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2011年11月26日 (土曜日)

マーラー「嘆きの歌」クルト・リヒター指揮

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マーラー:嘆きの歌
グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)
ソーニャ・ドラクスラー(アルト)
ユリウス・パツァーク(テノール)
オーストリア放送合唱団
ウィーン放送交響楽団
クルト・リヒター(指揮)

録音時期:1960年
録音場所:ウィーン
録音方式:モノラル(放送用セッション)

こないだのエレクトラに次ぐ、謎の指揮者シリーズ。あれ以来、何だか名前の知らない指揮者を見ると気になってしまう。クルト・リヒターって誰だ。どうも放送録音用指揮者のような気がする(気がするだけ)。3枚くらいCDは出ているようだが。

どんな無名な人でも、必ず探し出して見せるぜ(ネットで)と思ってたんだけど、この人同姓同名のチェスプレイヤーが邪魔して出てこない。ドイツのウィキペディアにもない。リヒターって名前は多いんだねえドイツ。

この録音は放送用のセッションということなので、予想通り音は悪くない。モノラルだけど迫力はある。ただ、短い版(改訂版?)。実は私、マーラー・ファンだったのにあんまり「嘆きの歌」ってよく聞いたことないのであんまりここらへんはわからない。でも、なかなかいい演奏じゃないかなあ。退屈ではなかった。後年のマーラーの交響曲と同じような部分があり、面白い。さすがウィーンでの録音、マーラー的な音がする(気のせいかも)。

で。

ヤノヴィッツがまだ20代の頃の歌唱。私は昔のヤノヴィッツが大好き(いや、円熟期に入ってからの歌唱ももちろん素晴らしいですけど)。高音をちょっと苦しそうに出すのがいい。髪形が昔っぽく盛ってるのがいい(いや、もちろん画像はないんだけど)。あんまり歌うとこなくて残念。うわー、こんだけか。

そして、あいかわらずめんどくさそうなパツァークの歌唱。全く、何故この人が歌手になったのかわからない(ワルターの「大地の歌」があるから今も名は残ってるけど)。まあ時代を感じさせていいのか。

ボーナストラックとしてパツァークの歌う「美しき水車小屋の娘」が入ってる。いつも私が思う、ボーナストラックが本当のボーナスくらい有難かったことはほとんどないのだが・・・これもなあ。自分の「初水車小屋」がパツァークってのも何だか。ウィーンの酒場で酔っぱらって歌ってるオヤジみたいだ。それもまたオツかも。

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「ちでじ」になってから、うちのアナログテレビの録画ができなくなった。ちでじチューナーの一番安いやつをとりあえず買ってしまったからである。大体、あまりテレビを見なくなったのでそんなに録画する必要がなくなってしまったんだけど。今、毎週楽しみに見てるのって「11人もいる!」くらい。「南極」は2回目で飽きてしまってウラのN響アワーに戻ってしまった。「家政婦のミタ」はこないだ初めてミタ(面白かった)。あと、毎朝の「楽しいムーミン一家」(東京MX)。そんなくらい。あとは惰性でちらちら見るくらい。受信料払うの勿体ないくらい。

しかし。

年末がなあ。「ガキの使い」を録画しないと。母がアレ大っきらいなので実家に帰ると見れないのである。いっそ年末実家帰るのをやめようかと考えたが・・・。一応やれるだけのことはやってみることにしよう。ということで録画機能付チューナーを頼んでみた。うまくできるかどうか不明。はて。あいかわらずテレビ買う予定はなし。
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2011年11月23日 (水曜日)

R・シュトラウス「ダナエの愛」 リットン/ベルリン・ドイツ・オペラ(DVD)

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R・シュトラウス:歌劇「ダナエの愛」全曲

ダナエ…マヌエラ・ウール(S)
ユピテル…マーク・デラヴァン(Br)
ミダス…マティアス・クリンク(T)
メルクール…トーマス・ブロンデレ(T)
ポリュックス…ブルクハルト・ウルリッヒ(T)
セメレ…ヒラ・ファヒマ(S)
オイローパ…マルティナ・ヴェルシェンバッハ(Ms)
アルクメーネ…ユリア・ベンツィンガー(Ms)
レダ…カタリーナ・ブラディッチ(A)
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団&合唱団
アンドリュー・リットン(指揮)

演出:キルステン・ハームズ
美術:ベルント・ダモウスキ
衣装:ドロテア・カッツァー
照明:マンフレッド・ヴォス
ドラマトゥルギー:アンドレアス・K・W・マイヤー

収録時期:2011年
収録場所:ベルリン・ドイツ・オペラ(ライヴ)
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できたてほやほやの「ダナエの愛」のDVD。この曲を聴くの久しぶり。映像として見るの初めてである。日本語字幕付で大変有難い。

筋書きは入り組んでるが、「アラベラ」+「ダフネ」といったところか。このオペラ、音楽は本当に素晴らしいのに、筋書きがわかりにくいのが難だな。あたしも実はよくわかってないんだけど。

<第1幕>

見なれた絵画とかグランドピアノとかがある部屋。「ジュピターとイオ」やら「レダと白鳥」やらと、このオペラの登場人物を描いた絵もある。たくさんの借金取りが差し押さえにきて大騒ぎしている。安っぽい王冠かぶったポリュックス王が対応に追われている。借金は娘のお婿に返してもらおうという魂胆。

金の雨・・・ならぬ楽譜の雨が天上から逆さにつりさげられたピアノ(このあともずっとある)から降っている。それを茫然と見ているダナエ。どうもこのオペラの楽譜のようだ。(以前、サヴァリッシュのライブを聴いた時にここのところが美しくて凄く印象に残った。)

ダナエの人はなかなか綺麗だ。ちょっとふくよかな国生さゆりといったところ。何度も言うが14型テレビなので本当のところはわかならい。声はふくよかで美しい。ただ、歯並びが悪い。

ダナエのイトコ夫婦たちが金持ち求婚者をさがす旅から戻ってくる。大きな金色の額縁と金色の樹木?を持ってくる。結納品?

求婚者のミダスが来た!と思わせてミダスの使者が登場(ホントはミダスが変装してる)。オペラ歌手にしてはわりとイケメン。白い箱に入った金の靴とか服を持ってきた。おまいらどんだけ金色好きなのかと。ダナエは使者のほうに惚れてしまってる感じ。

ミダス登場(実はユピテルが変装してる)。みんな大歓迎。太ってる。悪役レスラーみたいでなんかやだな。声は結構いい。偽物ミダスに抱擁されてダナエは気絶。

<第2幕>

ダナエの寝室。ダナエのイトコ4人は実はみんな過去に偽物ミダス(=ユピテル)に寝とられたことあり。てなわけでイトコ4人はダナエに嫉妬。何そんなにモテてんの悪役レスラーのくせに。という感じでオペラっぽいのう。部屋に何故か消火器。

本物ミダス登場。ユピテルと言い争ってる。ミダス、手袋をはずすと手が金色(ミダスは昔は貧しいロバ引きだったが、なんでもユピテルに、手に触れたものは何でも金に変える能力を授けてもらったらしい。)。ユピテルが退場し、ダナエが入ってくる。 陶酔的なデュエット。ミダスは部屋中何でもキンキラ金にしてしまう。金閣寺かと。ミダスがダナエにキスをすると黄金に固まってしまう。ユピテル登場。ダナエに二人のどっちにするか選ばせようとする。目を覚ましたダナエ。もちろんダナエはミダスの名を呼ぶ。怒り狂うユピテル。

<第3幕>

340pxgustav_klimt_010_2  廃墟。がれきの中より二人は目覚める。みるみるうちにピンボーになってしまった二人。お金より愛を選んでしまったのだからしょうがない。ミダスは触れるものを金にする能力もなくなってしまった。貧乏でも二人で生きて行くことを決めた二人。いちゃいちゃと舞台を去る。

ユピテルが登場。ちょっと反省モード。メルクール(マーキュリー)が「ラインの黄金」におけるローゲのように、煙とともに登場。ダナエのイトコ4人組もなんだかぼろっちくなって登場。ユピテルを誘惑する。メルクールが美味しそうなケーキを持ってきてふるまう。ポリュックス王一団がやってくる。ユピテルはペテン師だとみんなに罵られる。メルクールが金貨の雨を降らす。狂ったようにみんなで金貨を拾って舞台からはける。メルクールがユピテルを色々と諭す。(このメルクールって役はいいな。ローゲっぽい役回りで好き。ケーキ持ってきたからじゃないよ。)

こっからちょっとしみじみモードな音楽。晩年に近いシュトラウスのこの感じの音楽はいいねえ。とても感動的。

ダナエが登場、がれきの一番上からずりずりっと引きだすとそれはクリムトの「ダナエ」の絵。手には「ダナエの愛」の楽譜。「ミダスの小屋がダナエの王国」と一人で歌う。そこへユピテル登場。白いマントの旅人に扮してる。あんたほどの美しい女がなんでこんな質素な小屋に?とか大きなお世話である。あの手この手で誘惑するが、ダナエはなびかない。彼女の唯一の宝物である櫛を(この演出では楽譜)ユピテルに手渡す。結局人間同士の愛には神様もお手上げである・・・とかそんな感じのオチ。ユピテルは静かに去っていく。ミダス!と叫ぶダナエ。静かに幕。

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・あんまりオペラとは関係ないんだけど、「がれきの中でも生きてる、何もかもなくなっちゃったけど命さえあれば」っていうかんじが、何だか今の日本人にはどうもアレだ。そんなんで泣ける。くううう。

・プレイボーイであるユピテルがもうちょっとカッコ良ければいいなあとか思った。あとの人がそこそこ美しいので惜しい。歌はうまいんだが。

・音楽が素晴らしいのですっかり忘れてたが、リットンの指揮はなかなか見事だった。曲そのものにとても感動した。シュトラウス・ファンなら見るべし。

・ボーナストラックとして公開リハーサルの映像つき。演出家は女性です。

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2011年11月22日 (火曜日)

Oui, ça va bien !

今日、ウチのブチョーが昼に外出予定があるにもかかわらず、それを忘れて自分の分の弁当を頼んでしまったので、一つお弁当が余ってしまった。

どうして誰か食べてくれる人を頼んで行かなかったのか(怒)。とても勿体ない。たかが400円の仕出し弁当なんだけど(ブチョーは勿論金は払ってる)。あたしは農家の娘の子なのでどうしても捨てるわけにいかない。

で。残業後も誰も食べないので、仕方なく自分のお弁当箱にあけて持って帰った。サラダ類は色が変わってたので(しょうがない・・・)捨てた。

で。

家で弁当のおかずの鶏のから揚げと鯖の切り身の焼いたのをトースターでチンして食べた。鶏はまあ・・・普通だったけど、鯖はとても美味しかった。鯖、大好きなんだけど、最近食べてなかった。前は一匹買ってきて捌いてまでして食べてたのにな。焼いても揚げても好き。

ということで、お魚では金目鯛の次くらいに好きな鯖であるが、それで思い出した。
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会社でちょっと前に大変恐ろしいことが起こった。

ある日、一階までゴミを捨てに行ったら、階段で誰か男の人がうずくまっていた。よく見るとケーリカチョーだった。普段大変明るい気さくなケーリカチョーなのに・・・変だな、と思ったら何だか顔を押えてかなり苦しそうである。顔がむくんでるみたいな。息も苦しそう。どうしよう・・・。

と。誰かが救急車を呼んだようだ。いろんな会社に勤めてたけど、会社に救急車が来たの初めて見た。ケーリカチョーは運ばれていった。ソームカチョーも慌てて様子を病院まで見に行った。

ケーリカチョーは救急病院で治療を終えて、その日のうちに家に帰ったようだ。運ばれたのが早くて良かった。もうちょっと遅れてたら死んでたかもしれない、マジで。蕎麦アレルギーかな?とその時は思った。

あとで聞いたら、ケーリカチョーは鯖アレルギーということだ。普段から食べないよう気をつけていたのだけど、何だかその日は社長かなんかにランチに連れてってもらったんで、遠慮して残せなかったようだ。

鯖が食べられないなんて、なんと不憫なことだ。あんなに美味しいのに。

ついでに言うと、ウチの部署には甲殻類アレルギーの人もいるのだ。蟹がダメだ・・・。ということで、あの事件以来(恐ろしくて)本社の飲み会は魚介類がメインのお店はなくなってしまった。

嗚呼。

魚介類大好物のあたし。このところの会社の飲み会いっつも焼き鳥。たまにお好み焼き、よくてイタリアン。お魚・蟹は絶対になし。

でも。

あの惨状を見てから・・・元気で好きなものを食べられる自分の体に感謝してる。食物アレルギー本当に恐いんだから。自分に一生食物アレルギーが発症しないように祈るばかり。

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2011年11月19日 (土曜日)

「トリスタンとイゾルデ」J.フェルゼンシュタイン演出、G.ベルク&アンハルト劇場(DVD)

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ワーグナー:『トリスタンとイゾルデ』全曲
トリスタン:リチャード・デッカー(T)
マルケ王:マレク・ウォジェコウスキ(Bs)
イゾルデ:イオルダンカ・デリロヴァ(S)
クルヴェナール:ウルフ・パウルセン(Br)
ブランゲーネ:アレクサンダー・ペテルザマー(Ms)、他
デッサウ・アンハルト劇場の男声合唱団
デッサウ・アンハルト・フィルハーモニー
ゴロー・ベルク(指揮)
演出:ヨハネス・フェルゼンシュタイン

収録:2007年、デッサウ、アンハルト劇場(ライヴ)

たまにはトリスタン。劇場でなくテレビ(14型)で鑑賞。

ドイツの地方劇場の上演のライブ収録。デッサウと言えば私のようなマニアにはバウハウスのメッカとして名高いが、音楽好きの方には「別になんも」な地方都市である。

歌手、ご覧のように小粒な感じ。トリスタンは私が今年観たアルミンク指揮の「トリスタン」演奏会形式上演の時の人である。その時は「まあ、ちゃんと歌っていたな」という印象。ちゃんと歌えるトリスタン、かなり重要だ。

あと、同じくアルミンクの指揮による「ローエングリン」演奏会形式でオルトルート歌った歌手がブランゲーネ。しかし、その時は「風邪による不調」が開演前に発表されたため、本調子の時の歌は聴いたことない。

他の歌手は知らない名前。有名な人いるのかな?

しかし、このDVD色々と面白い、特徴的な点がある。

まず、イゾルデ。このDVDの価値の三分の一は主役イゾルデが美しいということだ(と思う)。まるで女優さんのようである・・・・少なくともあたしの14型テレビでは。

(14型テレビのいいところは、たいていの女優さんはかなり美しく見えるということである。・・・姉の家に遊びに行ってトンでもない大画面の亀山モデルで綾瀬はるかちゃんを見て、その劣化ぶりに愕然としたことがある。テレビってコワイ。小さい画面のほうがいいよ、ホント。サッカーの試合とかの点数読めないけど。)

イゾルデ役のデリロヴァって歌手は、HMVの説明によるとマリア・カラスを思わせる容姿というが、まあ私はルチア・アリベルティに似てるかな?と思った。あと、「サインはV」の中山麻理さんにも似てるなあと(←古い)。とにかく綺麗。ワーグナー歌う歌手では、昔のワルトラウト・マイヤーもエロ綺麗だったけど。

<第1幕>

まずびっくりなのは、舞台構造。普通のオペラの舞台って、舞台の前にオケがあり、指揮者がいて観客という順番だと思うんだけど。これは違う。まず(奥から)海を映す巨大スクリーンがあり、その前にオケ、そして背中を向けた指揮者、合唱団、そして舞台、観客という順番になる。それは演奏会形式じゃね?って思うかもしれないけど、それとも違う。舞台はっていうと第一幕では大きな船の断面みたいな感じのものが、ぐるぐる回ってる。ドリフ?
ただ回ってるんじゃなくて、微妙に海の上っぽくふらふらした感じのまわり方。船酔いしそうである。

歌劇が上演されている舞台の向こうで一段下がって指揮者とオケがいる。なので指揮者が指揮してるのが常に見える。なかなか面白い光景だが、歌手はどうやって合わせているのだろう。不思議。

述べたように綺麗なイゾルデ。赤い髪が印象的である。声はそんなにとりたてて美しいことはない。たまに音がずれたり入りがずれたり自由な感じ。パワーはあり一生懸命歌っている。
ブランゲーネはちょっとおばさんっぽい。ショートカットの髪形が少し朝丘雪路さんを思わせる。歌はうまい。

トリスタンは(生で見たとおり)でっかい。歌はとりあえずちゃんと歌っているがやっぱりパワー不足。終幕に備えているんだろうが。
クルヴェナールはまあ・・・クルヴェナールだな。あごひげ。背中に刺した二本の剣がいかにもカッコイイが、少し邪魔な感じ。

演出は・・・舞台構造以外はまあ普通。あまりいろいろぐちゃぐちゃやらないほうがこのオペラはいいんじゃないかと思う。指揮はなかなかいい。中庸の魅力。激しくもなく、緩くもなく。

<第2幕>

海をバックに、芝生の上にストーンヘンジ・・・じゃなくてサークル・ストーンっていうのかね。石柱が円になって立ってるやつ。いかにもコンウォールって感じの(行ったことないので知らないけど)。

イゾルデの髪の色に合わせた赤っつーか濃いピンクのお花のワンピース。トリスタンが現れると大喜びで二人で抱き合い、横になってごろごろ転がる。まるでインド映画のよう。二重唱はトリスタンが寝っ転がっててその腹の上にイゾルデがまたがったりしてる(あらら)。が、いつのまにかイゾルデはドピンクのスリップ姿に。ブランゲーネの警告の間にイゾルデも寝っ転がってて胸の谷間が見えたりする(あらら)。ライブ収録なのに何故か二人の寝姿を真上から映したりする(別収録か?)。まあ・・・舞台で行われていることなので(文章ほど)そんなにエロいことはない。普通。マルケ王、なかなか声がいい。

二重唱は慣習に基づくカットあり。

<第3幕>

普通の演出。苦しそうなトリスタン。介護するクルヴェナールかなり頑張ってる(歌も演技も)。シャルマイを吹く牧童・・・じゃなくて楽器吹いてる楽員の女性がまるでコンチェルトのソリストみたいにクロースアップされて不思議。

イゾルデ登場。歌は普通だけどやっぱり美しい女性が必死に走ってくるのは凄く胸にクルものがある(女でも)。コレ、もしニルソンだったらそんなでもないのかなあ。イゾルデの歌唱はかなり頑張ってるから、恐らくナマで聴いたら感動するんじゃないかと思う。

第二陣登場。マルケ王の軍隊たちは何故か弓矢で攻撃。クルヴェナールは矢がいっぱい刺さって死ぬ。

トリスタンの死体の上で、イゾルデはジャケット写真のような体制で愛の死を歌う。なんか不思議な感じ。第3幕にも(トリスタンが歌うところに)ビミョーにカットあり。

舞台構造のせいか幕は下りず。だからカーテンコールっていうのはなくて?ただ盛大な拍手を受ける。ブランゲーネの人が一番ブラボーが多かった。でも、歌唱的には平均的にみんな良かった感じ。穴がないというか。そんなにずば抜けて素晴らしい人はいないけど。

ということでなかなか感動した。何か色々とヘンテコなことをやられるのより普通のがいいな。ちなみに演出のヨハネス・フェルゼンシュタインは大演出家ヴァルター・フェルゼンシュタインの息子だそうな。名前だけでさほど~よく知らないけど。

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2011年11月16日 (水曜日)

人生いろいろ。

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年末調整の季節がやってきた。私はこの業務があるからこそ、今まで働いてきたんだと思う。この業務があれば、食いっぱぐれることはない。勿論大変な仕事だが、さあ頑張ろうという気になる。頼りにしてくれる人が(たくさん)いるので、やりがいはある。

それにしても。この仕事(人事総務)をしていると、色んな暮らしをしている人がいるもんだなあといつも思う。同じ仕事をしてても、色々な会社を経験してきたので、余計そう思う。

ウチの会社、母子家庭の人すごく普通にいる。離婚して(または死別して)頑張って働いてるお母さん、すごく尊敬する。・・・友人にもいるけど。それに比べて私なんか扶養家族いないから、貧乏で薄給でも全然楽だ。何とでもなる。
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だのに。

先日結婚されて旦那さんを同時に扶養に入れた女性がいる。

結婚相手は病気とか障がいを持たれてるとかで働けない・・・のか?と思ってたのが。
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今日、「naopingさん、年末調整の書類、書き方わからないので教えてね」と来たので書類見せてもらったら。

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旦那さん、ただ単に働いてないらしい。

所得欄、「0」って書いてあった。

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(こまけーこと言うと、収入イコール所得ではない。
収入引く必要経費が所得。これが38万円以下の人が扶養に入れる。)

でも、ホントにホントに旦那さんの稼ぎはゼロらしい。
どうして暮らしてるのか、謎。
奥さんの収入は私よりは高いけど(何年も先輩なので)、決して一般的に高収入ではない。

旦那さんは、売れない俳優さんとか。売れない画家さんとか。
何か芸術家なんだろうか。年齢は奥さんと大体同じくらいである。

もうね、何だか書類の書き方の答えとかする前にこっちが質問したいくらい。

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    どうして結婚したの?

  
旦那さんは何してるの?

                   おうちでご飯作ってくれてるの?

   
 ごろ寝して一日中テレビ観てるとかないよね?

          
                     働かない人をどうして好きになったの?

   
        健康ならアルバイトとか内職とかできるよね?

        
老後まで面倒みるの?

  
                その人年金貰えるの?

・・・などという数々の疑問が頭の中に溢れるのをぐっと抑えて、
「ハイ、これで大丈夫ですよ、生命保険の証明書とハンコを押すのを忘れないでね。」
と、にっこり笑って受け流した私。

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色んな人がいるものだなあ・・・。

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ちなみに私は、せいぜいミドリガメを扶養するぐらいの収入しかありません。飼ったことないけど。

         

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2011年11月14日 (月曜日)

オリンピック音楽カッコイイもの集

突然だが、何気にオリンピックの音楽ってやっぱりカッコイイなって思ったので、個人的備忘録的に。クラシカルな人間なので、比較的古いほうが好きだ。

お馴染み「民族の祭典」より。8:30くらいからR・シュトラウスのオリンピック讃歌が聴ける。



東京オリンピックのファンファーレは一番カッコイイと常々思ってるんだけど、ベルリンのファンファーレと似てるんだな。
Tokyo 1964 Olympic Games - Olympic Fanfare
http://www.youtube.com/watch?v=z9pHlSn2uIQ&feature=related

モントリオールの音楽ははどれも70年代っぽさがとってもカッコイイ。もっと評価されてよい。コマネチ!
Montreal 1976 Olympics Music - Victor Vogel - Ballet 'Homage To The Athletes' Rock Movement
http://www.youtube.com/watch?v=Mn_91Dw8XSY&feature=related

現代のR・シュトラウス、ジョン・ウィリアムスはどれもかっこいい。
ロスアンジェルス・オリンピック
John Williams - Olympic Fanfare and Theme The Original 1984 Recording.wmv
http://www.youtube.com/watch?v=YWdOFgDQIn0&feature=related

アトランタ・オリンピック
John Williams: Summon The Heroes
http://www.youtube.com/watch?v=q3kNRyh_rj8&feature=related

これも合唱入りでカッコイイ。
ソルトレイク・オリンピック
Call of the champions conducted by John Williams and the boston pops
http://www.youtube.com/watch?v=pDqahIgzyzc&feature=related

長野オリンピックのファンファーレも何気にカッコイイ。
Joji Yuasa - Winter Light Fanfare (Nagano '98 Winter Olympics)
http://www.youtube.com/watch?v=pfH6K_xONX8&feature=related
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とはいうものの、自分が今まで観てきた中で(テレビでだけど)、開会式・閉会式ともにアルベールビル・オリンピックを超えるものがない。アレが一番面白い。センスがいい。可愛い。オシャレ。アレを超えるものが欲しい。もうあたしが生きてる間は無理なのかもしれないが。ロンドンとソチに期待。

↓画質がよい。
http://www.youtube.com/watch?v=NyipsdgnbbY&feature=related

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2011年11月13日 (日曜日)

NHK杯のペアとアイスダンスが結構面白かった件

夕べの夜中に目が覚めテレビつけたらNHK杯やってたので観た。日本開催ということもあるのかもしれんけど、ペアとダンスも日本人&日系が上位独占。まあ、優勝はアメリカ籍だったりロシア籍だったりするわけだが。ソロより(珍しくて)面白かったんだが、なぜ夜中に放送するのだ。

アイスダンス1位 マイア・ハルミ・シブタニ&アレックス・ヒデオ・シブタニ(USA)
日系人。近頃珍しいくらいの日本人フェイスな兄妹デュオ。ハンコで押したみたいにそっくりで可愛い。日本語喋れないみたいだ。顔は日本人でもやっぱりノリとかはアメリカ生まれ&育ちな感じはする。リラックマの大きな縫いぐるみ(顔だけ)を観客に投げ入れられてひでお(兄)は大はしゃぎ、優勝決まって顔にかぶったりしてふざけてる所をコーチにクマなぎ倒されて(!)ハグされてたのが結構笑えた。なんかファンになった。

ペア2位 高橋成美&マーヴィン・トラン(JPN)
日本人の女の子とベトナム系カナダ人とのペア。女の子がすっごくしっかりしてそう。滑る前にコーチと力強くハイタッチしたのを見てアナウンサーが「りりしいですね・・」と発言しててワロタ。応援したい。
フリーで踊った「ケベックの協奏曲」(アンドレ・マシューまたはマチュー作曲)が謎で調べた。これってなんちゃってラフマニノフ。ベタベタ甘甘のピアノ協奏曲。カナダにも作曲家いるんだな(いるだろう)。レイチェル・フラットも前にこの曲使ってたらしい。

Andre Mathieu (1929 - 1968)  カナダのピアニスト・作曲家

「ケベックのモーツァルト」とまで言われ(4歳で作曲を始めた)、ラフマニノフに「私よりも天才」とまで言わしめたが、大人になってからアルコール依存症になり39歳で逝去。1976年のモントリオールオリンピックの歓迎の歌と公式テーマ曲は彼の曲から編曲されたという。カナダでは有名な作曲家・ピアニストだったようだが、他の国では全く知られてない(と思う)。

Symphonie Romantique (Concerto de Québec)
第1楽章
http://www.youtube.com/watch?v=u8PG1Pu9Oxg&feature=related

第2楽章(スケートで使われてるのはここから)
http://www.youtube.com/watch?v=QA75V7Xk4jM&feature=relmfu

他にも色々な曲がUPされてて、ラフマニノフまたはラヴェルって感じでどれもとっても良い。このヘンのピアノ物がお好きな方は色々と聴かれればよろしいかと。とくに Été Canadien って曲はとても美しい。12歳周辺で書かれたというピアノ協奏曲第4番もなかなかよい(もしかしてラフマニノフ?って感じだけど)。

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↓ケベックの協奏曲。演奏はアントルモン&プラッソンって大御所なのが謎。結構有名だったりするのか?

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残念廃盤だそうです。


(世界フィギュアスケート選手権2012で高橋&トラン選手がこの曲で銅メダルおめでとう!本当にうれしいです!)

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(参考)
1976 モントリール オリンピック・カンタータ
http://www.youtube.com/watch?v=b5KYQ5KF5TQ&feature=related

ルネ・シマール版(公式テーマ曲)
http://www.youtube.com/watch?v=43kJRphn1Gw

元ネタ(ロマンティック・ラプソディ)
http://www.youtube.com/watch?v=Q33v7lWW8HQ

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(スケートに話戻すと)他にもオリンピック出てたアイスダンスのアメリカ日本ハーフのリード姉弟(籍はJPN)が出場。ペアの優勝はロシア行きの日本の女の子(川口悠子さん)とロシア人。うーん、シングルに比べて何故か弱かったペアものも日本人が頑張りつつあるのはウレシイね。 icon

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2011年11月12日 (土曜日)

ヴァルナイのエレクトラ(R・クラウス指揮)

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R・シュトラウス:『エレクトラ』Op. 58全曲
アストリッド・ヴァルナイ(エレクトラ)
レオニー・リザネク(クリソテミス)
レス・フィッシャー(クリテムネストラ)
ハンス・ホッター(オレスト)
ヘルムート・メルヒェルト(エギスト)、他
ケルン放送交響楽団&合唱団
リヒャルト・クラウス(指揮)

録音時期:1953年
録音方式:モノラル

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過去記事:ヴァルナイのサロメ

最近入手したもの。
ヴァルナイ、リザネク、ホッターと揃った超強力キャストが魅惑的だが、録音年代が古いのと、クラウスはクラウスでも名指揮者クレメンスでなくリヒャルト・クラウスってのがやや購入意欲を(一般的には)そがれるセット。

こーゆー全然知らない指揮者は、どう考えてもボンクラ(←失礼)に違いない。リヒャルトって名前もなんかよくありそうだし。嗚呼。

リヒャルト・クラウスってどんな人なのか。

リヒャルト・クラウス(Richard Kraus, 1902年11月16日 - 1978年4月11日

シャルロッテンブルクに、テノール歌手のエルンスト・クラウス(Ernst Kraus)の息子として生まれる。ベルリン高等音楽院で学び、1923年から1927年までベルリン国立歌劇場でエーリヒ・クライバーやレオ・ブレッヒらのアシスタントを務めた。1927年から翌年にかけてカッセル、1928年から1933年までハノーファー、1933年から1937年までシュトゥットガルトのそれぞれの歌劇場の指揮者を務め、1937年から1944年までハレの音楽総監督に就任した。この音楽総監督時代に、ヘンデルの《アグリッピーナ》を蘇演している。また、1942年にはバイロイト音楽祭にも出演しヴァーグナーの《さまよえるオランダ人》を上演した。

1947年よりデュッセルドルフの歌劇場の指揮者となり、翌年からはケルンの音楽総監督を兼任した。1953にはベルリン市立歌劇場の音楽総監督に転出し、1961年から母校で教鞭を執った。その傍ら、1963年から1969年まで北西ドイツ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めている。

バイエルンのヴァルヒシュタットにて没した。ウィキペディアより)

お父さんのエルンストさえも知らんがな。もう完全にアウェイ感。前に買ったヴァルナイの旦那さんの指揮によるサロメみたいにどうでもいい伴奏を想像した。声の饗宴が聴ければいいやって思った。

が。

杞憂であった。もう、「アガメーーーームノン」の前奏から「これはいける」って思った。小さくガッツポーズ。録音、モノラルだが悪くない。放送用録音なんだろうか。
細かい所もよく聴こえる。かなりリマスターがんばってる感。例えば、ウチにあるミトプー・ザルツブルグ盤より音はよい。

メリハリの効いた指揮が(意外と)素晴らしい。この曲はサロメ以上に緊張感を保たなければならない曲だと思うが、この録音ではだれるところがない。

(この指揮者がバイロイトでオランダ人を振った録音が残ってるらしく、これのHMVのレビューが恐ろしく悪い。そんなに酷いの逆に聴いてみたい。やっぱり・・・一般的にはボンクラ指揮者なのか。)

歌手は言うまでもなく良い。ヴァルナイは貫録のある声がサロメの時にもしかしてヘロディアスかな?みたいに思ったように、ここでもどっちかっつーとクリテムネストラみたいとか思う(ベーム映像版では出てたしなあ)。気にしなければ素晴らしい。ヴァルナイとリザネクの姉妹はホレボレと聞いてしまう。私リザネクあんまり得意じゃないんだけど、ここではちょっとデラ=カーザっぽいムーディな感じが素敵。「農夫をあてがわれてもいいから、子供が産みたい、云々」のアリアは名唱。農夫バカにすんな。

そのあと出てくるおかーさんがほんの少し聴き劣りがしてしまうのは、歴史的名歌手二人のあとでは仕方ないか。しかし狂気を感じるなかなかの熱演。そして何よりもヴァルナイとホッターの掛け合いをワーグナー以外で聴けるのはとても幸せ。何ともゴーカな気分に浸れる。ホッター歌うとこ少なくて残念だが。

というわけで意外とよいもので、最後もなかなかスリリングに盛り上がり堪能できました。昔の歌手は格が違うと思います。それにしても、この曲ってどの録音聴いてもおかーさんの断末魔の叫びがこえええ。ここで来るなあってわかっててもビックリ。意外とこのブログのエレクトラ率少ないのはそのせいかも。

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2011年11月10日 (木曜日)

ネットラジオでトリフォノフのリサイタルを聴く

Recital Daniila Trifonova na 66. Międzynarodowym Festiwalu Chopinowskim w Dusznikach–Zdroju (13.08.2011)
Franciszek Liszt, Fryderyk Chopin

過去記事:ダニール・トリフォノフ ピアノ・リサイタル

8月にポーランドで行われたショパン・ピアノ音楽祭においてのトリフォノフのリサイタルをポーランドラジオ第2にて放送。
9月来日時に私が聴きに行ったのとかなり似たプログラム。ただ、前半がリスト、後半はショパンとひっくり返ってる。ショパンの音楽祭だからショパンは後にしたのか。

(トリ氏の公式サイトより)
Programme:

Schubert-Liszt:
Fruhlingsglaube
Barcarolle
Die Forelle
Erlkönig
Schumann-Liszt: Dedication
Paganini-Liszt: La Campanella
Liszt: Mephisto Waltz No.1, A major

***Intermission***

Chopin: Mazurkas No.1-3, Op.56(放送せず?)
Chopin: 12 Etudes, op. 25

最初の曲、かなりミスってた(アレレ)。でも別にどうでも。あるがままを受け入れよう。彼が弾いていればなんでも。私はトリフォノフの成長とこれからの活躍を生温かく見守ることに決めたのだから。

魔王やカンパネラ、メフィスト・ワルツでは彼の本領発揮。メフィスト変態ワルツで、猫背になりながら目をひんむいて楽しそうに弾いている姿が目に浮かぶ。ショパエチュもあのショパコンの頃を懐かしく思い出す。でももっと良くなってる。とても幸せな、聴く人を包み込むようなショパン。どれも素敵であっというまに終わってしまったす。ポーランドの人たちのブラボーと暖かい拍手。

この日のピアノは何だったのかな。耳で聴く限りスタインウェイだったみたいだけど。(ピアノ素人なのですいません)

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2011年11月 8日 (火曜日)

新国立劇場 ブリテン/パゴダの王子

111106_132901_2ブリテン:パゴダの王子

振付:デヴィッド・ビントレー
照明:沢田 祐二
音楽:ベンジャミン・ブリテン
指揮:ポール・マーフィー
美術:レイ・スミス
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団

小野 絢子(さくら姫)
福岡 雄大(王子)
湯川 麻美子(女王エピーヌ)
堀 登(皇帝)
その他 

(11月6日 新国立劇場)

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人生初のバレエ鑑賞。「えー、そんなにオペラにいっぱい行ってるのになんでバレエ見たことないの?」って思われるかもしれない。でもホントにそうだ。強いて言えば一回だけバレエは観たことあるけど、小学校の時に近所の絵画教室に通ってて、同じ会館の中にあった(ガキの)バレエ教室によく見学に行ってた。んで発表会に呼ばれて観に行ったくらい。それ以外はホントに一回も見てない。

バレエって。オペラを観てるとバレエダンサーの人は良く出てくる。するとね、あまりの美しさに惚れぼれしてしまう。オペラの人はでっかいからね。まあたまに美しい歌手もいるけれど。

で、何で今回は観に行こうと思ったのかっていうと。勿論ブリテン作曲ってのもあったけど、音楽好きのオフ会でたまにあうバレエ好きのお友達が観に行くっていうから「じゃあ行こうかな」って思った。

まあ、オペラより安いし。

ロイヤルバレエ団のプロジェクトだっていうのも惹かれた(よく知らんが)。

今回、出演者とオケ以外はイギリス人のようだ。振付はイギリスの有名なビントレーという人だし、指揮者もバレエ界では有名な指揮者だそうだ(あたしは勿論知らないけど)。衣裳と美術はレイ・スミスって人であのストラスブールのリングの舞台デザイナーだそうだ(観たことないけど)。これって結構大事なんだよね。あたしから言わせてもらうと、日本人が舞台デザインをするとどうしても日本の(良く見たことある)色になってしまい、素直に楽しめない。いい時もあるのかもしれないが。

今回はちゃんとロイヤルオペラの工場?みたいなとこで作ってたな、舞台美術。ロビーに写真があった。

で、今回のバレエ。とても面白かった。何だか不思議の世界に迷い込んだよう。とてもわかりやすい。浮世絵(国芳)の世界と妖怪、深海魚、あとアーサー・サリヴァンのミカドの世界。日本人が演じてるからまだそんなに違和感はなかったけど。

<あらすじ>
皇帝は息子の早すぎる死を嘆き、その悲しみからどうしても立ち直れずにいる。時は流れ、妹君のさくら姫に4つの王国の王が求婚する。皇妃である彼女の継母は求婚者たちの富や権力故に義理の娘の結婚を熱望するがさくら姫は結婚を拒む。そこへ5人目の王子が現れる。彼は実は継母の呪いで金のサラマンダー(とかげ)にされたさくら姫の兄だった…。さくら姫は様々な試練を受けながらもサラマンダーとともに彼の王国パゴダにたどり着き、その地でこのサラマンダーが長く会わなかった兄であったことを知る。妹と兄は力を合わせて王国を元の平和な地に戻そうとする…。

日本を舞台にしてあるので、さくら姫とかなのだ。本当のはよく知らないの(おそらくジャワとかそのへんが舞台なのか?)。

印象としては、前半はトゥーランドットで後半から魔笛。音楽はブリテンとガムランって感じだ。ブリテンのこの曲、まあガムラン音楽が活躍なのは知ってたんだけど、結構サキソフォン関係が大活躍なのがカッコイイ。ちょっとベルクっぽいね。舞台じゃなくてオケの中を良く見たかったな。指揮者もとてもよかった。

最初に道化役?みたいな役の人が幕が開く前に出てきて、色々と手品を見せたり、バナナを食べたり、オケのチューニングで一緒にピーヒョロ笛を吹いたりとか面白い。全般的に舞台で活躍する。何だか真夏の夜の夢のパックみたい?な存在。

と、何だかここまで書いて物凄く長くなってきたのでもう色々はしょってみよう。バレエダンサーさん、主役のさくら姫さんとってもかわいいな。ママハハの役の人はエロイ魅力満載で実は一番ブラヴォーを受けてた。人気ある人なのかな。

まあ、主役級の人々より人気を集めてた(と勝手に思ってる)のは水木しげるばりの妖怪さんたちだわね。丸っこいかぶり物をかぶって踊るのはどうなんだろう。とてもキュートだった。

他に、タツノオトシゴや半魚人?とかタコさんとか出てきて面白かった。

最後のフィナーレ(ママハハがやっつけられてハッピーエンドでみんなで踊りましょう的な)では、富士山に日の丸って日本人舞台美術家だったら絶対あり得ないような背景。キモノドレス的な服を着て、踊りまくる。ああ、ホントにアーサー・サリヴァンだわと。

お子様でも楽しめる、とても楽しい舞台でしたが、オペラ好きには「全く歌がない」のが苦しい!苦しい! 慣れないわあ。字幕もないし。この物語を全部踊りで表すのか!って当たり前の事に驚愕してしまった。みんな綺麗だったわ。男性のダンサーのダイナミックな踊りがカッコよかった(主役は勿論、求婚者たちも)。また何か変わったのがあったら(もしくはプロコのロメジュリは是非一回観てみたい)行こうかなって思いました。

最後、カーテンコールの時に舞台の幕が破れてしまって心配になった。早く直りますように。

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パゴダもアレだが、来シーズンのピーター・グライムズがホントに楽しみだ。

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2011年11月 5日 (土曜日)

おお、ミスターS!

文化の日に行ってきたオペラ・シティコンサートホール・・・・の楽屋のロッカー。

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楽屋にある、学校や会社にあるようなグレーの普通のロッカーに世界中の来日したオケや合唱団、音楽団体がステッカーを貼っていくのね。遠くから見るとシールまみれで何だかわからない。

ザールブリュッケン放送交響楽団(現・ザールブリュッケン・カイザースラウテルン・ドイツ放送フィルハーモニー管弦楽団)のステッカーにスタニスワフ・スクロヴァチェフスキがご丁寧にもサインしてるのを発見。記念に撮影。何しに行ったんだ楽屋にワタシ。全然指揮者の話聞いてない。世界一?長い名前の有名指揮者が世界一長い名前の楽団を指揮。

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一昨日のコンサートの模様を簡単に。

ホルスト:セント・ポール組曲 作品29-2 
グリーグ:ピアノ協奏曲 イ短調 作品16
シベリウス:交響曲 第5番 変ホ長調 作品82 
指揮=大友直人 東京交響楽団
ピアノ=ホーヴァル・ギムセ

・ホルストは、ウチでCD探したらロイヤル・フィルハーモニーシリーズのハンドリ指揮惑星の余白に入ってた。しかし「この曲RVWでっせ」と言われても「そうだよなあ」とか思ってしまいそうだ。

・鬼門のグリーグ。私はこの曲をどうしても心から楽しむことができない。ホフナング音楽祭「人気協奏曲」を聴いて育ったからだ。しかしダメなのはグリーグのコンチェルトだけ。チャイコもラフマも何故か全然大丈夫。
前半は結構「これは・・・クルぞ」的に聴いてられるのだが、後半がダメだった。オケの「ジャーン!!」が延々と長く奏されるとことか思い出した(ン十年ぶりに)。ごめんなさいグリーグ。でもあたしのせいじゃないから。(同様にレオノーレ序曲もダメだ。実演で聴いたことないけど)

ニコ動ですいません。人気協奏曲。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm3851935

レオノーレ序曲
http://www.youtube.com/watch?v=2Vi7v2eVmJ0&feature=related

・シベ5。私はこの曲の求心的な演奏にどうも慣れ過ぎてしまったようだ。こないだ行ったブルーメンのほうが感動した気がす。

・明日は人生初のバレエ観賞に行く予定でござる。
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舞台 お片づけ中。

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