新日本交響楽団 エルガー/交響曲第1番 他
エルガー:行進曲「威風堂々」第4番ト長調
ヴォーン・ウィリアムズ:イギリス民謡組曲(「海の歌」を加えた4 楽章版)
※ゴードン・ジェイコブと作曲者自身による管弦楽編曲版
エルガー:交響曲第1番変イ長調作品55
アンコール/行進曲「威風堂々」第1番
橘 直貴 指揮 新日本交響楽団
(すみだトリフォニーホール)
楽しみにしていたコンサート。エルガーとRVWときたら行くしかない。
新日本交響楽団さんは初めて聴くオケである。アマオケとのことだが、創立は1966年と結構古い。でもまあ、アマオケといっても「ほとんどプロじゃん」って思うところと「ん・・・まあそこそこ」ってところがある。しかもお金とるとこが凄くうまいとか、知り合いがいなくてもタダでハガキ送ってくれるところやチラシ持っていったらタダと言うところがヘタとかそういうのはない。色々聴いてきたけどそこんとこが不思議である。
本日はタダなので(ネットで予約したらタダ)あんまり色々と文句は言えない(別に文句はないです)。エルガーの交響曲ナマで聴かせてくれるだけで有難い。
で。
いつものようにバーガーキングのワッパーを食べて(大好物なので)、開演一時間前に行ってみたら、自由席だもんでもうすでに150人くらい(数えてはいない)並んでた。さすがGW。この消費税UPの不景気な中、タダで入れて素晴らしいホールで音楽が楽しめるなんて、結構凄いことだもんね。
今日は、2階席の横のほうから観る席にしてみた。一人づつの席なのでなんだかVIP待遇な感じ。よく見えるし、よく聴こえる。
今日の指揮者。登場するたんびに指揮台まで小走り。何をそんなに急いでいるの。
第1曲目。威風堂々でも4番ってとこがシブイ。しかし、4番は1番と中間部分が似ているし、CMでも使われている(モックンが出てたような)。1番に比べて出だしは勇壮というよりは典雅な感じである。あんましやらないのでナマで聴けて嬉しい。
イギ民。水槽厨にはおなじみカッパッパーであるが、今回は管弦楽曲編曲版(弟子のジェイコブの編曲。第2楽章のみRVW編曲らしい)。イギ民は高校のときに吹奏楽でやったことがあり、最初に楽譜でさらったときに「ホントに・・・この曲やんの?」って思ったくらい絶望感に襲われたが(ほとんど「黄桜」だし)、大人になって英国音楽聴くようになってからは普通に聴けるし、いつも高校時代を懐かしく思い出す。本日の管弦楽版もなかなかいい。初めて聴く第2楽章「海の歌」もなかなか素敵な曲で、省かれてしまったためにあまり演奏されないのが気の毒。
休憩はさんで、メインのエル1。一般的に滅多に演奏されない風味だが、私はナマで聴くの4回目くらい(?もっとかも)。好きな曲なのでね。
たぶん、威風堂々とかイギ民とかはそんなに演奏難しくなさそうなんでうまい下手とかよくわかんなかったんだけど、エル1だと一応交響曲だからオケの実力がわかってしまうかも。
第1楽章からして、かなりダイナミックというか。個人的な意見かもしれないけど、エルガーというよりもマーラーみたいな。エルガーはなんとなく作風はブラームス寄りなのかと思ってたんだけど、今日はダイナミック路線? ティンパニーはかなりドンドコドンだったし金管もバリバリ鳴らしてた。でも。慣れるとなかなかこういうのもアリかなって思った。
でも、第3楽章はすごく心がこもった演奏だったし、結構グッとくるものがあった。通常より若干濃い演奏って感じがした。典雅で紳士的な英国音楽というよりもなんかやっぱりマーラーのアダージェットみたいな気分。これはこれで好きかも。第4楽章もかなりダイナミックだったし、ほんのちょっと「うわあ」って思ったけど、かなり良かった。若いダイナミックな指揮者だからこうなのかな?普段、どんな曲を得意としているのか、知りたいなあ。
かなり盛り上がった演奏だったので、ブラボーもたくさんだったし、ここでアンコール。当然の威風堂々1番である。やっぱりエルガーの演奏会はこれをやんないと。シメはうどん的な。
まあ、オルガンの加勢はなかったんだけど、鈴の人がいっぱいでかなり三社祭的なにぎやかさであった。素晴らしかったです。ついでに歌ってくれるともっとよかったけど。
楽しいコンサートでした。いい演奏、ありがとうございました。大満足でした。次回、また行きたいなって思ったけどチャイ・・・。
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ところで、いつも思うがエルガーの1番の第2楽章に「ダースベーダーのテーマ」に似たとこあるなあ。
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