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2016年3月21日 (月曜日)

トゥーランガリラ交響曲 群馬交響楽団

ドビュッシー/牧神の午後への前奏曲
メシアン/トゥーランガリラ交響曲*
原田節(オンド・マルトノ)*
児玉桃(ピアノ)*
大友直人 指揮/群馬交響楽団
(3月20日 すみだトリフォニーホール)
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楽しみにしていた演奏会。群響さんは以前「戦争レクイエム」を聴きに行って以来だ。
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トゥーランガリラじゃ大編成だしイレギュラーな楽器が必要なため、日本ではそうそうしょっちゅうやる曲ではない。だもんで私が生で聴くのはたったの3回目である。しかし、昨年は鈴木王子が指揮したし(行かなかったけど)、今年の何月かには某アマオケさんがこの曲を演奏するという(予習でいらした楽団員さんが何人も)。既に「現代音楽」じゃなくて「古典音楽」になりつつある。
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いつもながら、オンド・マルトノは原田さんである。この曲か「火刑台上のジャンヌダルク」の時はいつも原田さんがオンド・マルトノである(他の奏者をナマで見たことがない)。初めて見てから何十年も経ってるはずだ。だのに・・・原田さんはずっと容姿に変化がない(前も書いたけど)。若さを保つ秘訣はなんだのだろう。教えてほしいわ。そしてオンド・マルトノって今も製造してるのかしら。
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この曲がなければ、多分この楽器は他の電子楽器の先祖とともに絶滅してたのかもなあと思う。この楽器の演奏法とかあんまんりよくわかんないのだが、普通の鍵盤楽器的な部分と、変なヒモに指サックみたいなのがついている部分があって、それをスライドするように演奏すると、「びよおおおおおおおん」という音がして、それがなんかウルトラマンの変身みたいでかっこいい。この楽器の音は独特なため、特殊な効果を狙って映画音楽とかドラマの音楽にたまーに使われたりする。
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外見的にも(木造のオシャレなデザイン家具みたいで)物珍しいので、お休み時間に群衆が集まって不思議そうに眺めているのは、いつもの光景。原田さんがチューニングとかするのかな、と思ったので私も席から眺めていたのだけど、出てこなかった。チューニングがあってなくて本番で弾いてみてビックリ!ってことはないのだろうか・・・と心配になる。
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さて演奏。最初のドビュッシーは非常にアンニュイな演奏で、まあそもそもアンニュイな曲なので「そんなもんかな」と思っていた程度。フルートの外国の方と思われる奏者はなんかやっぱり上手だった。メインの曲がアレなので、相性を考えて(官能的で静かな)この曲にしたのかな。突然「威風堂々」とか「ウィリアムテル序曲」とか騒々しい曲はカップリングはしない。
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お休み時間の後、メインのメシアン。大友さんのメシアンというのが全然想像がつかなかった(ええ、イギリス音楽の時に行くことが多いからね)んだけど、蓋を開けてみるとなかなか凄い演奏であった。もっとゆるい演奏を勝手に想像してたので(すいません)。そんで前から15番目の席だったのだけど、あまりのド迫力に圧倒された。緩急の差が激しくて、第5楽章が物凄くテンポが早かった。ただでさえ恐ろしい演奏技術を必要とするピアノがホントに大変そうで、素敵なドレスに身を包んだおしとやかな感じの児玉さんが、演奏では人が変わったみたいに北斗の拳みたいな、「あたたたたた」とか言いそうなくらいの早い打鍵で、圧倒された。私はあんぐりと口を開けて見ていた。手先を写真に撮ろうとしてもきっと写らないんじゃないか。オケの皆さんも頑張ってついて来てて凄かった。
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ああ、行って良かった。
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終楽章も大迫力で、「こんなでっかい音、なかなか他の曲では聴けないなあ」とか思ったんだけど、私の隣のおじさんはほぼずっとお眠りになられていて。いや、さすがに眠い楽章の時はわかるんだけど、あの大音響の中でよく眠れるなあと。まあ寝てるだけなら別にどうでもいいんだけど、イビキがねえ・・・。隣にいた奥さんがたまに起こしたりしてたけど、そんな退屈だったら聴きに来なきゃいいのに。ねー。
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ヲタ知人2人と会場で会ったので、帰りに飲んで帰った。初めて入る店だったが美味しかった。唐揚げと生グレハイがとくに。彼らによると演奏はメシアンのみ大好評。
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すみとりに向う前に、アルカキットのダイソーであみぐるみセットを購入。(多くの初心者を絶望と挫折に追い込んだ)ミニーちゃんを作ったので、もう立体的なものも悩むことなく製図を見て編めるようになった。マフラー以外編めなかったのに凄い進歩である。しかも半日で完成。来年は手袋でも編んでみようかなあとか思う。
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ただ、異常にヘタクソであるが。
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(何の生物か今一つわからないが、ネコである。)
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