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2014年8月17日 (日曜日)

クーベリック/グレの歌

6379_1シェーンベルク:グレの歌
ヘルベルト・シャハトシュナイダー(テノール、ワルデマール)
インゲ・ボルク(ソプラノ、トーヴェ)
ヘルタ・テッパー(メッゾ・ソプラノ、山鳩)
キート・エンゲン(バリトン、農夫)
ローレンツ・フェーエンベルガー(テノール、道化師のクラウス)
ハンス・ヘルベルト・フィードラー(語り手)
バイエルン放送合唱団
バイエルン放送交響楽団
ラファエル・クーベリック指揮

【録音】
1965年3月9-12 ミュンヘン、ドイツ博物館コングレスザール(ライヴ録音)
.

こないだ、塔で買ってきたCD。まあ、ここにいらっさるようなよいこのおともだちはわかってると思うけど、念のため言っておくとこのCDは犬では買えないので探さないように。

いかにも一昔前のグラモフォンの箱ものって感じのジャケットが懐かしい。中古レコード屋さんを漁ると今でも出てくるのかもね。探したことないけど。

かなり前の録音であるけれど、音はとても聴きやすい。演奏自体もそうなんだけど、バランスよくまとまっている。こんな大音量の録音しにくい曲でしかもライブなのに落ちついて聴ける。リマスターがうまくいっているんだろう。当然歌手の声もオケに隠れたりせず普通にちゃんと聴こえる。

(実演でこの曲を3回ほど聴いたが、そのたんびに「シェーンベルクは人間の声量というものをまるで計算しないで作っているな」と思う。マーラーの「千人」を聴いてごらんなさい。マーラーは歌手が一人で歌う部分では決してオケは大音響にしてないから。)

演奏はというと、いかにもクーベリックというか。ウチにはそんなにクーベリックのCDがあるわけでもないし、実演も聴いたことはないんだけど(聴いてたら凄いよね)、イメージ通りな印象。例えばケーゲルの指揮とは間逆な。ケーゲルは「いかにも新ウィーン楽派のシェーンベルク」な演奏で、やや狂気が入り混じっているけれど(たまに笑っちゃうくらい)、クーベリックの演奏はいかにも後期ロマン派の最末期に位置する作品という感じ。好みはそれぞれだし、どっちも好きだけどね。

で、歌手。

クーベリックだ!!っていうことでお店で飛びついて買ってきたものの(わりとオペラ全曲盤だといつも豪華メンバーだもんで)、残念ながらテノールはキングでもジェス・トーマスでもなく。ぜんぜん初耳のテノールである。もしかしたらどっかで活躍してたのかもしれんけど、わしゃしらん。かなり頑張っているけど、超メジャー級ヘルデンテナーに比べるとやっぱり声は少し劣る。でもまあ、苦手なマンフレート・ユングに比べればずいぶんマシ。あとのほうになるとかなりよい。慣れか。

トーヴェ役のインゲ・ボルクはR・シュトラウスの強烈役担当でお馴染みな歌手だが、やっぱりうまい・・・けども私はこの役はもうちっと清らかな声の方が好きなんだよね(まあ大体は超ドラマティックなソプラノが歌ってるけんども)。

ヘルタ・テッパーとキート・エンゲンの名前が並んでいるのを見ると「あ!マタイ受難曲じゃん!」って思ってしまう。カール・リヒターの録音の時の人たちだね。やはり往年の名歌手だけあって声に深みがあって二人とも素晴らしい。ただ、エンゲンはノーブルな声であんまり農夫っぽくないんだけど。道化のクラウスはぞんなに芸達者というわけでもなく、普通な歌唱。

最後の語りも全くオーソドックスだが、鑑賞を邪魔しないので有難い(どっかの誰かさんと違って)。曲が曲だけに大いに盛り上がって終るが、最後の拍手は入ってない。観客の雑音も非常に少ないのであまりライブっぽい感じがない。(ホーレンシュタインやヤマカズさんの千人のライブなんかと比べると)少し・・・さみしい。

今さらだが、国内盤なので対訳ついてるのが嬉しい。安いのに。

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