ブルックナー/交響曲第4番 朝比奈隆&大阪フィル
交響曲第4番変ホ長調 WAB.104『ロマンティック』 [ハース版]
録音時期:1993年7月21-23,25日
録音場所:大阪フィルハーモニー会館、東京サントリーホール、大宮ソニックシティ
録音方式:デジタル(セッション&ライヴ)
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朝比奈ブルックナーシリーズ。
「3番の感想がないではないか」と思われるかもしれないが、聴かなかったわけではない。聴いたんだけど1番と2番と3番の区別がつかないので何か感想を書く気力が失せてしまったのである。
「ブルックナーは女性向けではない」という記事?をヤフーの知恵袋で読んで「そんなことない!ブルックナーを好きな女はここにいるもん!ムキーーー!!」などと思ったんだけど。
多分、全般的にはあんまりダメなんじゃないかな(ワタシは)、ブルックナー。聴いて楽しいのはこの4番からである。ロマンティック。何がどうロマンティックなのか知らんが。とりあえず聴きやすい。
考えてみると。(こないだのクラヲタ飲み会でお話したのだが)
大体の作曲家の交響曲は(4曲しか書かなかったブラームスはのぞいて)、全部が全部面白いとか有名とかだったりはしない。チャイコフスキーとかドヴォルジャークとか、最初のほうはそんなに人気がない気がする(というか私はあまり聴いたことない)。
それに比べて。
マーラーって凄いと思うのは、1番から9番(10、大地も)までほぼ人気曲であること。そしてどの曲も全部個性があって(勿論好き嫌いはあると思うけれど)、とりあえず区別がつくということ。わりとどの曲もコンサートで演奏されること。まあ、一番の人気は9番なのかもしれないけど。私のように3番や8番が好きって人もいるだろう。
マーラーがムラっけがある人だったからかもしれないけどね。
さてこのロマンティック。この曲はCD持ってた。持ってたっていうのは・・・確かCDが何年もして恐ろしい状態に表面ハゲハゲになって死んだから。そんなに聴きすぎたわけでもないんだけど。
モノは、フルトヴェングラー/ウィーンフィルだった(だからハゲハゲに??)。何でこんなチョイスだったのかよくわからないが、当時はフルトヴェングラーのワーグナーが至上のチョイスだと思ってたので、そうなっちゃったのかしら。モノラルだったんだけど。
せめてベームとかにしようよ、昔の私。
ところで。この朝比奈4番は他の曲と違って色んな場所で録音したみたいだ。大阪、埼玉、サントリーと。それが何故かは解説書にはない。そして解説が今までと違ってコーホー先生じゃないのでホッとする(ごめんなさい)。個人的にはスケルツォ楽章が好き、ロマンティックは。
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今朝、地震に起こされて(毎日残業で疲れているというのに・・・)NHKのニュースを観てたら、パーヴォ・ベルグルンドがおなくなりになったというニュースをしていた。NHKとはいえ、比較的マイナーな指揮者かと思ってたので報道はちょっと驚きでした。シベリウス全集(激安のやつ)もってます。しかし、シベは愛想のいいバルビ盤が好きなので、あんまり聴かなくてすいません。
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コメント
naopingさん
この演奏、私が聴いた時かもしれません。大宮のソニックシティホールで聴いたのです。第一楽章冒頭で、すでに興奮した朝比奈氏の指揮棒が譜面台にぶつかって、第二ヴァイオリンの方へ吹っ飛びました。ドキッとして見ていたら、何と、譜面台に筒が取り付けてあり、その筒にスペアの指揮棒が入っていたのです。朝比奈氏はすかさずそのスペアの指揮棒をサッと取り、何事もなかったかのように、指揮を続けたのでした!!
一瞬のことでしたが、勝手に、いやあ、流石にプロは大したもんだなあ、などと感心していました。第一楽章が終わったら、第二ヴァイオリンの中に入って行って指揮棒を拾い、第二楽章からはまた、その指揮棒で指揮していました。ちょっと笑ってしまいました。
この時の演奏は、表現が難しいのですが、田舎のロマンティックというか、CDで聴いていたカラヤンとかベームと比べると、音がくすんで聴こえて、びっくりしました。似た演奏だと思ったのは、ホルスト・シュタイン(バンベルク交響楽団)でしたが、まあ、ひとつの行き方なんでしょうね。これが一番、というのもあるんでしょうかねえ。
投稿: 安倍禮爾 | 2012年1月28日 (土曜日) 23時42分
ブルックナー、ワタシめは5番と7~9番ばっかり聴いてます。ヨッフム+ドレスデンの全集を持ってますが1番~3番、6番はからっきし聴いておりません。4番はたまに聴くんですが、そこそこイイかな?どまりでハマっておらずです。もう少しで魅力にハマりそうな感じもあり(ワタシはかなり鈍く時間がかかる)、聴かなきゃです(^^;。
投稿: 左党 | 2012年1月29日 (日曜日) 10時41分
naopingさん、4番からでいいじゃありませんか!不器用で大器晩成のブルックナーであります。初期のミサや声楽曲だったら、ただの“田舎の音楽教師”ですよ。
前作の3番辺りから個性が確立され始めたブルックナーでありますので(それでも大きな改訂しているということは、本人も不満に思っていた?)、僕も、余程のことがない限りは4番からです、聴くのは。
で、朝比奈さんですが、作曲者と同じように「器用」でないから、相性がよかったんでしょう。ただ、響きが素朴ということでは、実際に聴いた飯森君=山形SOのモーツァルト・サイズのブル4を体験しています。いいもんであります。8番、9陣以外は、モーツァルト・サイズのほうがいいかもしれません。朝比奈センセーの朗々堂々のワーグナー・サイズの4番ではなあ・・・。変態でも、シノーポリのブルックナーがまだ琴線に触れます。
(マーラーで3番や8番がいいと仰るnaopingさん、断然支持しますよ。僕もそうです)
投稿: IANIS | 2012年1月29日 (日曜日) 21時08分
>>安倍さん
あー、この演奏(というか録音が3か所なので全部は大宮ではないかも)の実演をお聴きになってたのですね。何か、ネットのどこか?(なのか解説書なのか)忘れたんですけどどこかでこの譜面台のスペアの指揮棒の話は読みました(なのか「聞きました」なのかは不明)。
田舎のロマンティックですか。ブルックナーはあんまり色々な演奏を聴いてないのでわからないのですが、ドイツ地方オケって何ともいえない独特の響きがするなあって思ったので(そう思ったのはバンベルクじゃなくて前に聴きに行ったヴッパータール交響楽団でしたが)たぶんそんな感じなのかなあと思いました。
投稿: naoping | 2012年1月30日 (月曜日) 21時18分
>左党さん
そうですかあ。
やっぱり1番から順に聴いて行くのは(初心者のあたしには)無謀だったということがよくわかってきました。実は今これ書きながら5番を聴いておりますが、5番いいですねえ。いけそうな気がします。
4番は昔(私が小中学生くらいの頃?)はブルックナーでは一番ポピュラーだったと記憶するんですが、もう「ブルックナーといえばロマンティック」とか死語なのかなあと思います。「マーラーといえば巨人か復活」ではなくなってしまったように。
投稿: naoping | 2012年1月30日 (月曜日) 21時29分
>>IANISさん
そう・・・田舎教師!(←但しロリコン)。そんな感じですね。正直1~3番までしか残してなかったら今頃こんなに皆に支持されてないとは思います。ワタシ、結構3番まで聴いて「どうしよう・・・やっぱり向いてないのかも。うううう」って思ってましたもの(笑)。
飯守さんのブルックナーは聴きましたが(っていうか飯守さんしか聴いたことないw)、飯森さんのは聴いたことないです。
朝比奈さんの演奏もいいんですが、やっぱりナマで聴いた飯守さんのブルックナーは素晴らしかったです。ああ、また聴きたいす。
やっぱりマーラーは3番と8番ですよねえ。(他も好きですけど)
投稿: naoping | 2012年1月30日 (月曜日) 21時43分