新響 第229回演奏会 橋本國彦/交響曲第2番
ショスタコーヴィチ/祝典序曲
橋本國彦/交響曲第2番
ショスタコーヴィチ/交響曲第10番
指揮 湯浅卓雄
新交響楽団
(4月19日 東京芸術劇場コンサートホール)
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ずっと残業続きで、感想をUPできず。せっかく券を回して頂いたのにごめんなさい。一週間も経ってしまった。
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で。えーとショスタコーヴィチの10番は感想書けるほど理解してないので、ちょっとパスで。あ、祝典序曲はいい曲ですね。普通に好き。
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メインは橋本國彦って日本の作曲家のシンフォニー。これを聴きに行ったようなものだ。チラシを見て、なんかよさそーな感じがしたもんで。ナクソスで日本ものを色々と録音してる湯浅さんの指揮ならなおさら。
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橋本國・・・知らんなあ、って思ったけどネットで調べたら結構前から一曲だけ知ってた。
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お菓子の好きな巴里娘~~~♪ ふたりそろえばいそいそと~~♪
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我が母が教え給いし歌の一つ「お菓子と娘」。ウチの母が知ってるくらいだから昔は結構ポピュラーな歌曲だったんじゃないかな。作詞は西条八十である。日本の歌曲にしてはおされな、懐かしい感じがパルナス。
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他にも、斑猫(はんみょう)って歌も最近調べて知ったのだけど(いや忘れてただけで、前から知ってたかも?)、この曲も大好き。ちょっと夢見がちな作風がナイス。たかが昆虫を歌った曲なのにこんな美しいメロディとピアノ伴奏をつけちゃう。
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https://youtu.be/BkC5d76-YPM
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で。
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今回聴かせて頂いた2番。YouTubeで聴いたのですがほんとに素晴らしい、美しい曲で。時代的な難解さとは無縁である。1947年という時代なのに、無調ではない。ホントに「お菓子と娘」や「はんみょう」の夢見がちな世界を交響曲にした感じ。
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https://youtu.be/EtX9cX4jN7s
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しかし。ナマで聴くと、たしかにとってもいい曲なんだけど、そして演奏も素晴らしいんだけど、何だろう。最初から最後まで美しすぎる。毒とか悲しみとか退屈さとか交響曲に色々含まれるべき要素がナイ。
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だもんで。ずっと美しすぎる音楽に身をゆだねながらも、いい曲過ぎて何だか違和感が。やはり交響曲は世界なので(byマーラー)、美しさだけでは聴く人がダレてしまう・・・いやそういうのがいい人もいるのかもしれないけど。交響曲には毒も退屈も欲しいなあ・・・と思うところ。
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そのあと聴いた、あんまり得意でないショスタコーヴィチなのに、なんだか「ああ、こういうもんだよなあ、交響曲って。タコさんは作り方知ってるよなあ」って思った。
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でも。私は橋本さんの曲のほうが好きだけどね(←えええ~??)
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新響さんのコンサートに前に行った時もそうだったんだけど(飯守さんのブルックナー)、ゲイゲキ前広場はバングラデシュ人の方々だらけで。特設ステージでは日本の民謡やらバングラデシュの音楽?で。屋台がいっぱいで、カレー祭りやっとったんだけど、何この踊るマハラジャ。事前に知ってればサブウェイのサンドイッチ食べなかったのにぃ。
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本日、会社から戻ってきて、いつものように「満点青空レストラン」を見てたら、本日は琵琶湖の食材だった。で、魚が大漁!って場面のBGMにコルンゴルトの「シー・ホーク」の冒頭が! やっぱり琵琶湖といえばコルンゴルトだよね~~(違う)
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コメント
こんばんは。GWはハードなお仕事から解放されておられるでしょうか。橋本某さんのことはよく知りませんが、
>>美しさだけでは聴く人がダレてしまう・・・いやそういうのがいい人もいるのかもしれないけど。交響曲には毒も退屈も欲しいなあ・・・
と書かれているのを見て、バルビローリ指揮のディーリアスの管弦楽曲を思い浮かべました。夢見心地でとても美しい音楽なんですが、軟体動物のようでまるで骨が無い音楽なんですね。ぬるま湯に浸かっているような…
やはり江戸っ子は熱めの湯でさっぱりが一番ですね。江戸っ子じゃないですが(笑)
投稿: grunerwald | 2015年4月29日 (水曜日) 00時08分
>>grunerwaldさん
今年のGWは8連休なのですが、仕事が追いついてないので一日くらい出勤は免れない感じです。他は友人と飲み会とバッハ三昧なのでまあまあかな(地味~)。
ディーリアスは若い頃はR・シュトラウスみたいなダイナミックな音楽を書いていましたが年取ってからはおっしゃるところの軟体動物みたいな?作風になりました。私はどっちの時代のディーリアスも好きです。
投稿: naoping | 2015年4月29日 (水曜日) 20時27分