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2011年7月 6日 (水曜日)

ホロヴィッツ名演集10枚組

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チャイコフスキーコンクールで思いがけなくラフ3の素晴らしさを思い知ったので、渋谷に購入に。しかし超有名曲で、またしてもブラ2のごとく迷い道に入ってしまうことは確実だったため、最初からベスト盤を考えるのをあきらめ、目についたホロ様の激安10枚組を購入。私の聴きたい曲がたくさん入っている。素晴らしい。そして値段がものすごい安い。1200円くらい。業務スーパーマニアにはたまらない。

収録曲の全部はHMVのサイトに入って見て頂くとして、
私の聴きたかったものは、

・チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番(録音時期:1941年)
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮、NBC交響楽団
・ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第3番(録音時期:1951年)
 フリッツ・ライナー指揮、RCAビクター交響楽団
・リスト:ピアノ・ソナタ ロ短調(録音時期:1932年)
・ショパン:舟歌 op.60
・アンダンテ・スピアナートと華麗な大ポロネーズ、
・幻想ポロネーズ
ベートーヴェン:
・ピアノ・ソナタ第23番ヘ短調 op.57『熱情』
 録音時期:1959年
・ブラームス:ピアノ協奏曲第2番
 アルトゥーロ・トスカニーニ指揮、NBC交響楽団
 録音時期:1940年
スクリャービン:
・ピアノ・ソナタ第3番

と、こんな感じ。チャイコとリスソナと幻ポロと熱情以外はほとんどこのところのコンクール・ウォッチングで素晴らしさを知った曲である。子供の頃からヘンな子だったため、有名どころがすっぽ抜けてたのでありがたい。スクリャービンのソナタ3番は勿論トリフォノフの演奏で知ったんだけど、ほんとにいいね、スクリャービン。CDの10枚目がまるまる全部スクリャービン。これ一枚に1200円出してもいいくらいだわ。

ざーーっと、とびとびで聴いたけど、本当にホロヴィッツ臭がぷんぷんしている。まあトスカニーニ(ご存じの通り義理の父)の指揮したコンチェルトはさらにトスカニーニ臭がするわけだが(ブラームスなど、コンチェルトであることを忘れる、オケが立派すぎて)、それはそれでいいんじゃないか。

勿論録音は・・・時代が時代だけにあんまり芳しくはない。オケとかふにゃふにゃしてるとこもある。でも、ピアノの音は結構劣化が少ないので、聴ける。まあこの時代、ネットのどこかで音源を探すことはできるのかもしれないが、これだけ集めるのはかなりの労力が必要だろうし、いいんだ。

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コメント

面白そうな激安セットものがたくさん出てて、目移りしますねぇ。この前買った「ブリティッシュ・シンフォニック・コレクション」http://www.hmv.co.jp/product/detail.asp?sku=4046620には、ディーリアスの「頂にて」が入ってました。言葉は分かりませんが(笑)、爽やかな音楽。

そうそう、今度出るEMIのhttp://www.hmv.co.jp/product/detail/4095901のセットには、あのマイケル・ヘミングが入ってました。ついに復活ですねぇ。

投稿: ぜん | 2011年7月 6日 (水曜日) 22時55分

>>ぜんさん

そうそうそうそう。ボストック先生のブリティッシュなんちゃらセットはさっきHMVのサイトを見て茫然としました。コルリッジ=テイラーだけでもほすい・・・。さらにEMIのセットときたら何と言うマニアックな。グッドールの指揮したルクレツィアなんて初めて見ました(なるほど、この「あーれー」なジャケットはそのせいですね)。ヘミング復活、こ、こんな所に。レノックス・バークリー?・・・ウチ一枚レコードあったかなという感じ。シブイですのう。

「頂にて」、夏場はなかなかいいですよねえ。

投稿: naoping | 2011年7月 6日 (水曜日) 23時14分

>ホロヴィッツ名演集10枚組
しっかしギョームなお値段ですねえ。ショパンやスクリャービンは
学生時代聴き込みましたが、ムソルグスキー、バーバー等は
知らなかったので、思わず注文してしまいましたよ!
チャイコン終わって夜中が寂しす(笑)。
夜のお供?にホロヴィーッツ&トリフォのショパン。
コンクールを駆け抜けた300日〜青春だなあー

投稿: よこよこ | 2011年7月 7日 (木曜日) 00時05分

>>よこよこさん

おはようございます。
これ、いいです。宝の箱です。自分へのよいプレゼントになりました。オーソドックスな名演ぞろいなのにバーバーとか「?」なものも。何「遠足」って。録音悪いのはアレですが、ホロヴィッツの絶好調が聴けるのでいいです。

私はすっかりロマノフスキーに夢中で(←え)、酒のお供はロマのラフ3です。ロマノフスキー、この曲録音しないですかねえ。

投稿: naoping | 2011年7月 7日 (木曜日) 06時36分

ホロヴィッツは素敵ですね。
ホロヴィッツを聴くと、音楽はまず何よりも楽器の音が美しくなければならないと、言われている気がします。
本当に美しいピアノ音です。音だけでめろめろになってしまいそうです。
残念なのは、魔術的なほどの名演が多いRCA録音の音質が得てしてあまり良くないことです。
CBS時代は録音はいいが、演奏が円熟味を増して、かえって魅力を減じているように感じます。
DG時代は吉田秀和さんではありませんが、高価な骨董品みたいです。
お買いになったボックスの中で、これは音質が良かったという曲があれば、お教えください。

投稿: toutelanuit | 2011年7月 7日 (木曜日) 11時47分

>>toutelanuitさま

なるほどです。
ピアノ素人な私なので、ホロヴィッツを語れるほどあまりよく聴き込んではないのですが(だいたい、このホロ箱全部初めて聴くものですから)、確かにピアノは音が美しくないと、というのはこのところよく感じますね。「弾きゃいい。弾けりゃいい」みたいな、ぶん殴ってるような演奏をする方もいますし(誰とは言いませんが)。

ホロ箱は一昨日買ったばかりなので、どの曲が音がいいとかまだわからないですね。

投稿: naoping | 2011年7月 8日 (金曜日) 23時09分

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