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2015年2月14日 (土曜日)

バークリー/アヴィラの聖テレサの4つの詩 フェリアー、バルビローリ

マーラー:亡き子をしのぶ歌
(1948年10月13日)
レノックス・バークリー:アヴィラの聖テレサの4つの詩 op.27
(1949年11月23日)
ショーソン:愛と海の詩 op.19
(1951年3月9日)

キャスリーン・フェリアー(コントラルト)
ハレ管弦楽団
サー・ジョン・バルビローリ(指揮)

先月、この盤の発売情報を得て塔に買いに行ったら発売日前であったので、先週もう一度行って入手。しかしこの盤、どうもHMVのサイトによると「メーカーの生産中止」だそうなんである。塔のサイトの客レビューによるとCD-Rらしいので(あたしゃわからんのだが)、そのせいだろうか。まあ、私はもしかしてよほどのフェリアーファンの一人に入るかもしれないので、いいのであるが。

フェリアの「亡き子」というとワルター盤が有名である。クレンペラー盤は未聴。ワルター盤はほんの小学生か中学生の頃にレコードで聴いていたもので、手元に音源がないので昔聴いた印象で比較するのであるが(すいません)、バルビローリのほうがオケの陰影が強い。ライブだということもあるかも。で、聴いてるのが辛くなる。

大体において、「子供を亡くしたおかあさんが子供を偲ぶ歌を歌っている」というシチュエーションがそもそも異常で(もともとはお父さんが歌ってる設定なのだが、ここでは女性歌手なので)、とても歌など歌える精神状態ではないだろう。あたしが子供の頃は何でも「こんなもんかな~」みたいな感じで聴いていたので普通だったんだけどね。ちなみにこの録音は初出であるそうだ。

さて。

このCDを買ったのはレノックス・バークリーという作曲家の歌曲集が聴きたかったからである。とはいっても、何か管弦楽曲の一曲くらいしかウチには音源はない。しかもレコードだからとんと聴いてないのである。

バークリー(1903~1989)は20世紀イギリスの作曲家である。しかし作風は英国というよりはどうもフランスに近い気がする。なんでもパリ音楽院に留学し、ナディア・ブーランジェに学んだそうなので。なので逆に言えば英国英国してないので聴きやすいかも。ブリデンと仲良しだったようだ。 ←いやそういう意味ではない。

いったいどんな作風の作曲家なのかなあ?という方は、こんな音源がUPしてあったので参考に。

Lennox Berkeley: A Dinner Engagement op.45 (1954)

https://www.youtube.com/watch?v=2Xkm7mZHSPI#t=106

「ディナーの約束」という2幕のオペラである。ダリウス・ミヨーを思わせる、軽妙洒脱な作風である(という印象。内容はよくわからん)。CDも出てる。

フェリアーのために書かれたという「アヴィラの聖テレサの4つの詩」は、全く初めて聞く曲だが、不協和音を取り入れながらも美しい曲で(とくに第3曲目)魅了された。全4曲で、宗教的な内容(おお主よとか出てくるからたぶん)なのでブラームスの「4つの厳粛なる歌」を思い出すところもある。とにかく、フェリアのために書かれただけあってとても彼女にあっている。ただ、短いのですぐ終わってしまう。残念。

この聖テレサさんとやらについては初めて知ったので(昔の聖人?というか神秘家らしい)、ウィキペディアで読んでも「はあ・・・そうですか」的な感情しか湧かないのであるが、フェリアーの聖女的なイメージと被る感じもする(憶測)。

言うまでもないが、録音は芳しくない。「亡き子」はしょっぱなからひっきりなしの雑音に悩まされる。でもまあ、フェリアーファンはこんなことぐらいではへこたれない。仲良しだったバルビローリとの共演の録音は非常に少ないので貴重である。解説書やCDケース裏の二人の写真も素敵である。バルビよりフェリアーのほうが背が高いんだけどね。

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