オットー・ネーベル展 Bunkamura
友人が会社でタダ券貰ったので、昨日雨の中出かけてきた。土曜の渋谷、もしかして街はさほど混んでないのでは・・・と希望的観測をしていたが、まったくそんなことはなく。
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傘をさしている分だけ、余計混んでいる感。駅から東急本店までなかなかたどり着けず。友人はもっと酷くて地下鉄の駅から地上に出るのに時間がかかり、遅刻。
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まあ、展覧会は大変空いていて快適ではあった。そもそもあんまり有名じゃない画家だからかもしんね。シアターコクーンは大盛況で(まあ、人気役者さんがたくさん出る舞台だったもんでね)、ずいぶん違うなと思った。
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オットー・ネーベルという人は私もあんまり知らない。タダ券回ってこなかったら行かなかったと思う。バウハウス関係の人だというふんわりとした前知識以外あんまりよくわからないで出かけた。
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バウハウスの人・・・というよりは奥さんがバウハウスのアーティストの一人の助手だったから、自然にカンディンスキーやクレーのお友達になった、という感じかな。そもそもは俳優志望で(若いころの写真はなるほどイケメンである)、演劇の学校にも行ってたらしい。それで、さあ初舞台、という時に戦争がはじまり、絵を描き始めたと思ったらナチスの迫害(バウハウスは総統閣下のお気に召さなかったので)に遭い、スイスのベルンに夫婦ともども亡命。経済的に苦しかったので、ベルンの劇場で舞台俳優として舞台に立ったりしたらしい。
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絵の作風としては・・・印刷やネットで見る限りクレーに似た感じの抽象画なのかなあという印象を受けるが、本物を見るとちっとも似てない。というのは画面は大変に厚塗りでテカテカしており堅牢である。そして目を近づけてみると小さな点や細い線が見えてくる。印刷では一切出ないと思う。細かく見るとまるで子供のころに見た色覚検査表のようである。
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絵よりは人となりとか人生とかに興味が湧いた。すごく几帳面な人のようで大変細かい奇麗な字を書き、自分の作品はすべてカタログ化していたし、グラフィックデザイナーのごとく色見本帳みたいなのを作ったりしてた。
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現実に周りに居たら、私とは気が合わなそうなタイプの芸術家だ。
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他には、バウハウスの展示がはじめの方にあり(見たことあるような感じだったけど、バウハウス好きの私は歓喜)、シャガールの有名な絵が何点か(「え。この絵日本にあんの」ってちょっとびっくり)、あとお友達のクレーとカンディンスキーの絵が結構。このヘンに興味のある方は行かれた方がいいかと。あと、グッズがなかなか可愛かった。Tシャツないのが残念。可愛いのが作れただろうになあ。紅茶が美味しそうだったので買った(絵、関係ないし)。
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展覧会後、「せんべろ」系な酒場に行ったが、結構飲み食いしたのにお会計が二人で4千円いかないのにはびっくり。しかしあまり酔ってなかったようで、安いぶんアルコール分が低いのかもしれん。
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安かった分、塔に行って「2せんべろ」のカイルベルトリング(53年)を買ってしまった。実は10月より激烈に保険料が上がり(4~6月に残業しすぎて算定で上がった)、給料が激減したので節約しなきゃと思ったのに。クラウス盤があれば十分なのに、あたしのバカ~~~。
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台風がひどくならないうちに選挙投票に出かけてきたが、いつもならポストに入っている政党や立候補者の一覧みたいなやつが今回なくて、しかも政見放送なんか観る暇なかったから、しょうがないからYouTubeで見て決めた。
「間違っても政党書く欄に『支持なし』とか書かないようにしなきゃ」と肝に銘じて行ってきた。昔昔、舞台だか映画だかの看板に「エノケソ」って書いてあってエノケンかと思って間違って入ったら違う人出てた、みたいなことを聞いたことあるけどアレと変わらないよね、「支持政党なし」って政党。
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