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2014年3月15日 (土曜日)

あれこれ

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びわ湖公演のほうの死の都は本当に素晴らしかったのですが、感想を書いた日はとても疲れていて、翌日から会社で、しかも今週飲み会が二つも入ってたのでなんかろくな感想書けなくてすいませんでした。いつも楽しみに読んでる「NEVERまとめ」にリンクされちゃって(嬉しかったけど)大変恥ずかしいです。

しばらくは寝ても覚めても(もちろん今もだ)「死の都」のこと(とくにマリエッタ演じた砂川さんのこと)しか考えられず。寝床でうとうとすると「死の都」の一節が浮かんでしまうほど。他のことを考えてもいつのまにか「死の都」のメロディが頭に流れ込んできて、「ハッ」となってしまう。もしかして、これは「恋」??

しかもこの曲特有の、聴いた後のひどい喪失感。まだ初台公演はあるんだ、と思いつつ、終った時のことを思うと悲しくて悲しくてつらい。このオペラのテーマは悲しみじゃなくて希望ではあるのだけど、この曲の終ったあとの喪失感って他にない。いったい何なんだろう。

で。
おそらく、初台は券は高いし舞台も豪華そうだし外人のいい歌手を揃えているので、初台のほうがいい公演なのかもしれないけれど、もしかして(意外と)びわ湖のほうが素晴らしかったらどうしよう。いや、それでもいいんだけどね。

一般的にこの曲をびわ湖で(はじめて)聴いた人はどうなんだろう。どういった印象だったんだろう、と疑問を持ちツイッターなんかでびわ湖の感想を読むと「意外と面白かった」「しんみりした」などというのが多い。あたしなんかこの曲を聴いて十ン年な人なので、舞台の実演で見るの初めてでも初心に帰ることがどうもできない。

おもしろいな、そう思ったんだ的な感想をまあ大体まとめてみると。

1.「死の都」という題名からビビってしまい結構入りづらい。前売りが売れない。

2.聴いてみると美しいメロディ満載で、あらすじも実にわかりやすい。昔ながらの演出や前衛的でない美術も相まってなんだか懐かしい?雰囲気。(意外と初心者向けなのかも?)

3.まるで昔のハリウッド映画を舞台に載せて、生演奏で歌手が歌っているような印象。(贅沢)

4.この曲の世界初演時は、第一次大戦が終わった頃なんだそうな。でもって、第一次大戦で愛する人を失った悲しみから立ち直ろうとしているヨオロッパの人たちのハートを見事につかんだ。で、大ヒットした。・・・で、まさに現在の日本が世界初演時と同じような境遇。だもんでこのオペラに共感を覚えた(覚える)のではないか?という仮説。

(そういえば、そうなのかも。だって「ピーター・グライムズ」の時も「津波って恐いよね~でも海岸離れられないんだよね~」的な事にやけに共感したもん。東京に住んでるのに。)

「初台の感想まだ書かないで下さい」的なことを注意書として書いてしまったけど、実は気になるので初日の感想はちょろちょろと読んでいる(アレレ)。で・・・・なんか、あんなに期待した「影のない女」の公演と同じような(あまりよくない)感想を持ちそうでコワイ。期待しすぎる公演というのはえてして逆の方向に気持ちが行きやすいものなのである(わたしは)。

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映画でのコルンゴルト音楽はこんな感じ。

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