オーケストラ<エクセルシス> 第6回演奏会 アカデミー賞作曲家集
ロージャ・ミクローシュ:ヴィオラ協奏曲 Op. 37 ※日本初演
マルコム・アーノルド:イングランド舞曲集 第1集, 第2集 Op. 27, 33
ニーノ・ロータ:交響曲第3番 ハ長調
ヴィオラ独奏:加藤由貴夫
指揮:大浦智弘/オーケストラ《エクセルシス》
(9月22日 杉並公会堂)
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珍曲専門アマオケの、エクセルシスの演奏会に昨日行かせて頂きました。
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こちらは前にポーランドプロのときに行かせて頂いた。しかし、前は全然「赤の他人」な感じだったけど、このところのアマオケ行脚のおかげで今や団員さんに知り合いがいる。大変喜ばしい。
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今回はコンサート通い友だちが受付係をするというので、入口でお取り置き券を渡してもらう時に名前を聞かれたら「綾瀬はるかです」とかボケをかまそうかと計画してたのに、友人は券もぎり係だった。残念だ。
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昨日は映画音楽の作曲家の純音楽を特集したもの。こちらのオケさんは毎度不思議な選曲だなあと感心するが(でも行ったのたったの二回目なのでなんとも言えないけど)、そういう同志の人がオケ作れるほど集まるなんて、東京も侮れないなと。
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プロオケばっかりで、アマオケなどまったく行かないコンサートゴーアの方は東京には沢山いると思うが、アマオケって運命とか悲愴とかフィンランディアとか超メジャー曲ばっかりやってるんじゃないか・・・と思いがちかと。そう思ってた時期が私にもありました。しかし、私がアマオケのコンサートに行くようになってからの(チラシの束を見た)印象だと、プロオケよりも珍曲をする割合が高い。プロオケは珍曲だと客入らないからなあ。
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ものすごい情報量のプログラムを入り口でもらった(前回もだ)が、もうなんか映画音楽の歴史みたいなのがびっしり書いてあったので・・・お勉強になるなあと。コルンゴルトも写真入りで載ってたけど、コルンゴルトあたりになるとここのオケではメジャーすぎるのかな。今にカルウォーヴィチもそんなふうにメジャーになるといいんだけど。
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各曲の簡単な(簡単すぎる)印象。
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まず、「20世紀フォックスのファンファーレ」より開演。これはCD持ってる。まあたまたまチャールス・ゲルハルト指揮の「スター・ウォーズ」の冒頭に入ってるんだけどね。
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「ベンハー」で有名な、ミクロス・ロージャ(ほんとはハンガリー人だからバルトークと同じように姓・名前の順になる)。映画音楽結構好きだから、サウンドトラック盤的なCDはウチにはあるんだけど、この作曲家のものはない。だもんで、「ベンハー」の「じゃーんじゃーんじゃーん」のイントロしか印象にない。
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ヴィオラ協奏曲っていうのもなんだか・・・地味な感じである。しかもどうも・・・わざわざヴィオラ協奏曲っていうのも・・・なんでヴァイオリンじゃないの?的な。(ずっとかくしてきたけど)ヴィオラ奏者に対するある種の疑問(ヴァイオリンではなくチェロでもなく何故この楽器を選んだんだろう・・・的な)が心に去来して、曲については「オシャレな感じの日本むかしばなし」みたい・・・というふんわりとした印象。(いや、ヴィオラにはヴィオラの面白さがあるんですよ!という返答をその日のうちに3人くらいのヴィオラ奏者さんに聞いたので疑問は解決しております)
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アーノルドは・・・いかにもアーノルドで。ザッツ・英国音楽。一番親しみやすかった。これはいいね。好きだ。
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休息のあと、ニーノ・ロータ。そりゃあもう、映画ファンにとっては数々の名作の音楽を担当してるっていうので有名である。フェリーニの一連の作品、「太陽がいっぱい」「ロミオとジュリエット」「ゴッド・ファーザー」など。あたしは「道」が一番すきだなあ。「ひまわり」は違うのか?と思ったらあれはマンシーニだった。
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今回の3番は親しみやすい、古典的な交響曲な印象。現代音楽の作曲家が「なんか古典っぽい曲書いてみようぜ」的な。プロコフィエフの「古典交響曲」みたいな。なので20分ととても短い。あっというまに終わった。(二週続けてトリスタンの余波か、なんか演奏会がものすごく短く感じた)
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アンコールは「ベンハー」前奏曲。これが一番盛り上がった印象。映画音楽集のコンサートとか行きたくなった(でも大体「アナ雪」とか入っちゃってるよね。そういうのはいいんだ。昔のが好きなのよ私は)
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次回はラングストレムの3番ということで・・・はあ、たぶんまた行かせて頂きます。
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