ピーターラビット展 BUNKAMURAザ・ミュージアム
昨日、行ってきた。友人が会社で招待券をもらってくれたので(いい会社である。ウチの会社はそんなことめったにない)ありがたく行かせて頂いた。
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意外かもしれないが、私は幼少期にピーターラビットの絵本で育った。・・・っていうと「さすが、ハイソサエティな英国好きのご両親に育てられたのね」とか思われるかもしれないが、うちはただの大工の家庭である。たまたま母親がピーターラビットの絵本を書店で見つけて気に入って買ってきただけである。
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そもそもピーターラビットの絵本の原本は手のひらサイズのちっちゃなちっちゃな絵本なのだが、私の買ってもらって持ってたのは「ガキがこんなちっちゃな絵本で満足するわけない」と思った日本の出版社が、背景を書き加えて大きく作り直したものである。A4判くらいだったかな。「ピーターうさぎのぼうけん」って題で、ピーターとその兄弟、プロプシー、モプシー、コトンテールがマクレガーさんの農園に紛れ込んで、命からがら逃げ出して来るって内容である(おそらく第一作)。
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私の持ってたその絵本は、とてもきれいにできていて原作の雰囲気を壊すことなく作ってあったから、私と母親はその本が大好きでしょっちゅう読んでいた。小学生のときだか中学生のときだか忘れたけどデパートでやはりピーターラビット展をやってて、母と私は大喜びで出かけた。けれど、原作は本当はホントにちっちゃなちっちゃな絵本で、ちょっとだけがっかりしたのを覚えている。
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昔行ったそのピーターラビット展は全くの子供向けで、原画の展示とかなかったんだけど、今回はベアトリクス・ポターの原画の展示がほとんどである(初めて日本に来たらしい)。昔はそんなに印刷技術は発達してなかったから、この原画を忠実に再現できたかなあ・・・と思ってしまうほど原画は細密であり、濃淡とか微妙である。本当は一つ一つじっくり見たかったものの・・・一つ一つの絵はもちろんとてもちっちゃいものだし、絵本なので一つ一つ説明や文章を読んだりするから、なかなか順番が回ってこない。いやはやホントに混んでいたのである。もっとちゃんと見たかったなあ。ものすごく可愛かったもので。私は猫好きなので猫の絵など本当に悶絶してしまうほど可愛かった。
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印象的だったのは、昔の日本でも翻訳版?と思しき紙芝居と絵本で、紙芝居のマクレガーさんなんて原作とは似ても似つかないし、うさぎもぜんぜん違うし。絵本ではプロプシー・モプシー・コトンテールが太郎・次郎・三郎かなんかになってた・・・ようだった。
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お土産コーナーがこれまた大変で。「この展覧会でしか買えません」というようなものもたくさんあって、一人だったらとめどなく買ってしまいそうだった。でもまあ、友人と二人で「ここは、大人なんだから我慢して、ちょっとだけ記念に買って帰ろう」ということになり。私は「まあ、券はタダでもらったのだから、そのぶん何か買ってもいいよね」とか言いながら、ピーターラビットの絵の入った「そばちょく」を購入。お蕎麦だけでなく、これでお茶とか飲んでもいいかも。ちっちゃくて非常に可愛いので気に入っている。
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ミュージアムから出ると文化村の一画に絵本の中の風景的なものが作ってあり、記念写真を撮れるようになっていた。友人が「(そこに立って)撮ってあげるよ」とか言うんだけど、意味がわからない。私がここで撮っても何になるのだろう。私はうさぎでもないし、ここは湖水地方でもないよ。
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来年、またびわ湖に行こうと思ったので、友人を誘ってみたが「どうしてびわ湖まで行ってワーグナーのオペラなんか。私はUSJに行きたい。」というので、びわ湖で(一人で)オペラ見て次の日は友人と京都観光、次の日はUSJで遊びまくって東京に帰る、などという無謀な旅行になりそうで怖い。
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