アンサンブル*コトカ 第23回定期演奏会
O.シェック: 牧歌的間奏曲「夏の夜」Op.58(日本初演)
J.デイヴィス: 「クッカム・ロックの夏の宵」Op.50 (日本初演)
W.ニーマン: 「アナクレオンの詩による春の気分と厳粛な神殿の輪舞」Op.50(日本初演)
S.コールリッジ=テイラー: 4つのノヴェレット Op.52(日本初演)
アンサンブル*コトカ
(6月7日 新お茶の水 ワラスコモンホール)
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初めて聴かせて頂く弦楽のみのアマオケさん、そして初めて行くホールである。ホールっていうか・・・なんか会議室?みたいな。新しいのでとっても綺麗。新お茶の水駅にワラスコモンとかいう建物が出来てるのはちっとも知らず。とてもカッコイイ建物であたし好み。
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それにしても、なんという秘曲揃いなのだろう。もう何でもいいから是非聴きたいと思ってしまった。全部日本初演、全部初耳である。
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ま、オトマール・シェックとコールリッジ=テイラーは知ってるけど、あとの二人は知らない。シェックはスイスの人、デイヴィスはイギリス人、ニーマンはドイツ人、コールリッジ=テイラーはイギリス人(父はアフリカ系)ということでなんか色々。でもまあ、弦楽オケなので音色はほぼ同じだし、曲のテイストは微妙に違うものの・・・まあ似ている。優し癒し系の名曲揃いである。
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まあ、タダで聴かせて頂く手前、演奏の感想はおいといて、曲の感想を。
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シェックって作曲家は前にF=Dの歌う歌曲集「星の下で」のCDを持ってたんで知ってた。ナチス寄り?との誤解を受けて戦後は無視されていたが、F=Dらの努力により見直されたようだ。
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この作曲家はとてもロマンティックでスケールの大きな作風という印象だが、今日聴いた曲もなかなか素敵な曲であった。曲のもとになったというゴッドフリート・ケラーの「夏の夜」という詩も頂いたパンフレットに載っていたので参考になった。「星の下で」もこの詩人なのでこの詩人が好きみたいね、
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ジョン・デイヴィッド・デイヴィスという作曲家はさっぱり知らない。調べようもないし。解説書にもあんまりよくわかんないような感じで書いてあった。曲はやっぱり優しい感じで、まあ・・・たしかに全く無名な感じだなあという作風だけど、これはこれでいいなって思った。いかにも英国のミニアチュール的な。
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ヴァルター・ニューマンという作曲家も全く知らなかったが、まあウィキペディアに項目はちゃんと日本語であるので、まあまあ有名な人なんだろうな。Youtubeにも何曲かピアノ曲がアップされているので聴いてみたけどなかなかよい。どっちかっつーと印象派っぽい要素が多いのかなと。今日聴いた曲は弱音のトレモロ?で始まってとても心惹かれる感じだった。すーっと心に溶け込む感じ。いいなあ。
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休憩後、コールリッジ=テイラー。この作曲家のみ4曲あり、変化に富んでいるのでなんとなく小さいシンフォニーのようである。エキゾティックな要素もあり、なかなかしっかり作ってあるので楽しめた。
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過去の演奏会の記録を見ると、なかなか未知の曲をたくさんするオケ(といっても15人くらい?)のようなので、また面白そうなのがあったら行きたいなと思った。(個人的にはカルウォーヴィチのセレナーデやって欲しいな。)
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