イジス写真展-パリに見た夢- <日本橋三越>
会社の取引先より招待券を頂いたので、友人と出かけてきました。デパート主催の写真展ということで全く期待してなかったのですが、なかなかどうして。かなり見ごたえのある展覧会でした。意外に混んでいました。
(ちなみにこの展覧会が終わったあとの次の催し物は「ビートルズ展」なので、お好きな方はぜひお見逃しのないよう。かなりマニアックな感じです。)
イジスって写真家は私は全然知らなかったのですが、よくこの手のパリの風景の白黒写真展ではありがちのドアノーとかカルティエ=ブレッソンとかと同時代のようです。しかし、ドアノーの写真はちょっとシャレオツな感じなのですが、イジスの写真は少し違う。なんだかな~そのヘンで寝てる人の写真が多いなあって印象。浮浪者とか。昼間っから酔っぱらってねっ転がってる人とか。
というのも。
イジスって人はちょっと内気な人だったんだそうですよ。だから街の人物の写真でも寝てる人とか、遠くから(たぶん本人の許可を得ないで)撮った写真が多い。
写真家って人間を撮ることが多いじゃないですか。人を撮るのって対人関係も重要なのです。あたしが写真家にはなれないなあと思うのは、ホントに人見知りなので人間を写したくても・・・声をかけることができないから。写真結構好きなんだけどね。
アラーキーとか篠山さんとか、とっても人を乗せるのが上手でしょう?あれはやっぱり写真家としての大きな才能のひとつなんだと思う。
今回の写真展では、シャガールのあの有名なオペラ座の天井画の作成風景の取材写真が何枚かあり、かなり貴重。あの天井画作成で唯一取材を許されたのがイジスらしいので。
ちなみにシャガールのコーナーはカラー写真がほとんどです、だってねえシャガールはカラーで見ないと意味ないもんねえ。
シャガールは若いころはイケメンだったけど、ジジイになってからのシャガールもカッコイイ。赤いチェックのシャツとかカワイイ。
かなりたくさんのパリの写真とロンドンの写真、イスラエルの写真、あとサーカスの写真とか。かなり盛りだくさん。写真展なので売店の絵ハガキも充実。どれもステキ。私は買わなかったけど友人は何枚か買ってた。 さて私にとって日本橋三越といえば「カフェ・ウィーン」。
ウィーン風のケーキが頂けるのは、私の行動範囲内ではここだけになってしまった。
王道のアプフェルシュトゥルーデルとメランジェとセットで。銀のお盆に乗せて、ヨカナーンの首・・・じゃなくてウィーンのケーキ。ああ、日本一うまいぞカフェ・ウィーンのケーキ。しかしたまに食べるからいいのであって、一年に一回くらいでいい。
さて、せっかくの日本橋なのに友人は前々日にじんましんを発症したとかで夕飯食べずに帰るという。かくいう私もピーター・グライムズで感動しすぎて風邪をひいているので、早々解散。お弁当を買ってとっとと帰った。
たまには贅沢をしてなだ万のお弁当。1050円。
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