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2011年11月 8日 (火曜日)

新国立劇場 ブリテン/パゴダの王子

111106_132901_2ブリテン:パゴダの王子

振付:デヴィッド・ビントレー
照明:沢田 祐二
音楽:ベンジャミン・ブリテン
指揮:ポール・マーフィー
美術:レイ・スミス
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

小野 絢子(さくら姫)
福岡 雄大(王子)
湯川 麻美子(女王エピーヌ)
堀 登(皇帝)
その他 

(11月6日 新国立劇場)

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人生初のバレエ鑑賞。「えー、そんなにオペラにいっぱい行ってるのになんでバレエ見たことないの?」って思われるかもしれない。でもホントにそうだ。強いて言えば一回だけバレエは観たことあるけど、小学校の時に近所の絵画教室に通ってて、同じ会館の中にあった(ガキの)バレエ教室によく見学に行ってた。んで発表会に呼ばれて観に行ったくらい。それ以外はホントに一回も見てない。

バレエって。オペラを観てるとバレエダンサーの人は良く出てくる。するとね、あまりの美しさに惚れぼれしてしまう。オペラの人はでっかいからね。まあたまに美しい歌手もいるけれど。

で、何で今回は観に行こうと思ったのかっていうと。勿論ブリテン作曲ってのもあったけど、音楽好きのオフ会でたまにあうバレエ好きのお友達が観に行くっていうから「じゃあ行こうかな」って思った。

まあ、オペラより安いし。

ロイヤルバレエ団のプロジェクトだっていうのも惹かれた(よく知らんが)。

今回、出演者とオケ以外はイギリス人のようだ。振付はイギリスの有名なビントレーという人だし、指揮者もバレエ界では有名な指揮者だそうだ(あたしは勿論知らないけど)。衣裳と美術はレイ・スミスって人であのストラスブールのリングの舞台デザイナーだそうだ(観たことないけど)。これって結構大事なんだよね。あたしから言わせてもらうと、日本人が舞台デザインをするとどうしても日本の(良く見たことある)色になってしまい、素直に楽しめない。いい時もあるのかもしれないが。

今回はちゃんとロイヤルオペラの工場?みたいなとこで作ってたな、舞台美術。ロビーに写真があった。

で、今回のバレエ。とても面白かった。何だか不思議の世界に迷い込んだよう。とてもわかりやすい。浮世絵(国芳)の世界と妖怪、深海魚、あとアーサー・サリヴァンのミカドの世界。日本人が演じてるからまだそんなに違和感はなかったけど。

<あらすじ>
皇帝は息子の早すぎる死を嘆き、その悲しみからどうしても立ち直れずにいる。時は流れ、妹君のさくら姫に4つの王国の王が求婚する。皇妃である彼女の継母は求婚者たちの富や権力故に義理の娘の結婚を熱望するがさくら姫は結婚を拒む。そこへ5人目の王子が現れる。彼は実は継母の呪いで金のサラマンダー(とかげ)にされたさくら姫の兄だった…。さくら姫は様々な試練を受けながらもサラマンダーとともに彼の王国パゴダにたどり着き、その地でこのサラマンダーが長く会わなかった兄であったことを知る。妹と兄は力を合わせて王国を元の平和な地に戻そうとする…。

日本を舞台にしてあるので、さくら姫とかなのだ。本当のはよく知らないの(おそらくジャワとかそのへんが舞台なのか?)。

印象としては、前半はトゥーランドットで後半から魔笛。音楽はブリテンとガムランって感じだ。ブリテンのこの曲、まあガムラン音楽が活躍なのは知ってたんだけど、結構サキソフォン関係が大活躍なのがカッコイイ。ちょっとベルクっぽいね。舞台じゃなくてオケの中を良く見たかったな。指揮者もとてもよかった。

最初に道化役?みたいな役の人が幕が開く前に出てきて、色々と手品を見せたり、バナナを食べたり、オケのチューニングで一緒にピーヒョロ笛を吹いたりとか面白い。全般的に舞台で活躍する。何だか真夏の夜の夢のパックみたい?な存在。

と、何だかここまで書いて物凄く長くなってきたのでもう色々はしょってみよう。バレエダンサーさん、主役のさくら姫さんとってもかわいいな。ママハハの役の人はエロイ魅力満載で実は一番ブラヴォーを受けてた。人気ある人なのかな。

まあ、主役級の人々より人気を集めてた(と勝手に思ってる)のは水木しげるばりの妖怪さんたちだわね。丸っこいかぶり物をかぶって踊るのはどうなんだろう。とてもキュートだった。

他に、タツノオトシゴや半魚人?とかタコさんとか出てきて面白かった。

最後のフィナーレ(ママハハがやっつけられてハッピーエンドでみんなで踊りましょう的な)では、富士山に日の丸って日本人舞台美術家だったら絶対あり得ないような背景。キモノドレス的な服を着て、踊りまくる。ああ、ホントにアーサー・サリヴァンだわと。

お子様でも楽しめる、とても楽しい舞台でしたが、オペラ好きには「全く歌がない」のが苦しい!苦しい! 慣れないわあ。字幕もないし。この物語を全部踊りで表すのか!って当たり前の事に驚愕してしまった。みんな綺麗だったわ。男性のダンサーのダイナミックな踊りがカッコよかった(主役は勿論、求婚者たちも)。また何か変わったのがあったら(もしくはプロコのロメジュリは是非一回観てみたい)行こうかなって思いました。

最後、カーテンコールの時に舞台の幕が破れてしまって心配になった。早く直りますように。

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パゴダもアレだが、来シーズンのピーター・グライムズがホントに楽しみだ。

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コメント

こんばんは。
パゴダ行かれましたか。
わたしも初バレエ行きたかったけれど、自粛中なもので、naopingさんの記事だけど妄想中であります。
この曲大好きで、2度も記事にしてます。
今回は、日本が舞台でさくら姫なんですな。
原作はバラ姫で、トカゲは恋人になるんです。
このバレエはいくつかのバージョンがあるみたいですね。
わたしもたぶん、バレエみたら歌がなくて、欲求不満になるかもです。
来年のピーターグライムズは死んでも行かなくては!
と思ってます。

投稿: yokochan | 2011年11月 9日 (水曜日) 22時20分

>>yokochanさん

おお、あいからず自粛されてるのですか・・・。
yokochanさんの感想が聞きたいところです。私、実は全く初めてこの曲聴いたのですけど音楽素晴らしかったです。指揮者がバレエ界では有名な方だったので凄くよかったです。きっと踊りやすかったんじゃないかなあと。

バレエだと、歌詞がないので演出は何をやっても自由ですねえ。私はてっきりブリテンはホモだから恋愛はなしのあらすじなのかと思ってました。新国で歌がないのは(バレエ・ファンの方には申し訳ないけど)オペラ好きの我々には海中で息ができない状態に近いです。←いやオーバーでなくホント

ピーターGはお互いに是非行きたいものですね。

投稿: naoping | 2011年11月10日 (木曜日) 20時27分

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