ演奏会 ティル&巨人

R・シュトラウス:交響詩「ティルオイレンシュピーゲルの愉快ないたずら」
マーラー:交響曲第1番 「巨人」

指揮:池田開渡
東京地下オーケストラ

(杉並公会堂 2017年9年30日)
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新日本フィルの英国コンサートのあとに飲み会をして、知り合いがこれから行くというので一緒についていった次第。わたし非常に酔っぱらっていたので、今考えるとシラフでは絶対行かなかっただろうなと。非常に魅力的な(美味しい)プログラムだったにせよ。
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東京地下オーケストラさんはアマオケだが初めて聴くオケである。全く宣伝とかしてないらしいし、開始時間も夜8時。これは・・・客入らないなあとは思ったけど。
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思った通りだった。
観客はオケと同じくらいの人数。まあ、ティルも巨人も大編成のオケでする曲なのだが、人数は50人くらいだったかな。1000人ちょい入るホールなんだけど、こんなにガラガラのコンサートを初めて見た。普通にアマオケだってもうちょっと入ると思う。採算あわなそう・・・というかそもそも無料なんだけど。
入口で配られたのは、立派なパンフレット・・・なわけもなく曲目と出演者の書いてあるコピー用紙(A4紙っぺら)一枚。
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「え、本当にこれでやるの?」みたいな雰囲気の中演奏は始まった。期待はしてなかったものの・・・ええ、結構うまいんじゃない?このオケ。まあ、たまにはおかしな音を出す管楽器の人も若干(ホントに若干)いたものの、弦は大変お上手。(ネットで見たら、弦の人は音大卒の方とかが混じっているようであった。道理でねえ)
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わたし的には力いっぱい大拍手のつもりだったんだけど、パラパラの拍手。このような人数のお客さんでやりがいはあるのだろうか、とかなり心配。
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10分ほどの休憩のあと、マーラーは始まった。うーん。圧倒的に人数が足りない(ついてった知人は「(ワルター指揮の)コロンピア交響楽団みたい」と言ってたが、物は言いようだなと思った)。いつもなら舞台裏で心地よく響くバンダのトランペットがいない。舞台上のトランペット奏者が弱音器を付けて?吹いてる。
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演奏は指揮者がなかなか盛り上げ方が上手なようで(恥ずかしがり屋なのかホルンが立ったりベルアップとかなかったけど)、わたし的には楽しかった。一緒にいた友人2人は「うーん・・・悪くないけど・・・」という感じであった。まあ、酔っぱらってたので何でもよかったのかもしれない、わたし。
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帰りは、他のアマオケさんならロビーで「〇〇さん!素晴らしかったですう」とか「来てくれてありがとう!」みたいな感じでにぎやかに盛り上がるのに、そういうのもなく・・・なんか誰か死んだのかなくらいのお通夜状態だった・・・って思ったのは気のせい?他の場所では打ち上げで盛り上がったのかなあ(と、思いたい)。
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次いつやるのかなあ。このお通夜状態がクセになりそうなので曲目によってはまた行きたいですね。(←ええええ??)

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ウォルトン/交響曲第1番 尾高忠明/新日本フィル

20170930_3_2グレイス ・ウィリアムズ:シースケッチ
エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調 op.85*
ウォルトン:交響曲第1番 変ロ短調

指揮/尾高忠明
チェロ/山崎伸子*

(2017年9月30日 すみだトリフォニーホール)
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前日「プレミアム・フライデー」で強制的に4時半に仕事を上がらされ、そのあと営業所各地の(仲良しの)事務員さんたちと飲み会で5時間くらい飲んだため、業務が滞り、翌日土曜日は出勤。お昼にむりやり上がってすみとりに向かう。
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この日は会場で知り合いにびっくりするくらいたくさん会った(ほとんどアマオケの人)。前から英国音楽が好きで聴いていた私だが、「英国ものは人気がない」と思い込んでいたのでこれは意外だった。つい先々週にアマオケさんのコンサートで会った京都の方にもばったり会った。珍しいプログラム好きの方だったので「あの、やっぱり一曲目がお目当てで?」と聞いたら「いや、ウォルトンですよ」とのお答え。
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みんなウォルトンの1番目当てだった。みんなこの曲アマオケでやってみたいみたい。
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もう、なんか「ウォルトンだヨ!全員集合」状態。
確かにウォルトンはかっこいい。でもこんなに人気あるんだねえ。
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友人に券を取ってもらったので、3階席。前から3番目だったので音は良好。第一曲のグレイス・ウィリアムズは曲も初めて聴くけど作曲者も知らなんだ。こんなにいろいろ調べているというのに知らん作曲家もまだいるのかえ。
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グレース・ウィリアムズ(Grace Mary Williams、1906年2月19日 - 1977年2月10日)は、ウェールズ出身のイギリスの作曲家。
バリー出身。カーディフ大学を卒業した後、王立音楽大学でレイフ・ヴォーン・ウィリアムズに教えを受けた。第二次世界大戦中はリンカンシャー州グランサムに疎開し、そこで最初の交響曲である『協奏交響曲』などを書き上げた。戦後はロンドンでの教職に復帰したが、健康上の理由でウェールズに戻った。ウェールズではBBCに勤務した。(Wikipediaより)

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聴いてみると弦楽器オンリーで結構アンニュイな感じの曲である。こないだ徳島の大塚国際美術館で数々の英国絵画を見たけんども、その時を思い出した。「海」と言えばターナーだけど・・・もちろんそれも思い出したけど、女性作曲家ということでバーン=ジョーンズとかのファム・ファタル的な絵画を思い出した。バーン=ジョーンズいいよねえ。大好きなんだあたし。
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こんな珍しい曲を聴けて、とても幸せ。すごく疲れてたんだけど全然眠くならなかったし(となりの知らない男の人は寝てたけど)。
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次に超有名曲のエルガーのチェロコン。もうナマでも何回聴いたかわからないくらいだが、どの演奏が一番よかっただろう。しかし、この曲は好きながら、いいかげん聴くの辛くなってくる。聴くと必ずデュ=プレを思い出すし、個人的にもどうもいろんな思い出がよみがえるので悲しくなってくる。演奏は女性らしいというか感情のこもった演奏のような気がした(どっちかっつーと男性の演奏のほうがあんまり感情移入しないで済むので聴いてて楽なのだが・・・ウィスペルウェイとか)。
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そしてメインのウォルトン。この曲をナマで聴くの初めてなような気がする(本当はあるのかもしれない、ごめんなさい)。事前にアンドリュー・リットンのデッカ・ウォルトン紙箱を聴いたもので(えええっと交響曲第2番ももちろん入ってますすいません)、どうも新日本フィルさんは演奏は素晴らしかったがほんの少し慣れてない感(すいません、どんな曲にもこれは起こりがち)。
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でもさすがにウォルトンはどんな曲でもカッコイイなあ。あたしはウォルトンで好きなのはねえ、まず戴冠式テ・デウムでしょ、クラウン・インペリアルでしょ、宝玉と勺杖でしょ(←読めない)、スピッドファイアでしょ、チェロ協奏曲でしょ、ああ、もう限りなくあるわあ。
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というわけで知り合いの方々(知り合いといっても大体そもそも友人の知り合いなのだが)はいろんな感想を持ちつつ、やはり最終的には「自分のオケで演奏してみたいな」というのは共通の意見のようだった。わかるなあ。
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前日あんなに会社の人々と飲んだのに、また当然のように飲み会。何故こんなに私の周りはのん兵衛さんが多いのか(あたしもか)。

アンコールが、チェロのアンコールが「鳥の歌」(もちろん杉田かおるではなく、カザルス)、オケのアンコールが「ニムロッド」。

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