シマノフスキ「ハルナシェ」他/多摩フィルハルモニア協会
ルトスワフスキ:20のクリスマス・キャロル集より
1.神が生まれ
2.ベツレヘムに走ってきた
3.飼い葉桶で
4.私たちも羊飼い
5.主の誕生
グリエール:ホルン協奏曲 変ロ長調
シマノフスキ:バレエ・パントマイム「ハルナシェ」
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今尾滋(テノール)田中大地(ホルン)西田博(ヴァイオリン)
多摩フィルハルモニア合唱団
今村能指揮/フィルハルモニア多摩
(2015年10月12日 立川市市民会館)
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魅惑のポーランド・ウクライナ音楽をあなたに!
私が行かなくて誰が行くの?というプログラム(いやそんなことない。世のポーランド音楽オタクの皆さんごめんなさい)。グリエールはウクライナの人だけど、半分はポーランド人なり。
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開演前にポーランド大使館のおっちゃんのご挨拶。何でも「今日はけーへんかったけど、ウクライナ大使館のおっちゃんも宜しく言うとったで」とのこと(意訳)。何にしろ珍しい曲集。ポーランドったって全部ショパンだったらいちいち大使館の人来たりしない。ポーランド語の何を言ってるのかさっぱりわからない値は異常。毎週ポーランドラジオを聞いていた私って何。
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「ルトスワフスキの曲は結構可愛い」という私の期待を裏切らない、メルヘンな(ちょっぴり現代音楽風味・不協和音が心地よい)可愛い曲集。トンでもない季節外れのクリスマス。よくぞ難しいポーランド語で歌われたものである。わたし、ポーランド語を自習しようと思ってCD付の本を買いに行ったが・・・なんか無理そうなのでやめた。基本的に読みかたから勉強しないと。
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グリエールは、バレエ曲しか知らないんだけどポルン協奏曲なんてあったのか。なんかR.シュトラウスみたいで素敵ね。吹くの難しそうだけど。
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そしてメインのハルナシェ。私はこの曲はCD持ってるし、ポーランド・ラジオで何回も聴いてる。しかし生は初めてだ。いや、もう二度と聴けないであろう。それどころか、なんと初めての生シマノフスキである。ヴァイオリン協奏曲とかでさえ、生で聴いたことがない。
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演奏。難しそうである。あの独特なシマノフスキ・サウンドはとても音が取りづらそうだ。でも、うまいオケさんなので演奏は崩壊することなく。でも、難しさはひしひしと感じる(素人のわたしでも)。もっと民族音楽っぽい泥臭さがこの曲は必要だが・・・もうやってくれるだけで大変有難い。あらすじも書いてあって大変有難い。しかしいくら読んでもわけがわからない。
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<あらすじ>
さあ私の恋人!ヘイ!私はお前を信じないよ!ヘイ!(以下略)
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好きだ!シマノフスキ。「夜の歌」やってほしいわ(熱望)。
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ホールのすぐそばにはマンガの図書館「立川まんがぱーく」なるものがあるのだ。一回ヒマつぶしに出かけようと思ったけど、「電車賃で何冊かブックオフで漫画買えるよねえ」という結論に達し、行かず。ポーランド音楽の演奏会だったから(こんなに遠くても。しかもタダ券貰えなくても)出かけたのだ。嗚呼、ゆるぎないポーランド愛。
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