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2014年10月12日 (日曜日)

飯守さんのパルジファル 新国立劇場

141011_132001ワーグナー:舞台神聖祝典劇「パルジファル」

【指 揮】飯守 泰次郎
【演 出】ハリー・クプファー
【演出補】デレク・ギンペル
【装 置】ハンス・シャヴェルノッホ
【衣 裳】ヤン・タックス
【照 明】ユルゲン・ホフマン
【舞台監督】大仁田 雅彦
【合唱指揮】三澤 洋史

キャスト
【アムフォルタス】エギルス・シリンス
【ティトゥレル】長谷川 顯
【グルネマンツ】ジョン・トムリンソン
【パルジファル】クリスティアン・フランツ
【クリングゾル】ロバート・ボーク
【クンドリー】エヴェリン・ヘルリツィウス
【第1・第2の聖杯騎士】村上 公太、北川 辰彦
【4人の小姓】九嶋 香奈枝、國光 ともこ、鈴木 准、小原啓楼
【花の乙女たち】三宅 理恵、鵜木 絵里、小野 美咲、針生 美智子、小林 沙羅、増田 弥生
【アルトソロ】池田 香織

【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

(10月11日(土)オペラパレス)

<あらすじ>
キリスト教なんかやめてみんな仏教に改宗しようぜええ。ボーサンリスペクト。袈裟が今最高に熱いぜ。

ついに行ってきた、飯守さんの新国パルジファル。飯守さんパルジファルはおととし二期会公演で2度も行ってきたので、そんなに音楽的には変わんないかなあ、と思ってそんなに多大な期待はしてなかったんだけど。

やっぱりハコが違うと、そしてキャストが豪華だと、そして演出がクプファーだと、指揮者の張り切りようが違うようであった。もう・・・・何て言うか、飯守さんのワーグナーへの愛とか思い入れを存分に浴びてきたような感じだった。もうね、オケピから愛が溢れすぎてた。苦しい。愛され過ぎ。

ところで、私のパルジファル鑑賞歴だが。(そこそこ輝かしい)

・1989年 ウィーン国立歌劇場東京公演(今回の解説書によると、この曲唯一の日本における海外プロダクションの公演らしい)

・1989年 バイロイト音楽祭東京公演(第3幕のみ演奏会形式)

・1997年 ベルリン国立歌劇場東京公演(演奏会形式全曲)

・2009年 あらかわバイロイト

・2012年 飯守さん指揮で二期会(2回行った)

・・・というようにいろんな形態で見聴きしている。やっぱり(ずいぶん前なのに)忘れられないのはバイロイトの第3幕だけのと、ベルリンの演奏会形式。神が降りてきたっていうか、多分ワーグナー(の亡霊)も一緒に来日してたんじゃないかなって思うくらいの演奏だったのを覚えている。

でも今日の公演も凄かったから。本日世界中でワーグナーのオペラはきっと上演されたはずだから、まさか日本には本家ワーグナーさんは来てないかもしれないけど、もしかしたらジークフリートさんかヴォルフガングさんかヴィーラントさんくらいは来てるかも。そのくらいのすごおおおい上演であった。

演出が巨匠ハリー・クプファーってだけで期待が高まるってもの。クプファーは2007年のベルリン国立歌劇場日本公演でも「トリスタン」で演出をしてた。この時の演奏は素晴らしかったけれど演出もなかなか面白かった。

今回の演出の目玉は、何と言っても(日本の)お坊さんが3人随所に出てくることである。今朝来た人誰?お坊さんである。東方の三博士みたいね。

(しかし、今回1等席を張込んだにも関わらず、かなり端っこだったので、音楽的には申し分なかったものの、視覚的には舞台の左4分の1ほど見えず。最初にお坊さんが出てきた時に一人しか見えなかったのである。お金4分の1返せ)

日本での公演だから、お坊さんを無理やり出してきたのかなあ、と思ったら、クプファーは他のヨーロッパの国で演出した時からこの曲に仏教思想を取り入れていたそうだ。でも坊さん自体が舞台に出てきたのは日本が初なんじゃないかな。よく知らんけど。

ついでに日本らしいな、って思うのは舞台に稲妻状に道が作られてて、そこにLEDの照明が使われているってことで、たまたまこの上演期間中にLEDで日本人3人がノーベル物理学賞を受賞したってことで・・・それは関係ないのかな?(←あんまりよくわかってないので違ってるかも)

あと、花の乙女のおどりの衣裳がちょっとせくしいでセンスの悪い?モモクロっぽかったのも、なんか日本(アキバ?)っぽいかなと思った。

(衣裳の件だが、新国立での日本制作プロダクションだと、たとえ衣裳デザインが外国人だろうが、衣裳を作成する所が日本の会社だったりするとどうしても「ユザワヤ」や「オカダヤ」で買ったような布で作るんだろうから何だか日本のコスプレイヤーのようになって「ああ・・・」って思っちゃう。素材って大事だよね)

前記、花の乙女は歌手ではなくダンサーが舞台で踊り、歌は舞台外で歌ってた。花の乙女役の歌手さんたちは(沙羅さんとか)みんな比較的若くてカワイイ人が多かったので、別にそんなことしなくてもよくね?とも思ったけど。普通の歌手さんであのケバイ衣裳はやだろうけど。

まあ、幕ごとの細かい記録は今回はやめとくけど(だって長いんだもん)、視覚的にはこないだの二期会ほど「やりすぎ感」は少なかったし、聖金曜日の音楽も視覚的に邪魔するものは少なかった。ただ、LEDの色の限界なのか、聖金曜日の音楽の時の自然の草の色を表す?緑色がなんだかまだらでセンスのない色になってたのが残念だった。

で、音楽のほうの感想であるけど、飯守さんの気合いの入れかたはハンパなかった。オケも(色々と批判の声もネットではあるのだけど)いつもより素晴らしかった。前から6番目で聴いてたけどミスも少なかった。ちゃんとバイロイトで聴くような飯守さん理想のワーグナーの(昔ながらの)音が聴こえていた。まあ、もし手兵のシティ・フィルとかだったらまた色彩的に少し違うのかもあと思ったけど。

合唱団は新国と二期会の合体だったようだ。第2幕の男声合唱の出だしはもっとガンガン行ってくれるものかと思ってたけど、少し繊細な感じになってた(ブーレーズ系?)。全体的にはよかったけど、どっちかっつーと女声合唱団のうまさのほうが際だってた。第3幕の最後の最後とか美しかったし。

歌手は。ホントに素晴らしかった。新国立の宣伝ツィートで「これほどの上演レベルの「パルジファル」は世界でもそう観られません」とぶち上げてたので「そうなの?」って思ってましたが、実際見て「そうかも」って思った。実はタイトルロールのフランツがあんまり好みの歌手ではないので、それはあたし的には最高でもなかったんだけど、それ以外はホント、すげえな、って思いました。

ジョン・トムリンソンは何度か見聴きしている歌手なのだけど、前に見た時が凄く前で、まだまだ青年っぽかったの(ホントよ)。そんなに大柄でもなかったし。ヴォータンとかグルネマンツとか、容姿からするとちょっと若くね?って思うほどだった。声は神々しかったけど。でも今日見たら、年とっててグルネマンツっぽくなってた。つか、ほんとにこの人グルネマンツじゃね?って思うほどよ。

しかし何と言っても今回の主役はクンドリー。ヘルリツィウスって2011年ザルツブルグ音楽祭でのティーレマン「影のない女」でバラクの妻を歌ってたけど(DVDで観賞)、クソ演出のせいなのか?あまり魅力的な歌手とは思えなかった。外見もおばさんぽかったし。しかし、今回ですっかり印象が変わってしまった。なんと魅力的な歌手なのでしょう。会場の日本人の(殿方の?)心をわしづかみにしてしまった。第1幕のほとんど這いつくばってる演技、第2幕ではがらりと変わってエロさ満開の演技、そしてパワー爆発の歌唱、第3幕での(ほとんど歌わないのに)演技のキュートさ、遠目に見てちょっと太めのアンジェリーナ・ジョリーみたいだった(オペラグラスで見ると違うけど)。最後に赦されて地面に突っ伏して泣くところは、一緒に涙が出てきてしまった。

あと、出てくるの2幕だけなんでアレなんだけとクリングゾル役のボークって歌手が声量があって大変素晴らしかった。悪役なはずなのにおされな服装でちょっとカッコイイなって思った。この悪役好き殺しめ。

で、また演出(舞台美術)の話に戻るけど。あの「メッサー」って大道具が大活躍して、あの上でアンフォルタスが聖杯の儀式をしたり、クンドリーが登場したり色々なんですけど、アレって何かに似てるなあと思ったんだけど。大変古い話で恐縮なんだけど、むかーしむかしやってたクイズ番組を思い出した。シーソーみたいなのに回答者が乗ってて、正解すると上に上がり、間違えると下へ下がる、そのうち落下すると失格するみたいな。誰か覚えてないかな?アップダウンクイズではないんだよね。

まあ、演出上は最後の最後で「ナンジャコリャ?」って思う人は多かったんじゃないかなあと思う。グルネマンツ、パルシファル、クンドリーがお坊さんの袈裟をもらって、仏教に帰依する?みたいな結末。アンフォルタスなんて死んでしまうし。ようろっぱでやったらブーイングの嵐じゃないかなあ。

でもさあ、ああいうハテナ結末のほうがなんか、外人演出家らしくて懐かしいなって思った。むかしむかし、観に行ってた海外歌劇場の引っ越し公演のワーグナーって結構ヘンテコな演出が多かったもんね。まっとうな演出のワーグナーあんまり観たことなかったな。いいんじゃないかなって思った。思いは人それぞれ。

最後は新国立では初めて見たくらいのスタンディングオベーション、ブラヴォーの嵐。私も(別に新幹線で帰るってわけでもないもんで)最後まで拍手してました。幸せそうだったな、飯守さん。合唱指揮の三澤さんと抱き合ってた。飯守さんが新国立のピットにいらっしゃるのもとても嬉しかったけど、いつか飯守さんが生きているうちにホントのバイロイトの指揮台に上がって欲しいな。

141011_160201協賛がJR東海ということで、幕間に駅弁が売られた。すぐに売り切れるって情報があり、ネットで予約しておいてゲット。まあ、第1幕終ってすぐ並べば買えそうな感じだったけんども。

駅弁とか幕の内弁当が大好物なので、こういう企画はすごく嬉しかったが、第1幕を2時間堪能したあと、日本の駅弁ってなんだかものすごく違和感。なんか歌舞伎見に来たみたい。ワーグナーにはやっぱり洋食がよく似合う。あとワインだなあ。

味はまあまあ。明治座の幕の内弁当のほうがうまい。まあ比べても仕方ないかあ。でもなんかこういう企画は面白いね。

141011_160301

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あんだけのパルジファルを見聞きしたのに、翌日はカルメンっつー。東京って素晴らしい。

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コメント

こんにちは。以前、「死の都」の記事を書かれていた時に一度コメントさせて頂いたことがある grunerwald と申します。naopingさんの今回の「パルシファル」のご感想を読めるのを待っていました。ウィーンの来日公演のS席で自称副指揮者に遭遇した逸話とか、高いチケットを買う時の気持ちを「風俗行くのを何回か諦めたと思えば」とか言う発想を面白おかしく文章にされているのを読んで、オペラへの愛着と同時に非常に豊かな文才をお持ちのようで、楽しく読ませて頂いております。今どき楽しみに出来るエッセイは、みうらじゅんの「人生エロエロ」か naopingさんの「音源雑記帖」くらいです(笑)

「メッサー」とよく似た昔のTV番組、間違えると滑り台が上がって行って、耐え切れなくなると滑り落ちて、風船が敷きつめられた下に落下すると言うやつですかね?番組名は忘れました。あの細くて動く構造物のうえでの演技や歌唱で、観ていてハラハラしました。ボケッとしてたら、頭直撃ですよね。「光の道」も上がったり沈んだりで、立ち位置を間違えたらトンデモないことに。歌手も大変ですね。

「場面転換」の音楽など、オケも合唱も大変迫力を感じましたし、演出も幻想的でよかったです。「花の乙女」は日本のアニオタ文化をクプファーなりに取り入れたのかと思います。AKBじゃなくてまだマシでした。でもやっぱりスピーカーじゃなくて、ちゃんと歌を聴かせて欲しかった。

歌手もよかったですが、飯森さんとオケの演奏もすばらしく、国内プロダクションのレベルを相当引き上げたと思います。

東京で色々観ることができるのが羨ましい地方の者ですが、naopingさんの記事を楽しみに読ませて頂きます。
よろしければ当方のブログにもお立ち寄り頂ければ、幸いです。http://blogs.yahoo.co.jp/ritsuo530/62736921.html

投稿: grunerwald | 2014年10月12日 (日曜日) 11時13分

やっぱり来ていましたか。僕は、noapingさんの頭の上の左側バルコニーが傾斜するところ。あの場所では舞台の左側1/3が見えず。ほんと、入場料割引してほしい!
とはいえ、オケと指揮者の仕事ぶり、ばっちりわかりました。
花の乙女たちが何処で歌ったかというと、ピットのティンパニ席の後ろです。マイクは使っていません。鐘はデジタル録音のもの。PAで流してましたね(今だとデジタル・サンプリングしたものかも知れない)。
しかしまあ、飯守さんの気合いが入った唸り声がしっかり聞き取れました。ああいう指揮をされたら、普段ダルな東フィルも全身全霊で弾かねばなりますまい。それと、普段にも増して音量が大きく(だから金管がトチらなかった?)、他の楽器もそれにつられて響きが良かったと思われます。
演出、プログラムでクプファーが「答え」を暗示していたとおりかと思いました。キリスト教的二元論では救済されないし、融和も齎されない-と僕は解釈しましたが(伏線は第1幕で聖騎士団がアムフォルタスの激しい苦痛を全員無視しているところ。それに対し、パルシファル、グルネマンツ、クンドリーだけが彼を凝視している)。第3幕で、グラールの覆をとり、聖餐の儀式を執り行った後、アムフォルタスの望みどおり、彼に輪廻を断ち切って安らかな「死」を与えるところ、その前にクンドリーを洗礼してあげて、救済するところなど、本当に感動的でありました。
歌手。
やっぱ、トムリンソンとヘルリツィウス、そしてボークですね。トムリンソンの温かで堂々とした歌唱は、ハンス・ザックスの進化形。ヘルリツィウスの第2幕の色っぽさとドラマティックな歌唱(あのドラマティック・ソプラノにしては痩身な体系で!)、そしてボークの圧巻の声量(第2幕だけだからフルスロットルも当然だけれど)。
また、アムフォルタスを歌ったエギルス・シリンスのナーヴァスで傷つきやすい心根を感じさせる歌。これもよかった。まあ、パルシファルのフランツも、結構第3幕で聴かせたし。歌については、2012年の東京二期会を軽く一蹴。「世界レベル」という前宣伝に偽りなし。
バレエは、セットの問題もあり、難しかったかも。これは次回の上演(いつになることやら・・・)での改善点。

最後に観客。東京文化会館のお客さんと違って、やっぱ半端じゃない。オペラの観客としては日本で最高でしょう。下手したら、世界でも屈指かも知れませぬ。ほんと、久し振りの熱狂(あまり良くない上演では、素直に反応します)。ワグネリアンも大勢来ていたと思われるけれど、それより「オペラを楽しむ」観客が圧倒していて、観客に乗せられた部分もあったかも知れません。

ともかく、20年以上の蓄積があって成し遂げられた「パルシファル」の上演、私も激しく感動いたしました。

投稿: IANIS | 2014年10月12日 (日曜日) 12時52分

>むかーしむかしやってたクイズ番組
「ダイビングクイズ」ですねぇ。
http://storage.kanshin.com/free/img_56/567611/k1497527470.jpg
あまりに小さすぎて、ほとんど記憶ないですが。

投稿: ぜん | 2014年10月13日 (月曜日) 00時05分

>>grunerwald様

拙ブログを読んで頂いてありがとうございます。どうも最近忙しくてあまり更新してないのですが、こういったコメントを頂けるともっと頑張ろうかなって気になります(笑)。

メッサーの件ですが、「ダイビングクイズ」だそうで(前コメントご参照)私は疑問が解けて今朝はすっきりした気分です。でも写真を見ると全然似てなかったので、そんなこと思ったのは私だけでしょう。

光の道はホント危険ですね。立ち位置間違えて足を挟んで「あああ!」ってことにもなりかねない。何も起こらなくて良かったです。宮廷歌手とかナイトとかの称号を持つ歌手さん達に大けがさせたら大変ですよね。それにしても凄い豪華キャストでした。大歌手の間で日本人の歌手さんたちは目立たなくなっていましたが(でっかいワーグナー歌手と比べてみんなちっちゃくて子供に見えました)、みんな良かったですね。

「オランダ人」は行かれるのでしょうか。私は飯守さんの日本で唯一のオランダ人全曲に行けたので申しますが、パルシファルのゆったり演奏とは真逆のジェットコースターみたいな爆演でしたので機会があるなら是非お薦めします。

投稿: naoping | 2014年10月13日 (月曜日) 09時20分

>>IANIS 様

また同じ日でしたか。お互い最高の演奏に当たったようで?運が良かったですね(まだあと一日ありますけど)。

私の席は音は最高によく聴こえたのですけど(とくに低音がよく聴こえてぞくぞくしました)、飯守さんは白い頭がちらちら見える程度であまり見えず。花の乙女さんの歌手さんもどこにいるのかさっぱり見えませんでしたがピットに居たのですね。鐘の音はなかなかいいなあって思ったのですが、電子音なのかな。(調べたらバイロイト時代に飯守さんはキーボードで鐘の音を弾いてた?らしいです。)

飯守さんの唸り声については(バルビローリ並み?)私のところでもよく聴こえたので、飯守さんの指揮を初めて見聞きした人はうるさいって思ったかも?ってちょっと心配になりました。ファンは慣れてますけどね。飯守さんの練習はもう、震えるあがるほど恐いらしいのでですが(いろんなアマオケの人から承っております。本番トチると打ち上げで「どうして間違えたんですか!」って言われるらしい)、今回はいつにもまして厳しかったんじゃないかなと想像します。トスカニーニみたい。

歌手についてですが、アンフォルタスの歌手も名演技でしたね(書くの忘れましたけど)。フランツも外見的に言えば「ちょっとー」って言いたくなりますけど、よくよくあとで考えると、あの演出でもしパルジファルがイケメンだったら(カウフマンとかフォークトとか)、合わないかもなあと思います。

観客は、この日は何かもういつもの新国とも雰囲気が全然違いました。オペラ観劇じゃなくて法要とか?すごい厳かな感じでした。ウチの周りはホントに厳しい感じで音をちょっとでも立てたらキっと睨まれそうでした。でも緊張感というよりは、この歴史的名演奏に立ち会えたことにわくわくしてて、ちっともイヤではありませんでした。後ろのほうは知りませんけど、いい観客でした。

投稿: naoping | 2014年10月13日 (月曜日) 10時26分

>>ぜんさん

そうですね! 教えて頂いてありがとうございます。モヤモヤから解放されて喜びもひとしおです。昔すぎておぼろげにしか覚えてないですが。しかも似てない(笑)

投稿: naoping | 2014年10月13日 (月曜日) 10時35分

naopingさん、こんにちは。再びお邪魔します。新国の初日に「パルシファル」を観てすっかり気に入ってしまい、最終日にも残席があったので、二回観て来ました。naopingさんが「死の都」に憑りつかれておられた半年ほど前のお気持ちがわかるような気がします(笑)

そこでオペラグラス越しにヘルリツィウスをじっと見ていて思ったのですが、アンジェリーナ・ジョリーと言うよりは、シュワルツネガーの最初のヒット作の「ターミネーター」の一作目で未来から来たシュワルツネガーに守られる母子の母親役の(サラ・コナーズとか言う役名だったかな?)女優によく似ているなと思いました。ちょっと元気なアメリカのおばちゃんと言う感じと言いますか、USJのアトラクションに出ていそうな感じ。演出とは全く関係ない話しで、何の意味もない見た目だけの印象ですけどね(笑)

最終日も素晴らしい演奏で、ブラボーの歓声に包まれて終了しました。日本の「パルシファル」上演史に残る素晴らしいプロダクションでした。

投稿: grunerwald | 2014年10月19日 (日曜日) 17時28分

>>grunerwaldさん

おお、2回も行かれたのですね。まあネットで見ますと3回も4回も(いえ、全部も)行かれた方がいたようなので、とくに珍しくはないですが・・・。私はどうしても都合で1回しか行けなかったのですが、体が仕事であまりに疲れていて「もう、今回は1回でいいかな?」って思いました。決して駅弁のせいではないのですが「もうお腹いっぱい」感がありまして。そのくらいめいっぱいたっぷりな飯守さんの音楽でした。

しかしその後、クナ盤でさえ物足りないくらいに飯守さんのパルシファルを求めてしまいます。最終日、皇太子様もいらっしゃったくらいだからさぞや名演だったことでしょう。(皇太子様、前の飯守パルシファルの時一緒の回でした。ワグネリアン?)

ヘルツィリウス、言われてみればサラ・コナーズに似てるかなあと。まあそれとはあまり関係ないのだけど、時を超えて困難と戦うって意味ではあの役とクンドリーって似てるのかなあって思います。

投稿: naoping | 2014年10月26日 (日曜日) 08時52分

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