ロバート・キャパ/ゲルダ・タロー 二人の写真家(横浜美術館)
横浜は1月から3月まで市をあげての写真月間?のようで、カメラを構えている人、一眼レフを持っている人、ちらほら見かけた。これは、そんな催しの一環としての写真展らしい。
そもそも報道写真好きなので(たまにだが)、広告をみて是非行かねばと思い、行ってきた。しかし、横浜なので会社帰りというわけにもいかず。しかし三連休にみなとみらいに行くというのはちょっと・・・ということで午前中に行った。おかげで館内はまださほーど混んでなかった。
しかし。昔の写真ということなのででっかく引き伸ばすという技はなかったのか、おのおのの展示の写真は小さい。
なので、みんな列をなして順繰りに見なければならずなかなか進まない。本気出して観るなら、普通のお昼間に休みを取って観るのがベストだ。
さてキャパ。何年か前に私は「ちょっとピンぼけ」って彼の自伝を文庫で買って読んだのである。しかし内容をほとんど覚えてない。同じくらいの頃にイングリット・バーグマンの自伝、そしてレニ・リーフェンシュタールの自伝も読んで、結構どっちも記憶に残っているので、私はあんまり男性の自伝に興味がないのかもしれん。
ロバート・キャパという名前は実は芸名、そしてそもそもはキャパのパートナーであったゲルダ・タロー(キダ・タローではない)という女性との創作名であること、ゲルダ・タローは女性で初の報道写真家である、ということなど・・・は前もって予習しておいた。
まあここらへんのことはおのおの調べて頂くとして・・・展示の感想。
当たり前だが写真の本物の風合いや色は印刷では出ない。内容はどうあれ、、モノクロ写真って綺麗だなと思った。まあ、戦争の写真は何でわざわざ危険な思いをして撮りに行くんだろう・・・と思いながらいつも見てるんだけど、やはりよくわからない。ゲルダさんは、女だてらによくそんな危険を冒してまで写真を撮るなあ・・・と普通の感想。そして戦場カメラマンは戦場で死ぬ。27歳の若い命を散らしたのであった。
(そういえば日本でもこないだ、女性の戦場ジャーナリストの人が亡くなったよねえ。)
全体的にまあ、重ーい写真だらけの展示なのだけれど、ロバート・キャパは戦後も生きてたので平和な写真の展示もあり。日本の「カメラ毎日」にちょろっとだけ呼ばれて写真を撮ったのだけど、日本では文化財とか有名人の写真じゃなくて何かフツーのそこらへんの人の写真ばっかりでちょっと吹いた。でも、何かみんなカワイイな、そこらへんのオバサンとか子供とか。撮られてるときの声とか聞こえてきそう。
まあ、結局はキャパも最後は「地雷を踏んだらサヨウナラ」だったわけだが。
さて。
みなとみらい周辺は午前中はさほど混んでなくてよてもいい感じだったが、午後はファミリイやカッポーでごった返してきたので慌てて帰宅。美術館の前の広場でサンドイッチだけ食べて帰ってきた。
カタログを買おうか迷ったが、買ってもおそらく見ないので普通に本を購入。ヘミングウェイにはさほど思い入れはないけど写真が素敵だったので。サイズも小さいし。
公式サイト
http://www.yaf.or.jp/yma/jiu/2012/capataro/index.html
写真展をみると、自分も写真を撮りたくなるなあ。
先日、(今しがた写真展で見てきたような)大変な事件のあった会社も美術館のちょうど前から見えた。
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コメント
キャパの評伝は、昔、沢木耕太郎の本で読みました。
ハンガリーの人なんですよね。
今は、23日のグレの歌で頭一杯です。
投稿: 蜜 | 2013年2月13日 (水曜日) 06時03分
>>蜜さん
おお、情報ありがとうございました。
早速席の予約をしました。
震災で中止になったコンサート、やるのですね。
投稿: naoping | 2013年2月13日 (水曜日) 21時37分