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2011年12月31日 (土曜日)

今年の一曲 ブラームス/ピアノ協奏曲第2番 ゲザ・アンダ&フリッチャイ

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ブラームス:
ピアノ協奏曲第2番

ゲザ・アンダ(ピアノ)
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
フェレンツ・フリッチャイ(指揮)

録音:1960年(ステレオ)

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私にとっての、今年の一曲。今年はこの曲ばっかり聴いてた記憶が。CDも何枚か入手したけど、世に言うベスト盤はまだ買ってない。ギレリス盤とバックハウス盤が双璧って言われてるらしい。なのに買ったのは大体ウラ名盤と言われるようなものばっかり。いいじゃないか。名盤は逃げないのだ。

ブラームス2番は本当に素晴らしい。古今東西のピアノ協奏曲の中の「皇帝」とか「帝王」と言ってもいいんじゃないかな。長さといい、スケールといい。そもそも、ベートーヴェンの「皇帝」が実はあんまりいいと思わないんだが。

この曲、最初っからカッコイイ。ホルンの語りかけるような冒頭、それに応えるピアノ。シンフォニーかよ!って思うほどオケががんばる。ウルトラマンとか出てきそうだ。そして演奏もすごく難しい(らしい)。ラフマニノフの3番と並ぶ難曲っていうけど、そういえば今年どっちも初めて好きになった曲。

ブラ2は、今年のルービンシュタイン・コンクールで福間洸太朗さんがファイナルで弾いて、ひどく感動して好きになった。(ブラームスの一番もコンクールでチェルノフか誰かが弾いたはずなのに・・・ちっともいいと思えなかった。アレレ)

そしてラフ3はチャイコフスキー・コンクールでロマノフスキーが弾いたんだけど、これは物凄く素晴らしい名演だった。もうこの曲にもノックアウト。出会いって大切。そしてコンクールウォッチャーを始めてから、コンチェルトって演奏形態がとても好きになった。ついでに言えば、ショスタコのヴァイオリン協奏曲第1番もいい曲だと思った。これもヴィエニアフスキ・コンクールで日本の出場者の小林美樹さんが弾いたんだった。

で。(話がそれたが)
第2楽章のサスペンス映画みたいな感じもカッコイイし、第3楽章のチェロのソロも美しい。これで終わっちゃったらすごい重ーい曲になってしまうとこだったのに、絶妙にチャーミングな第4楽章も素敵。こんな素晴らしい曲を作ったブラームスなんだけど、いまだに私は他の曲はあんまり好きじゃない。せいぜいドッペルコンチェルトくらいか。おかしいなあ。

さて。このCD。ゲザ・アンダって名前とメガネのおっちゃんってことしか知らなかったけど、よさそうなので購入。カラヤン盤と非常に迷ったけど、やっぱりここは同郷のフリッチャイで。最初とーっても遅く感じ、眠くなる気もしたけど、何回も聴いてるうちに慣れてしまった。最近は他の演奏を聴くと早すぎて違和感が。それにしてもゲザ・アンダのピアノは美しいのう。きらきらと星が輝いているような演奏である。モーツァルトを得意にしてるだけのことはある。フリッチャイの振るベルリン・フィルも立派。当たり前だけどうまい。チェロのソロとかうっとり。1960年ってどんだけ古い録音なのか、って思ったけどさほど気にならない。当時としてはかなりいい録音だったんじゃないかな。

ゲザさんの弾くバルトークのピアノ協奏曲と、弾き振りのモーツァルトはいずれか聴きたいな、とは思ってるものの・・・家に未聴盤が山ほどあり、当分先になりそうな感じである。なーに、どっちも名盤だから廃盤にはならない・・・よね?

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さて。今年の更新はこれにて終了です。今年は震災とかで日本はいい年ではなかったけど、来年はこれにめげずにいい年になるといいね。皆さま、こんな下らない私に付き合ってくれてありがとう。来年はもっと色々と素晴らしいCDレビューが書けるんじゃないかなーと思います・・・ふっふっふっふ(←不敵な笑み)

皆さま、よいお正月を。よいお年を。 icon

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コメント

こんにちは。
「今年の1曲」、ブラームスのピアノ協奏曲第2番ですか。
いい曲ですよね。
私はルドルフ・ゼルキン盤とバックハウス盤を愛聴してます。
ゲザ・アンダの録音は聴いたことないんですが、なんか興味湧きます。
モーツァルトの協奏曲20&21番は、アンダの弾き振りで刷り込まれている私です。

私の「今年の1曲」は、バッハの無伴奏チェロ組曲第1番。
2年前から始めたチェロですが、
今年はこの曲にさんざん苦労させられました・・・。
まだまだ苦労し続けそうです。

投稿: 木曽のあばら屋 | 2011年12月31日 (土曜日) 15時43分

謹賀新年
昨年はショパコンガラ、プルーデルマッハ、チャイコンガラと
ご一緒いただき、ありがとうございました。
今年はロマノフスキなどでしょうか。
彼はヘンタイではないですが…楽しめそうですね。
良い音楽にたくさん出会えますよう。佳き年を♪

投稿: よこよこ | 2012年1月 1日 (日曜日) 01時36分

そうですねぇ、自分もこのブログをきっかけに、ブラームスの2番コンチェルトを聴きなおした年でした。苦手というか、大きくてやや捉えどころが無い曲という印象だったので…でも特に第一楽章が結構好きになりました。バックハウス/ベームで聴いてます。

アンダ/フリッチャイのバルトーク、いいですね。胸が熱くなります。ブラ2と同時期ですが、これもしっかりした録音。しばらく半額セールしてたので、安く手に入りました。

今年も宜しくお願いします。

投稿: ぜん | 2012年1月 1日 (日曜日) 09時41分

 日本では、眼鏡は廃盤になりやすいのですが(ex.ブレンデル)、ハゲはがんばります(ex.マタチッチ)。アンダvsフリッチャイ、さてどちらが勝ちますか。楽しみな勝負です。

投稿: 面久院滅多坊 | 2012年1月 1日 (日曜日) 09時55分

こんにちは、本年もよろしくお願いいたします。
ブラ2は、交響曲も協奏曲も好きであります。
このコンビの録音があるのを知りませんでした。
たしか、カラヤンもアンダとベルリンで録音してたような記憶があります。
わたしは、若ぶって、ポリーニ&アバドを若い頃を想いつつ聴くのが好きです。
ブラームスは、保守的だけど、いい音楽をたくさん書いたものですね。

投稿: yokochna | 2012年1月 3日 (火曜日) 14時51分

本年もよろしくお願いします。naopingさんにとって良い年になりますように。
ブラコン2は本当に魅惑的な名曲ですね。不徳にもその演奏は未聴ですが、アンダもフリッチャイも職人的な技プラス豊かな音楽性を持った強力なアーティストだと思っています。加えてベルリン・フィルとくれば非の打ちどころがなさ過ぎるのがむしろ欠点か、なんて推測します。
僭越ながら僕の選ぶ昨年の1枚は、エレーヌ・グリモーのモーツァルト19番、23番、他です。「他」というのが面白く、グリモーらしい凝った選曲のアルバムです。レコード・アカデミー賞にこういうのを入れてくれればうれしいのですが。

投稿: toutelanuit | 2012年1月 4日 (水曜日) 16時50分

>>木曽さん

本年も宜しくお願いします。
ゼルキン盤というチョイスもありですよね。
ゲザさんの弾くピアノは美しいので、きっとモーツァルトも美しいのではと想像しています。

木曽さんはチェロを習ってはるのですか(初耳)。チェロ、憧れの楽器ですが、習い始めてすぐにエルガー弾けるようになりたいとか思ってしまうので私にはどうも無理な感じです。でも、バッハの無伴奏弾けたらカッコイイですよね。

投稿: naoping | 2012年1月 4日 (水曜日) 21時04分

>>よこよこさん

少しお久しぶりです。あけおめです。
昨年は色々お付き合い頂き、ありがとうございました。
ロマノフスキーは是非行きたいですねえ(5月ですね)。彼の弾くピアノももちろん楽しみですが、わたくし的には・・・目の保養になりそうです。彼の顔の見える席を予約したいものです。うふふっ。

投稿: naoping | 2012年1月 4日 (水曜日) 21時05分

>>ぜんさん

こちらこそ今年も宜しくおねがいします。

そうそう、アンダとフリッチャイのバルトークのCDは今年は聴きたいなって思っています。半額セール・・・。またならないかしら。何だか、CD自分があまり気にしてないときに安かったりするのですけど。

投稿: naoping | 2012年1月 4日 (水曜日) 21時06分

>>yokochanさん

本年も相変わらず宜しくです。
ブラ2交響曲、あんまり聴いたことないのですが(アレレ)、今年は聴く機会があれば(ありそうな感じです)聴いてみます。ブラ2協奏曲は今年は早々にナマで聴く機会をゲットしましたので楽しみです。

ポリーニ、アバドですか。うーん、この曲は名盤ありすぎるので色々聴いてみたくなりますね。

投稿: naoping | 2012年1月 4日 (水曜日) 21時07分

>>toutelanuitさん

本年も宜しくお願いします。本当に、皆様も良い年であるとよいですね。

ブラ2、実はあまりいいオケで聴いてない気がしたのでベルリン・フィルとかのスーパーオケで聴いてみたいなと思いまして・・・やっぱりうまいなあと思います。フリッチャイ/BPOのベートーヴェンを以前聴いてたので、きっとブラームスもいいんじゃないかと思ったのです。

グリモーたん、年末のクラシック・ハイライトでちょっと演奏を聴きました。相変わらずお美しいですね。今年の一枚というモーツァルトのCDはとても評判のよいもののようですね(HMVでみると)。

投稿: naoping | 2012年1月 4日 (水曜日) 21時09分

>>面久院滅多坊さん

あ、順番が前後してしまいました。すいません。
わたし、メガネ好きなので(実はアンダさんは結構タイプ)廃盤にならないといいなあと思います。マタチッチ・・・(笑)。

投稿: naoping | 2012年1月 4日 (水曜日) 21時16分

本年もよろしくお願いいたします。

シンフォニカのブラ2は行かれますか?
http://www.facebook.com/abe.hikari/posts/226643414080251?ref=notif&notif_t=feed_comment#!/events/306445479395680/
私はメンバーに知り合いがいるので、聴きに行く予定です。

もしかしたらお目にかかれるかもですね(笑)。

投稿: yoshida | 2012年1月 5日 (木曜日) 11時40分

遅ればせながらあけましておめでとうございます。
今年はいろいろありましてご挨拶が遅くなりましたこと、大変失礼致しました。
ブラームスのピアノ協奏曲はいいですよねぇ。
スケールの大きなピアノと知的なピアノの対話、始めから終わりまで聴き所満載、とっても充実した聴き終わり感、大好きです。
このアンダはフリッチャイとのコンビがあったのですか。
フリッチャイも早くになくなった成果あまり話題に上がりませんがやはり素晴らしい才能でしたね。
私も探して聴いてみることにします。
本年もどうぞよろしくお願い致します。

投稿: yurikamome122 | 2012年1月 5日 (木曜日) 18時29分

>>yoshidaさん

いつもお世話様です。
こちらこそどうぞ宜しくお願いします。

・・・当たりです。今度行くブラ2はまさしくシンフォニカですよ。私も知り合いがいるので行きます。

お目にかかれるとうれしいですね。

投稿: naoping | 2012年1月 5日 (木曜日) 22時48分

>>yurikamome122さん

お久しぶりです。あけましておめでとうございます。こちらこそどうぞ宜しくお願いします。

フリッチャイもなんですけど、ゲザさんも病気で結構早く亡くなってしまいました。この一曲しか彼の演奏を聴いたことないんであまり多くは語れないんですが、とても綺麗に弾くなあという印象を持ちました。

どうもフリッチャイとアンダそしてバルトークと、ハンガリー人の音楽家って結構ガンとか白血病で早く死ぬのかなあとか(勝手に先入観で)思ってしまいました・・・けど、ショルティやオーマンディは結構長生きでしたね。

投稿: naoping | 2012年1月 5日 (木曜日) 22時49分

あけましておめでとうございます。

ブラームスの2番というと
カーク・ダグラス主演の映画「三人の妻への手紙」(1949)で、重要な役割を担っていたことを思い出します。
あの映画で使用していたレコードはホロヴィッツ&トスカニーニのものでしょうか?
ちなみに私のお気に入りは
バックハウス&ベームとリヒテル&ラインスドルフです。
とくにリヒテルは演奏上のキズがままあるものの聴き手を引き込む説得力があります。
いっぽうバックハウスのほうはほんと必死でやってる感じが胸を打ちます。

ゲザ・アンダのバルトークといえば
1959年の録音なので青空化されておりネット上で聴けます。

投稿: 美東 | 2012年1月 5日 (木曜日) 23時21分

>>美東さん

あけましておめでとうございます。

ご紹介の映画は全く初めて知りましたが、とても古いもののようですね。アマゾンで探したら500円で手に入るようで見てみようかなあと思いました。とても面白そうな映画なのですね。どういうふうにこの曲が使われたのか知りたいです。

アンダのバルトーク、ネットで聴けるのですか。探してみましょう。


投稿: naoping | 2012年1月 6日 (金曜日) 22時07分

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