LFJ2014 コルボ モーツァルト/レクイエム
モーツァルト:レクイエム K.626
レティツィア・シェレール (ソプラノ)
キャサリン・ピロネル・バチェッタ (アルト)
クリストフ・アインホルン (テノール)
ピーター・ハーヴェイ (バリトン)
ローザンヌ声楽アンサンブル
シンフォニア・ヴァルソヴィア
ミシェル・コルボ (指揮)
(ホールA)
過去記事:LFJ 2013 フォーレ:レクイエム
昨年の素晴らしいフォーレに味をしめて、今年もまた成仏するべく行ってきた、コルボ先生のレクイエム。今年はフォーレじゃなくてモーツァルトで。激烈有名なモツレクだけどナマで聴くのは初めてである。モーツァルトあんまり得意じゃないから。
コルボ先生の指揮、そしてローザンヌの素晴らしい合唱団で聴けば、あんまり得意じゃないモツレクでも、きっと感動するに違いない。成仏しちゃうに違いない。そう思って券を買ったんだ。
コンサートホールとしては悪名高き?ホールAだが(でっかすぎるので)、フォーレの時にも書いたように、宗教合唱曲に限ってはその多すぎる残響が良い方に働いて、まるで外国の教会で聴いているような気分になるので、わりと好きなんだよね。
で、本日のモツレクも、モーツァルトだけになんだかウィーンのシュテファン大聖堂で聴いているような気になり、とても感銘深かった。まあ、本当言うと現地シュテファンではミサ曲は聴いたことがなくて日曜の礼拝のオンチな司祭様の調子っぱずれな歌しか聴いたことないの。音楽の都ウィーンの総本山的なシュテファンで、アレはないだろうと。
まあそれはそうと。
演奏はやはり予想通り素晴らしく。頭の先から爪の先まで神経の行き届いたローザンヌの合唱団の素晴らしさについては今さら語るまでもなく。大合唱でないのがまたいいよね。
もうすっかりコルボ先生の手兵になっているのか、我が(?)ポーランドのシンフォニア・ヴァルソヴィアも素敵な演奏。日本に来るのすっかり慣れちゃった感。たまにはシマノフスキとかやってほしいんだけど。
ソリストの方々も皆素晴らしく。ことに男声の方二人は。「あれ、名前聴いたことある」って思ったバリトンのピーター・ハーヴェイはなるほど、イギリスの名バリトン。テノールの美声も素晴らしい。シュライアーをちょっと思い出した。顔(頭?)はなんかブルース・ウィルスだったけど。
モツレクとはあんまりちゃんと向き合ったことない(もってるCDはバーンスタインだけ)んで、最初はどうかなって思ったんだけど、聴き進んで行ってラクリモサあたりになるともう自分はお花に囲まれて棺桶に入っていて、周りは私の死を悲しんで泣いているのであった・・・そんな気分になった。「みんな、あたしが死んだって悲しまないで。あたしまで悲しくなっちゃう」みたいな感じに襲われた。そんでもう半分死んだような感じになって、魂が飛んでいきそうになった。決して睡魔に襲われたわけではない。私は半分くらい成仏していた。お花畑見えてた。終曲あたりになると「うわっ」って我に返ったんだけど。
危なかった。
最後は去年のフォーレと同じような大拍手で。もちろん演奏への拍手もあったけれと、ほとんどはコルボ先生への感謝の拍手だったんじゃないかな。毎年ヨーロッパから直輸入の素晴らしい演奏を本当にありがとう・・・来年も元気で日本に来て演奏を聴かせてね・・・そんな気持ちなんじゃないかな。
ところでふと思ったけど・・・LFJの番組表をよくよく見たら中高生って500円で観れるのね、コレ。いいなあ。あたしが中高の頃はこんなのなかったもん。もし中高の頃こんなんあったらがんがん通ってるわな。いいなあ中高生。
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コメント
こんにちは( ´ ▽ ` )ノシ
モーツァルトのレクイエムは私はマリナー/ASMFのDecca盤(バイヤー版の方)が至福の1枚です♪( ´▽`)
お持ちというバーンスタインとおなじバイヤー版ですよ。
マリナーは後年ジュスマイヤー版で再録音(Philips)してますが、それは未聴。でも旧録音で満足です。
投稿: けろりん(元frosch) | 2014年5月20日 (火曜日) 04時03分
>>けろりんさん
マリナー盤ですか。マリナー最近Eテレでよく見かけますけど、お元気そうですね。コルボさんもまたご高齢ですが、地震にめげずに来年も来て欲しいものです。
実をいうと私、モツレクの版の違いにかなり無頓着なので今回の演奏も何版かよくわかんないで聴いてたんですが(なんという・・・)とても感動しました。
投稿: naoping | 2014年5月22日 (木曜日) 22時54分