カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師 新国立劇場 その1
マスカーニ :歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」
レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」
【指揮】レナート・パルンボ
【演出】ジルベール・デフロ
【美術・衣装】ウィリアム・オルランディ
【照明】ロベルト・ヴェントゥーリ
【舞台監督】村田 健輔
【合唱指揮】三澤 洋史
カヴァレリア・ルスティカーナ
【サントゥッツァ】ルクレシア・ガルシア
【ローラ】谷口 睦美
【トゥリッドゥ】ヴァルテル・フラッカーロ
【アルフィオ】成田 博之
【ルチア】森山 京子
道化師
【カニオ】グスターヴォ・ポルタ
【ネッダ】ラケーレ・スタニーシ
【トニオ】ヴィットリオ・ヴィテッリ
【ペッペ】吉田 浩之
【シルヴィオ】与那城 敬
【児童合唱】TOKYO FM少年合唱団
【合唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
連日の残業で疲労困憊。今日も初台に行きたくなくなっちゃうくらい疲れてて、券を取っていたことをちょっと後悔。昨日、家帰ったの11時半だもん。
しかし。
このブログでは珍しいイタオペ。しかも超レギュラー名曲のカヴァパリ。私にとっての初めてのカヴァパリである(生で)。
実は、(過去に書いたと思うけど)マイファーストオペラはこのカヴァパリなのだ。子供の時にテレビで初めて観たオペラ。その時はイタリア歌劇団の来日公演で、主役はドミンゴだったの。その時の印象は。
イタリアってこんなに情痴殺人が日常茶飯事なの???
っていう。もちろん「情痴殺人」なんて言葉も知らんくらい子供の頃であるが。年がら年中こんなことが起こっている恐い国だと思ってしまった。
その後、もうちょっと経ってクライバーの「椿姫」と「こうもり」に出会って、「ヨオロッパの人はこんなに年がら年中舞踏会やってるのか」という間違った印象を抱いたので、私の子供の頃の西洋に対する知識はほとんどオペラからである。
さて。
最初はマスカーニの「カヴァレリア」。
<あらすじ>
カレシが元カノとよりを戻しちゃって、元カノの現ダンナと決闘してカレシが殺されちゃったって話。
マスカーニは他にイリスや友人フリッツなど結構色々とオペラは書いているんだけど、だいたいこの曲一曲だけで知られている。しかも間奏曲で。
そして。筋書き的にはちっともおもんない。正直どうでもいい。ただ、音楽だけはどうしようもなく美しい。私も前奏の最初の最初にハープがぽろろろんと鳴っただけで、涙出そうになったもん。
今回とても席が良かった(2階席のオケ横の前の方)ので、とてもオケが良く聴こえたし生演奏の素晴らしさを存分に味わうことができた。しかも今回の東フィルの鳴りっぷりは素晴らしかった。有名な間奏曲では意外と抑え目だったのは、指揮者の指示だったのかな。この曲は間奏曲ばっかりじゃないぞ!!っていう。
演出は何にも・・・普通だった。ひねりも読み替えもなく。見なれぬキリスト様とマリア様のおみこしに「おお」と思ったくらいで。ホント風景はただの田舎だった。でも何もやりようがないもんね、この曲。
歌手は。主役のサントゥッツアはいかにも歌がうまそうな顔とが体型であり。いやあの体型で歌がヘタだったらサギだろう。新国のHPでの写真は結構カワイイなと思ったけど、実際は宍戸エリカさんのような・・・いや宍戸さんだってあんなに太ってないか。なに人かなあと持ったらベネズエラ人とのこと。声量があり、大変素晴らしい。(ちなみに今回のカヴァーが清水カスミさんということで、彼女のサンタも聞いてみたいな。うまいもんね彼女。)
まあ、有名なアリア「ママも知るとおり」を聞いたときは、私がマンマだったとしたら「とりあえずダイエットしろ。話はそれからだ」と言うと思う。あんな体型ではどんなに美人だってもあのスタイルのいいローラに太刀打ちできない。それこそ息子がかわいそうだ。
相手役のトゥリッドウの人はいかにもイタリア・オペラ的な若々しい美声を聞かせていて、とてもよかった。誰かのブログで一本調子的なことが書いてあったのでちょっと期待してなかったけど、私は良かったと思う(あまりイタオペ観ないのでよくわかんないけど)。
でもまあ、なんか・・・釈然としないオペラなのは変わりなく。音楽はホントに素晴らしい。
一旦コマーシャル。
その2
| 固定リンク
コメント