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2011年9月 9日 (金曜日)

第14回チャイコフスキー国際コンクール優勝者ガラコンサート

チャイコフスキー:歌劇「エフゲニ・オネーギン」より手紙の場面
エレーナ・グーセワ(ソプラノ)第三位・聴衆賞

ヴァイオリン協奏曲ニ長調
セルゲイ・ドガージン(ヴァイオリン)第二位(一位なし)・聴衆賞

ロココの主題による変奏曲
ナレク・アフナジャリャン(チェロ)第一位・聴衆賞

ピアノ協奏曲第1番変ロ短調
ダニール・トリフォノフ(ピアノ)グランプリ・第一位・聴衆賞

高関健指揮/東京交響楽団

(9月8日サントリーホール)

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昨日、チャイコンのガラコンに行ってきた。ショパコンのガラコンの「いったいどうしたの?」的な豪華さにはずいぶん劣ったけど、なかなか堪能した。

過去記事:第16回ショパン国際ピアノ・コンクール2010入賞者ガラ・コンサート

今回取った席はショパコンガラのときより滅法よく(同じA席だったはずだが)、舞台の右横から見下ろす席の前から二番目。舞台入口が丸見えで、出演者が出てくるとこから見える。まあ、出演者(コンテスタント)が指揮者で隠れて見えないっていうのはちょっとあったけど(ピアノ以外)、それはそれでまあ。ベストの席なんてないよねえ。1階のかぶりつきの席だってきっと見づらいのでは(あんまり取ったことないけど)。

まず、グーセワちゃん。おお、パソコンの中でしか見たことない人が現実に目の前に出てくるのはとっても不思議な感じがするな。とても知的なロシア美人。まだ25歳だからオペラでも端役ばっかりなんだろうな。まあ、タチアーナもぴったりだけれど、コンテストの時に歌ったマーラーの「私はこの世に忘れられ」が心に残っている。なかなかアレを詩情豊かに歌うのは(技巧的な面でなく)難しいと思うんだけど。表情も素敵だったし。そんな知的な面を生かして、コンサートシンガーとしてもいけそうね。

ブラボー屋がいるらしく、なんか凄い盛り上がり。まあ、確かにうまかったんだけど、あの1位の韓国の人(セオ・スンヤン)が来なかったのが(何度も何度も何度も言うが)本当に悔やまれる。

お次はヴァイオリン。なんだか賛否両論な(いや、否ばっかりだったのか)ヴァイオリン部門だったけど、やってきたのは第二位のドガーシン。一位がなかったっつー。まあ、頑張ってはいたけど・・・まだまだ発表会クラスというか、聴衆の心をつかむまでには行ってないと思う。そんなことないっていう人もいるかもしれないけど、例えば次にこの人がコンサートを開いたとして、お金を出して行くだろうか。行かないと思う。私としてはあのコリリャーノのへんな足踏みする曲を弾いてくれたほうがまだ面白かったかも。

休み時間が終わり、後半。チェロのなんとかジャリャンさんは、やはりちゃんと1位になった人らしくなかなか素晴らしい演奏であったと思うが、いかんせんあのロココの面白さがどうしても私には理解できず。面白いの最後だけだし。チャイコフスキーはこんなコンクールを作るんだったら素晴らしいチェロ協奏曲を一曲残しておくべきだった(つか、別にチャイコフスキーがコンクールを始めたわけじゃないんだけど。天国では「オ、オレの?」とか言ってるかもしれん)。しかも。トリフォノフが弾くピアノが舞台後方に見えていて、なんとFAZIOLIって書いてあるではないか。もうそれでテンション上がりっぱなしで、あんまり演奏聞いてなかった。すまぬ。うまかったです、ホント。

やっとトリフォノフ。さっき述べたように、舞台の入り口が見える席だったので、とても面白いものを見た。舞台入り前のトリフォノフが通路を何度も行ったり来たりしているのが見え隠れしているのである。私は吹きそうになった。く、苦しい。
`;:゛;`(;゚;ж;゚; )

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で、やっとトリフォ登場。いやあ、だんだんプルシェンコに似てきたな。芸風が似てるのかもしれん。噂のもみあげもはやしてたし。ないほうがいいのになあ。

私の席はトリフォノフの弾いてる顔は見えるんだけど、半分蓋で隠れてしまう。高音部分を弾いてるときはよく見える。低音部分では頭頂部が見え隠れするって感じ。ネットでよく見る表情がホントに目の前で見えて良かった。ああ、この席で本当に良かった。第二楽章のチャーミングな部分での嬉しそうに弾くトリフォノフを描いてみた。顔、うまく描けないのでごまかした。
P1110740_2 

しかし。

はたしてこの曲にファツィオリが合っていたのかっていうと疑問。ちょっと音がおもちゃっぽく感じるときもある。しかも、私の席はピアノが聴こえすぎる。頭にキンキンと響くのだ。うう。ちょっと頭痛かったし。右がオケの音、左はピアノの音って分離して聴こえてしまうのがなんとも。オケもなあ、なんだか・・・このところロシアオケに慣れてしまったのかもしれない。オケに関して言えばごくごく普通の演奏だった。チャイコンのあのジジイよりは全然ましだったのかもしれないけど。

しかし。最後は最高に盛り上がり、やっぱりグランプリ優勝は当たり前だなあと思った。ピアノの盛り上げ方からしたらこの日がこの曲で一番最高だったんじゃないかなあ、トリフォノフが弾いた中で。やっぱすげえよ、トリフォノフ。お客さんも大ブラボーで、私もブラボー言ってしまった。最高の演奏をありがとう。今日も観に行くからね(違う、聴きに行くんだった)。

休み時間と帰りに、いつもお世話になっているよこよこさんと色々お話をしました。いつもどうもありがとうございます。とても楽しかったです。またお会いしましょう。

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