ブルックナー/交響曲第9番 朝比奈隆&大阪フィル
大阪フィルハーモニー交響楽団
朝比奈隆(指揮)
1995年4月23日
大阪、ザ・シンフォニーホール
デジタル(ライヴ)
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ブル全がおわんないとジンマン・マーラー全集に突入できないので、やっつけ9番。マーラーは実は9番と4番以外は聴いたのだが、感想はまたぼちぼち。演奏はとてもプレーンな感じでいい。
この朝比奈9番のCDは何度も聴いている。なのに何故かパソコンに向かう気がしない。力尽きたのだろうか(あたしが)。ブル初心者のため「全く参考になんねえよ」という批判を承知で。
第1楽章 Feierlich, misterioso(荘重に、神秘的に)
ああ、もうそのシベリアに送られた話は何度も聴いたからもういいよ爺さんって感じ。
第2楽章 Scherzo. Bewegt, lebhaft - Trio. Schnell(スケルツォ。軽く、快活に - トリオ、急速に)
冒頭は何か叩きつける感じでスケルツォというには軽快な感じじゃねえなって思う(曲が)。暴力的になったり途中から忙しい感じになったり色々。冒頭はトリスタン和音?そういえばそうだ。
第3楽章 Adagio. Langsam, feierlich(アダージョ。遅く、荘重に)
冒頭から爺さんの激しい唸り声。何とも言えない荘重な気分が漂う。いかにもブルックナーのアダージョ。お葬式にかけてもらいたいような・・・しかしこんな荘重で感動的な人生はわたくしは送っていない。ブル様はここで曲が終わる予定ではなかったのでわりとあっけなく終わる。
第4楽章(未完)はここでは演奏されていない。別になくてもいいやあたし的に。この途中っぽい感じが「何かの災害か不幸に見舞われて人生を途中で終わらざるを得なかった人」的な雰囲気を醸し出し、今の日本には合っているなあと思う・・・いや思わない。
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その他近況。
4月手術予定だった友人の手術が終わったようで、昨日まだ入院中の彼女からメールがきた(というか、全く音信不通になってたので「どした?」とこっちからメールした)。
・結論からいうと悪性のものではなかった。
・ぶっちゃけ誤診だった。
・手術の必要がないのに開腹した。会社にやっと頼み込んで休みを取ったのにヒドい。要経過観察くらいだったのに・・・(以下、デリケートな問題なので略)。
などということがメールにあり、どう慰めてよいものやらわからない。女性は難しい生き物なのよね。(最近自分がただの「クラヲタでのん兵衛のおっさん」になりつつあると自覚しているので、女性の気持ちがわからん)
まあ、命が無事だということで友人としてはかなりホッとしたのだけれど、バンザイして喜ぶ部類のものではない。
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おととい、残業してたら隣席のメガネ男子(草食)と二人きりになってしまい、沈黙が続きとても気不味い雰囲気になったので話かけた。そーいえば You、兄妹いるの?との質問に
「あー、4人兄弟っすよ。オレ三男なんです。あ、どうですか?オレ。三男ですよ!」
何が「どう?」なのか理解できず(クラヲタのおっさん脳なので)、すかさず「お兄さんたちは結婚してるの?」というバカな質問をしてしまったこの時の私を獄門さらし首の刑に処したい。
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コメント
ブルックナー好きでないnaoping さんが、ブルックナーをどうやって感じているのかが興味あって、ずっと読んでました。そういう僕も、ブルックナー信者様たちが激賞するFやK、そして朝比奈翁の演奏、ひとつも持っていないので、ブルックナー信者ではないなぁ。だから、ブルックナーを聴くときは「長いシューベルト」の交響曲を聴くつもりで聴いてます。
息の長い、オルガンのように音色が次々と積み重なって大きなクライマックスを形成していく主題の交替-これがブルックナーなんでしょうね。
ちなみに「どうですか?オレ、三男ですよ」といったお兄さんの気持ちを見事に難破させた切り替えしは、破格でしたね。笑えました。
投稿: IANIS | 2012年4月15日 (日曜日) 09時17分
>>IANISさん
ブルックナーは何が合わないのかって思ったら・・・カラフルさがないからじゃないかと。自分の好きな作曲家ってみんな曲がカラフルな感じがするんで(マーラー、シュトラウス等)。ブルックナーって色で言うと全部茶色っぽい気がします(※個人の意見です)。まあ、たまに一曲くらい聞くと「いいな」って思えることもあります。決して嫌いではないんですよ。
最後の話は・・・家に帰ってから「もしかして・・・アレ?」って気がついた、平成24年の春でした。
投稿: naoping | 2012年4月15日 (日曜日) 20時05分