読売日響 プロコフィエフ/ピアノ協奏曲第2番 トリフォノフ&マイスター
スッペ:喜歌劇「詩人と農夫」序曲
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 作品16
ベートーヴェン:交響曲 第6番 ヘ長調 作品68「田園」
指揮=コルネリウス・マイスター
ピアノ=ダニール・トリフォノフ
プロコフィエフ:ピアノ協奏曲 第2番 ト短調 作品16
ベートーヴェン:交響曲 第6番 ヘ長調 作品68「田園」
指揮=コルネリウス・マイスター
ピアノ=ダニール・トリフォノフ
読売日本交響楽団
(2017年9月16日東京芸術劇場)
(2017年9月16日東京芸術劇場)
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ダニール・トリフォノフ ピアノ・リサイタル (2011年)
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久しぶりにトリフォノフを聴きに、池袋。このホール苦手なんだけど日程から言ってしかたない。トリフォノフは今回の来日では東京はコンチェルトのみ。単独リサイタルは名古屋だけだった。ずるーい。いいなあ名古屋の人。
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何だかいろいろ迷ってるうちにはしっこの前の方になってしまった。ピアニストは背中しか見えん。指揮者はよく見えたが。
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演奏会前の舞台にはピアノが後方に出番を控えていたが、ピアノのブランド名が見えん。どんなに目をこらしてもお目当てのファツィオリの名前が見えない。椅子にも書いてない。「えー名古屋ではファツィオリだったけどここじゃ普通にスタインウェイなの?」とか思った。どきどき。
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新しく客演指揮者になったマイスター。若くていかにも好青年っぽい感じ。英会話教室のマンツーマンでこの先生当たったらガッツポーズしてしまいそうなよさそうな外人さん。名前がフォルクスオパーなんかの指揮者っぽい(シュターツオパーじゃなくて)。
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まずは「詩人と農夫」。私がこの曲をナマで聴くのははじめて(おそらく)。録音でも普通に全曲聴いたことがない気がするし、そもそもこの喜歌劇の内容も知らない。で、事前に調べてみたけどなんかもう喜歌劇の本編は失われているか、そもそもないかも・・・みたいな感じだった(飯尾さんの解説もしかり)。
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何だかいろいろ迷ってるうちにはしっこの前の方になってしまった。ピアニストは背中しか見えん。指揮者はよく見えたが。
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演奏会前の舞台にはピアノが後方に出番を控えていたが、ピアノのブランド名が見えん。どんなに目をこらしてもお目当てのファツィオリの名前が見えない。椅子にも書いてない。「えー名古屋ではファツィオリだったけどここじゃ普通にスタインウェイなの?」とか思った。どきどき。
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新しく客演指揮者になったマイスター。若くていかにも好青年っぽい感じ。英会話教室のマンツーマンでこの先生当たったらガッツポーズしてしまいそうなよさそうな外人さん。名前がフォルクスオパーなんかの指揮者っぽい(シュターツオパーじゃなくて)。
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まずは「詩人と農夫」。私がこの曲をナマで聴くのははじめて(おそらく)。録音でも普通に全曲聴いたことがない気がするし、そもそもこの喜歌劇の内容も知らない。で、事前に調べてみたけどなんかもう喜歌劇の本編は失われているか、そもそもないかも・・・みたいな感じだった(飯尾さんの解説もしかり)。
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それってなんか怖い。ミステリー。元ネタさえないのに何故曲書いた。スッペ怖い。名前もなんか変だし。
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演奏はとても快速でプレーンな感じ(よく知らんが)。きびきびとした指揮ぶり。こないだブラームス2番の時に見事なソロを聞かせて下さった遠藤真理さんのソロが美しい。つか、チェロソロがあるからこの曲にしたのかな。ただ残念ながら私の席からはいっさいソロ見えず。スカートはいてたから遠藤さんなんだろうなという程度。
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スッペ演奏終わってピアノのお仕度。おお、FAZIOLIの文字が(歓喜)。椅子もファツィオリ。ファツィオリ社員?みたいな外人のおにいさんがピアノをふきふき。いやトリフォノフと言えばファツィオリでしょ。プロコだったら特に。
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トリフォノフはウワサ通り髭面に。ちょっとだけ山田孝之に似てる。髭なしよりちょっと巨匠っぽくなった感。
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2010年のショパンコンクールで(私が)右も左もわからんのにネットで見始めて、その演奏時の不気味な表情と研ぎ澄まされた美音に魅せられて、そのあとルビンシュタインとチャイコンを制覇するのを目撃し、引き続き注目をしている(ただ、追っかけやファンというほどでもなく、たまーに見てるだけ)。だもんで、実際イケメンとか言われてもなんか違和感。今回は演奏中の顔は残念ながらちっとも見えなかったが、相変わらず猫背でクモ男のような弾きぶりであると思った。いやそもそもクモ男って何。
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プロコフィエフ2番はふだんあんまりよく聴きこんでない曲なので、ごめんよかったのかよくなかったのかわかんないんだけど、私は非常に感動した。なんかピアノの演奏とかそういうのを超えて、巨大な水墨画を描く絵師のような感じがした。髭面の画家が巨大な和紙に向かって、激しい呼吸音とともに大きな絵筆を振るっているような映像が私の前に広がる。悪魔が乗り移っているようでもあり、はたまた天使のようでもあり。
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へーこんなすごい曲なのか。ほんとは「なんで3番じゃないの3番なら知ってるのに」とも思ったけど、2番でよかった。凄い曲だ。「こんな演奏が聴けて、地球に生まれてよかったあああ」とまで思った。家に帰ってYouTubeでユジャちゃんの演奏を聴いてみたけど、もっとテンポ早かった。人によってアプローチはいろいろ。
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難しい曲だ。弾くのも聴くのも。そして恐ろしい。セルゲイ恐ろしい子。
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アンコールはやっぱりプロコフィエフ。
それってなんか怖い。ミステリー。元ネタさえないのに何故曲書いた。スッペ怖い。名前もなんか変だし。
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演奏はとても快速でプレーンな感じ(よく知らんが)。きびきびとした指揮ぶり。こないだブラームス2番の時に見事なソロを聞かせて下さった遠藤真理さんのソロが美しい。つか、チェロソロがあるからこの曲にしたのかな。ただ残念ながら私の席からはいっさいソロ見えず。スカートはいてたから遠藤さんなんだろうなという程度。
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スッペ演奏終わってピアノのお仕度。おお、FAZIOLIの文字が(歓喜)。椅子もファツィオリ。ファツィオリ社員?みたいな外人のおにいさんがピアノをふきふき。いやトリフォノフと言えばファツィオリでしょ。プロコだったら特に。
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トリフォノフはウワサ通り髭面に。ちょっとだけ山田孝之に似てる。髭なしよりちょっと巨匠っぽくなった感。
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2010年のショパンコンクールで(私が)右も左もわからんのにネットで見始めて、その演奏時の不気味な表情と研ぎ澄まされた美音に魅せられて、そのあとルビンシュタインとチャイコンを制覇するのを目撃し、引き続き注目をしている(ただ、追っかけやファンというほどでもなく、たまーに見てるだけ)。だもんで、実際イケメンとか言われてもなんか違和感。今回は演奏中の顔は残念ながらちっとも見えなかったが、相変わらず猫背でクモ男のような弾きぶりであると思った。いやそもそもクモ男って何。
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プロコフィエフ2番はふだんあんまりよく聴きこんでない曲なので、ごめんよかったのかよくなかったのかわかんないんだけど、私は非常に感動した。なんかピアノの演奏とかそういうのを超えて、巨大な水墨画を描く絵師のような感じがした。髭面の画家が巨大な和紙に向かって、激しい呼吸音とともに大きな絵筆を振るっているような映像が私の前に広がる。悪魔が乗り移っているようでもあり、はたまた天使のようでもあり。
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へーこんなすごい曲なのか。ほんとは「なんで3番じゃないの3番なら知ってるのに」とも思ったけど、2番でよかった。凄い曲だ。「こんな演奏が聴けて、地球に生まれてよかったあああ」とまで思った。家に帰ってYouTubeでユジャちゃんの演奏を聴いてみたけど、もっとテンポ早かった。人によってアプローチはいろいろ。
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難しい曲だ。弾くのも聴くのも。そして恐ろしい。セルゲイ恐ろしい子。
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アンコールはやっぱりプロコフィエフ。
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今回3回もこの体力いりそうなコンチェルトを東京・横浜で弾くので、滞在中は大好きなお寿司をたあああんとおあがりトリフォノフ。一番高い寿司屋で食べさせてやって。銀座九兵衛かなんかで。私食べたことないけど。
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お寿司目当てでもいいから、日本にたくさん来てねトリフォノフ。コンポーザーピアニストだから、自作も聴いてみたい。
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後半。田園かあ(何故)。ナマで聴くのこれも初めてかも。正直、サイコホラー映画を観たあとにほのぼのファンタジー映画見てるようなホッとした気持ち。しかし前曲の影響か、「もしかしてまだどんでん返しがあるのかも・・・」という怖い想像をしてしまう。
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そもそも。何だろうこの選曲。
農夫と田園のイナカを題材にした音楽に挟まれた猟奇的なプロコのコンチェルト。
.演奏が全部終わって次のコンサート会場に向かうみちみち、このコンサートの選曲の意味を考えた。(別に考えなくていいけど)
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「畑ばかりで何にもない平和な田舎の村に、都会から青年が農園の手伝いと称してやってきた。青年は見た目は温厚そうな髭を蓄えた好青年で快く農作業を手伝い皆に好かれていたが、実はサイコパスで夜になると豹変し夜な夜な村の美しい娘を・・・・」
みたいな。アレレこれって想像しすぎ?山田孝之主演で頼むわ。
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「畑ばかりで何にもない平和な田舎の村に、都会から青年が農園の手伝いと称してやってきた。青年は見た目は温厚そうな髭を蓄えた好青年で快く農作業を手伝い皆に好かれていたが、実はサイコパスで夜になると豹変し夜な夜な村の美しい娘を・・・・」
みたいな。アレレこれって想像しすぎ?山田孝之主演で頼むわ。
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余談ですが、私が最初にネットで見た2010年ショパン・コンクール(上のリンク過去記事参照)予選で注目してチラシの裏にメモっておいた3人、クルティシェフとトリフォノフは言うまでもなく今や大活躍のピアニストですが、残りのもう一人Leonard Gilbertさんというカナダのピアニストについて「あの人は今」的に調べてみたら。カナダの税金法律事務所で立派に働かれているようで。人生いろいろですね。二足のわらじなのかな?昔のコンテスタント、今何やってるのか調べると面白いかもね。アンドリュー・タイソンとか。
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https://www.thor.ca/lawyers/leonard-gilbert/
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