« 2014年10月 | トップページ | 2014年12月 »

2014年11月27日 (木曜日)

七色丼

141127_124001_2
また今日も、プチ出張。
相変わらず砂をかむような仕事なのだが、柏市場の美味しい昼食は何物にも代えがたい。

食べたのは「七色丼」。
ぼたん海老、牡蠣の煮たの(うまい!)、ぷりっぷりのイクラ(うまい!)、イカ、ブリ?(忘れた、うまい!)、ネギトロ、卵。七色だね。

いや~美味しかった。ご飯も美味しかったし。これにリンゴ入りのサラダとお味噌汁がついて、千円。何年か前に食べた築地場外の海鮮丼より美味しかったなあ。ちょっとご飯が少なかったので、100円だかプラスで大盛りにすれば、ベストかも。

添え物のはずのガリでさえ、うまい。

百円で二つ食べれる生牡蠣も食べたかったなあ。4000円出せばウニ丼食べられるよ。仕事でなかったら食べたかも。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2014年11月25日 (火曜日)

大手町は今

Kc460325_2
こんなんなってます。

Kc460326_2
素直に綺麗です。
ちなみに私はセイジョー石井で、健康のためにオーガニックのリンゴ酢とれんげのはちみつを買いました。これから毎日お湯に溶かして飲むんだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年11月24日 (月曜日)

今年の漢字を考えよう

そろそろ年末・・・ということで、恒例の(でもないか)「今年の漢字」を社会的視点と個人的視点で考えようと思う。

「社会的視点」から考える

嘘 

・・・まあ、このヘンは説明なくても。
.

豪雨・豪雪が多かったので。
.

噴火・地震・台風など大きな自然災害が多発したので。
.

LED。
.



オリンピックなどスポーツ界でたくさんの賞。ノーベル賞も。
.

フィギュアスケートで金、アナ雪、アイスバケツ。
.

ん駄目よ~、ダメダメ。
.

ふなっしー。セウォル号。

.

「個人的視点」から考える

今年は何と言ってもコルンゴルト・イヤーじゃ。「死の都」から、「死」はなんなので「都」で。
.

あとは・・・

休みたい。休みたいよう。今日も勤労に感謝して出勤だったす。

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2014年11月23日 (日曜日)

尾高忠明&読売日本交響楽団/エルガー 交響曲第3番

エルガー: チェロ協奏曲 ホ短調 op.85
交響曲第3番(ペイン補完) op.88

尾高忠明 指揮
チェロ:宮田大
読売日本交響楽団

(2014年11月22日サントリーホール)

過去記事:尾高忠明&札幌交響楽団/エルガー 交響曲第3番

六本木一丁目からいつものようにサントリーへ。アークヒルズはさぞやクリスマス前倒しのイルミネーションでウザイ美しいんだろうと思ったら、真っ暗。都会暮らしのため暗がりに慣れてない。六本木だぜ、六本木。

サントリー、つぶれちゃったのかな。

などとあり得ないことを考えながら、サントリーへ急ぐ。いつもはアークヒルズのなかを通ってカラヤン・プラッツに行くところだが中にはいれず。そういえば、この日はクラ好き友人たちと会合の予定だから、飲み屋お店もあいてないくて困るなあ。

真っ暗な中、サントリーホールに到着。まるで震災直後の東京のようで気分が暗くなる。やはり灯りは大事だ。

本日はエルガー2曲とやや地味なプログラム。ということで?あまり客の入りは芳しくなく。もしかして、急に当日券で聴こうとしたお客さんが行ってみたところ、辺り真っ暗でびっくりして帰っちゃった・・・ということもあったかもしれない。

駅に「サントリーホール、やってるよ!(◎´∀`)ノ」ってボスターでも貼っておくべきかと。

さて。
1曲目のチェロコン。すでに何回となく演奏会で聴いてきた曲である。名演奏もあればそうでもないのもあった。今回のチェリストは若手で、「題名のない音楽会」かなんかで見たことあったと思う。数々のコンクールで優勝・入賞されているということだ。にわかコンクール・ウォッチャーであるので、どんな演奏かなと興味深く聴いた。

なかなかチェロはいい音でよかった。2階席のかなり舞台に近いところで聴いたので良い音で聴こえた。ただ、ひとコブシ足りないなあと思った。(休み時間に知人らにそう言ったら「それはまあまだ若手だから無理もない」などと言われた)

アンコールのバッハ無伴奏は大変素晴らしく。コンクールで弾きなれてるんだろうなあ。

まあ、今までウィスペルウェイとか、3年前にアマオケで聴いた新日本フィルの元首席奏者さんとか、この曲はアダルトな演奏を聴いているからねえ。

さてメインの第3。この曲は2008年に同じ尾高さんの指揮でサッキョーで聴かせて頂いた。その時も大変素晴らしい演奏だった。でも、今回はもっと良く感じた。もしかしてこの曲に慣れたからかなあ。サッキョーで聴いた時は「これってどのくらいエルガーなの?」とか「エルガーだったらドラとか使うと思う?」とかそういった疑念が心に湧きながら聴いてたので。

2度目の生だし、CDで何度か聴いてたので「これ完全にエルガー?」とか細かい事を考えないようになった。この曲は純粋な補筆というだけでなく、作曲家ペインの(大先輩)エルガーへの尊敬をも表している・・・とかそういう風に思えば、違和感なく聴けるんだと思う。休み時間に知人(日本におけるエルガー研究の権威である)が「最後に鳴る静かなドラの音は、ペインがエルガーに捧げている音だ」ということを言っていたので、聴いていてなるほどなと思った。今まで第3楽章が好きだったけど、第4楽章もとてもいいなと思った。

どのメロディがエルガーの過去の作品のどの曲からヒントを得ているか?とかそういうこまけーことは全くわからんのだが、研究は研究者に任せて、音楽を自然に楽しめるようになったのは良かったな、と思う。

日本におけるこの曲の権威の尾高先生の指揮はやはり素晴らしい。読響さんの演奏もキズもなく管楽器(とくにクラリネット)もよく鳴っていて素晴らしかった。いい演奏に接することができてとてもよかった。いい仕事しているな最近の日本のオケ。

ただ、コンチェルトの時もそうだったが、ブラボーがなんか早くてちょっと気が抜けてしまった。2曲とも同じ人だったみたい。最初にブラボーを言う人はもっと責任を持ってほしい。せめて「ブラアヴォ」とかカッコよく言ってほしい。オペラーゴーアーなあたしなので、日本人ぽいカタカナブラボーはとても気になる。

---

終演後いつものように楽屋へ。まあ知人の付き合いでついて行くだけでなんだけど。出演者サインなどをひとしきり眺めたあと外へ出たら、指揮者がお車で通りかかった。みんなで「お疲れ様でした~~」と声をかけるとなんだか普通に会社の部長とかに言ってるみたいだな~とか、一人で大受けしてしまった。

そのあと仲間うちで近くの庄屋へ。アークヒルズが全館お休みなので、サントリーの客がみんな流れて来てしまって混んでる。店員さんもてんてこ舞いでなかなか最初のビールが来ない。飲み会は言うまでもなく楽しかったけど、なんだかなあ。

「千と千尋」を前日録画で観たばっかりで、ハク様が千尋にあげたおにぎりが美味しそうでおにぎりを注文。おいしかったなあおにぎり。いい米使ってるみたい。ホッケも馬刺しも美味しかった。

(飲んでいる最中にユラユラと揺れて軽いめまいが起こり、「また持病の良性めまいが?」と思った。帰宅したら地震とのことだった。長野に住む甥が一瞬心配になった。→震源地より離れてるので大丈夫です。昨日の地震に遭われた皆さま、お見舞い申し上げます。)

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年11月16日 (日曜日)

コールリッジ=テイラー/ヴァイオリン協奏曲

icon icon

コールリッジ=テイラー:ヴァイオリン協奏曲
アンソニー・マーウッド(ヴァイオリン)
マーティン・ブラビンズ指揮/BBCスコテッシュ交響楽団

ロマンティック・コンチェルト・シリーズの一枚。ハイペリオンのこのシリーズは、珍コンチェルト好きにはものすごく魅力的な作曲家が並んでいて、財力さえあれば片っ端から購入して聴いてみたいという衝動にかられるが、残念ながらハイペリオンのCDというものは基本的に3000円くらいと高いので(まあ、それに見合う演奏内容なものは多いが)、ちょっと手が出せず。

で、こないだ塔に行ったらたくさんのものが安売りしてたもんで「んー」と考えてピアノのとヴァイオリンのと一枚づつ買った。まあ安売りったって2000円だもんねえ。CDって売れないんだろうな、今時。他のジャンルだって売れてないっていうし。

さて。

このCDは、前から聴いてみたいなと思ってたもの。カップリングのサマヴェルって作曲家の歌曲がとってもいいなって思ったので、他の曲も聴きたくてな。で、まあコールリッジ=テイラーのほうがどっちかっつーと有名だし(ホントにどっちかっつーとだが)他にも録音はあることだし、本日はこっちから。

220pxsamuel_coleridgetaylorサミュエル・コールリッジ=テイラー(Samuel Coleridge-Taylor, 1875年8月15日 - 1912年9月1日)は、ロンドン生まれの混血のイギリス人作曲家。アメリカ合衆国において作曲する指揮者として名を馳せ、「黒いマーラー」と呼ばれた。 (ウキウキペディア・・・じゃなくてウィキペディアより)

黒人である(ハーフだが)。クラシックの作曲家で黒人て、あまり聞いたことない。まあ、この人はたまたまアフリカ人のお父さんが医学のお勉強にロンドンに来てて、英国人の女性と結婚して生まれたってだけで(しかもお父さんは妻子を捨ててとっととアフリカに帰ってしまった)心は英国人なのかなあって思う。今でこそロンドンには黒人さんが溢れていて地下鉄で普通に働いてたりしているが、当時は黒人は珍しかったようだ。

お母さんの家が裕福だったので英国国立音楽大学に進み、スタンフォードに学んだが、クラスでも多少は(かなり?)差別には遭ってたようである。クラスの生徒が「彼は黒人じゃないか」と陰口を言っているのを偶然耳にしたスタンフォードは、コールリッジ=テイラーに「あなたは誰よりも才能があるのだから、陰口など気にしないように」と彼を励ましてたようだ。

曲としては「ハイアワサの婚礼」という合唱曲が有名である(らしい)。YouTubeで聴くことができる。この曲の初演は何でもあのエルガーの「ゲロンティアスの夢」と同じ日だったそうで、ハンス・リヒターが午前中にゲロ夢の初演をし、午後に「ハイアワサ」を初演したそうである。悲惨な結果となったゲロ夢とは対照的に「ハイアワサ」の初演は喝采をもって迎えられたとか。今となってはどっちが有名かは・・・アレだが。

で、このヴァイオリン協奏曲。心やさしいジェントルな英国音楽といった感じである。エルガー風というか(エルガーとも知り合いだそうな)、若干ドヴォルザークっぽいかなと言えばそんな感じもする。第二楽章などとても美しい。しかし黒人的フィーリングはほとんど感じられないし、徹底的な個性に欠ける(アレレ)。2曲目の無名作曲家サマヴェルのコンチェルトの方が私は好きだなあ。

「ハイアワサ」一曲の成功で当時は結構もてはやされ、(やはり千人の交響曲だけ大成功を収め、アメリカに渡った)マーラーになぞらえて「黒いマーラー」とか「アフリカのマーラー」とか言われてたけど、すくなくともこのコンチェルトはマーラーみたいなアイロニカルさは皆無。とにかく優しい音楽(だけ)が広がる。この人の性格からくるものなのかな。写真を見る限り穏やかな、いい人そうな感じである。(ジャクソン5の一人って言われても信じそうだが)

| | コメント (4) | トラックバック (0)

2014年11月14日 (金曜日)

ひつまぶしをを食べる

Kc460323_2
今日もプチ出張。相変わらず人のアラ探しばかりの、砂をかむような仕事なのだが、たまに美味しいもの食べられたりもする。

本日は、初めて行った「いそぎや」というお店でランチ。柏市場ってとこにある海鮮どんぶり屋さんだ。

柏市場って。そんな市場しらなかった。市場って築地しか行ったことないでな。仕事でなければ、一日遊んで帰りたいくらいだ。魚も肉もありーの。

「いそぎや」では他の社員はみんな「海鮮丼」を注文。さすがに市場の中の食堂なのでお魚は鮮度がいい。私はひつまぶしを注文。しかし1000円とのことで、これは値段からするとどうもうなぎではないような気もする。(疑いの目) 美味しかったけど。

普通のどんぶりと、お茶漬け用のどんぶりがあって(おだしをかける)、結局ご飯を二杯食べるというしくみだ。写真の後ろの方で隠れてしまったが、マグロやホタテのお刺身もさすがにおいしかった。鮮度がいい。あと、なんてことないけど「もずく」もおいしかった。

しかし、本当は生牡蠣が食べたかった(カキフライ定食はあった)。もしくは金目鯛の煮付け、もしくは鯖の塩焼き。どれもメニューになく。じゃあ、店内に生牡蠣のでっかいポスター貼らないでくれよ。いつ来たら食べれるんだ。ううう。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2014年11月12日 (水曜日)

疲れているけど、言いたい。

相変わらず帰宅は遅いのですが、一言だけ。
ウチの会社に、グループ会社からダンボール箱で何箱も「さきいか」が送られてきました。どっかのスーパーで仕入れ過ぎたのでしょうか。
いえ、「くれた」のではなく、「売る」ためです。押し売りです。
しかも、総務はとっても忙しいのでちょっと放置しておいたら賞味期限が切れてしまいました。
でも、「売る」のです。給与控除です。
いらないよ!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年11月 9日 (日曜日)

B・ハーマン/カンタータ「白鯨」 バルビローリ

icon icon

バーナード・ハーマン: カンタータ「白鯨」(男声コーラスと独唱とオーケストラのための)
サー・ジョン・バルビローリ指揮/ニューヨーク・フィルハーモニック交響楽団
ウェストミンスター合唱団 その他独唱者

(1940年カーネギー・ホールでのライブ録音)

今日(もう昨日か)、会社だったんだけど早く上がって久しぶりに渋谷塔に行ったのだ。カスリーン・フェリアの歌うレノックス・バークリーの歌曲集がバルビローリ協会から出るって聞いたもんで。しかし、まだ発売日じゃなかった。なんか勇み足すぎたわ。やだわー。

ということで。空手で帰るのもなんかなと思って(珍曲ばっかり)3枚ほど購入。もうたくさん働いてるし精神も病んできそうな感じがした(冗談ですが)ので、ちょっと贅沢してもいいじゃないか。

で。

これはバルビローリ(不遇の)ニューヨーク時代の、曲目的に珍しい一枚である。バーナード・ハーマンと言えば「知りすぎていた男」とか「サイコ」とかのヒッチコック作品、はたまた「市民ケーン」とかの数々の映画音楽をこさえた人気作曲家である。

で、この本日聴いているCDの曲は映画音楽ではなくてコンサート用に作られた曲のようである。ハーマン・メルヴィルの長編小説をもとに作曲された(ようだ)。実は私は活字が苦手な人なのでこの小説を読んだことはない。いや題名くらいは知ってたけどな。この中の登場人物スターバックはコーヒー屋のスターバックスの由来となったということだ。(どうでもいいけど)

<あらすじ>
伝説の白鯨「ビィ・ディック」に足を食いちぎられた船長さんが、鯨に復讐しようと立ち向かうが結局は船ごと沈められてしまう・・・でよろしいのかな?

どんな曲か、っつーと。さすがに映画音楽作曲家のハーマンって感じのドラマティックな曲である。ヒッチコックの「知りすぎていた男」の劇中のカンタータが大好きなもんで、このCDと出会えてとてもうれしかった。まあ・・・別に英国ジェントルマンのバルビローリ指揮である必要はないかもだが、演奏も大変ドラマティックである。出だしが少しだけウォルトンの「ベルシャザール王の饗宴」に似ている。海を舞台としているのでRVWの「海の交響曲」を思わせる部分もあり。まあ、あの手の声楽曲が大好きな人だったらハマるのでは。

ただ、録音が1940年と古いため、最初慣れるまで時間がかかる。いや慣れればなんてことない。バルビローリのファンだったらこのくらい我慢せい!

余白に入っているナゾの作曲家、チャールズ・カドマンの曲も(作曲者のピアノ入り)とても親しみやすくてよろしい。こっちも録音は1937年てことで芳しくはないが。要するにこのCDは(いろんな意味で)マニア向けである。

-----

本日は渋谷塔でインストアライブをやっていて(クラシックじゃないよ)、2~3曲だけ聴かせてもらった。UKO(ゆーこ)さんという歌手らしかった。それにしてもナマで聴く歌というのは何と人の心を打つのだろう。疲れていたせいか、お歌が上手だったので感動してしまった。アコースティックのギターの音もなんかよかった。CD買わなくてごめんね。

http://www.youtube.com/watch?v=D3vljMgQO3o

http://www.youtube.com/watch?v=viUNz2XTCDs

http://www.youtube.com/watch?v=MM_0kTGpWNw

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年11月 2日 (日曜日)

藤原歌劇団/ラ・ボエーム (砂川・村上組)

Kc460322
プッチーニ:「ラ・ボエーム」

ミミ:砂川涼子
ロドルフォ:村上敏明
ムゼッタ:伊藤 晴
マルチェッロ:須藤慎吾
ショナール:柴山昌宣
コッリーネ:伊藤貴之
ベノア:折江忠道
アルチンドロ:柿沼伸美
パルピニョール:岡坂弘毅

総監督:岡山廣幸
指揮:沼尻竜典
演出:岩田達宗
合唱:藤原歌劇団合唱部  
児童合唱:多摩ファミリーシンガーズ
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

(オーチャードホール)

過去記事:びわ湖ホール/「死の都」(第一日目)

サントリーホールへ。

<あらすじ> 貧乏暮らしの男女が一瞬にして恋に落ちるが、その後女の病気が原因で別れ、結局病気が悪化して死ぬ。

待ちに待った「ボエーム」。藤原歌劇団の舞台を見るのは初めてである。まー、基本的にはワーグナーやR・シュトラウス好きだから二期会のほうが出かけるのは多くなるよね。

今回、出かけたのは今年の3月にびわ湖ホールまでわざわざ出かけて観に行った、「死の都」のマリエッタを歌ってた砂川さんがすっかり気に入ってしまったからである。

ホント、びわ湖ではびっくりするほど素晴らしい声だったし舞台姿も可愛かった。女のあたしでも惚れちゃうくらいだ。(いえ、そのケはないです)

でも、やっぱり彼女は当たり役のミミを聴くべきかなあと。彼女のミミをナマで見聴きするのを夢見ていたら、結構すぐ叶ってしまったのである。ラッキーだった。実はこの3連休に毎日藤原のボエームは上演されるのだが、昨日と明日はあのバルバラ・フリットリがミミを演じることになっている。そのことはもちろん知ってたけど、あえて日本人組で。昨日のフリットリは素晴らしかったということはネットで伝わっているけど、まああんまり興味なし。あくまで聴きたいのは砂川さんなんで。

このボエーム、前に砂川&村上コンビで教育テレビで放送されたのは観た。でも、やっぱり・・・砂川さんはナマで聴くべき歌手である。アレはね、ホントにそう思った。・・・フレーニの本当の素晴らしさは録音では伝わらないように。

そんでまー。

実は私はボエームを生で観るのは3回目である。すくねー。初ボエームはもちろんクライバーのスカラ座来日公演である(たまたまだが、本日の指揮者の沼尻さんもそうらしい。それを知ってとても嬉しくなった。あの公演を知らない人は日本でボエーム振る資格ないと思う。)。2回目はサントリーホールでの演奏会形式だった。

で、今日はイタオペだというのにたった一人で参戦。超初心者向けオペラなため、いつもオペラに連れて行く友人を誘ってもよかったかなーとも思ったが、私はボエームにおいて人と泣けるツボが違うので、なんか恥ずかしくて一人で行ったのだ。

実は私、第2幕で泣いちゃうのだ。なのに続く第3幕やミミが死んじゃう第4幕はそんなーでもない(感動はするものの)。だからとても恥ずかしい。

今日ももう、「ダメだダメだ」って思いながら、あのファンファーレのあと第2幕の幕が上がったら合唱団が歌ってて、もうダメだった。そっから泣いてた。とくに今回子供合唱団がものすごくうまくて(とくに演技が)、もうダメだった。助けて、誰も泣いてない。ムゼッタのアリアの最後の盛り上がる部分もダメ。ハンカチ出して泣いてるし。

で、えーと。

歌手の方々ですが、砂川さんはやっぱりとっても素敵だった。でも思ったのは、前のボエームの公演の写真より美しくなってないか? お化粧のせいなのか(失礼?)。全然綺麗だった。声はやっぱり素晴らしい。しかし、肺病で死にそうな役なのに声はすごいパワフル(フレーニもそうだったけど、そこはオペラではしょうがないのかなー)。第4幕の死にそうなよたっとした演技はリアルでよかった。

村上さんのロドルフォももちろん素晴らしく。今日は残念ながらオーチャードなので舞台の後ろのほうで歌うとちょっとオケに音が負けてしまう時もあったけれど(あ、私は今日は一階席前から6番目でした)、高い声も不安なく響かせていて素敵でした。外人組ロドルフォが調子悪い話も漏れ伝わっているのでこれは頼もしい。やっぱり日本人頼りになる。

声が素晴らしかったのは須藤さんのマルチェロ。前に(偶然)日伊声楽コンコルソのお披露目コンサートに行き、第一位だった歌声を聴いたのが最初。その時も素晴らしい声であった。その後あまり舞台に接する機会に恵まれず(飯守「トリスタン」のチョイ役くらい?)、ちゃんとした役で見聴きするのは初めて。でも、やっぱり凄くパワーアップしてた。声はサミュエル・ラミー系かな(よく知らんが)。演技とかもとてもチャーミング。今後ますます楽しみな歌手さんである。

今回が藤原デビュー?ということでムゼッタを歌った伊藤晴(ハレ)さんも素敵だった。プロフ写真からもっとスーブレット系の可愛らしい声なのかな、と勝手に想像してたけど、全然違ってて堂々たる声(と演技)だった。もっと色々聴いてみたいな。

沼尻さんの指揮するオケも生き生きとして素晴らしく。まあ、このヘンになるとオケも暗譜で弾けたりしね? 手慣れた感じで良かった。テンポもかなりオーソドックスで、落ち着いて聴けた。

その他、気付いた点。

・第一幕で、ろうそくの火を貰いに行ったミミだが、ろうそくの火を貰ったとたんに火が消えてしまい、ミミもロドルフォも観客もみんな「え?」ってなったのが面白かった。

・上演前に総監督の人が曲の解説をしたんだが(元バス歌手だったらしく、声がシヴーイ)、ミミとかの当時のパリのお針子って結構「娼婦的」な存在だったらしい。あー、そうなのね。そんな気はしてたんだけど、ちょっとショック。椿姫的ショック。だから貴族んとこの世話になってたのね。経済的理由だからと言って、それを許しちゃうロドルフォもアレだわ。

・この舞台、全体的に薄汚れた感じがなんかいかにもそれっぽくてよかった。第2幕の舞台や衣装など全体的に色彩がマッチしてて(佐伯祐三の絵がモチーフのようだ)、新国立も参考にしてほしいわ。

・前記のとおり、第2幕の合唱団がすごーくうまくてよかった。大人も子供も生き生きとした演技が楽しかった。演出もよかった。あれだけでももう一回観たいが・・・仕事で疲れちゃってなあ。(明日のカルウォーヴィチも残念、パスです。)

| | コメント (2) | トラックバック (0)

« 2014年10月 | トップページ | 2014年12月 »