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2017年1月 8日 (日曜日)

クラーナハ展  (国立西洋美術館)

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夜のクラーナハ展。上野の展覧会はね、金曜の夜行くのがおすすめだよ(←三四郎の小宮さん風に)。もうすぐ終わっちゃうので、金曜の夜定時で上がって慌てて上野へ。あんまり混んでなくて、普通に見られてよろしい。
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クラーナハって、私は昔は「クラナッハ」って呼んでた。日本ではあんまり有名じゃないのかな。私はウィーン美術史美術館でクラーナハの絵は観た。親子でやってるんだよね。トーチャンの絵がほどんどだけど。
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美術史美術館はウィーン旅行で3回ほど足を運んでいる大好きな美術館。1回目は「あー、ここがアルバン・ベルクが足しげく通った美術館か」と思いつつ、ベルクが好きだという「ユーピターとイオ」なんか見つけて喜んでた。2回目はこのクラーナハの「ユディト」を代表に、「首チョンパ系」の残酷絵画と、何故か頻出する「聖ヒエロニムス」という赤い服着たジーサンの絵を探すというわけのわからん鑑賞方法、3回目は世界最大のブリューゲル展だったので、一生分のブリューゲルを観た感。
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だもんで、クラーナハの絵を観ると大好きなウィーンを思い出してうれしい気分になる。ああ、ウィーンのケーキが食べたいよう。ヴィーナーバルトのシュニッツェルが食べたいよう。
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クラーナハもそうなんだけど、最近どうも1500年代の絵ってすげえなって思う。昨年話題になったカラヴァッジョも1500年代だし。ダヴィンチとかボッティチェリもそのへんの前後だよね(ゆるい区分だけど)。だって音楽だってそのへんの音楽は凄いと思うし大好きだけど、結局現代の紙に印刷された楽譜を見て演奏してるじゃない? その点、絵はホントにその今まさに展示されている木や画布に画家が向かってペタペタ描いてるんだよね。まあ、絵はどんどん傷んでいくわけだから、後年いろいろな人が補修とかしてるとは思うけど、500年前の絵ですよ。保存が大変だ。あと運ぶのも大変(物流会社に入ってからそれホントに思うようになった)。
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何を言っているんだ私は。
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今回の展示は日本の大部分の「クラーナハ、君のナハ?」みたいなあんまりよく知らない人にも、この人が美術史においてどのような位置にいる画家なのか、他の画家にどのような影響を与えているのか(半ば必死に)教えてくれる。ピカソやマン・レイやデュシャンなどの現代に近い有名芸術家がクラーナハの絵からインスパイアされた作品を残していて、その展示もたくさんあったし、日本でも影響を受けた作家、岸田劉生や村山知義の絵の展示があった。(実は村山知義のファンなので突然の出現にびっくり、嬉しかったなあ)
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日本のコスプレ界のパイオニア、森村泰昌の写真もあり(ユディトのコスプレで)ちょっと笑った。そういえば美術ガッコ時代のクラスメートに「森村先生の生徒だった」って人がいて、どんな授業なんだろうとか思ったことはある。
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クラーナハは何でも、かなりの速筆で大量生産の画家だったらしく、その辺を揶揄したようなパフォーマンスの展示もあり(中国の画家?をたくさん集めてみんなで一斉にクラーナハの絵を模写したものを壁一面に展示。うまい人もヘタな人もいろいろ)興味深かった。っていうか、ほんとに昔は「売り絵」だったんでしょうな(世界堂的な意味で)。
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その他、一番印象に残ったのが「サロメ」の絵で。可愛いんだよねサロメ。首持ってるけど。
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しかしこの絵の絵ハガキ買おうとしたら、何故か売ってなかった。まあ買ってどうするんだろうとは思ったけど。
それにしてもこの斬首の断面、やっぱり本物を参考にしたのかなあ。グロイよね。本物の絵はもっとグロイよ。
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しょうがないので、ユディトの絵ハガキを購入。でもなんか飾りたくないし、人にも出せないよね。
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全体的にとても充実した展示で、ちょっとした時間旅行みたいな典雅な気分にさせてくれる美術展だった。デューラーの版画の展示も何点かあちこちにあり、「さすがにうまいなあ」と唸った(クラーナハさんには気の毒だが)。
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食欲をなくしたところで(ウソ)、夕飯を買いに上野駅へ。いつものように駅弁を購入。
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1300円とちょっと高価。年末年始あんまりお金使わなかったので、地方の経済を回すぞ。
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二段になっていて、いろんなものが入っている。味は美味しい・・・のだけどどっちかっつーと「ホントに山形行った」感。東京では味わえないような味である。山形行ったことないんだけど、不思議な感覚。例えば北海道の海鮮弁当みたいなの食べても「北海道行った」感ってしないのに。

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コメント

本年も楽しみに読まさせていただきます。
「北海道行った感がない」というのは、北海道人としてもよぉくわかります。物産展で聞いたこともないような店が「北海道の人気店」と銘打って出店しているときもありますし……

投稿: MUUSAN | 2017年1月 9日 (月曜日) 21時04分

>>MUUSANさん

本年もよろしくお願いします。
北海道の方以外の日本人というものは、どうも「北海道」と名がついたものに弱いような気がします。都道府県でナンバー1のブランド力かと。その辺を狙って、みんな勝手に商品名とか店の名前に付けてしまいますよね。

投稿: naoping | 2017年1月 9日 (月曜日) 22時50分

地元の人間から見ると、もっと美味しいものたくさんあるのに、と思ってしまいますねえ。温海の赤カブ、青菜漬など旬の漬物はあるようですが、インパクトに欠けます。
山形牛をメインに鯉の甘煮、棒鱈やカラカイ(エイのひれ)の煮付け、雪中野菜(甘みが増す)の煮物、蕎麦がき、雪菜の和え物などもあしらえば立派に山形ブランドと言えるんですが(評論家か)。
この時季は庄内の寒鱈汁がグルメ観光の目玉となりますから、機会があればどうぞお越しください。

投稿: uma- | 2017年1月10日 (火曜日) 06時01分

>>uma- さん

山形の方だったのですね。

まあ、山形牛らしきものはお弁当には入ってたのですが、何にしろ現地に行って出来たてを頂くのを超えるものはないような気がします。駅弁というものは、旅の予告編みたいなものかなあと。

ああ、美味しいものが思う存分食べたいと思う今日この頃です。山形にもいつか行ってみたいですね。

投稿: naoping | 2017年1月12日 (木曜日) 23時29分

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