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2011年2月23日 (水曜日)

グローヴェン/合唱と管弦楽のためのバラード&エッゲ/ピアノ協奏曲

P1110629_2 エイヴィン・グローヴェン:合唱と管弦楽のためのバラード
オスロ大学合唱協会、ヒューゴ・クラム指揮、トーマス・ベック(コーラス・マスター)

クラウス・エッゲ:ピアノ協奏曲第2番
ロバート・リーフリング(ピアノ)
エルヴィン・フィエルスター指揮/オスロ・フィルハーモニー管弦楽団

(Mercury CLASSICS MG90003)

過去記事:バーバラ・ボニーの北欧歌曲


レコードシリーズ。「いやだもうこんなの」と言われても続ける。あたしは聴きたいものを聴くのである。

P1110630 本日のレコードは、やはりお茶の水で入手したもの。ご覧のように北欧らしい本当に可愛らしいジャケットである。表面がテカテカしてるのでちょっと光っちゃったけど。レコードジャケットの中でもお気に入りの一つ。マーキュリーレコードは他にバルビローリのRVWを持ってるだけだが、ジャズが主力のレーベルということである(ちょっと調べただけだが)。これってレアなんだろうか。購入時はそんなに高くはなかったが。

(A面)過去記事にあったように、作曲家グローヴェンの娘だか孫だかのソプラノ歌手が来日してコンサートをしたのが縁でこ、の作曲家を知ることとなった。・・・とは言え、かなり当時は北欧作曲家の中でもディープな存在だったんだろう。よくちょうどよくレコードなんか手に入ったものである。

エイヴィン・グローヴェン(Eivind Groven、1901年10月8日 - 1977年2月8日)は、ノルウェーの作曲家。

テレマーク地方のロルダール出身。最初は教師として働くが、作曲に専念するため1925年に退職し、1927年にオスロに移住した。1930年よりノルウェー放送協会(NRK)に勤務するが、1944年、ドイツの圧力により解雇され、テレマーク地方のヘッダールに移り住んだ。1945年にオスロに戻った。

グローヴェンは1,000を超える旋律を含むノルウェー民謡のコレクションを作成し、いくつかの民謡に関する論文を書いた。また独自の電子オルガンも製作している。

作品には2つの交響曲、6つの交響組曲、ヤラルヨード序曲、ピアノ協奏曲、4つのカンタータ、室内楽曲、合唱曲、歌曲、オルガン曲があり、ハルダンゲルフィドルがよく含まれている。

(ウィキペディアより)

作曲者はノルウェー民謡のコレクターということで、このレコードの曲は「ノルウェーの現代音楽」というにはとてもふさわしくない、とても馴染みやすい合唱曲である。どっちかっつーとワールドミュージックに近い。聴いてると心がざわざわとしてくるのは何故だろう。日本の民謡とか聴いててもそんな感じになることがある(なるべく現地の原典版に近いような歌唱を聴くと)。指揮者が大変力がこもってて「憤怒!」みたいな掛け声のようなものがしょっちゅう聞こえる。こんなに力いっぱいやってくれると聴いてるほうも嬉しい。

(B面)エッゲという作曲家についてはさっぱりわからない。有名なんだろうか?教えてエロイ人。

クラウス・エッゲ(Klaus Egge、1906年7月19日 - 1979年3月7日)は、ノルウェーの作曲家。

テレマルク県グランスヘラード出身。オスロ音楽院でオルガンを学び、1929年に卒業した。1937年から1938年までベルリンに留学。1945年から1972年までノルウェー作曲家協会の会長を務めた。

彼の音楽はしばしば「意志の流れ」と呼ばれ、ポリフォニーと力強いリズムが特徴である。作風は3つの時期に分けることができる。第1の時期にはピアノ・ソナタ第1番のように民謡が創作の源となっていた。第2の時期には1種の変容の技術を開発した。そこではモチーフは繰り返し使われ変形していくのである。第3の時期には十二音音楽を取り入れた。

作品には5つの交響曲、3つのピアノ協奏曲、ヴァイオリン協奏曲、チェロ協奏曲、多数の室内楽曲がある。

(ウィキペディアより)

エッゲはグローヴェンとは全く作風が違う。収録のピアノ協奏曲は、現代音楽の範疇にあるのだろうが、さほど(ぜんぜん)聴きづらくない。不協和音が味付けのように使われているがまだ完全に無調には入ってない。ジャズな感じもするが骨太な感じもする・・・となんだか不思議である。美しいメロディに溢れているというわけでもないが、北欧らしく抒情的で幻想的な部分もありなかなかいい。マイナーピアノ協奏曲のマニアははまりそう。というかそんな人いるんかいな。

・・・ということでどちらの作曲家もさっぱりつかめないのであるが、グローヴェンのなんらかの曲のCDはHMVで2種類カタログにあるようだ(手に入るとは限らないが)。片方はレーベルはBISだし交響曲なのでもしかして聴きやすいかも・・・想像だけど。

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