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2017年7月31日 (月曜日)

戦没学生のメッセージ~戦時下の東京音楽学校・東京美術学校

A279fdab26206b413205fe37133fe037e14戦没学生のメッセージ~戦時下の東京音楽学校・東京美術学校

演奏曲目:
葛原 守:歌曲「犬と雲」
葛原 守:歌曲「かなしひものよ」
葛原 守:オーボエ独奏曲
鬼頭 恭一:「鎮魂歌」
鬼頭 恭一:無題(アレグレットハ長調)
鬼頭 恭一:歌曲「雨」
草川 宏:「級歌」
大中 恩:歌曲「幌馬車」
鬼頭 恭一:歌曲「黄昏」
草川 宏:歌曲「浦島」
草川 宏:ピアノソナタ第一番
村野 弘二:歌曲「君のため」
村野 弘二:歌曲「この朝のなげかひは」
村野 弘二:歌曲「重たげの夢」
村野 弘二:オペラ「白狐」より第二幕「こるはの独唱」

演奏:
澤 和樹(ヴァイオリン) 迫 昭嘉(ピアノ) 秋葉 敬浩(ピアノ) 中田 恵子(オルガン) 河村 玲於(オーボエ) 成田 七海(チェロ) 永井 和子(メゾソプラノ) 金持 亜実(ソプラノ) 澤原 行正(テノール) 田中 俊太郎(バリトン) 高崎 翔平(バス) 森 裕子(ピアノ) 松岡 あさひ(ピアノ) 千葉 芳裕(合唱指揮) 合唱有志

(7月30日 東京藝術大学奏楽堂)

藝大がクラウドファンディングにて寄付を募り、実現させたコンサート。私は寄付はしなかったものの、券を買って聴きに行くということはしなきゃなあと思って参加した次第。だって、私たちが今平和で過ごせるのは、戦争で犠牲になったこのような方々のおかげだもの。

藝大に入学し作曲の勉強をしていたものの、召集令状を受け取り志半ばにして若い命を散らせた方々の音楽を演奏する・・・というコンサート。

まあ、曲自体は学生時代の作品だし、残された楽譜も非常に少ないので音楽だけだったらこのコンサートは1時間半くらいで終わってしまうだろう。ということで半分くらいは主催者のお話と同期のおじいちゃん芸術家のインタビューとかである。

今回紹介された作曲家の方々(英霊というか)の作品はほとんど・・・まあ学生が授業で作ったというレベルのものである。どの曲も易しく、わかりやすい作品。もしも戦後も生きながらえたとしても、才能を開花させていたかどうかは全くわからない。「いい曲だなあ」と思いつつも、衝撃的な曲は少ない。

それにしても、このコンサートではこの作曲家さんたち(の霊)は会場に来ていたのだろうか。藝大の先生の橋本久美子さんのお話しによると、今回のコンサートの企画中に藝大の一室にある日いたところ、元気よくドアをコンコンコンコン!と叩く音がしたという。「どうぞ!」と言っても誰も入ってこない。おかしいと思ってドアを開けてみても誰もいない。そのあと先生を訪ねてきた今回の出演者の一人に「ドアのところに誰かいなかった?」ときいてみたが「いませんでした」との返事。おそらく今回演奏される作品の作曲者の方の仕業かと・・・って、何この「ほんとうにあった怖い話」は。ちょっと怖いね。

その後、今回演奏された作曲家の方々と同期の大中恩先生と野見山暁治先生が舞台に登場しトークショー。もう90歳を超えていてもお元気である。ただ、司会者の方とあまりお話しがかみ合ってないところもありかなりスリリングであった。まあ、見た目は普通のご老人なんだけど、ホントは偉い先生方である。大中先生は「いぬのおまわりさん」や「サッちゃん」などの多くの童謡を作曲された方である。野見山先生は戦争によって命を奪われた藝大生の絵を集めた美術館「無言館」の設立者である。まあ、おじいちゃんたちのお話しはたまにどっか別のところのいっちゃう事もあったけど、いろいろと含蓄のあるよいお話を頂けた。その他気になったのは野見山先生の若いころの写真や自画像はものすごくイケメンだったということである。(昔の画家は何故あんなにハンサムなのかしらん)

まあ、音楽より絵のほうが作品として残りやすいので後世に伝えやすいというのはわかるなあ。音楽はどうしても演奏する人が必要だし、楽譜は本人が持ってたりするのでなかなか人に伝えづらいというのはある。なので今回のこのコンサートは大変意義のあるものなんだと思う。

さて。
今回の(わたし的に)メインの作曲家、村野弘二さんの作品が最後に演奏された。「君のため」という作品はすぐに終わってしまうが天皇に捧げられた?歌のようである。題名の発音も「↑き↓みのため」となるそうである。「この朝のなげかひは」はYouTubeであの畑中良輔先生が歌唱した音源が残っている。これも短い曲だが美しい。「重たげの夢」は伴奏にピアノとチェロを加えた、これも美しい音楽。編成からまるで初期のアルバン・ベルクを思わせる。

最後の「こるはの独唱」は前に私のブログでも取り上げたけれど、このオペラのアリアだけが楽譜で残っており、他は空襲で失われたそうである。YouTubeでこの曲のSP録音が上がっていて本当に何度も聴いたけど、今回の演奏では録音に残ってない最初のピアノ伴奏から演奏された。まるでドビュッシーのような美しい響き。

今回出演された永野和子先生(日本のシミオナート、と勝手に私は思ってる)の独唱は本当に素晴らしく、他に鬼頭恭一さん作曲の「雨」も歌われて、これもドラマティックで素晴らしかった。

この演奏会の関係者の方の尽力によって、もっと隠れた作曲家の楽譜が見つかって演奏されることを期待している。

なお、当日はテレビカメラが何台か入っており。8月1日のTBS「NEWS23」と8月15日NHK「おはよう日本」で放送されるとのこと。もしご興味があればご覧になってください。

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「なんでこのようなコンサートに?」などと思われる方へ。私の好きなタイプの男性は昔っから「田舎のおじいちゃん家の居間に額縁入りで飾ってある太平洋戦争で若くして亡くなった男の人っぽい感じの人(眼鏡必須)」なので、ほっといてください。

 

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2017年7月30日 (日曜日)

もりのおんがくかい 東京フィル

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けものフレンズ×東京フィルハーモニー交響楽団 「もりのおんがくかい」 
指揮:竹本泰蔵
演奏:東京フィルハーモニー交響楽団
三味線:伊藤ケイスケ
(東京オペラシティ コンサートホール   タケミツメモリアル)
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東京フィルの裏稼業に潜入してきた。大人気アニメ「けものフレンズ」のBGMをフルオーケストラ用に編曲してプロのオケが演奏するコンサート。指揮は(こういう劇伴ものではおなじみの)竹本泰蔵さん。その昔彼の指揮したコルンゴルドやショスタコーヴィチの映画音楽のスクリーンコンサートに行って大層感激したものである。あれまたやんないかな。
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・・・実はどこのプロオケでもこういったアニメとかゲームの音楽のオーケストラコンサートはたくさんやっているのである。ただ、オケのHPに掲載されないのだけど。しかしホントにこういったコンサートはまずオタクの皆さんで満員になるし、入れなかった人もネットで(ニコニコ動画やアニテレ等)お金を払って観る(聴く)ことになる。そして会場で必ず「物販」と呼ばれるグッズの販売がある。本当にアニメヲタクの方はお金離れが宜しい。(オペラファン、人の事言えないけど)
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しかしまあ、(普段の定期演奏会等とは違って)莫大な経済効果のあるアニメ或いはゲーム音楽のオケコンサートではあるが、問題点もある。何もこういったコンサートだけではなく、AKBやらジャニーズのコンサートにもありがちなのが券やグッズの転売である。トラブルが起こっているのをよくネットで見る。
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ということでそれらを防ぐために今回は。
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・券に買った人の名前が印刷してあり、免許証や保険証などの本人を証明するものがないと入場できない(確認されるのに結構足止めをくらった。そんなに怪しかったかしらんあたし)
・グッズは一人一種類づつしか購入できない。入場時に番号入りの整理券(ウラはグッズ購入券)を配られ、その券の希望商品に〇をつけて窓口に渡して買うというしくみ。購入は一回きりで二回は買えない。
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・・・というように転売屋に売れないよう徹底している。
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しかし、こういう催しに初めて来た私には非常な違和感が。クラシック(でも何でも)の世界では「あ、他の用事ができてコンサートいけなくなっちゃった。代わりに行って!」みたいなことは年中起こる。でも、今回のようなシステムだと買った本人しか入れないことになる。
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それと、お友達にお土産を頼まれた場合に、自分も同じものがほしかったりすることは普通にあると思うの。でも、2つ同じの買えないからダメだよねえ。
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・・・などといろいろ考えたりしたが、現状では犯罪防止のために仕方ないことなのだろう。
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いつもは勝手知ったる他人の家みたいなタケミツメモリアルだが、いつもと全然違う状況に、私はあちこち(物販のために会場に張り巡らされた)紐にひっかかったり柱をなぎ倒したりどったんばったん大騒ぎだった。だって目が悪くて紐が見えないし。物販の係員が長ーい机に何人も(バイトと思われる)並んでいるんだよ。そんな光景このホールで初めて見たわー。普段CD販売の小さい机がちょこちょこあるくらいでしょ、クラシックのコンサートでは。
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あと、最も「いつものコンサートと違う」と思ったのは。
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お客さんがとてもお行儀がいいことだ!!!
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みんなとても静か(こーゆーコンサートが初めてで緊張してるのかもしれないが)。演奏中の私語などもない。楽員さんが舞台にバラバラと出てきただけで大拍手(普通はコンマスが出てきた時までは拍手しないし)。ワーグナーのオペラの時みたいに演奏が終わる前にブラヴォーの奇声を発するへんなおぢさんもいないし、演奏中にうっかり携帯を鳴らす人もいないし、曲の間の過剰な咳ばらいさえもない。お財布やバッグについてる鈴を鳴らしたり、カバンのファスナーをジジジと音を出して開けるおばちゃんもいない。
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あまりにみんなおとなしく微動だにしないので、途中でホントに死んでるんじゃないかと思ったくらい。こんなふうに静かにしてくれるんなら別に服装なんかどーでもいいわ。私の隣のおにいさん、半ズボンにビーチサンダルだったわ。でもいいわなんでもこんなにおとなしく聴いててくれるんなら。クラシックのコンサートだってヘンな服装の人たまにいるもんね、雪駄はいてきたりとか。
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しかし、決して盛り上がってないわけでもなく。最後の最後で「ようこそジャパリパーク」(主題歌ね)を三味線とともに演奏して、三味線のいとうおにいさんが手拍子を促したらちゃんとみんな手拍子もするし、しまいにゃ指揮者が促して「らららら~」からの大合唱(私ももちろん歌った。こないだカラオケで練習した甲斐があった)。最後はスタンディングオベーション。最後の楽員さんが引っ込むまで大拍手。こんなに気持ちのいい客、クラシックでは珍しい。つかほとんどない。
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しかも男性客が9.5割くらいなので(女性少なっ)、トイレがブルックナー演奏会の比でないくらい空いてた。
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ああ、いつもこんないいお客さんだったらなあ、ワーグナーの演奏会。
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ええっと、曲についての感想。私もそこそこのフレンズなのでどの曲がどのシーンとかはほとんどわかるし、それがわかれば面白い。このアニメの曲はそもそもクラシックのオケ用ではないので、どういうふうになるのかちょっと気にはなっていたのだけど、やはりプロの仕事。この企画がいつからなのか知らないけど、編曲とかかなりタイトなスケジュールでやっていたに違いないし(指揮者のツイッターによるとスコアがほぼ揃ったの7月15日くらいらしい)、リハーサルもそんなにやってないと思われる。さすが東京フィル、たいして練習もなしに初見でもすいすい弾けちゃうんだろうな。博士と助手に言わせるなら「ちょいです」みたいな。
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それと、実は私一階席のかなり後ろの方でちょっと音的に心配していたのだけど、さすがはタケミツメモリアル、かなりいい音でちょっとびっくり。いつも真ん中くらいとかバルコニー席とか好んで取ってたけど、後ろのほうが音いいかも。
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というわけで、大変に盛り上がったコンサートであった。たぶんこういうのはもう私は行けないかもしれないので(わかんないけど)、記念にプラスチックのボトルを買った。会社で麦茶作る用にね。ちゃんと東京フィルハーモニー交響楽団と書いてある。帰りにはキーヴィジュアル(↑上のイラスト)の大きなポスターを一人ひとりに下さるという神サービスぶり。お客様は神様だなあとしみじみ思うコンサートであった。
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ただ、少しがっかりしたのは、動物園等のイベントではけものフレンズのキャラクターのパネルが展示してあったりしたので今回もあるかなあと思ったのになかったこと。そういうやつの写真撮りたかったのに。舞台上の照明の演出が凝ってた以外はホントにごくごく普通のクラシックコンサートの風情だった。照明はとても奇麗だった。
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ネット配信は登録が必要でお金もかかるので見なかった(一定期間あとからでも見られるらしい)んだけど、演奏会の模様を(もう一度)見たいなあとか思った。CD出るかなこれ(←結構ノリノリ)。
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あとで知ったのだが、オーイシおにいさん(主題歌の作曲者)が聴きに来てて、号泣してたらしい。でも・・・こんなん泣くよなあ。
 

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2017年7月22日 (土曜日)

誕生会的な

あんまり更新しないのも何なので。
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今日は友人と三人で飲んでたのだが、(ずいぶん日にちが経ってしまったが)誕生日プレート的なものが出てきた。サプライズだった。つか、私も忘れてた。お店が暗くなって「まあ、誰の誕生日?おめでとー」とか言ってた。
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Sunp0095.
HOLGAで撮るとなかなかファンタジックな感じだ(オーブ的なものが写ってるけど心霊写真ではありません・・・お分かりいただけたであろうか)。
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最近あんまりコンサートに行けてないのだが、近々東京フィルの演奏会に行く予定がある。何に行くかはナイショ。ただ、発券してみたところ券に(私の)名前が書いてあって、入場するときに身分証明書が必要。ジャニーズかよっ。

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2017年7月 9日 (日曜日)

にんじんドレッシング

1499561423745_2毎晩残業で、あまり料理はできてないのだけど、ドレッシングだけは手作り。
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最近、よい買い物をした。出張で千葉のほうに行ったときに買った、100円ショップ(セリア)で売ってた手作りドレッシングボトル。ボトルに目盛りが書いてあって、材料をその通りに入れてシェイクすると美味しいドレッシングができる。「べつにそんなもんネットで分量が出てるんだからその通り作ればいいじゃないか」って思うかもだけど、なんかこれ一本あると「作らなきゃ」っていう強迫観念があり、なくなるとまた作ってしまう。
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たまねぎドレッシング、にんじんドレッシング、しょうがドレッシング、ごまドレッシングが作れる。順番に作っていこうと思ってやってたけど、にんじんからなかなか進まない。
にんじんドレッシングがいったいどうしたのかと思うほど、美味しい。何回もリピートしてしまう。
ネットで見たら、栗原はるみプロが作ってるレシピとほぼ一緒だった。ボトル屋がパクったのかな。
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<分量>
にんじん1本
玉ねぎ4分の1
さとう大匙1
しょうゆ40cc
酢40cc
オリーブオイル40cc
黒こしょう適量
にんじんと玉ねぎはすりおろす。
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私は健康のためにしょうゆは減塩しょうゆを使ってちょっと少な目に、さとうははちみつに変えてみりんも少々入れる。こしょうはたくさん入れると美味しい。難は野菜をすりおろすのが非常にめんどうくさいこと。フードプロセッサー買ってもいいけど掃除めんどうくさいしなあ。
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つくりたてより2~3日経ったほうが味がなじんで美味しい(めっちゃ違う)。生なので5日くらいで食べきらないといかんけど、美味しいのですぐ食べちゃう。とくに冷やしトマトにめっちゃ合う。ツナサラダにもいいみたいね。「たかがにんじんじゃん」って思うかもだけどほんとに美味しいので作ってみて。
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トマトとツナ缶を加えて冷製パスタに。大変美味しいです。

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2017年7月 7日 (金曜日)

飯守さん・読響のブラームス&ワーグナー  フレイレ

1499435899526_2ブラームス:ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品83
ワーグナー:舞台神聖祭典劇「パルジファル」から第1幕への前奏曲
ワーグナー:舞台神聖祭典劇「パルジファル」から"聖金曜日の音楽"
ワーグナー:楽劇「ワルキューレ」から"ワルキューレの騎行"
ワーグナー:歌劇「タンホイザー」序曲

読売日本交響楽団
指揮=飯守 泰次郎
ピアノ=ネルソン・フレイレ
(7月7日 東京芸術劇場)
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今日は経理の決算日だったのだが、どうしても早く上がりたいと頼み込んで、定時より15分早く退社。当然「何故!どうして!」「仕事は終わっているの?」という怒号が経理から巻き起こったが(←この表現、ややオーバー)、「あしたやるから、今日は許して!返して!」と、芸術劇場に向かう。
だってあたし総務なのに。なんで経理の繁忙期にも付き合わなきゃならんの。ただでさえ忙しいのに。
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どうしても、どうしても今日はこのコンサートに行きたかった。だって私の大好きなブラームスの2番コンチェルト、それに飯守さんのワーグナー。それにワーグナー大得意の読売日響。平日だけど行きたかった。私のために組まれたコンサートかよ!!と思った。
席は見事にお誕生日席。指揮者もピアニストも(背面からだが)良く見える席。
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(なお、日テレのカメラが何台も入っていました。「読響シンフォニックライブ」の収録をしていたようなので、放送するのでしょうね。)
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まずは来日中でソロリサイタルが大評判だった巨匠フレイレの弾くブラ2。席が舞台を真横から見下ろす席だったので、視覚的には楽しいものの音響的には近すぎ、残響長すぎでちょっと辛かった。ボワボワして聞き辛い。しかも補聴器のハウリング?が聞こえてそれもちょっとしんどい。
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しかし白髪のおじいちゃんたちの活躍するコンチェルトはなかなかたのしく。いかにも「伝統的なドイツ音楽です!!」みたいな飯守さんのかっちりとした指揮と、巨匠とはいえそもそもブラジル人、ラテン系のフレイレのやや自由な感じの演奏はかみ合っているようなかみ合ってないような。そんな演奏であった。この曲はそもそも弾くのすごく難しいのでナマで聴くとなかなかスリリングである。
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しかも、4月から団員となられたというソロ・チェリストの遠藤真理さんが第3楽章の美しいソロを受け持たれており。私の席からはとてもよく彼女が見えた。とても美しいソロで、弾いている姿も大変チャーミングであった。後半のワーグナーの演奏でも遠藤さんはいらしてて、熱のこもった演奏をされていてついつい(意味もなく)彼女に注目してしまった。
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フレイレの演奏は素晴らしかったので、大拍手に応えてアンコール。知ってるような知らないような曲で、でもフレイレが我々に語り掛けているようで、大変美しい味わい深い演奏だった。
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前半のちょっと細かいところで釈然としない(でも素晴らしい)演奏が終わって、後半のワーグナー管弦楽曲集は納得のいく演奏であった・・・途中までは。

飯守さんのワーグナーは水を得た魚のようだった。飯守さんがワーグナーを振ると、舞台の上のオケ団員は急に私の前からいなくなって、繊細な絵画が姿を表す。クノップフやジャン・デルヴィルの絵のような。飯守さんのパルシファルは素晴らしい。まるで舞台が切り取られているような感じ。定評のある読響のワーグナー。とくに金管セクションが素晴らしい。目前に天使が現れるようである。
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ワルキューレの騎行も、まあ耳なじみな曲ではあるけれどほんとに素晴らしい。大迫力である。金管がうまい。ティンパニーもかっこいい。
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ただ、最後に演奏された(私も大好きな)タンホイザー序曲は、残念だった。曲は途中から激しくなる直前に、客席より携帯の着信音が聞こえてきたのである。この音はバルコニー席の私でも聞こえるくらいだから、楽員の方にも(指揮者にも)聞こえたであろう。その瞬間にガクっと緊張感が落ちたのが真に残念。
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まあ、それを除けばいい演奏会であった。観客の拍手はなかなか鳴りやまなかったけど、オケのアンコールはなし。新国立の「神々の黄昏」はこのオケでするようなのでかなり期待できそう・・・こないだの東京交響楽団も素晴らしかったけど。
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明日はまた会社か。友人から山のようにお祝いメールまたはラインが届いていたのでお返事しなきゃ。ちなみに今年は短冊には「仕事が楽になりますように」と書いた。4~5月に働きすぎたので社会保険料も上がるし、給料は相変わらず少ないし。本当にしんどい。 生活は楽にならない。
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ゲイゲキといえば、前日に舞台中に死亡事故があったところ(ホールは違うが同じ建物)。ご本人もご家族も共演者もどんなにショックか。観客として立ち会った人もショックだったろうなと。
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