LFJ2014 ゲニューシャス/ショパン練習曲集
ショパン:12の練習曲 op.10
12の練習曲 op.25
ルーカス・ゲニューシャス(ピアノ)
(よみうりホール)
びわ湖テノールのあとよみうりホールへ向う。よみうりホール行くの初めて。「こんなとこあったっけ?」みたいな感じ。ビックカメラの7階。おそらくビックになる前は有楽町そごうだったから、その頃からのものなんだろう(よく知らんが)。ホールはなんか古くて、日生劇場とかそんな感じの古式ゆかしさがあった。通路もせまいし、帰りとか凄く混んじゃって歩けないくらい。
まあ、ホールには色々文句はあるものの、ゲニューシャスのコンサートはものすごくよかった。
過去記事:第16回ショパン国際ピアノ・コンクール2010入賞者ガラ・コンサート
ネットで音楽コンクールを観はじめて、はまるきっかけとなったショパン・コンクールの時に、アヴデーエワについでインゴルフ・ヴンダーとともに2位だったゲニューシャス。初めてネットで見聴きしたコンクールだったので例年はどんなもんだかよく知らなかったけど、今までにもなく高いレベルのコンクールだったという話だ。だって3位はあのトリフォノフだったし、4位のボジャノフも個性的なピアニストだし、5位のデュモンもフランス人らしいセンシティヴないい演奏をするピアニストだし、その下の入賞しなかったコンテスタントにもいいピアニストがたくさんいたはずだった。
実は、私はトリフォノフ押しだったので、ゲニューシャスはそんな注目してなかったんだけど、彼のソロ・コンサートは聴いてみたかった。LFJに出られるということでこれはチャンス!しかもショパンコンクールで数多く聴いたエチュード集ということで、あの素晴らしいショパコンを懐かしむこともできるであろう。
ゲニューシャスは、3年ぶりに見たんだけど(相変わらずちょっと猫背気味ではあるものの)なんかちょっと落ち着いた感じだった。前に見た時はなんか舞台上で(コンチェルトで自分の弾いてないときはふらふらしてて)落ち着きなかったんで。今日はコンサートマナーも身に着いたようであった。大人になったなあ・・・ってなんだか親戚の子とか甥を見ている気分。
で。演奏も素晴らしかった。表現力豊かだった。練習曲って言うけどそんなもんじゃなく、何かバラードと言っていいほど。彼(ゲニューシャス)のピアノは彼の人生を語るのである。まるで、ショパコンのあとに世界中を演奏して回ったこととか、どんなことがあったとか、彼自身が語っているような感じがした。彼がロシア語で語るよりもずっと雄弁かも(←憶測)。
きっとここ何年かで色んなことがあったんだなあ、ルーカス。
ショパンのエチュード集は中に有名曲がたくさんあるものの、そういった有名な曲よりも、CDで聴くと結構(わたしは)退屈と思われる抒情的な静かな曲がもの凄くよかった。20代の青年の心がひしひしと伝わってきた。いい演奏だった。拍手は熱狂的で、観客はこの若いピアニストに惜しみないブラヴォーを送っていた。
熱狂的な拍手に応えて、アンコールは戦争ソナタ第3楽章。なんかちょっとジャズ?とかブギウギっぽくてよかったなあ。LFJなので短いコンサートだったけど内容は濃かった。聴けてよかった。ピアノっていいね。
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