LFJ 2012 ラフマニノフ/ピアノ協奏曲第3番
17:30-18:15
ホールA プーシキン
ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番 二短調 op30
イーゴリ・チェチェエフ(ピアノ)
フェイサル・カルイ指揮/ベアルン地方ポー管弦楽団
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なんだこのオケ?このピアニスト?と思いつつ、ラフマニノフの3番が大好きでどうしても聴きたかったし、スクリャービンのあとで時間もなんとなくちょうど良かったので購入。
今月は、ロマノフスキーの弾く2番も聴きに行く予定なんだけど、どう考えても3番を弾いて欲しかったよ。客よせ的には2番なんだろうけど。まあ2番も好きだが。
本日のピアニストもウクライナの人。1998年のルービシュタインコンクールの優勝者だという。今やルビコンの凄さも知ってるから「ほほう」と思うけど、前だったら「ルビコンって何それ美味しいの?」状態であった。コンクール・ウォッチャーになってからコンクールの重み具合?が多少理解できるようになったきがす。
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ところで、今回はたった一人で聴きに行った。お祭りなものでできるなら友人や恋人(笑)等と行くのが望ましいと思う。しかし今回あたしは非常に体調が悪く、お腹の調子が悪い上に部屋で何故かダニが発生したため(珍しく大掃除をしたせいか?)ステロイド軟膏に頼るほどカイカイ状態だったんで、一人で行って良かった、本当に良かったと思った。人に迷惑かけたくないし。でも、(体調が普通によければ)できれば複数で行った方が楽しいと思うよ。
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で、今回のオケはさっきのスクリャービンと違い非常におフランスな空気を漂わせていた。同じ毛唐の人々にも関わらず何でこんなに違うのだろう。みんなドビュッシーとかルネ・マルタン(LFJのディレクターね)とかと同じ(おされな)空気を漂わせてる。
一日のうちに全然違う外国のオケを聴けるなんてある意味贅沢だ。
で、演奏。私はかなり良かったと思う。ピアニストかなり実力があるなあと思った。途中、何か抜けちゃった?アレレ?的なとこはあったけれど大体素晴らしかった。ほんとにこの曲は難しいのである。
(舞台の両サイドに画面があり、そこに演奏者の弾いてるとこのアップが映ったりするわけだね。でっかいホールなので後ろの人にもよく見えるように、かな?)
で、オケはっていうと。実は「ロシアっぽいオケで聴きたかったなあ」って思ってたんだけど、ある意味軽妙洒脱なこの曲のちょっとフランス的な所をこのオケはうまく演奏していたなと思う。なんとも言い難いけど。
ただ、相変わらずこのホールはやっぱり銭湯な感じの音響で。きっと演奏する人もやりにくいんじゃないかなあと思う。ピアノは半分くらい混沌としてたし(いくら技巧的に頑張ってもぼやーんとしてしまう)、オケに至っては、何かいつも聴こえないような管楽器が突然クローズアップされたりと、聴いてるほうもビックリするようなシーンが何度かあった。なんかなあこのホール。あ、席はスクリャービンの時の隣の席。
で、最後は大拍手でブラボーも出た。大いに盛り上がった。これ一曲だけだったけど、なかなかよかったなと思った。
夕飯は外の屋台で「上州豚カツサンド」を買って帰った。美味しいけど値段のわりに量が少ない気が。明日はもうちょっといいものを食べたいな。明日、体調が改善してればいいんだけど。
ところでこのラ・フォル・ジュルネ、お土産はかなり充実している。(家から20分なのに妙に観光客気分になり)「何か買わなきゃ」って気にさせる。友人の退院祝いにチェブラーシカ・グッズを購入。自分にはマーラーしおりを買った・・・けど何故マーラー?
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