ザルツブルグ音楽祭2011 映像のない「影のない女」ティーレマン2
http://www.ardmediathek.de/ard/servlet/content/3517136?documentId=7859560
第2幕は何日か前に鑑賞。普通に素晴らしい。新国立でもグールドが皇帝ならよかったのに(贅沢?)。
第3幕、まさかのノーカット(たぶん)。普通カットされる、うばの狂乱の場(?)も全部演奏。ここが結構好きなのよ実は。舞台裏でバラック夫婦が雄たけびを上げてたり、夫婦が「妻はどこ?」とか「ダンナはどこ?」ってうばに尋ねてぜんぜん反対方向を教えたりするのが好き。
うばの歌う
カーーーーーイコパーーーート
(コパー)
(コパー)
(コパー)
(コパー)
のエコー部分が
カーーーーーイコパーーーート
(カーーーーーーーーーーイ)
(コパ?)
に聴こえ。ちょっと失敗した?(それにしてもこの部分を考えたシュトラウスってやっぱり天才)
そのあとの伝令が出てきて壮大な四重唱になるとこ(3:14:48くらい)がこの曲で一番カッコイイのに(ワーグナーを超えた壮大さ)、何でここをいつもカットするの?バカねえ。今回は全部演奏。
皇后の声はやはり今まで抑えていたのであった。なかなか素晴らしい。ちょっと上ずりかげんの歌い方が好き(嫌いな人は嫌い?)。勿論長い苦悩の独白の部分はノーカット。語りはちょっと下手かな。
オケの音、いつもより細部が聴こえ「こんなパートもあったのか?」って慌ててスコアを見直すほど(ウソです。スコア持ってない)。
グールドの歌唱はジェス・トーマスを思わせるなあ。もうちょっと力いっぱい歌ってほしい気もするけどいつもこういう感じなのかな。グールドは(現在唯一許せるトリスタン歌い)ひっぱりだこだろうけど歌いすぎて喉を壊さなければいいな。
最後の四重唱、グラスハーモニカなのかどうかは不明。(鉄琴を弓でこすってる?)でもなかなか綺麗。最後の舞台裏の合唱がなんだか音がずり下がってる気がするのは何故。
DVDが出たら買おうかなあ。出るのかどうか知らんけど。ティーレマンは伝説のベーム公演を超えようと考えたのか。このオペラ、すじはいまだに意味がよくわからんが、この曲はやっぱりシュトラウスのオペラで一番好き。
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(追加)
もちろん持っているわ。ベームのデッカ盤。これのレコーディングが元になった演出だそうですね。見たいなあ。
ベーム/DECCA盤・影の無い女
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コメント
これを見るために、旅先から帰ってきました。第1幕のはじめの頃は、「naoping さん、映像なしでもいいんじゃないの」と書こうかなと思っていました。基本的にレコーディングスタジオ風景です。しかし、後半、盛り上がってきまして、とても良かったです。
naoping さんに録画したものを送ってあげたいところでありますが、うち、ブルーレイになりました。
投稿: にけ | 2011年8月14日 (日曜日) 10時21分
>>にけさん
レコーディングスタジオ風景・・・。よくわかりませんが、さすがはこのところのザルツブルグ音楽祭、ヘンテコ演出なようですね(舞台写真とか見てないけど)。
ブルーレイじゃあ、見れませんなあ。残念。でも演奏は素晴らしかったですねえ。それはよくわかりました。
投稿: naoping | 2011年8月15日 (月曜日) 20時58分