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2014年5月 5日 (月曜日)

LFJ2014 レミ・ジュニエ ラフマニノフ協奏曲第3番

475ラフマニノフ:交響詩「死の島」 op.29
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 op.30

レミ・ジュニエ (ピアノ)
ウラル・フィルハーモニー管弦楽団
ドミトリー・リス (指揮)

何日か前に、券を取ったEプラスから連絡があり「ピアノのヨーゼフ・モーグは急病のため、レミ・ジュニエに変更になります」ということだった。払い戻しには応じるとのことだったけど実はどっちも知らないピアニストだし、大好きなラフ3が聴ければなんでもよかったんでそのまま観賞。

ピンチヒッターとはいえ、前日この曲を他のプログラムで弾いてたはずなので、別に「急にこの難曲を弾けなんてそんな鬼畜な」ってなことはない。弾きこなせているはずである。ので心配なし。

ということで。

最初は「死の島」。ラフマニノフがベックリンの絵画にインスパイアされて(実際はマックス・クリンガーが銅版画に起こしたものを見ただけで作曲時は原画は見てないらしいが)作曲されたもののようである。もちろんナマで聴くのは初めてだしCD持ってない。一回くらいは何かで聴いたことあったかな。

これがまあ、ウラル・フィルってやっぱりロシアの楽団なんだなあって思うようなすごい演奏で。はるばる遠くからありがとうって感じだった。あんなおっきなコンサート・ホールを爆音でいっぱいにさせる演奏だった。圧倒された。そもそもこういう曲なのかは不明。

で、メインのコンチェルト。

レミ君は、(舞台横の大画面スクリーンに映し出されたのを見ると)結構な美少年だった。なんか・・・少年時代のキーシンをちょっとだけ思い出した。全体的に華奢な感じで「こんな少年がラフマニノフなんか演奏するの?」とかちょっと心配になるくらいに。(ホントは21歳?らしいんだが)

でも。それは杞憂であった。なんというか、かなりテクを持っている人だなあと。で、名前からしてフランス系だと思われるが、ロシア系のオケがばりばりとロシアンな演奏をする前で、彼はやや繊細なフランス系の音楽を繰り広げた。色で言ったら漆黒のってな感じ。その双方のギャップがなんか新鮮。レミ君はきっと夜のギャスパールとか演奏したら似合いそう。とにかく引き込まれる魅力的な演奏であった。ロシアンなピアニストとはまた違う、いいピアニストをまた知ることができてよかった。覚えておいてね、レミ・ジュニエ。

(ナントでのジュニエのラフ3映像を見ると、第3楽章で赤ちゃんがギャン泣きしてて「ああ、こんな感じなんだなあ」って思うよ)

今回、ピアノ部門では、ゲニューシャスとともにいい演奏会だった。(そんなにたくさん行ったわけではないけど)

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Kc460310

地震があったというのになんのその。本日はお天気もイマイチな中、LFJの混みっぷりは例年になく。やっぱりあんまりお金をかけなくても楽しめるっていうのは、増税後のレジャーの重要ポイント。この音楽祭、人民が求めるニーズにうまく合致したようだ。大成功?なのかな。(関係者でないのでよくわからんけど)

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しかし、(もしかしてだけど)基本的にクラヲタってLFJって行かないものなの・・・??

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コメント

naoping様、行かないってことないですよ。本当は丸の内の日ノ本“本家”に行きたいのですが、新潟もやっているので。とはいえ、去年は全休でしたけど・・・。
今年は2つ。「三都物語」が今年の新潟のテーマでした。やっつけられたのが、マリナ・シシュのブラ・コン。パッション爆発、ブラームスがサラ=サーテになってました。
ルネ・マルタンのお眼鏡に適った新人さんやフランスの演奏家が、どうしても多くなってしまうので、保守的な「本流」のクラシック愛好家が少なくなってしまうのは事実でしょうが、自由で拘らない聴き手が、東京の方は多いんではないですか?

投稿: IANIS | 2014年5月 6日 (火曜日) 09時06分

>>IANISさん

そうですね・・・。
ただ、わたしのまわりでLFJに行ったことあるって人、皆無なんですよ。関係者は別として、リアルクラ友も、クラ好きでないリア友も行ったことある人はなし。隠してるのかもって思うくらい。

まあこんなに会場が混んでて、コンサート会場は子供が騒ぐ危険性もある、しかもプログラムは保守的とあれば、他にも静かに聞けるコンサートがいくらでもあるんで、行かない人が多いかも。

私はというと家から30分弱の定期券内で、安くコンサートをたくさん聴けて、知られざる若手ピアニストや無名オケを聴けて有難いですが、「いかにもLFJ」みたいなお祭りプログラムは避けてます。アルゲリチでさえ行かなかったし。ひねくれてるのかも?

投稿: naoping | 2014年5月 6日 (火曜日) 10時26分

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