LFJ2016 ラウタヴァーラ/鳥と管弦楽のための協奏曲
ドヴォルザーク:糸杉(管弦楽版/抜粋)
ラウタヴァーラ:鳥と管弦楽のための協奏曲「カントゥス・アルクティクス(北極圏の歌)
ハンガリー・ジュール・フィルハーモニー管弦楽団
マールトン・ラーツ (指揮)
(5月5日 ホールC)
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Cホールの最終公演。席がまだ残ってたので購入。前から9番目という良席。
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ドヴォルザークは初めて聴く曲だが、いかにもドヴォ・・・はあ、という感じ。美しいメロディに満ち溢れているが、8曲演奏して正直どれがどの曲なのか(どこまで行っているのか)わからない。やや退屈になり、前のカッポーのいちゃいちゃを眺めていた(見たくなくても目に入る)。女の子のほうはやっぱり退屈そうだったので、彼氏に小声で話しかけたり、肩にもたれかかったり。でも彼氏はちゃんと聴く人だったようでやや迷惑そうであった。
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やはり、メインはエイノユハニ(なんだかハニホヘトイロハみたいな名前)・ラウタヴァーラ。大き目の編成の管弦楽と鳥さんの声を録音したものの協奏曲である。曲が始まったとたんになんか妙な既視感(というか既聴感というべきか)。よくよく考えてみたらこの曲のナクソス盤
、持ってた。でもまあ、ナマで聴くのはもう一生ないかもしれないし(どっかでやってても情報が入らなそう)、なかなか貴重であったといえよう。まだ生きてる作曲家なので、現代音楽の部類だけど、メロディのあんまりないシベリウスのようでとても聴きやすい。指揮者は鳥の声もちゃんと指揮するのねえ(というか、キューを出してるだけ?)。
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さて、今回LFJに初めてやってきたと思われるハンガリー・ジュール・フィル。今年はウラルとポーランドとハンガリーのオケを見聴きして、見た目も音もまるで違うなと。たったの3日間の間にヨーロッパのオケを東京にいながら三種類聴けるなんて贅沢である。連休中に「ヨーロッパ人が4人出てきてどこの国の人か当てる」みたいな企画をテレビで見たのだけど、ウラル人とポーランド人とハンガリー人の違いって結構明らかだなと思った。ハンガリーの人はちょっと目が鋭い感じ。女性は白髪に近い金髪が多い、黒いドレスもなんだかキンキラ感。
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今年のLFJは自分的にはあんまり盛り上がらなかったのだが、声楽好きなのに声楽ものを取らなかったせいかも。「天地創造」はやってたものの、ハイドンってあまり縁がない作曲家だし、わざわざCDを求めて勉強する暇もなく(仕事が忙しいので)。コルボ先生がこなかったのもある。オペラ「森は生きている」もなんだかなあ・・・行ってないコンサートの事を言うのもどうかと思うけど。今年行けなくて残念だったのはケクランくらい(かぶった)。
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それと・・・LFJでもワーグナーやRシュトラウスをやってほしい。なんでアルプス交響曲を東京でやらんねん。
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コメント
今晩は。コメントご無沙汰しております。
エイノユハニ・・・ああ、これは料理の名ですね。
昔々は日本語の表記に濁点など使われなかったわけですが、「エイノユバニ」=「エイの湯葉(ゆば)煮」というものがありまして、こんにちエイヒレで知られるあのエイや或いはカスベは、一部地域では、湯葉と一緒に醤油味(出汁はカツオや昆布)で煮付けて食べられていたのです。コラーゲン、たんぱく質を摂れる食事として人気でした。いま、湯葉はそれほど頻繁に使われなくなったため、豆乳鍋の具のひとつにエイを使うことがトレンドになっており、柚コショウその他の薬味と一緒に口に運べば旨さにのけぞります・・・嘘だとお思いでしたら料理関係サイトで「エイ」「豆乳」で検索してみて下さい・・・あ、ヒットするものは無いようですね、以上すべて嘘でした(笑)。
充実のGW、羨ましい限りです。
投稿: クラシカルな某 | 2016年5月 8日 (日曜日) 23時10分
>>クラシカルな某さん
いつもながら「これはダジャレだな」とは思いつつ、コメントを読ませて頂いていたのですが、このエイの湯葉煮は想像すると美味しそうですね。作りたくなってきました(まあ、エイが近隣で手に入らないのでやらないと思いますが・・・)。
投稿: naoping | 2016年5月14日 (土曜日) 22時33分