サマヴェル/歌曲集「モード」「シュロップシャーの若者」
アーサー・サマヴェル:歌曲集「モード」(テニソン詩)
歌曲集「シュロップシャーの若者」(ハウスマン詩)
デヴィッド・ウィルソン=ジョンソン(バリトン)
デヴィッド・オーウェン・ノリス(ピアノ)
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色々、貧乏な事をブログに書き綴ったりしていて自分がこの世の中の底辺みたいに思っているが、実は自分より下の人(「上」というべきか)がいるものである。会社に。
アルバイトなのに、お家を買っててローンを組んでる人がいたり(年末調整の時にわかる。前職は正社員で働いてて恐らくローンを組んだあと会社がつぶれたのだろう)。家族いるのに生活成り立ってるんだろうか。とっても不思議。
また、別の人は普通に「差し押さえ」の書類が会社に回ってきちゃったり。
実際不景気なので何かあってもおかしくはないのだが、働いてて「差し押さえ」はないだろう。「差し押さえ」ってドラマの世界でしかみたことない。そうそう、「ホームレス中学生」のドラマで見たわ。部屋の家具とかにペタペタとシールが貼ってあるんだよね。あれは金が全然ないから所持品を競売にかけてお金にするんだよね、きっと。あたしんちだったら大したものはない。お宝のメニューインのルクーのレコードだって、価値がわかる人が差し押さえるわけではないから何の意味もないんだろうなあ、きっと。
私が(仕事上)接することがある差し押さえというのは、給料の差し押さえ。まあ内容は住民税とか自動車税とか普通の借金とかなんだが、給料の4分の1まで(法定控除額を引いた額で44万円以下の場合)は差し押さえることができるらしい。まあ、私が給料の4分の1を差っ引かれたら恐らく生活できないんだが。
いや、ホントに払えないんならまだしも、悪意があって払わない人も世の中にはいるわけだが(住民税とか踏み倒そうとする人もいるらしい)、日本に住んでいる以上、払うべきものは払わないと。あとで大変なことになる。
で、何でこんなこと書いてるんだろう(??)。
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音楽の話にもどそう。
ここで紹介するCDもだいぶ尽きてきたので(レコードはまだあるんだけども)、何か「もう全然聞いてないほっぽり投げているもの」を聴いてみようなどと考えて、本日はサー・アーサー・サマヴェル(1863~1937)というイギリスの謎の作曲家の歌曲集。イギリスものでしかも歌曲集というかなり不人気なカテゴリーである。私も最近英語がとみにわからなくなってきたので歌詞は頭の中でただ右から左に流れて行くだけである。
サマヴェルという作曲家は、英国音楽好きにもあんまり知られてない(というかあたしも知らない)。ウィキペディアにも日本語版の項はない。もう八方ふさがりだ。サーが付いてるから英国では有名な人なんだろう(テキトー)。作品はというとオペレッタ「魅惑の王子様」The Enchanted Princeという魅惑的?なものもあるし、ミサや交響曲もありヴァラエティに富んでいる。ヴァイオリン協奏曲、結構いいらしいので聴いてみたい(黒人作曲家コルリッジ=テイラーとのカップリング盤があり)。
で、この歌曲集。
つまんねーからほっぽり投げていた・・・つもりなのであるが、まともに聴いてみるとなんて美しい曲たちなのだろう。知らなくてごめんねアーサー。まあフィンジとまでは行かないまでも、イギリスの他の歌曲作曲家とは張るかも。何度も聴きたくなるレベルである。この所仕事が混んじゃってて(会社が・・・色々大変なの 泣)、気持ちが疲れてるのかもしれない。「モード」という歌曲集を聴きながら、あまりに優しい音楽に涙がほろほろと・・・流れるまでは行かなかったけどちょっとクルものがあった。「シュロップシャー」はまあ、他に有名どころの作曲家がこぞって作曲しているのでつい比べてしまうけど、この人のもなかなかいい。愛してあげよう、このCDをと思った。.ウィルソン=ジョンソンの声も、ピアノ伴奏も詩情に溢れていて素晴らしい。
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コメント
こんばんは。
サマヴェル・・?
知りませんでしたよ。
こんな風にして、英国音楽の奥行きの深さを実感させていただきました。
「シュロップシャーの若者」は、Bさんばかりじゃないんですねぇ。
しっかし、しばらくご無沙汰しちゃったけれど、このところすんばらしいエントリーぢゃないですか。(わたしにとって)
1週前くらいから、じっくり拝見させていただきコメントさせていただきますね。
投稿: yokochan | 2011年3月 4日 (金曜日) 00時11分
>>yokochanさん
書きこみお久しゅうございます。
サマヴェル、私もよく知りませんがナクソスからも歌曲集出てるみたいですよ。まあ、「出会えてよかった~~~!!(涙)」ってほどでもないですが、なかなかいいです。シュロップシャー、一番最初にこの詩に作曲した人らしいです。
ようつべでは超ド素人撮影で「シュロップシャー」を聴くことができます。あまり期待できませんが。
http://www.youtube.com/watch?v=a5S293GsKhU
まあ、記事は週末にごゆっくり読んで頂いてケネス・ウィルキンソンにでも反応して頂きたく。
投稿: naoping | 2011年3月 4日 (金曜日) 20時59分