ベーム/無口な女(1959)
R.シュトラウス:歌劇『無口な女』
ハンス・ホッター(モロズス卿)
フリッツ・ヴンダーリヒ(ヘンリー・モロズス)
ヒルデ・ギューデン(アミンタ)
ゲオルギーネ・フォン・ミリンコヴィチ(女中)
ヘルマン・プライ(理髪師)、他
ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
カール・ベーム(指揮)
録音時期:1959年8月8日
録音場所:ザルツブルク
<あらすじ>
「無口な女かと思ったのに騙されたぜ~」からの「人生は美しい」
こないだの「アラベラ」がアレだったので、ドタバタっぽさ・カオスな感じがなんとなく似ている感じの「無口な女」を。アラベラから3年くらい後の作品。ワタシこのオペラ見たことないの。CDはずっと前から持ってるんだけど(ヤノフスキ盤)、なんかあんまり聴かないでそのまま。対訳がなくてねえ。やっぱりこの手のは対訳ないと楽しくは・・・ないなあ。その点対訳のついたサヴァリッシュ盤の「アラベラ」はありがたいなあと思った。
(そういえばこの曲の最後の感動的なアリアは、こないだの新国「アラベラ」のヴァルトナーを歌ってた妻屋さんが今年のニューイヤーオペラコンサートで歌ってたなあ。)
ちょっと前に買ったベーム・シュトラウス箱の中の一曲。これ、鼻血が出そうなほどの豪華キャストである。これくらいなんか凄すぎると「別に歌詞なんかわかんなくてもいいや」って気になる。モノラルながらなかなかよい録音で、ザルツブルグの舞台のドキドキワクワク感が伝わってくる。ホッターもヴンダーリヒもプライも、なんか今からすると神である。こんな凄い歌手たちが何人も同じ舞台に乗ってた時代があったんだよなあ。あと、そんなに好きじゃないけど、ベームのシュトラウス録音に結構な頻度で出てくるギューデンの声が妙に懐かしく感じる。
英国の劇作家ベン・ジョンソンの原作をシュテファン・ツヴァイクが台本化。ツヴァイクがユダヤ人であったためにそのあと時代的にいろいろめんどうくさいことになり上演禁止に・・・というのは有名な話。(ものすごーく昔、ここらへんのことをドキュメンタリー番組にしたのを観たんだけど、断片的には覚えているものの、今観たらもっと感動するかもなあ。どこかで見れないかしらん。)
この演奏はライブということで普通にカットが多い(ようだが、実はこの曲をあまりよく把握してないのでどこをカットしたのかわからん)。完全全曲盤のヤノフスキは3枚で、本録音は(目いっぱい録音)して2枚。同じようにカットが多くて知られる「影のない女」だってCDの枚数が増えたり減ったりまではしてないんで、それを考えると、相当短くされているみたいだ。しかもフライング拍手がまるで日本のようだ。
とはいうものの、ベーム箱はまだまだ全部聴いてないのでこれからちょっとづつ聴いてみようかなと思う。あんまり暇がないけど。うわあ。
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・先日、毎週楽しみにしていた「銀二貫」が終わってしまった(次の木曜時代劇は観るかどうか未定)。まあ、ハッピーエンドなのでよかった。林遣都さんの走りっぷりが江戸時代のフォーム?だった。(林さんは、ホントは駅伝の映画撮影中に選手にスカウトされるほど走りのフォームは綺麗なんですよ。)
・先日、夜中にやってた「プロデューサーズ」って映画を観たんだけど、あまりの内容の下らなさ・ヒドさに(これはヒドい・・・ヒドい・・・ってつぶやきながら)全部観てしまった。ミュージカルそんなに好きじゃないけど、こういうのは大好き。しかしわざと当たらなそうなミュージカルを作るって・・・こういう粉飾決算?って・・・思いつかないなあ。会社で監査の仕事をしているから妙に興味深い。「春の日のヒトラー」って(笑)。
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コメント
こんにちは。「銀二貫」終わって寂しいです。 いや~松吉の走りっぷりに注目して見ていませんでした。 梅吉役の尾上寛之さんも良い味出してましたよね。
好きな役者さんです。やっぱり、ハッピーエンドは気持ちがほんわかします。
松吉と真帆二人とも婚礼衣装がとても似合っていて、ホロリ。寝たり起きたり穏やかなだんさんの顔にホロリ。
良いドラマだしたな。
投稿: なおなお | 2014年6月 8日 (日曜日) 17時09分
>>なおなおさん
ええ、ほんと終ってしまってさみしいですわ。舞台とかでやんないかな?とか思ってしまいます。
林さんの走り方はたぶん、最初は普通に走ってたと思うんだけど津川雅彦さんに「江戸時代はそんな陸上選手みたいな走りやない。」とか言われて研究したんじゃないかな~と勝手に妄想してました。←あくまで妄想です。
真帆さんのセリフの「だんないだんない」っていうのはとても優しくて癒されるなあと思います。
あと、梅吉・お咲コンビもなかなかツボでした。漫才みたいで。
投稿: naoping | 2014年6月 8日 (日曜日) 21時45分