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2011年8月27日 (土曜日)

ホーレンシュタイン名演集

Pap_0573_2 ワーグナー:「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死
シェーンベルク:「浄められた夜」「室内交響曲」

ヤッシャ・ホーレンシュタイン指揮/バンベルグ交響楽団、南西ドイツ放送交響楽団

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昨日、久しぶりに新宿塔に行ったらスネオヘアーがインストアライブをしていた。スネ夫好きなもので前から気になっていたものの、初めて顔を見た。初めて見たのが生ってのもなんか凄いけど。別にスネ夫と同じヘアスタイルじゃないのねえ。

昨日は女子会ということで(前に働いてた会社の女性社員たちと4人で)とても楽しかった。新宿の激安チェーン店での飲み放題だもんで味なんかどうでもよく、話も弾んでよかった。普段見渡す限り男社会の会社で働いているので、女だけで飲むとかなり発散される・・・かなりうるさかっただろうなあと思うけど。

で。

ずいぶん飲んだが事前に飲んだウコンの力のおかげでさわやかな目覚めの翌日は、さわやかでもないホーレンシュタインの演奏集。最近買った2枚組である(店にはずっとあったかも)。一枚目はシュトラウスとマーラーなどであるがなんだか細かくてめんどうくさいので二枚目から。

ホーレンシュタインは私の子供の頃はあんまり知られてない、二流か三流?の指揮者的な存在だったと記憶する。マーラーブームだったから、ホーレンシュタインのマーラーのレコード(笑)は存在していたが、そんなツウな聴き手でもなかったので(だって小学生だもーん)全然演奏は聴いたことなかった。今も他はマーラーの千人(名演である)しか持ってないけど、BBCから発売されたマーラーやブルックナーの名演から、俄然人気指揮者に昇りつめた・・・いや昇りつめてもないのかな。とにかくツウの間の人気は高い。

私もこれからBBC盤を聴き進めて行こうとは思っているものの、何だかミトプーマーラー箱が私を誘っており・・・どっちをから買えばいいのか塔に行くたびに迷ってしまう、でどっちも買うのやめてしまう。ミトプーのヘアスタイルの魅力は私を夢中にさせ・・・いや別に頭が好きなわけでないけど。

で、今回のこのCD。トリスタンからの浄められた夜にかけてのドロドロの音楽はまさにホーレンシュタイン。情念とエロスの化身というか、何と言う取り合わせ。映画で言えば「愛人/ラマン」と「ピアノ・レッスン」二本立みたいな(どっちも好きだが)。

「トリスタン」はやっぱり素晴らしい。前奏曲の最後の盛り上がりは素晴らしく、木管楽器の絶叫まで聴こえる。前奏曲と愛の死を聴いただけで(全曲聴かずに)一生を終ってしまう人はこの世に沢山いるんだろうが(勿体ない話だ)、それでも最初と最後だけ聴いても名曲だ。ニコ動で「忙しい人のための『トリスタンとイゾルデ』」という動画があったらそのまんまこの曲なんだろうな。

「浄められた夜」もねっとりと濃厚な演奏。この曲はミトプーで聴きなれているのでウェットな感じにびっくりした。ああ、そうねえこの曲はウェットな曲だもんねえ。二日酔いで聴いたら吐きそう(二日酔いで音楽は聞かないよなあ)。

「室内交響曲」は子供の頃にブーレーズのレコードでよく聴いていたなあ。ピエロ・リュネールとのカップリングであった。実はこのピエロ・リュネールの演奏が中学生の私は大嫌いであった。シュプレヒシュティンメの声が当時習ってた大嫌いな英語の先生に似ていたのである。ピエロ・リュネールはそれより前に買った新しいイヴォンヌ・ミントン盤のほうが好きだった。今聴くとどうなのだろう。結構英語の先生の声のほうが良かったりして。

で、ホーレンシュタインの「室内」だが、ブーレースの演奏ばっかり聴いてたので(幼少の頃の刷り込み?)、びっくりするくらい濃厚演奏で圧倒された。凄いキリキリギシギシの前衛音楽だと思ってたのに急に聴きやすくなる。気分的には浄められた夜とそんなに変わらないスタンスで聴ける。一回この曲をナマオケで聴いてみたいなあ。勿論オリジナル版でね。

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コメント

こんにちは。
私も「ドラえもん」の登場人物で一番親近感がわくのがスネ夫です。
あのセコイ世渡りの手管の数々、他人とは思えません。

でもスネオヘアーはよく知りません。
スネ夫と同じ顔してないんですか?
髪型も違うんですか?
・・・それはちょっと残念です。

投稿: 木曽のあばら屋 | 2011年8月27日 (土曜日) 20時54分

>>木曽さん

悪いなのび太、このブログは1人用なんだ・・・。 byスネ夫

私もスネ夫は一番好きなキャラです。こないだ行った東京駅のテレ朝グッズ屋でスネ夫グッズがなくて残念でした。今度出来る藤子F不二雄ミュージアムに行けばあるんだろうか・・・。

それより、スネオヘアーってグループ名かと思ってたら一人だったんですね。それもまたびっくり。ちなみに女優のともさかりえさんのだんなさんです(どうでもいいですが)。

投稿: naoping | 2011年8月28日 (日曜日) 09時20分

 ホーレンシュタインは、通信販売の、リーダースダイジェストだったかな、LP専門みたいな指揮者で評価の対象にしづらくなんとなく蚊帳の外の扱いみたいな存在で、名前はだから知っていたけど、ついに1枚も持っていない。気の毒な指揮者ではあるが、近年、鰻のぼりの人気で(それほどでもないか)なにより。アブダヴァネルも評価してあげようよ。世界で初めてマーラー交響曲全集を録音したのがアブちゃんなんだから。

投稿: 面久院滅多坊 | 2011年8月28日 (日曜日) 19時43分

魅力的な2枚組ですね。リヒャルト・シュトラウス、ワーグナー、マーラー、シェーンベルクからの選曲が素晴らしい。指揮者がまたホーレンシュタインと来たら言うことなし。この指揮者は何を振っても感動させてくれます。作品の良さを骨太で描き出してくれて、分りやすいのですね。マーラーの3番なんか最高でした。

投稿: toutelanuit | 2011年8月29日 (月曜日) 09時48分

>>面久院滅多坊さん

そうですね、ホーレンシュタインとかウィン・モリスとかも、マーラー演奏では名前は知ってる程度でした。こんな凄い演奏する人だって知らなかったです。

アブラヴァネル(とユタ響)も名前はよく知っていたんですが、何だか二流の感じがありました。最近全集が安価で発売されましたが、何だか買いませんでした。オケとかどうなんだろう・・・とかつい思ってしまって。

投稿: naoping | 2011年8月29日 (月曜日) 20時28分

>>toutelanuitさん

これは色々入ってて安価ですね。まだ二枚目しかよく聴いてませんけど・・・。二枚目の「トリスタン」から「浄められた夜」と続けて聴いていますと、普通より1.5倍増の激しい演奏で何だか道ならぬ激しい恋に落ちているような気になります(なりません)。「愛の死」は歌なしなのでカラオケ代わりになって便利です。えー、3番最高ですか。3番大好きなので聴いてみたいですね。とにかくホーレンシュタインのマーラーは一通り聴きたいです。

投稿: naoping | 2011年8月29日 (月曜日) 20時30分

ブーレーズのって黒いジャケットの廉価版でしょうか?私、聴いてました。室内交響曲のチェレスタ?がなんだか怖かった記憶が。

投稿: 蜜 | 2011年8月31日 (水曜日) 21時08分

>>蜜さん

正解です。何か全体的にダークな雰囲気の(ジャケットも演奏も)レコードだった記憶が。そういえば最後のチェレスタ、怖かったです(何か未完の曲だったような)。

投稿: naoping | 2011年8月31日 (水曜日) 22時45分

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