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2015年10月 4日 (日曜日)

二期会「ダナエの愛」②

1443952004932_4R・シュトラウス:歌劇「ダナエの愛」
ユピテル/小森輝彦
メルクール/児玉和弘
ポルクス/村上公太
ダナエ/林 正子
クサンテ/平井香織
ミダス/福井 敬
ゼメレ/山口清子
オイローパ/澤村翔子
アルクメーネ/磯地美樹
レダ/与田朝子
4人の王&4人の衛兵/前川健生 鹿野浩史 杉浦隆大 松井永太郎
指揮:準・メルクル 
東京フィルハーモニー交響楽団 二期会合唱団
演出:深作健太
(東京文化会館)
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感激・号泣のBキャストから一夜明けて、今日はAキャスト。別に昨日感動したから今日も券取ったわけじゃなくて、最初から両キャストとも見たかったから(何カ月も前に二期会にハガキ出して)取ったのである。だって、これを逃したら一生見れないと思ったからさ~。
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こんな凄い公演になる予想はしてなかったんだけどね。
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今朝起きて、「ああ、またあのダナエが聴けるんだ!何と言う喜び!!Heil dir Sonne!!」って思ったわ、シュトラウスなのに。
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でも、これが終わったらもうきっと二度と生で聞けないんだよね。
(泣)・・・ザルツブルグにでも行かない限り。
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で、今日の演奏。昨日、一度見ているから、なんか聴き手の私も余裕。演出の細かいところを見ようと思ったよ。それに、昨日のアフタートークで深作さんが、「細かい演技はわりと歌手さんに任せているから、日によって変わってる」的なことをおっしゃっていたので、それにも注目。なるほど、よく見ると違うのね。ポルクスの姪のあの4人の女性歌手も、違うことしてた。Bキャストはダンナにプロレスの技かけてたりしてたけど、今日はなかったようだし。色々面白いね。
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歌手さんは。もうね、どっちのキャストを取ってもよかったんだと思う。それぞれに・・・よかったなあ。
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それでもやっぱりミダス役の福井さんは、ベテランの貫録というか。登場してすぐの歌も、出会ってすぐにダナエが恋に落ちるという設定が「そんなアホな」とか思えないほど必然で。「はい落ちた~」って感じだった。ダナエの林さんも本当に可愛くてお綺麗で演技も歌も魅力に溢れてて。これは恋に落ちないわけないよね~と思った。
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ユピテル役の小森さんも、以前二期会のワルキューレでヴォータンを拝見してるので、もうまるでヴォータン。若い女への恋に悩むオッサン神様を人間臭く表現。そう、この役は男性版マルシャリンなんだね。
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(それと、あの白いカツラ被ったお子ちゃまはやっぱり「薔薇の騎士」を意識した登場だと思うし、最後にダナエが懐妊してたのは「影のない女」へのリスペクトかしら・・・って思った。)
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メルクールの児玉さんは、演技に余裕が感じられてよかった。やっぱりこの役大好きだなあ。とにかく可愛かった。(でも。ホフマンシュタールがちゃんと最後まで脚本を完成してたら、もっともっと面白かったかもね。)
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二期会合唱団のアンサンブルの素晴らしさにも脱帽。シュトラウスの大得意のカオスな場面が本当に楽しくて。第3幕のメルクールがお金をばらまく場面も、ポルクス王一団がお金を受け止めるところも最初はスローモーションな動きで音楽が変わると早い動きになるのとかも、ぴったりと合ってて面白かったなあ。
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でも・・・ホント、演出以上に音楽がすべてを表してるんだよね、シュトラウス。ダナエとミダスが恋に落ちるのと同じように、私たち観客もこの音楽に恋をしてしまった。ほんとに・・・恋に似た気分。心が一杯になってしまった。あとは家にあるベルリン・ドイツ・オペラのDVDでしのぐしかないなあ。テレビ収録はなかったのかしらん。
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心の底から再演を希望。ウルトラ怪獣版「魔笛」みたいに、またやって欲しい。きっときっと、みんなそう思っているから。
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第一幕が終わって、幕間に丸いテーブルのところでおやつを食べていた。すると音大生らしき女の子たちが「(テーブル)ご一緒していいですか?」と聞いてきたので「どうぞ」とニコヤカに返すと、どうも本日の出演者の生徒さんらしかった。「●●先生の衣裳は、普段あんなに素敵なのになんか足が短く見えるよね~」とかウフフキャハハとお話をしてて「可愛いな」と思ってきいてた。すると、「あ、○○君じゃない?久しぶり~~。あ、背が伸びたんじゃない?お父さんに似てきたねー」などと話しかけられてる男の子が登場。
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「今日お父さん、キンキラキンで凄いね~」と言われてたので、『あ、もしかしてこの子、神の子~~~??』って思った。「神の子」は数学の宿題をテーブルに広げてやりだした。こんなとこまで勉強。大変だな中学生。頑張れ!
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今月は東京は「黄金」ブームか。ラインの黄金も楽しみだな。
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上野の大混雑は「ダナエ」のせいじゃなくて、コレのせい。
 

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コメント

お疲れ様です。
本当の聴きたかったダナエはAキャストだったので(林さん目当て)、ブログ読んでため息・・・。細部の動きに関しては歌手に任せている部分があるとのことなので、あのベートーヴェン・フリーズ・クァルテット、AとBでは違っていたなんて、面白いですね。ところで、このプロダクション、再演してほしいし再演すべきです。東京二期会の財産だと思いました。
黄金つながりのもう一方、楽日観劇予定。果たして、メルクルのシュトラウスの感動を上回れるか否か、心配になってきました。

投稿: IANIS | 2015年10月 4日 (日曜日) 23時18分

>>IANISさん

お疲れ様です。もう、既にワタシ「ダナエ・ロス」で。耐えきれなくてベルリン・ドイツ・オペラのDVDを見ていますが、二期会のほうがぜんぜん面白いので困ります。ベートーヴェン・フリーズ・クワルテットがまた観たい!!

Aキャスト、確かに素晴らしかったのですが、Bキャストの日のほうが私は泣けました(初見だったからかな?)。典子さんやっぱり貫録ですわ。

ぜひ再演してほしいですね。二期会はもちろん、新国立でもレパートリーに入れてほしいです。でも、指揮はダン君とかじゃなくてメルクルで。

黄金もおそらく同じ日の鑑賞と思われますが、曲目の性格上「感動」はしない気がします。それでも、グールドのローゲ楽しみです。ローゲ大好きなので。

投稿: naoping | 2015年10月 5日 (月曜日) 21時55分

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