大塚国際美術館に行く①
夏休みが仕事で全く取れなかったので、今頃1日だけ有給休暇を取得し、お友達と二人で徳島県鳴門市に1泊旅行してきた。だが1泊とは言え・・・2週間くらいかけてヨーロッパじゅうの美術館や遺跡やら速足で巡ってきたような充実感。本当に楽しかった。
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この「大塚国際美術館」は何年か前テレビで観て、とても行きたかった美術館である。なんでも日本で一番入場料が高く(前売りで3100円)、一番人気があって、しかも1000点以上の収蔵品のうち、本物は一点もない、という・・・。展示品は古代から現代までのありとあらゆる欧米の名作ばかり(古代遺跡の壁画をまるまる再現した展示もあり)を、陶板に焼き付けて再現したものである。
まあぶっちゃけ「焼物」なのだがこれから先1000年くらいは劣化せずに残るという。大きさはすべて本物と同じ。しかしもちろん本家本元に著作権はあるので、作成・展示には許可を得なければならない(お金かかる)。その上、絵を飾る額縁は本物とほぼ一緒のものを作成しているため(イタリアなどに特注)、そのお値段もハンパない(額だけで億とか1千万とかのも)。
ぱっと見レプリカとはわからないくらい精巧にできているのだけれど、画面に顔を近づけてよく目を凝らしてみると、やはりレプリカではあると感じる。本物を観たことのあるダヴィンチやさんざんウィーンで観たクリムトなどは「やっぱり本物とはちょっと違うなあ」とは思う。でもまあそれはそれで、全然本物観たことない作品は「やっぱりすげえな。有名なだけあるな」と思うし、この先一生本物観ることないかもしれないシスティーナ大聖堂のミケランジェロとかピカソのゲルニカとかやはり大きさで圧倒された。しかも本物じゃないからどこを写真に撮ってもOK。
この美術館はボンカレーやポカリスエットでおなじみの大塚製薬が創立75周年の記念事業として設立されたものである。ずいぶん儲かったな大塚製薬。こんなすごいものを観させてもらって、もっとボンカレー食べなきゃと思う。最近食べてないなボンカレー。
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・・・話戻って。そもそも「徳島に旅行に行くの」と会社等で言ったりすると「ええ?、徳島に何しに行くの?」と意外な顔で聞かれた。で、「あのね、日本で一番入場料の高い、しかも本物が一個もない美術館に行くの。モナリザとかひまわりとか、世界中の有名な作品がたっくさんいっぺんに観られるんだよ。」と説明するとみんな「ええ~知らない。そういうのがあるの。」と結構興味深げな反応。そう、この美術館有名なようで一般的にはあまり知られてない。
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東京羽田から徳島までたったの一時間。イヤホンでベルカントのオペラアリアを4~5曲聴いてるうちに到着してしまう。徳島阿波踊り空港。ホテルは送迎してくれて、美術館はホテルより車で2~3分。あいにくに雨降りだったのでタクシーを呼んでもらって行ったのだけどすぐ着いてしまった。東京者はどこでもよく歩くのでこのくらいは普通に歩ける。
瀬戸大橋がよく見える。
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ホテルはここらへんでは大人気のリゾートホテル「ルネッサンスリゾートナルト」。オーシャンビュー。いろいろとラグジュアリー。備え付けのアメニティがロクシタン。こんな豪華なホテルに泊まったのは初めてである。
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(室内撮ってないけど)
しかしまあ驚くなかれ。近くで有名なナルトの渦潮が渦巻いているにもかかわらず、美術館以外の観光は一切行かず。海にも入らず。二日間美術館しか行かなかった。だってあまりに楽しいんだもん。1日目にお昼から入場して5時まで見学してあまりに楽しくて翌日ももう一回入場券買っていくことに決定。2日間入場券買ったから6200もかかった。でももう次にいつ行けるかわかんないからね。(続く)
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