« 2014年4月 | トップページ | 2014年6月 »

2014年5月31日 (土曜日)

新国立劇場/アラベッラ (2014)

R・シュトラウス:歌劇「アラベッラ」

【指揮】ベルトラン・ド・ビリー
【演出・美術・照明】フィリップ・アルロー
【衣装】森 英恵
【舞台監督】大澤 裕
【合唱指揮】三澤 洋史

【ヴァルトナー伯爵】妻屋 秀和
【アデライデ】竹本 節子
【アラベッラ】アンナ・ガブラー
【ズデンカ】アニヤ=ニーナ・バーマン
【マンドリカ】ヴォルフガング・コッホ
【マッテオ】スティーヴ・ダヴィスリム
【エレメル伯爵】望月 哲也
【ドミニク伯爵】萩原 潤
【ラモラル伯爵】大久保 光哉
【フィアッカミッリ】安井 陽子
【カルタ占い】与田 朝子

【合唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

(新国立劇場・オペラパレス)

過去記事:新国立劇場/アラベッラ(2010年10月2日)

<あらすじ>
ギャンブル好きの父親のせいで破産の危機にある一家を、美人の長女が玉の輿結婚によって救う。

尾高芸術監督が2010年に就任して最初に選んだオペラ「アラベッラ」を、最後のシーズンに是非取り上げたい、ということで再演。私はその最初の「アラベラ」の初日に行ったわけなんだけどね。結局尾高さんが新国立でオペラ振ったのってなかったのかな。新国立のコンサート(英国もの)は行ったけど。あれはよかったなあ。

尾高さんにはブリテンとか(たとえば「真夏の夜の夢」とか)振ってもらいたかったけどねえ。

このラブリーなオペラ「アラベッラ」は、私はシュトラウスの中では3番目くらいに好きなオペラ。1番はもちろん「影のない女」だし、2番目は「ナクソス」かな。でも、「カプリッチョ」も好きだし、1回も生で観たことない「ダナエの愛」だって大好きだな。「平和の日」もいいしね。このヘンは日によって変わるかな。

(えー?「サロメ」はどうした、そして肝心の「バラ騎士」はどうしたって言われても。)

そんで、4年ぶり?くらいのアラベラ。キャストは外人キャストは総変わりしているものの、安定のヴァルトナー夫妻(もはや、私の中では妻屋さんと竹本さん以外にこの役は考えられないほどになってしまった)とエレメルとドミニクと占い師の人は同じである。

演出とか美術とかは変わってないはずなので(ちょっとは変わってんのかもしれないけどそんなに覚えてないもんねえ)、演奏と歌唱について(と、雑感)のみ。

まずタイトルロール。当然、前の人と比べちゃうわけだが(遠い昔に生まれて初めて観たアラベラはポップだったので、それは別格として)、世間一般の評判として全回のカウネのほうが良かったというのが多い気がする(ネットで見たところ)。しかし、私はカウネは発声があんまり好きじゃないので(ワーグナーはよかったんだけどね)、今回のガブラーちゃんも遜色ないと思う。

ガブラーちゃんは昨年「東京の春」でエファを聴いたんで聴くのは初めてではない。声はやや不安定なとこもあるけど、とりあえず普通に綺麗な人だしスタイルもいいので、アラベラ的には及第点かと。(実は、「予習」と称してようつべで映像を海外の歌劇場のでちょっと見たんだけど、カリタ・マッティラのアラベラはいかにも苦しいねえ、声も容姿も。それと比べたら全然いいと思った。)

マンドリカのコッホは大変立派な声だった。どうもバイロイトでヴォータンを歌った人だったということで、その情報を仕入れてからはもうヴォータンにしか聞こえない。外見は・・・前回のヨハネス・マイヤーとさほど変わらない。

まあ、あのハンス・ホッターだって若い頃はマンドリカは歌ってたからね。いいんでねえの。

この曲は「アラベラ」との題名ではあるが、実際には主役は妹のズデンカである。大体においてアラベラ役よりもズデンカ役のほうが(観客には)魅力的に映ってしまう。しかたないのだが。

そのズデンカ役のバーマン(パーマンではない)はホントに魅力的な歌手である。何より声も容姿も可愛い。ズボン役(そもそも女性の役なんだけど)がとても似合っているし、男の子としてのしぐさもとってもうまい。「なんかに似てるなあ」って思って考えたんだけど、若い頃のマイケル・J・フォックスみたいだった(いや、2階席から見ての印象だけどね)。

で、マッテオに恋する女の子としての演技も可愛い。この曲の公演が成功するか否かは半分くらいはズデンカにかかっている気もする。

で。

今回私が最もキュンキュンした場面は、第3幕でズデンカが「パパー!ママー!」と出てきて、事の顛末をみんなに明かすところで、愛するマッテオに。

「私、本当は女の子なの」

って言ったとこ。あのカワイイ顔で涙目で言われたら、女のあたしだってキュンキュンしちゃう。しかも、これって普通日常ではありえないセリフだなあと。もしも私が生まれ変わってまた女の子になったとしても、絶対にこんなセリフは言う機会はないだろう。少女マンガでしか見たことないセリフだ。例えばボーイッシュな女の子が主人公(僕っ子?)のマンガとか。古くは「リボンの騎士」とか「ベルサイユのばら」とか。

で、ふと思いだしたのは。

一昨日、私が会社の男の人たちと飲んでいて聞いた話。とある社員がシンガポールに出張に行って、ちょっとハメをはずしたくて、ストリートガールを宿泊先に連れてかえってしまったのだそうで。でも、コトが進んで肝心の時に。ベッドの上でストリートガールが、

「私、本当は男の子なの」

まあ、よくある話だけども(ねーよ)。

このズデンカの愛、けなげさにいつも泣かされてしまう。そして姉妹愛の独特さ。これってやっぱり姉妹のいる女の人にしかわかんない感情なんじゃないかなあ。

そんで姉妹ものとして(ふと)思い出すのが、何と言っても今話題の「アナと雪の女王」だねえ。

残念ながら私はまだこの映画見てないの。でも、これって「長女号泣映画」っていうじゃない(マンガ家の久保ミツロウさん談)。映画見たらまたそいうのがわかるかもしれない(私は次女だけどね)。もしかして、このオペラもアナ雪にちょっと参考にされてるのかも?(え、そんなクラヲタはディズニーにはいませんって?)

そういえば。

このオペラの最後の最後、アラベッラはこんなふうに歌うよ。

「私は別のものになることはできません。
どうか私のありのままを受けてください。」

・・・

他、歌手の方々の中ではフィアカーミリの安井さんがチャーミングな美声で印象に残った。あと、歌手のことではないけど、マッテオの役のクズっぷりはいつもながら凄い(シュトラウスはテノール歌手嫌いで有名だからね)。なんであんな男にズデンカは身も心も尽くすのか・・・。

最後に、指揮者について。

どうも前のシルマーの指揮が普通に好演だったのでそれが印象に残っている。ド・ビリーも褒めている人は多いものの、私はテンポを早くしてほしいところ(例えは、第一幕でマンドリカがどうやってお金を作ってウィーンまで飛んできたか、と語るシーンとか)がどうもゆるく感じるので、なんか釈然としない。まあよいところもあったのだが。オケは先週のカヴァパリ同様よかったのですが。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2014年5月24日 (土曜日)

カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師 新国立劇場 その2

レオンカヴァルロ:歌劇「道化師」
【カニオ】グスターヴォ・ポルタ
【ネッダ】ラケーレ・スタニーシ
【トニオ】ヴィットリオ・ヴィテッリ
【ペッペ】吉田 浩之
【シルヴィオ】与那城 敬
【児童合唱】TOKYO FM少年合唱団


その1

<あらすじ>
旅周りのサーカス団の団長が、若い妻を若い男に寝とられて妻と愛人を舞台上で殺してしまう。

カヴァレリアと組まれただけで、プロローグと「衣裳をつけろ」だけが有名な「別にどうでもいいオペラ」という認識だったので、実はあんまり期待もしてなかった。大人になってから全曲聴いたことあんまりないかも。

この曲もカヴァレリア同様、よく映画やドラマに使われる。記憶に新しいのは「相棒」で、お正月スペシャルの「ピエロ」の回ではこのオペラが主軸となって物語が展開された。おもしろかったなあ。

しかし。今日ちゃんとこの曲に向き合ってみて。

いやホントに素晴らしい曲である。なんかもう今まで無視してきたのが悪かったと思った。マスカーニの音楽はやや紗がかかっている感じなんだけど、レオンカヴァルロの音楽はもっとクリアで見通しがよい。初期のマーラーみたい。メロディもとても素晴らしい。アリア「イショー」だけじゃないのね、この曲。こんなに疲れてなかったら塔にCD買いに走ってたわ。

演出はこちらもまっとうなもので、ひねりはなく。でも、最初のほうでサーカス団が客席後方からたくさん登場してきて、アクロバットの人とかが逆立ちしてたり、団員が観客(我々)に今晩の公演のチラシを配ってたり、これはとっても楽しかったな。1階席だったらもっと楽しかっただろうに。A席なのでしかたないか。

ところで。

私はこのオペラみたいに、舞台の上に舞台がまたあるのが大好き。観客がまさにオペラの登場人物として観客になれるのが好き。そして最初に口上があるオペラも好き(ルルとかもそうね)。歌舞伎にもそういう演目が多々あるし、「平成中村座」でも、客席一体型演出が多かった。この演出家は日本の伝統芸能がお好きなようだから、もしかしてそういった影響もあるのかなあと。(また、そもそもこの2つの短いオペラを一緒に上演するっていう形態もなんか歌舞伎的だよね)

歌手は。カニオの役の人はやや年取ってる感じがリアルだったなあ。べつに年を取ってるから声に衰えがあるわけでなく、高音もビンビン響かせていたけど。ネッダの人は情熱的な演技と声が素敵だった。そんなに美声でもないんだけど。ちょっとだけシルヴィア・シャーシュを思い出した(古いなあ)。

トニオ役の歌手は演目ではネッダに横恋慕するイケてない団員って役なんだけど、本人はいかにもイタリアのロンゲのおにいさんでかっこよかったので、外見的にはややミスキャストかも。本人は陽気な人なようで、カーテンコールでプロンプターに握手を求めたり、ペッペ役の吉田さんとふざけたり。楽しそうだった。

日本人の歌手もがんばってた。ネッダの恋人役で突然日本人イケメンサラリーマンが出てきたのでちょっと違和感が。世界なぜここに日本人?って思ってしまった。かっこよかったけど。歌もとってもよかったし、背が高くて外人と混じっても遜色なく。また観たいなあ、この人。

吉田さんのペッペはもうね、うますぎるから。凄いと思う、あの美声は。観客はみんなうっとりよ。なんか小柄だったのも「あんな人サーカス団にいそう」って感じがした。

舞台美術がとっても綺麗で(土台的にはカヴァレリアと一緒)、オペラ上での舞台上演が23時ってことなので(子供には遅くね?)、夜になるとピエロの顔のネオンが綺麗だった。照明がなんとなくジュール・シェレのポスターを思い出した。

最後は大ブラヴォー。「オペラの楽しさ」を「死の都」以来しみじみと感じ。初心者にもコアなオペラファンにも大いにおすすめだ。
楽しかったなああ。

けど。

カーテンコールに白い帽子かむった可愛い子犬ちゃんが出てきたんだけど、上演中は一切気づかなかったのが唯一の心残り。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

カヴァレリア・ルスティカーナ/道化師 新国立劇場 その1

Kc460314 マスカーニ :歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」
レオンカヴァッロ:歌劇「道化師」

【指揮】レナート・パルンボ
【演出】ジルベール・デフロ
【美術・衣装】ウィリアム・オルランディ
【照明】ロベルト・ヴェントゥーリ
【舞台監督】村田 健輔
【合唱指揮】三澤 洋史

カヴァレリア・ルスティカーナ
【サントゥッツァ】ルクレシア・ガルシア
【ローラ】谷口 睦美
【トゥリッドゥ】ヴァルテル・フラッカーロ
【アルフィオ】成田 博之
【ルチア】森山 京子

道化師
【カニオ】グスターヴォ・ポルタ
【ネッダ】ラケーレ・スタニーシ
【トニオ】ヴィットリオ・ヴィテッリ
【ペッペ】吉田 浩之
【シルヴィオ】与那城 敬
【児童合唱】TOKYO FM少年合唱団

【合唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団

連日の残業で疲労困憊。今日も初台に行きたくなくなっちゃうくらい疲れてて、券を取っていたことをちょっと後悔。昨日、家帰ったの11時半だもん。

しかし。

このブログでは珍しいイタオペ。しかも超レギュラー名曲のカヴァパリ。私にとっての初めてのカヴァパリである(生で)。

実は、(過去に書いたと思うけど)マイファーストオペラはこのカヴァパリなのだ。子供の時にテレビで初めて観たオペラ。その時はイタリア歌劇団の来日公演で、主役はドミンゴだったの。その時の印象は。

イタリアってこんなに情痴殺人が日常茶飯事なの???

っていう。もちろん「情痴殺人」なんて言葉も知らんくらい子供の頃であるが。年がら年中こんなことが起こっている恐い国だと思ってしまった。

その後、もうちょっと経ってクライバーの「椿姫」と「こうもり」に出会って、「ヨオロッパの人はこんなに年がら年中舞踏会やってるのか」という間違った印象を抱いたので、私の子供の頃の西洋に対する知識はほとんどオペラからである。

さて。

最初はマスカーニの「カヴァレリア」。

<あらすじ>
カレシが元カノとよりを戻しちゃって、元カノの現ダンナと決闘してカレシが殺されちゃったって話。

マスカーニは他にイリスや友人フリッツなど結構色々とオペラは書いているんだけど、だいたいこの曲一曲だけで知られている。しかも間奏曲で。

そして。筋書き的にはちっともおもんない。正直どうでもいい。ただ、音楽だけはどうしようもなく美しい。私も前奏の最初の最初にハープがぽろろろんと鳴っただけで、涙出そうになったもん。

今回とても席が良かった(2階席のオケ横の前の方)ので、とてもオケが良く聴こえたし生演奏の素晴らしさを存分に味わうことができた。しかも今回の東フィルの鳴りっぷりは素晴らしかった。有名な間奏曲では意外と抑え目だったのは、指揮者の指示だったのかな。この曲は間奏曲ばっかりじゃないぞ!!っていう。

演出は何にも・・・普通だった。ひねりも読み替えもなく。見なれぬキリスト様とマリア様のおみこしに「おお」と思ったくらいで。ホント風景はただの田舎だった。でも何もやりようがないもんね、この曲。

歌手は。主役のサントゥッツアはいかにも歌がうまそうな顔とが体型であり。いやあの体型で歌がヘタだったらサギだろう。新国のHPでの写真は結構カワイイなと思ったけど、実際は宍戸エリカさんのような・・・いや宍戸さんだってあんなに太ってないか。なに人かなあと持ったらベネズエラ人とのこと。声量があり、大変素晴らしい。(ちなみに今回のカヴァーが清水カスミさんということで、彼女のサンタも聞いてみたいな。うまいもんね彼女。)

まあ、有名なアリア「ママも知るとおり」を聞いたときは、私がマンマだったとしたら「とりあえずダイエットしろ。話はそれからだ」と言うと思う。あんな体型ではどんなに美人だってもあのスタイルのいいローラに太刀打ちできない。それこそ息子がかわいそうだ。

相手役のトゥリッドウの人はいかにもイタリア・オペラ的な若々しい美声を聞かせていて、とてもよかった。誰かのブログで一本調子的なことが書いてあったのでちょっと期待してなかったけど、私は良かったと思う(あまりイタオペ観ないのでよくわかんないけど)。

でもまあ、なんか・・・釈然としないオペラなのは変わりなく。音楽はホントに素晴らしい。

一旦コマーシャル。

その2

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年5月22日 (木曜日)

助け合うのが好きな日本人。

最近、仕事が新たに多く与えられてなんだかわかんないで仕事しているので、大変疲れるし毎晩遅くまで会社にいて、朝などぐだぐだで、今朝などほんとに「過労で倒れるんじゃないか。いや、倒れてくれたほうが有難い、会社休めるし」とか考えながらも、なんだか知らないけどすごく丈夫。

病欠したことないの、今の会社。会社休んだの、オペラか歌舞伎か二日酔いのどれか。

でもって、今朝もいつものように満員電車に乗ってたんだけど、突然「バターン!!」って大きな音がして。ちょっと目の前がぐるんって回った気がしたんで。

ああ、あたしとうとう倒れちゃった。大変だ。会社に連絡しなきゃ。

・・・って朦朧としながら思ったら、全然倒れてなかったの私。

倒れたのは、私の隣の隣にいた、スーツ眼鏡男子。顔色が真っ青だった。

たいへーん。

って思ったら、もう周りの乗客の助け合い精神てすごくて。おろおろとする私を尻目に、「緊急ボタンを押して下さい!!」と叫ぶ男性の声で、私もぐるぐる見回して「きんきゅうぼたん」とやらを探すし(結局他の人が押した)。

で、倒れた人の前の座席はあっというまに空いて、「大丈夫ですか、座って下さい」とか「何なら横になって下さい」とかみんな凄い助け合いの精神で。

いつも殺伐とした満員電車が急に感動シーンの場になってしまっただ。

結局、その眼鏡男子くんは「だ、大丈夫です」と立ちあがって、次の駅でよろよろと降りていきました。でもまあ、緊急ボタンを押してしまった手前、駅員さんが「急病の方ですかあああ!?大丈夫ですかあああ??」と叫んでいるので、近くにいた女性が「あ、倒れた方がいたんですけど、大丈夫だったみたいでーす」と返答。でもやっぱりあんなに見事な卒倒ぶり(テレビでしか観たことないくらい)だったため、ホームで駅員さんに保護されたようでした。

結局、滅多に遅れないミタ線が遅延した。でもたいした遅れでもなく遅刻もしなかった。なんか少しだけ「日本人っていいな」って思ったわ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年5月11日 (日曜日)

最近のテレビ視聴について。

わりとどうでもいい記事。
.
最近、お金がなくて遊びに行けない(LFJは券買ってあったので別)。母の日のプレゼントも買ったり、友人と会う約束もあるのでお金を残しておかないと。で、余暇はテレビを見まくったりするわけだが、大好きな2時間サスペンスの部類はたくさん見続けていると、いつも同じ人が出てくる。
.
チャンネル、原作は違えど、だいたい出てくる俳優さんは同じという法則。
・山村紅葉さん(母親原作以外のドラマでもサスペンスは大体出てる)
・高橋ひとみさん
・浅野ゆう子さん
・若林豪さん(「赤い霊柩車」シリーズ以外でも刑事役はこの人)
・山下 容莉枝さん(お名前は知らなかったんだけど、かなりよくお見かけするのでウィキペディアで調べた)
等々。あれ?またこのメンバー?このドラマ観たっけ?ってな具合。結構持ち回りでやってるのかなあと。
.
他にはまっているのがNHK時代劇。地味だしあんまり宣伝してないので誰も観てないかもしれんけど「銀二貫」。名付けて「寒天時代劇」。浪花あきんど物である。

icon icon
.
最初は芦田(マナ)プロが出ているので観てた。それと林遣都君のヘンな丁稚姿が面白くて観てた。ぜんぜんかっこよくないのであった。正直、現在のちょんまげ姿もあんまり似合ってないと思う。現代劇だとあんなにかっこいいのに。よく走る役なので以前駅伝映画に出てたのを観たからそれは合っているなあと。
.
芦田プロの役が火事で行方不明になり、時が経って子役から娘さんになって現れた。誰かな~?この女優さんって思ったら、「あまちゃん」の入間しおり役の松岡茉優ちゃんであった。全然わからなかった。目力があって演技もうまい。芦田プロに負けてないぜ。
.
関西ドラマだけあって、ほっしゃん。さんとか板尾さんとか芸人さんが出てくる。語りがぐっさん。また、「純と愛」の「セクシーさん」役の映美くららさんも継母役で出てるのが懐かしい。
.
それより一番はまった理由は、このドラマの音楽がすごーく昭和な点である。主題曲など昭和のドラマの再放送かと思うくらいすげーダサくていい(最初聴いた時のけぞった)。劇中よく出てくるミュージックソーの音もなんだか(最初、オンドマルトノだと思った)。
ドラマは異常に地味なので別におすすめしないけど、毎週楽しみにしているのは確か。寝床で泣きながら観ている(←コワイ?)。
.
話変わって。
毎年やってるローザンヌ・バレエコンクール。昔は現地の解説が辛辣でそれが面白くて(「これはぜんぜんダメですね~」とか平気で言っちゃう。相手子供なのに。)観てた。今は日本で独自の解説者が出てくるので結構優しい視点になり、正直おもんなくなった。前のように戻してほしい。
今年はワンツーフィニッシュが日本人(!)、3位が黒人女性ということで、金髪白人が優位だと思われるバレエの世界もなんか変わったのかなあと思う。まるでフィギュアスケート的な。
正直、白人の方が手足長いし見た目は美しいんだが、踊りのうまさとなると(私のようなバレエ素人でもわかる)容姿じゃないんだなあと思う。それにしてもコンテンポラリーダンスのヘンテコさは毎年アレだなあ。よっぱらいサラリーマンダンスをたくさん見せられて、あとのほうお腹いっぱいだった。3位の方のクラシックバレエは違和感があったものの、コンテのほうは物凄くかっこよかった(なんかアレレ?っと言う間にいなくなっちゃったけど)。日本人1位2位のコンテも意外なくらいうまくて群を抜いていた。

icon icon

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2014年5月 5日 (月曜日)

LFJ2014 レミ・ジュニエ ラフマニノフ協奏曲第3番

475ラフマニノフ:交響詩「死の島」 op.29
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 ニ短調 op.30

レミ・ジュニエ (ピアノ)
ウラル・フィルハーモニー管弦楽団
ドミトリー・リス (指揮)

何日か前に、券を取ったEプラスから連絡があり「ピアノのヨーゼフ・モーグは急病のため、レミ・ジュニエに変更になります」ということだった。払い戻しには応じるとのことだったけど実はどっちも知らないピアニストだし、大好きなラフ3が聴ければなんでもよかったんでそのまま観賞。

ピンチヒッターとはいえ、前日この曲を他のプログラムで弾いてたはずなので、別に「急にこの難曲を弾けなんてそんな鬼畜な」ってなことはない。弾きこなせているはずである。ので心配なし。

ということで。

最初は「死の島」。ラフマニノフがベックリンの絵画にインスパイアされて(実際はマックス・クリンガーが銅版画に起こしたものを見ただけで作曲時は原画は見てないらしいが)作曲されたもののようである。もちろんナマで聴くのは初めてだしCD持ってない。一回くらいは何かで聴いたことあったかな。

これがまあ、ウラル・フィルってやっぱりロシアの楽団なんだなあって思うようなすごい演奏で。はるばる遠くからありがとうって感じだった。あんなおっきなコンサート・ホールを爆音でいっぱいにさせる演奏だった。圧倒された。そもそもこういう曲なのかは不明。

で、メインのコンチェルト。

レミ君は、(舞台横の大画面スクリーンに映し出されたのを見ると)結構な美少年だった。なんか・・・少年時代のキーシンをちょっとだけ思い出した。全体的に華奢な感じで「こんな少年がラフマニノフなんか演奏するの?」とかちょっと心配になるくらいに。(ホントは21歳?らしいんだが)

でも。それは杞憂であった。なんというか、かなりテクを持っている人だなあと。で、名前からしてフランス系だと思われるが、ロシア系のオケがばりばりとロシアンな演奏をする前で、彼はやや繊細なフランス系の音楽を繰り広げた。色で言ったら漆黒のってな感じ。その双方のギャップがなんか新鮮。レミ君はきっと夜のギャスパールとか演奏したら似合いそう。とにかく引き込まれる魅力的な演奏であった。ロシアンなピアニストとはまた違う、いいピアニストをまた知ることができてよかった。覚えておいてね、レミ・ジュニエ。

(ナントでのジュニエのラフ3映像を見ると、第3楽章で赤ちゃんがギャン泣きしてて「ああ、こんな感じなんだなあ」って思うよ)

今回、ピアノ部門では、ゲニューシャスとともにいい演奏会だった。(そんなにたくさん行ったわけではないけど)

---

Kc460310

地震があったというのになんのその。本日はお天気もイマイチな中、LFJの混みっぷりは例年になく。やっぱりあんまりお金をかけなくても楽しめるっていうのは、増税後のレジャーの重要ポイント。この音楽祭、人民が求めるニーズにうまく合致したようだ。大成功?なのかな。(関係者でないのでよくわからんけど)

.

しかし、(もしかしてだけど)基本的にクラヲタってLFJって行かないものなの・・・??

icon icon

| | コメント (2) | トラックバック (0)

LFJ2014 ベレゾフスキー チャイコフスキー協奏曲1番

バーバー:弦楽のためのアダージョ op.11
チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 op.23

ボリス・ベレゾフスキー (ピアノ)
シンフォニア・ヴァルソヴィア
ジャン=ジャック・カントロフ (指揮)

(ホールA)

今日は。
関東地方に結構な大きさの地震があり。あたしも早朝に起こされた。せっかく熟睡してたのにい。

でも。23区内でもウチの区は震度3だったの。そうたいした地震じゃなかったの。

なのに。ラ・フォルなんとかを開催してる国際フォーラムのある区は、震度5弱だったの。そんなとこに(券を買ってしまったばっかりに)わざわざ向わなきゃならないって。なんというか。演奏中にまた地震があったら、どうしよう。

あの迷路のように脱出しにくいホールAで。(何回行っても構造がわからない)

しかも、遠くようろっぱからはるばる日本においで下さった演奏家の方々の恐怖はいかばかりか。怖くて来年からこなくなっちゃったらどうしよう。コルボ先生とかご高齢だし。

演奏が始まる前のアナウンス、あの長々とした「地震が起こった時のご注意」が現実的になっちまっているんだけど。

・・・と色々な不安要素があったのですが、何事もなかったように演奏会は行われたわけです。普通に。わたしも(朝、NHKに映っちゃったあの女の子みたいに)「地震なんてナイヨ!」m9(^Д^)って言いながら電車乗ったわ。

本日はピアノ協奏曲特集(ワタシ的に)。
まずはベレゾフスキー先生のチャイコン。

とその前に。ヴァルソヴィアの演奏によるバーバー。
バーバーは「弦楽のためのアダージョ」だけの一発屋だと一般的には言われているものの、ホントはそんなでもない。それってかなりエルガー的な。バーバーにはあのヴァイオリン協奏曲もあるし(ナントではやったみたいね。とってもいい曲なの)、あのノスタルジックな「ノックスヴィル、1915年夏」もある。うーん、他に何かあるかってイマイチよく知らないんだけど、オペラも何曲かある。

とはいえ「弦楽のためのアダージョ」はお葬式音楽の定番であるし、映画音楽やテレビドラマの「悲しいシーン」「人が死んじゃうシーン」ではよく使われる。一番有名なのは「プラトーン」かな。

私はこの曲ナマで聴いたの初めてだと思う(たぶん)。でもなんか、本日はポーランドを代表するオケのひとつ、ヴァルソヴィアが演奏したってことでアメリカ音楽というよりも「悲歌シン」でお馴染みのグレツキとか、「オラヴァ」でお馴染みの(いえ、日本では全然お馴染みではないです)ヴォイチェフ・キラールとか、そんな感じに思えた。絶対にあのオケはそれを意識してるって感じた。

というわけでいい演奏でした。胸イタ系楽曲の傑作だ。

みんな、もっとポーランド近代・現代音楽聴こうぜえ。(関係ないけど)

さて、チャイコン。実は(このブログでは何回か書いているが)この曲はコンサートに行くほど大好きではない。では何でこのコンサートの券を買ったんでしょう。それは、ベレゾフスキー先生の演奏が(なんとしてでも)聴きたかったからであり。

そして、ラフ2が(浅田マオちゃんの影響で)早々に売り切れてしまったから!!!

しかし、昨日のブログにも書いたけど、ベレゾフスキーさんは太ったねえ。どうして。昔は美青年だった気がするし、こないだEテレでデーモン閣下と共演なさったときも結構素敵だったんだけどなあ。

まあ、肝心なのは演奏なのでどうでもいいが。

演奏は・・・なんであんなに早いのかと。チャイコン(コンクール的な意味で)で優勝したのだから、この協奏曲は目をつぶったって弾けるんだろう。でもそれにしても・・・・ぶっとばしてないか。地震があったから早く切り上げたいのかと思った。オケ・指揮者ともども。

もうね、おそらく写真で撮ったら指先が写らないと思う。

途中、もう北斗の拳ばりに「あたたたたたたたたたたた!!」って言いながら弾いてた感じだった。爆走してた。あれはあれでよかった。

---

次の公演までに、時間があったのでお外のキオスクのコンサートを見学。早朝の〇歳児コンサートの時に出てたっていう、ムジカーシュってハンガリーの民族音楽を演奏するおっちゃんたちが出てきた。カッコイイわ。ジプシーって感じ。こういうの大好き。なんか聴いててグラーシュとか食べたくなった。そんでもって踊りたい。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年5月 4日 (日曜日)

LFJ2014 コルボ モーツァルト/レクイエム

モーツァルト:レクイエム K.626
レティツィア・シェレール (ソプラノ)
キャサリン・ピロネル・バチェッタ (アルト)
クリストフ・アインホルン (テノール)
ピーター・ハーヴェイ (バリトン)
ローザンヌ声楽アンサンブル
シンフォニア・ヴァルソヴィア
ミシェル・コルボ (指揮)

(ホールA)

過去記事:LFJ 2013 フォーレ:レクイエム

昨年の素晴らしいフォーレに味をしめて、今年もまた成仏するべく行ってきた、コルボ先生のレクイエム。今年はフォーレじゃなくてモーツァルトで。激烈有名なモツレクだけどナマで聴くのは初めてである。モーツァルトあんまり得意じゃないから。

コルボ先生の指揮、そしてローザンヌの素晴らしい合唱団で聴けば、あんまり得意じゃないモツレクでも、きっと感動するに違いない。成仏しちゃうに違いない。そう思って券を買ったんだ。

コンサートホールとしては悪名高き?ホールAだが(でっかすぎるので)、フォーレの時にも書いたように、宗教合唱曲に限ってはその多すぎる残響が良い方に働いて、まるで外国の教会で聴いているような気分になるので、わりと好きなんだよね。

で、本日のモツレクも、モーツァルトだけになんだかウィーンのシュテファン大聖堂で聴いているような気になり、とても感銘深かった。まあ、本当言うと現地シュテファンではミサ曲は聴いたことがなくて日曜の礼拝のオンチな司祭様の調子っぱずれな歌しか聴いたことないの。音楽の都ウィーンの総本山的なシュテファンで、アレはないだろうと。

まあそれはそうと。

演奏はやはり予想通り素晴らしく。頭の先から爪の先まで神経の行き届いたローザンヌの合唱団の素晴らしさについては今さら語るまでもなく。大合唱でないのがまたいいよね。

もうすっかりコルボ先生の手兵になっているのか、我が(?)ポーランドのシンフォニア・ヴァルソヴィアも素敵な演奏。日本に来るのすっかり慣れちゃった感。たまにはシマノフスキとかやってほしいんだけど。

ソリストの方々も皆素晴らしく。ことに男声の方二人は。「あれ、名前聴いたことある」って思ったバリトンのピーター・ハーヴェイはなるほど、イギリスの名バリトン。テノールの美声も素晴らしい。シュライアーをちょっと思い出した。顔(頭?)はなんかブルース・ウィルスだったけど。

モツレクとはあんまりちゃんと向き合ったことない(もってるCDはバーンスタインだけ)んで、最初はどうかなって思ったんだけど、聴き進んで行ってラクリモサあたりになるともう自分はお花に囲まれて棺桶に入っていて、周りは私の死を悲しんで泣いているのであった・・・そんな気分になった。「みんな、あたしが死んだって悲しまないで。あたしまで悲しくなっちゃう」みたいな感じに襲われた。そんでもう半分死んだような感じになって、魂が飛んでいきそうになった。決して睡魔に襲われたわけではない。私は半分くらい成仏していた。お花畑見えてた。終曲あたりになると「うわっ」って我に返ったんだけど。

危なかった。

最後は去年のフォーレと同じような大拍手で。もちろん演奏への拍手もあったけれと、ほとんどはコルボ先生への感謝の拍手だったんじゃないかな。毎年ヨーロッパから直輸入の素晴らしい演奏を本当にありがとう・・・来年も元気で日本に来て演奏を聴かせてね・・・そんな気持ちなんじゃないかな。

ところでふと思ったけど・・・LFJの番組表をよくよく見たら中高生って500円で観れるのね、コレ。いいなあ。あたしが中高の頃はこんなのなかったもん。もし中高の頃こんなんあったらがんがん通ってるわな。いいなあ中高生。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

LFJ2014 ショパン 室内楽曲集

Kc460309
ショパン:チェロ・ソナタ ト短調 op.65
ピアノ三重奏曲 ト短調 op.8

ボリス・ベレゾフスキー(ピアノ)
ドミトリー・マフチン(ヴァイオリン)
アンリ・ドマルケット(チェロ)

(よみうりホール)

また今日もショパンだ。しかも昨日と同じよみうりホールで。もうあのホールへのもぐりこみ方はわかったので余裕。今日は昨日とは違い1階席だしもうちょっといい席。曲が渋すぎてあんまり人気なかったと思われ。

とはいえ。

日ごろ休日をポルスキー・レディオで過ごすあたしのことだから、結構ショパンの室内楽は聴いている。チェロソナタは「ファンタジア・ポルスカ」でもわりとかかる。2楽章とか綺麗なメロディがあるしいいなあって思ったりもする。

しかし。

やっぱり改めて聴いてみるとやっぱりどっちの曲も地味である。ショパンが作曲したはずなんだけど、彼の有名なピアノソロの曲にあるようなショパン臭がとっても薄い。その時代の普通の室内楽みたいな感じである。

さらに。

LFJについてあまり入場者の年齢制限のあることは気にしてなかったのだが、比較的早い時間のコンサートはガキ小学校低学年のお客さまが多いということに(今さら)気がついた。ことにピアノのコンサートとなると、教育熱心なチチハハがピアノを習わせている小さいお子様を「お勉強」と称して無理やりつれてこられることが多い。(まあ、外人のうまいピアニストの演奏を小さいころから見聞きさせることはとてもよいことだとは思う)

なんかやけに子供が多いと思った。

でも。昨日のルーカス君のコンサートは(彼のびっくりするような熱演に押されて)結構お子様らもおとなしく聴いていた。今日もなんだかみんなおやすみになられていたのか定かではないけど静かに聴いていた。
しかし。私のとなりの小学3年生くらいの(ピアノをならっておられると思われる)男の子とそのお母さんは、最初から熟睡なさっておられた。眠っているぶんには何の文句もないんだけれど、小学生の男の子はずっとイビキをかいておられて、隣の私は鑑賞どこではなかった。

しかも。

楽章の途中で、小学生は突然目を覚まされたかと思うと寝ぼけてしまったのか、伸びをした勢いであたしに強烈なエルボーを食らわせた。

なんかもう、誰に文句言っていいのかわからない。

演奏自体は素晴らしく、ことにヴァイオリンのふくよかな音の美しさには魅せられた。あと、ベレゾフスキー先生はあんなに大きなお腹だっただろうか。おでんの食べ過ぎか。

---

本日次の演奏会までに間が空いていたので、以下の無料コンサートを鑑賞。

・ムソルグスキー:組曲「展覧会の絵」
菊地裕介(ピアノ)

ピアノのソロがやっぱり聴きたくて行ってみたら、もうずいぶんお客さんがいて立ち見もかなりいた。写真で見る限りなかなかかわいらしいピアニストさんだったようだが、ちっとも見えず。演奏は後半なかなか熱がこもっててよかった。迫力があった。

・桐朋学園オーケストラ 指揮/高関健
ガーシュイン:パリのアメリカ人
バーンスタイン:ウエストサイド・ストーリー

オケの後ろから見る席があいていたので、ウチからこさえてきたおにぎりを食べながら開演を待っていた。せっかくの高関さんだが、指揮姿はちっとも見えなかった。声かっこいい。

パリアメもウエストサイドも高校の時に吹奏楽で演奏したことがあるので、懐かしく聴いた(もちろん、演奏は足元にも及びませんけど)。ウエストサイドのときに楽員が「マンボ!!」って叫ぶとこがあるんだけど(わたしも学生時代叫びました)、パーカッションの女の子たちがくるっとこちらを振り向いてジャンプして「マンボ!」って言ってくれたので、なんか凄く萌えた。可愛かったなあ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年5月 3日 (土曜日)

LFJ2014 ゲニューシャス/ショパン練習曲集 

Kc460307ショパン:12の練習曲 op.10
12の練習曲 op.25

ルーカス・ゲニューシャス(ピアノ)

(よみうりホール)


びわ湖テノールのあとよみうりホールへ向う。よみうりホール行くの初めて。「こんなとこあったっけ?」みたいな感じ。ビックカメラの7階。おそらくビックになる前は有楽町そごうだったから、その頃からのものなんだろう(よく知らんが)。ホールはなんか古くて、日生劇場とかそんな感じの古式ゆかしさがあった。通路もせまいし、帰りとか凄く混んじゃって歩けないくらい。

まあ、ホールには色々文句はあるものの、ゲニューシャスのコンサートはものすごくよかった。

過去記事:第16回ショパン国際ピアノ・コンクール2010入賞者ガラ・コンサート

ネットで音楽コンクールを観はじめて、はまるきっかけとなったショパン・コンクールの時に、アヴデーエワについでインゴルフ・ヴンダーとともに2位だったゲニューシャス。初めてネットで見聴きしたコンクールだったので例年はどんなもんだかよく知らなかったけど、今までにもなく高いレベルのコンクールだったという話だ。だって3位はあのトリフォノフだったし、4位のボジャノフも個性的なピアニストだし、5位のデュモンもフランス人らしいセンシティヴないい演奏をするピアニストだし、その下の入賞しなかったコンテスタントにもいいピアニストがたくさんいたはずだった。

実は、私はトリフォノフ押しだったので、ゲニューシャスはそんな注目してなかったんだけど、彼のソロ・コンサートは聴いてみたかった。LFJに出られるということでこれはチャンス!しかもショパンコンクールで数多く聴いたエチュード集ということで、あの素晴らしいショパコンを懐かしむこともできるであろう。

ゲニューシャスは、3年ぶりに見たんだけど(相変わらずちょっと猫背気味ではあるものの)なんかちょっと落ち着いた感じだった。前に見た時はなんか舞台上で(コンチェルトで自分の弾いてないときはふらふらしてて)落ち着きなかったんで。今日はコンサートマナーも身に着いたようであった。大人になったなあ・・・ってなんだか親戚の子とか甥を見ている気分。

Kc460306_3 で。演奏も素晴らしかった。表現力豊かだった。練習曲って言うけどそんなもんじゃなく、何かバラードと言っていいほど。彼(ゲニューシャス)のピアノは彼の人生を語るのである。まるで、ショパコンのあとに世界中を演奏して回ったこととか、どんなことがあったとか、彼自身が語っているような感じがした。彼がロシア語で語るよりもずっと雄弁かも(←憶測)。

きっとここ何年かで色んなことがあったんだなあ、ルーカス。

ショパンのエチュード集は中に有名曲がたくさんあるものの、そういった有名な曲よりも、CDで聴くと結構(わたしは)退屈と思われる抒情的な静かな曲がもの凄くよかった。20代の青年の心がひしひしと伝わってきた。いい演奏だった。拍手は熱狂的で、観客はこの若いピアニストに惜しみないブラヴォーを送っていた。

熱狂的な拍手に応えて、アンコールは戦争ソナタ第3楽章。なんかちょっとジャズ?とかブギウギっぽくてよかったなあ。LFJなので短いコンサートだったけど内容は濃かった。聴けてよかった。ピアノっていいね。

icon icon
↑ショパン・コンクールでの演奏集。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

LFJ2014 びわ湖ホール4大テノール (丸ビル)

Kc460308_2

今年もやってきた、ラ・フォルなんとか。今年はあまりお金がないので(いつもないけど)、コンサートを重視して屋台や食べものやグッズはあまり見ないように心がけ・・・とか言っても最終的にはよくわかんないんだけど。

本日は、初めて丸の内方面の無料コンサートに行ってみた。っつーのは、あのびわ湖4大テノールがコンサートを行うから。びわ湖「死の都」のあたしが見なかったほうの2日目パウルが、終幕の締めのあのアリアを歌うってことで。

丸ビル1階のマルキューブへ向かう。大手町駅は定期持ってるから旅費はかからないぜ(えへん!)

場所取りのためにちょっと早く行ったら、その前のプログラムをやってて、「魔笛」ハイライトということで。

てっきりピアノ伴奏で主役4~5人がアリアを歌う程度かと思ったらそんなでもなくて。

ちゃんとオケもあったし、指揮者もいたし(きれいな女性)、ちゃんと舞台衣装を着た合唱団もいたし、独唱者も若手のプロな感じだったし。歌もちゃんとよかったし。簡素ながら演出らしきものもあったし。

これ、タダなの??

最初から見ればよかったなあって思った。もうちょっと早く来てね。夜の女王のアリアとパ・パ・パのデュエットは聴けたけど。やっぱりLFJすげえわ。

そんで、それが終わってびわ湖テノール。実は私が訪れる前からお外にかなり長い行列ができていて、座れる席はとっくになかった(ようだ)。しょうがないので立ち見で1等席をゲット。とてもよく見えたし、コンサートホールでないながらなかなかよく聴こえた。残響がすごく長いなと。

今年びわ湖に行った時には、この4大テノールさんは聞けなかったようだったが(2010年の「トリスタン」のときに二塚さんは水夫で出てたようだ)、今日聴かせて頂いて、全員テノールながら皆さんそれぞれ個性があるなって思った。はなっからなんか普通じゃないアリアを一曲づつ歌って下さったけど、それぞれ素敵だった。「こびと」、「死の都」、「ルサルカ」・・・なんか凄いわ。「死の都」のアリアのあと、あたしの後ろの観客の女性たちから思わず「ああ・・・」とため息が漏れたほど。山本さんかっこよかったし美しい歌声だった。ああ、なんていい曲。

山本さんは東京いらっしゃったの初めて?ってことでびっくりした。あたしでさえ(別に縁もゆかりもない)びわ湖に二回も行ったのに・・・。なんじゃそりゃ。

関西人らしく、なんだかよくわからないお笑いコント?こうもりを見せてくれて、怪しいダンスを披露し、アンコールのオーソレミオもがんばってて、30分くらいだったけどとっても楽しかった。

しかし・・・待ち時間含めて1時間くらい立ちっぱなしだったので、足がものすごく疲れてしまった。前に立ち飲み屋に挑戦して1時間でリタイアした時を思い出した。歌を聴いてるときは結構大丈夫なもんだな、と思ったんだけど。明日もタダコンサートに行くつもりだったんだけど、ちょっと考えないとな。

そして次のコンサートへ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2014年5月 1日 (木曜日)

GWに思うこと。

・GWを前に、通勤定期の購入で7万円も使ってしまい(まあ、会社から支給されているのだけれども、支給されたの3月だったので)、もうどこにも行けないし(演奏会は行くけど)何も買えないということを知ってショックを受けている。しかも、3月に行った新国「死の都」二回目の券のクレジット引き落としもこれから。しかたないので今日は社会保険のお勉強をすることにした。まあ、ただ本を読んでラインマーカー引いてるだけですけど。

(ところで、ハタと気がついたのだがスタビロのラインマーカーの長持ち具合はちょっと尊敬に値する。10年位使ってるんだけど全然今も普通に使える。会社で買う安いノーブランドのはすぐ出なくなってしまうのに。まあ、値段は3~4倍するけどね。)

・「死の都」からそろそろ離れなければ、と思いつつ気がつくと心は死の都。それにしても(みんな言っているが)ハタチそこそこで「死に別れた奥さんへの思慕」とか「人生のわびさび」みたいなものを魔法のように音楽で表現できてしまうあのウィーン肥満児への尊敬が止まらない。

・びわ湖もアレだったけど、その次の日の京都一人旅(たった半日、三十三間堂に行って駅のお土産屋を見て回っただけだが)の楽しさが忘れられず、京都を舞台にした2時間サスペンスを見まくってちょっと気を紛らわしている。勿論、「赤い霊柩車」シリーズも観た。なんか結構最近のものの再放送だったらしく、食いしん坊事務員役の山村紅葉さんが若い頃よりかなりパワーアップしてて面白かった。行きたいなあ京都。

先日、友人とワインを一本開けて盛り上がっていた時の会話。
・わたし「ウチの秘書は美人で気だてもいいんだけど、いまだに独身なのが不思議でしょうがない」 友人「気だてがいい??なにその言い回し~~ウケル~~~最近聞いたことない~~~ 与作??」わたし「あ~~~ 最近NHK時代劇観はじめたから~~~(歌う)気だてのいい子だよ~~~ヘイヘイホー♪」
以上、オヤジ飲み屋ではなく、おされなイタリアンバルからお伝えしました。

・酔っぱらって帰り、就寝して夢を観た。なんか海の巨大生物になった夢だった。ダイオウイカだったかも。で、海を漂っているうちにオランウータン顔のダイオウイカ?の男に求愛された。心では「彼の心に応えなければ」と悩みながらも「私、こんななりをしていますけど、心は人間の女なんです」といちもくさんで海中を泳いで逃げた。目が覚めて、自分がなんで独身なんだかちょっとわかった。

--

ところで、最近バラエティ番組とかで女性タレントが何か食べ物を試食しながら、「何か歯触りが・・・おもしろい」とか言って左手をぱくぱくさせるのをよく見かけるんだけど、イラっとするのはたぶん私だけだ。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

« 2014年4月 | トップページ | 2014年6月 »