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2011年9月 2日 (金曜日)

陽気なインキネン/日本フィル・マーラー3番

マーラー:交響曲第3番二短調
アンネリー・ペーポ(MS)
ピエタリ・インキネン指揮/日本フィルハーモニー管弦楽団
栗友会合唱団・杉並児童合唱団

(サントリーホール)
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ビム!バム!

ベム!ベラ!ベロ!

妖怪人間!

(↑結構気に入ってるので再度登場。)

今日は全然コンサートなんて行く予定はなかったんだけど、例によって「本日のコンサートちょっとまだ空席あります」メールが日フィルから入った。いつもならスルーしてしまうけど大好きな3番ということで行ってみることにした。会社ヒマだったし。

インキネンって初めて見た(勿論演奏も初めて聴いた)、結構イケメンなのな。初来日の頃のサロネンを思い出す。でも、実のところ遠くてあんまり確信はない。席は舞台向って右側の2階席バルコニーの一番後ろ。舞台を見おろす席である。マーラーやシュトラウスはこういった席でないとね。オケが奮闘する姿を見るのはとても楽しい。こういう席に慣れると一階席はとたんに面白くなくなる。音はいいのかもしれんが。

第1楽章。長い楽章だけど、やってることはずっと一緒。メロディはほとんど変わらない。繰り返し。でも飽きない。遠い昔、3番って私の子供の頃は「夏の朝の夢」って副題がついてたんだけど、どこに行ってしまったのだろう。小学校の頃愛聴していたクーベリック盤には少なくともそれはレコード帯にくっついていたぞ。まあ少なくともこの楽章は夏を感じさせる。トロンボーンのかなり過酷な長いソロがあるが、(いつもはぜんぜん気にしないで聴いてるんだけど)珍しく大変感心して聴いていた。うまかったなあ。インキネンの指揮は切々と歌うというよりは全体的に若々しいさわやかさを感じる。中間ではまるで台風が襲来したような激しさ、そして最後はアッチェレランドで。うん、好き。

第2楽章、第3楽章の感想は略(長くなるし)。

第4楽章。メゾソプラノのペーポという人は初めて名前を聞いたが(流行ってるの?)、プログラム冊子の写真で見ると美しい人のようだ。しかし、私の席からは横顔しか見えず。声は深い声でなかなかよかった。メゾに生まれてなかったら(ソプラノなら)、もっと絶世の美女役が色々できるのに。

第5楽章。ビム!バム!の杉並児童合唱団は殆ど女の子(萌え~)。一人だけ男子がいたかな。子供らしい声で好感が持てる。女声合唱は栗友会でいつもながら素晴らしかったけど、いかんせんこの曲ではアバドVPO盤の合唱に慣れてしまってるので、あの針穴から通したような美しい声をどうしても耳が求めてしまう。いかんなあ。

第6楽章。第5楽章より続けて演奏される最初の部分はいつも感銘深い。しかし・・・何だか私ってこの曲のこゆい演奏に慣れてしまって(遠い昔に初めて聴いた実演はベルティーニだが、第6楽章に感動して涙が出たし、いまだに演奏を覚えてる)いつもそんな感じの曲なのかと思ってたんだけど、インキネンはそういった演奏ではなかった。第1楽章と同じく、この楽章もぶっちゃけ最初から最後まで同じメロディの繰り返しである。ただ、ベルティーニとかバルビローリならこの部分はもうちょっとゆっくりと歌いまくって・・・というところを敢えて早くするところが新鮮で良かった。まあ、観客を見ると後半部分で涙をぬぐってる人も見受けられたけど、私はちっとも泣けなかった。でも、なんだかさわやかな感動があったのは確か。心がすっきりするような、とてもいい演奏だったと思う。

最後はフライングブラボーもなく(有難い)、一瞬の沈黙のあと盛大なブラボーが起こった。とてもいい観客だったと思う。第1楽章で素晴らしいソロを吹いたトロンボーンの人が(楽員に贈る拍手ではかつて聞いたこともないほど)物凄いブラボーと拍手を貰って、感激して男泣きしてたみたいだった(遠くてあんまり見えなかったけど)。コンミスのソロの音の美しさも心に残る。「英雄の生涯」のソロとかでもよさそう。

明日も当日券出るみたいなので、ご興味のある方は是非。ユダヤ的ねっとり演奏がお好きな方にはススメませんけどね。

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行きに食べれなかったので、帰りにサブウェイのサンドイッチを買っておうちで食べた。やっぱり美味しかったなあ。私の前で注文してた子が「野菜多めで」って言って多くしてもらってたので、今度からは言おうかと思う(今日は何だかマネしたみたいで恥ずかしくて言えなかったんだけど)。ウチの近所にないのが悲しい。店舗増やせよサブウェイ。

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コメント

ご無沙汰です。この曲は大好きです。ビムバム、アバド/VPOの国立歌劇場合唱団とウィーン少年合唱団は絶美でしたね。そして6楽章に入るあの本当に大事なあの瞬間。でも私のこの曲のダッサイ冒頭のホルンのユニゾン(この曲は全部このメロディの変形なんですよね、当然4番全曲も。2番から始まってひょっとしたら8番も9番も)にビックリしたなれそめはメータ/LAPOでした。はさておき、クーベリック盤にはそう、確かにタイトルがありましたね。去年から今年のマーラーイヤーであの頃どっぷりつかったマーラーにもう一度浸かっています。この曲の終わりの静かな静寂、この一瞬のためのこの長い曲なんですよねきっと。

投稿: yurikamome122 | 2011年9月 6日 (火曜日) 13時00分

>>yurikamomeさん

お久しぶりでございます。アバド盤、耳には残ってるんですが若気の至り(?)で交流のあったクラヲタ大学生男子に全集CDを売ってしまいました。今考えると何で売ってしまったんだろう・・・トホホ。
ホルンの冒頭がダッサイと思った事ははないです・・・実演ではホルンがひっくり返らなきゃいいなとか祈りながら聴きます。マーラーは大体どの曲も同じメロディの繰り返しですねえ。そこが好きなのかもしれません。

今回行った3番はフライングブラボーなく静寂を楽しめました。やっぱりこの曲は最後は静寂が必要です。

で、最近思うのは、わりとオペラで多いんですねフラブラ。トリスタンとか勘弁してほしいです。

投稿: naoping | 2011年9月 7日 (水曜日) 20時11分

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