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2012年4月 7日 (土曜日)

陽気なインキネン/日本フィル・マーラー5番

120406_210601 シベリウス:付随音楽「死(クオレマ)」
カンツォネッタ、ロマンティックなワルツ、鶴のいる風景、悲しきワルツ

マーラー:交響曲第5番嬰ハ短調
ピエタリ・インキネン指揮/日本フィルハーモニー管弦楽団

(4月6日 サントリーホール)

過去記事: 陽気なインキネン/日本フィル・マーラー3番

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どうも例によってコンサートの席が激烈余ってるという情報(っていうか、一枚買うともう一枚くれるってやつ。普通に一人で行ったけど)が入ったので、急きょ駆け付けた。早めに着いたので、サブウェイのサンドイッチを買っていざ。

席は3番のときと同じ、舞台向って右側の2階席バルコニーの一番後ろ。舞台を見おろす席である。マーラーやシュトラウスはこういった席でないとね。オケが奮闘する姿を見るのはとても楽しい。こういう席に慣れると一階席はとたんに面白くなくなる。音はいいのかもしれんが。こんなんで普通に「右チャンネルは管楽器と打楽器、左チャンネルは弦楽器」という聴き方に慣れてしまった。そんな席でもサントリーホールに不自然さはない。さすがはかのカラやんが「音の宝石箱や~~~」と激賞しただけのあるホールだ。
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  席は6割の入り。こんなんで大丈夫なのか日フィル。(もちろん大丈夫ではない。存続の危機のようでロビーで募金をつのってた。震災の慰問などしてる場合ではないのか。)

まずシベリウス。指揮者が「んーーー」と考えて、直前に曲順を変えた(チラシが入ってた)。あんまりこの曲に思い入れがないのであたし的はどーでもいい。シベリウスがあまりよくわからんので。最後の悲しきワルツは知ってた。鶴ってフィンランドにもいるのか。全く私的な話題だが、最近「ハシビロコウ」って鳥に凝っていて、あまりの不気味可愛さに上野ズーに観に行こうと計画中。なので頭の中には鶴じゃなくてハシビロコウしか思い浮かばない。インキネンごめん。

はて、休み時間を経てやっと5番。そもそもこの日何で聴きに行こうと思ったかって言うと、昨年(もう昨年のことか!)聴きにいった3番がなかなか新鮮な演奏で、精神的に深い所はないけど若々しくてよかったんでまた聴きたくなったのであった。

それと、こないだNHKで見た例の「3月11日のマーラー」ってドキュメンタリーで5番をナマで聴きたくなったんで。そのテレビ番組では(震災だからっていうのが関係なく)最初に出てくるトランペット奏者はとっても重圧なのと(それは知ってる)、それにも増してホルンのトップ奏者はもっと重圧なんだと。そう思って聴いてるとほんとにそうだなって思った。

120406_210801_2   今回はトランペットのトップもホルンのトップも客演首席奏者ってことだった。ことにトランペットの人は「オッタビアーノ・クリストフォーリ」という西洋の人である(名前からしてイタリア人?)。外人助っ人を呼んだか。阪神で言えばバース、中日のモッカ、西武で言えばデストラーデ (・・・もういいって) 実に頼もしい。実に安定感がある。

オケは弦とかなんだかなあ・・・というところもあったけど、高いところからのぞくマーラーのオケはいつもながら大変楽しい。木管楽器が一息ついて楽器の掃除をしだしたり、リードをとっかえたりとかするのを見るのが好き。クラリネットの人が楽器のおしりを観客に向かって持ち上げて吹くのも必死感があって可愛い。打楽器の大活躍を見るのもいとおかし。春は曙。

そんでもってナマで音楽を聴く喜びをこの曲は感じられる。作曲時40歳くらい。まだまだ元気な頃のマーラーを思って嬉しくなる。これが9番とか大地の歌とかになると、急に「マーラーがいなくなった頃の(さびしい)ウィーン」しか頭に浮かばなくなる。作曲してたころは確かにマーラーは「いた」んだけど、本人が初演してないせいなのか。何なんだろうこれは。

ということで、3番の時と同じような若々しい(苦悩があんまり感じられない)マーラー。まあ3楽章までは楽しく聴けたけど、アダージェットとなるとやっぱり・・・メンゲルベルクなどの前世期的な演奏に慣れた耳には・・・いや慣れてないですけど、かなりさっぱりした演奏。さっぱりさっぱり。コクのないマーラー。もうちょっとゆっくりでもよくね?

120406_2107011 あんまり夢の中に入り込んでなくて普通な感じで演奏されたので、最終楽章の冒頭ホルンは「夢から覚めた」っていうよりは「音がおっきすぎてびっくり!」な感じ。舞台から近いからかな。また楽しいマーラーに戻った。70分近くかかる曲だけどこの曲は退屈感は全くなく、バラエティに富んでいてホントに面白い。ブルックナーばっかり聴いててたまにマーラーを聴くと、(たとえば)何らかの事情でじじいと付き合っててさんざ小言や昔話を聴かされたあと、昔から知ってる男友達と久しぶりに会って気を使わずに楽しく過ごしている感じ。なんだこりゃ。

最後はとても盛り上がり(この曲はね、最後がかっこいいのね)、ブラヴォー。なかなか癒された。明日から仕事頑張ろう的な。 あ、土曜日か。

(写真は六本木のライトアップの桜。昨年は震災でライトアップなかったような。携帯でしょぽい写真ですいません。)

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