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2010年12月30日 (木曜日)

Let's 黒毛和牛。

業務スーパーで売ってた黒毛和牛。牛肉最近食べてないので、飛びついた。贅沢だが正月なんでいいんでないの、たまには。

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500gで2051円・・・の半額。この価格でホントに黒毛和牛なの??
これでローストビーフを作ろう。初めてだがうまくできるかな? オーブンないので、ここでもル・クルーゼが登場。

冷蔵庫から出して室温に戻し、塩・粗挽きコショウをまんべんなくすりこむ。

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ル・クルーゼにオリーブ油を入れ、焼く。でっかすぎて鍋に入らず、切った。

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焼き色をつけて、肉汁を閉じ込める。ちょっと焦げてしまった。

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肉をどかして野菜(残り物の玉ねぎ、セロリの葉っぱと茎、にんにく)を切ったものを油で炒める。(長時間炒めるのがめんどうくさいので炒める前にオーブントースターで焼いた。)

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肉を戻し、安い赤ワインを入れちょっと煮たあと水とブイヨンと醤油を入れる。かなりテキトー。

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12分くらい?ひっくり返しながら煮たら、火が通り過ぎないように火からおろし、アルミホイルにつつんで余熱で火を通す感じ。
肉にかけるソースを作る。煮汁を濾して煮詰めて醤油・塩コショウで味を調整し、片栗粉でちょっととろみをつける。粒マスタードとか入れてみた。よくわからんのでテキトー。

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できた。ちょろっとはしっこを切ってみた。真ん中が赤いので美味しそうに見える。いい感じだ。ワインにビールに合いそうね。
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ということで、お腹のすいている人には目の毒のこの記事が今年は最終となります。これ持って実家に帰ります。皆さま、色々とどうもお世話様でした。来年もどうぞ宜しくお願いします。よいお年を!!

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実家で撮った写真・・・携帯カメラなので写りがいまいち。 

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2010年12月29日 (水曜日)

2010年に行ったライヴ!総括

今年のライブは28日のトリスタンでおしまい。今年も年末恒例「今年行ったライブ」を集めてみよう(リンク貼っただけだけんども)。

P1110473_2 今年は赤貧の中、意外といろんなコンサートに行くことができた。出演者からのご招待や読者の方々からのプレゼントなども多くて本当にブログやっててよかったなあと思う今日この頃。本当にありがとうございます。

あと、食費を切り詰めてコンサート代に回すことができたのは「業務スーパー」のおかげ。これがなかったら新国立劇場にこんなに何回も行くことはできなかったと思う。ありがとうギョムよ。今日も文化的生活のためにギョムる私。黒毛和牛の塊を千円で買ったから、お正月のローストビーフを作るんだ。ライヴ関係ね~。

2月11日 (木)
ミュージカル「カーテンズ」/東京国際フォーラム

2月12日 (金)
尾高忠明&東京交響楽団/エルガー 交響曲第1番

2月21日 (日)
ザ・シンフォニカ第47回定期演奏会

3月27日 (土)
新国立劇場/神々の黄昏

4月 5日 (月)
小山由美サントリー音楽賞受賞記念コンサート

4月18日 (日)
飯守さんのブルックナー9番/新響

4月24日 (土)
あらかわバイロイト/ワルキューレ(24日)

5月27日 (木)
新国立劇場/影のない女(その1)

新国立劇場/影のない女(その2)

6月 5日 (土)
ブルーメン・フィル 第33回定期演奏会

6月13日 (日)
ル スコアール管弦楽団 第28回演奏会

6月16日 (水)
N響定期 マーラー交響曲第6番 アシュケナージ

7月 4日 (日)
飯守さんのカルミナ・ブラーナ

7月28日 (水)
フェスタサマーミューザ2010 読響/英雄の生涯

8月 7日 (土)
飯守さんの真夏の第九

P1110466 9月 2日 (木)
アルミンク&新日本フィル/抒情交響曲

9月12日 (日)
二期会/魔笛 (実相寺昭雄演出)

10月 2日 (土)
新国立劇場/アラベッラ

10月11日 (月)
びわ湖ホール「トリスタンとイゾルデ」

10月17日 (日)
上岡敏之/ヴッパータール交響楽団/ワーグナー・プロ

10月31日 (日)
エルガー/生命の光 大友直人/東京交響楽団

11月28日 (日曜日)
第4回 ポーランド音楽の夕べ (やなか音楽ホール)

12月29日 (水曜日)
新国立劇場/トリスタンとイゾルデ

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新国立劇場/トリスタンとイゾルデ

Pa0_0529 ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」(ノーカット上演)

【トリスタン】ステファン・グールド
【マルケ王】ギド・イェンティンス
【イゾルデ】イレーネ・テオリン
【クルヴェナール】ユッカ・ラジライネン
【メロート】星野 淳
【ブランゲーネ】エレナ・ツィトコーワ
【牧童】望月哲也
【舵取り】成田博之
【若い船乗りの声】吉田浩之
【指 揮】大野和士
【演 出】デイヴィッド・マクヴィカー
【美術・衣裳】ロバート・ジョーンズ
【照 明】ポール・コンスタブル
【振 付】アンドリュー・ジョージ
【合 唱】新国立劇場合唱団
【管弦楽】東京フィルハーモニー交響楽団
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今日は(日が変わってしまったので昨日になるのだが)仕事納めの日だった。例年通り「餅つき大会」があり、餅はつかなかったものの(非力なので)大根をおろしたりあんこをお餅で包んだりと大活躍だった。屋外で行われ立ちっぱなしだったので寒くて大層疲れた。つきたてのお餅と焼き芋は大層美味しかったが・・・食べ過ぎてお腹いっぱい。で、早退して初台へ向かう。(昭和な会社だなあ・・・)

へとへとだったが、さすがにマイフェイバリットオペラのトリスタン、そんなの関係ない。しかも、今回は初台では珍しく一階席。S席だが一番後ろ。しかし神様仏様テオリン様の大音声を聴くのにはちょうど良い気がする。

が。

こんなとこに書くのは大変気が引けるが・・・ご本人がこれを読まれてないことを切に祈る・・・隣の席の人が、ちくのうなのかお鼻がお悪いようで、始終鼻息が「ぴ~ひょろぴ~ひょろ」と聴こえてくるのであった。これはまいった。これは病気というか体質なので仕方がないし注意もできない。「naopingったら全くこのアホアホワグネリアン、鼻息くらいで神経質なんだから!!」と怒られるかもしれないが、一回気になると止まらないのである。

それともうひとつ。

開演前に自分の席を確認して荷物を置いたあと、お手洗いに行ってきたのであるが、席に戻ると何故か私の荷物がない。ふと見ると隣の隣のちょっとご高齢の女性が後生大事に私の手提げ袋を持っていたので、犯罪性はなさそうながら恐る恐る「あの・・・そのかばんあたしのなんですけど・・・」と言ったら「あら!!これあなたのだったの??」と謝りもせず。お友達の荷物かと思ったらしい。何か怖い。夕食のパンが入ってるのでとられると困る。

ということを踏まえて。
(何公演か残ってますが、これから行かれる方は読まないほうが身のためです。)

Msc1012260752001n1 <第一幕>
前奏曲から幕に月が映っている。月は色々昇ったり沈んだり色を変えながら姿を表している。船乗りの歌(吉田さん)が美しい。舟が現れ(立派ではなくまるであばら家のようである)それに乗るイゾルデとブランゲーネ登場。テオリン様最初からとばしまくっているが・・・彼女の喉はどうなっているのやら。まるで檻の中でたけり狂う猛獣のよう。ブランゲーネ役のツィトコーワたんは相変わらずカワユス。容姿だけから言ったら彼女がイゾルデだったらどんなに素敵か・・・なんて言ってはいけない。ここでは「お料理上手な北欧の主婦(←私の印象)」ってな感じのテオリン様がドロドロ恋愛悲劇の主人公である。

トリスタン役のステファン(スティーブン)・グールドは古式ゆかしいトリスタンってな容貌である。初演の時のトリスタン、こんな感じだったっけ・・・みたいな。トリスタン役(またはジークフリート役)に現在あまり希望を持ってない私であったが、今回はかなりよかった。自分でも意外なくらい。ぶっちゃけ昔観たルネ・コロのトリスタン以来だ、こんなまともに聴けるトリスタンは(生のちゃんとした舞台上演で)。こんなにこの歌手は素晴らしかったのだろうか。

全幕とも、何故か上半身裸の青年たち(10名くらい?)が登場する。合唱団というわけでなく、ダンサーらしい。容貌はカリブの海賊のような感じ。第一幕では苦情を言いに来たブランゲーネの服を引っ張ったり触ろうとしたりちょっかいを出す。いやあ、しかし男ばっかりの舟の上、あのブランゲーネくらいの容姿の女の子が乗ってたら、ちょっかい出すわな。嫌がってるツィトコーワたんカワイイ。しかしあの海賊さんは必要なんだろうか。(ハレの舞台の方々には申し訳ないが)なんかいらない気がする。そんでまあ、色々あっていつも通り媚薬を飲んで、二人は恋に落ちる。舞台上にはお水(海だからねえ)が張ってある。舞台に水張ってるの見るの私としてはヴォツェック以来だ。勘三郎さんの平成中村座の舞台ではよく見るがな。

Msc1012260752001p2 <第二幕>
舞台は塔のようなものにぐるぐる蛍光灯(丸型)みたいなのがぶっちゃちゃってる。これは男女の愛の象徴か(まあそこまで想像しなくてもなあ)。演出上はまあ・・・普通なんじゃないかな。あまり色々やられるよりは主役の二人の歌を堪能したいもの。今回(普通ならそれが当然なのだが)タイトルロールの二人が素晴らしいおかげで、ノーカット上演の二人の愛のシーンが本当に素晴らしかった。愛の二重唱が本当に・・・聴いていて一緒に気分が高揚するような、麻薬的な何かを感じることができた(ホントの麻薬は知りませんけどね的な)。トンでもなく長いはずだが全然退屈せず。・・・他の観客は知らんがね。

二人の逢瀬が露見し、メロートその他カリブの海賊さんたち登場。メロートは何故かドレッドヘア(パイレーツオブカリビアンかよ)。マルケ王は白髪で杖をついているジジイ。ヨロヨロ。イゾルデじゃなくたってこんな結婚いやだわ~。

<第三幕>
第二幕まであんなに苦しんでいた(←私が)隣の方の鼻息が第三幕ではピタッと止んだ。お薬でも飲んだのだろうか。第二幕までなるべく鼻息が聴こえないように体をそらしたり前屈みになったりほとんど挙動不審な客になってた、私。一番後ろじゃなかったら注意されたたかも。とにかく有り難い。自分でもウルサイはずだあの鼻息は。

冒頭の絶望的な前奏が素晴らしい。牧童なんてチョイ役が望月さんなんて新国立らしいキャスティング。望みうる最も素晴らしい牧童を聴くことができた。ああ、何と言う美声・・・なのに歌うとこすくねえ。関係ないが望月さんは声から言って英国歌曲(もしくはブリテンのオペラ)を歌うべきだと思うわ。

舞台は海が前方にあり、月が出ている。岩でごつごつした陸地にトリスタンとクルベナールが配置。トリスタンは苦しそうに寝ているが歌い始めると歩き回ったりして結構元気じゃん!と思う。ラジライネンのクルヴェナールは結構空気というかあまり存在感なし・・・と思ったのは私だけか。舞台上でもかなりトリスタンは苦しそうな感じであったが、オケのほうが何倍もトリスタンの苦しみ(傷の痛みと恋愛の激しい心の痛み)を表していて、心の中で「もうやめてあげて!早くトリスタンを死なせてあげて!!」と叫ぶくらいこのシーンは見ていて辛かった。それくらい指揮とオケが凄かった。まあ、金管の音がひっくり返ったりとかはたまーにあったものの・・・。

イゾルデの到着。ちょいと休んだだけなのに、テオリンはまたパワーアップしてる。とても人間とは思えない。彼女の素晴らしいところはでっかい声も素晴らしいけれどちゃんと弱音での細やかな表現ができるってこと。好き嫌いはほっといて(私は好きだが)、彼女の凄い声の前では誰もがひれ伏してしまいそうよ。ブランゲーネやマルケ王、メロートとカリブの海賊さんたち登場。ちゃんちゃんばらばらの殺しあいのあと、カリブの海賊さんたちは海の中に入ってヘンなダンスを踊りながら退場。みんな死ぬのかえ??

イゾルデはそれは素晴らしく「愛の死」を歌いあげたあと、やっぱり水の中に入って行き、まさかの入水自殺??な感じの終わり方。

Pa0_0528 最後、終わってすぐにパラパラと拍手・・・もうちょっと待って欲しかったが、やはり演奏が素晴らしすぎて待てなかったのかも(早く帰りたかったのか?終電がなくなる?)。終演は10時45分だった。やはり時間的にばたばたとおうちに帰る方が見受けられた。が、かなりの人が居残りをして拍手を送っていて(私も勿論拍手が終わるまで居ました)、何分も続いた。大ブラヴォー。オーバーかもしれんが日本のワーグナー上演史にも残るような、素晴らしい公演だったと思う。しかも日本の指揮者で。

演奏について。

ほんの二か月か前、沼尻さんのびわ湖トリスタンを見てきたばっかりなので、比べちゃいかんと思いつつやっぱり比べてしまう。今回の大野さんとこないだの沼尻さんとは、かなり方向性の違う指揮だった。軽快な早テンポで進みカットありで誰が聴いても面白く聴ける(と思う)沼尻トリスタンはそれはそれで素晴らしかったが、大野さんの指揮はゆっくりとしたテンポでこのオペラの本来のテーマである「夜の国」を歌いあげていたと思う。舞台はほとんど暗い中で行われたが、オケも漆黒の闇を思わせる演奏を繰り広げる。ここまで表現できるんだな、日本のオケ。こないだのセンチュリーも素晴らしかったが。

歌手は。

タイトルロールの二人の圧倒的な素晴らしさは今まで書いたとおり。日本にいてこれだけのトリスタンとイゾルデが見聴きできるなんて、日本も捨てたもんじゃないねえと思った(貧乏でドイツになんか行けないもん私)。

「びわ湖トリスタン」のタイトルロール以外の歌手三人を今回は超えられなかった(私が思うに)。クルヴェナールはどう考えても石野さんのほうがうまかった。マルケ王も松位さんのほうが深い声で良かったかも・・・うーん。贔屓かもしれんがここらへんは日本人のほうがうまいんではとか思ってしまう。大好きなツィトコーワたんでさえ、こないだの加納さんのほうがもっと細やかな表現であったのでは、と思うほど。深い声はよかったけども。

とはいうものの、今回のクルヴェナールもマルケ王もブランゲーネも新国立のいつものレベル(以上?)、素晴らしかったと思う・・・おそらくびわ湖を見ずにこの公演だけを見ればね。(石野さんは来年また日本でクルヴェナールを歌うそうだから、楽しみだねえ。)

・・・帰宅は11時半。いやあ5時間45分の公演時間(休み時間含む)は見てるほうも演奏するほうも大変。これからの方(掟を破って見る前に読んでしまった方)は体調に気を付けて是非ベストコンディションで行かれるよう。鼻炎の薬は開演前に飲んでおくよう強くおすすめする。

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2010年12月25日 (土曜日)

手作りエプロンのお返しは凄かった。

P1110569 先日、会社の人の退職に当たって一日でこさえたエプロン。昨日やっと差し上げたのだが、大層お喜びになってその場でお返し物(というか、重くて持って帰るのがタルかったらしい)を下さった。

「これ、何か調理器具らしいんだけど、瀬戸物で重いから気を付けて持って帰って」

とか言われたのでその小ささから「大根おろし器か、漬けものでも漬ける器かな」と思い、特に期待せずに持って帰った。

で。

家で包をあけてべっくらこいた。

「ル・クルーゼだああああああ」


あたしの大好きなル・クルーゼだった。(鍋1個しか持ってないけど)

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ル・クルーゼの「ラムカン・ダムール」。  商品番号EC910031-00はなんと市価3千円もする品です・・・こんなにちっこいのに(直径11.5センチ)。ハート型なもんで赤だったらもっと可愛かったんだが文句は言えまい。オーブンで使えるとのことですが、焦げてしまいそうで勿体ない。キャンディでも入れようかな。

これをくれた会社の人は、これがどんなに人気のある商品か、値段がいくらするのか知らないに違いない。海老で鯛を釣った気分だ。うっしっし。

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2010年12月23日 (木曜日)

クラシック音楽の短いお話集

昨日。会社を早々に引きあげ、楽しみにしていた「ビートたけしの超常現象」と「やりすぎコージー・都市伝説スペシャル」を見たのだった。楽しみにしてた心霊映像も見たことあるの半分、いや普通に合成でしょ?半分。うーん、こういうのに慣れすぎてるな私。

何回もやってるフリーメイソンの話も、「だから何?」って感じ。普通に「魔笛」を見ているせいかそんなに恐ろしくも感じない。

で、ここはクラシック音楽のブログだから、クラシック音楽の都市伝説っぽいものはないな?とか思ったんだが。・・・そんなに怖い話はないな。

「第9交響曲を書くと死ぬ」とか言うのも定番だし。死なない作曲家もおるけどな。

ということで、私の頭の中にある短い話をいくつか(別に怖くない。オカルトじゃないし)。

・とあるウラディーミル・ド・パハマンの「葬送行進曲」のSPレコードを所有すると、その人は不幸になるという話。そのSPは色々な人の手にわたったが、仕事がうまくいかなかったり所有者が死んだりした・・・という話を昔NHK-FMで聞いた。演奏も番組中流したんで聴いたけど、録音が古いからおどろおどろしい印象だった。

・ストラヴィンスキーの「春の祭典」。今でこそポピュラーな名曲として知られているが、昔はそんなでもなかった(たぶん)。私が小学生の頃?FMで音楽を聴いていると、ハルサイをやるという。初めて聴いたので「へえ、こんな曲か」と思った。しかし・・・考えられないほど早く終わった。NHKったらなんとレコードの回転数を間違えたのだ。途中で気が付かなかったのかしらん。

・女流ヴァイオリニストのジネット・ヌヴーが飛行機事故で亡くなったのは有名だが、ヴァイオリニストのジャック・ティボーがヌヴーの訃報に接し、「自分も最期はかくありたいもの」などと発言したらその何年か後、来日の途中エールフランスのヌヴーと同じ機種の飛行機でアルプス山脈に衝突して亡くなったという。ヘタなことは言うものじゃないねえ。

・ヴァイオリニストのアルマ・ロゼの話。マーラーの妹ユスティーネの娘である。名前は伯母さんから拝借。勿論ユダヤ人だったので時代的にナチスに翻弄される人生。オーストリアからロンドン、オランダ、フランスに流れ流れてついにアウシュヴィッツ収容所送りに。しかしアウシュヴィッツでは何故か女性オーケストラが結成されていて、入団してヴァイオリンの腕を発揮、貢献した。オケの団員は他の収容者よりははるかによい待遇(食事・部屋など)だったという。
彼女は1944年にアウシュヴィッツ内で食中毒のため解放直前に37歳で亡くなった。

・ビルギット・ニルソンとアストリッド・ヴァルナイは同い年である。活躍した年代から考えるとヴァルナイのほうが年上に感じるが。ヴァルナイは両親がオペラ歌手ということもあり、舞台に立つのも大変に早かった。片やニルソンはスウェーデンの農場の娘だった。ヴァルナイが22歳で華々しくメトデビューした頃はニルソンはまだ畑で野良作業をしていた・・・と自伝に書いてあった。アレ??怖くないじゃん

うーん・・・なかなか、怖い話というのはないものだねえ。

(この項続く??)

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2010年12月21日 (火曜日)

ネットラジオでトリフォノフのコンサートを聴く

ポーランドで行われた、今年のショパンコンクール第3位のダニール・トリフォノフのコンサート。

Henryk Mikołaj Górecki Małe requiem dla pewnej polki, Siergiusz Prokofiew Romeo i Julia – suity nr 2 i 1 (wybór), Fryderyk Chopin Koncert fortepianowy e-moll op. 11

Wyk. Daniił Trifonov - fortepian, Narodowa Orkiestra Symfoniczna Polskiego Radia, Jacek Kaspszyk - dyrygent

夜中の3時に目が覚めたので(特異体質)、聴くことにした・・・が、二曲目のプロコフィエフは聴いてない(寝てた)。一曲目グレツキは「ポルカのためのレクイエム」? 暗い陰鬱な音楽の中にポルカがたまに聞こえるという・・・曲だった・・・ような。眠くて。

で。トリフォノフの弾くピアノ協奏曲一番をまた。コンクールと違ってややオケがユルイんだが、トリ君の演奏は余裕を感じさせよかった。今回はファツィオリではなかったようだ(アナウンサーが「スタインウェイ」って発言してたので。本当はわからん)。ピアノの粒立ちはよく、星くずがキラキラと流れて行くような音はやはりトリ君のもの。最後はブラヴォーとともに良い拍手。ややお行儀のよいお客様だったのか、小さなホールだったのかは不明。

悲しいのは、ラジオなのでやや音がつぶれ気味なこと。

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ニュース。来年の1月9日19時(現地時間)、インゴルフ・ヴンダー(ショパンコンクール2位)のコンサートがポーランドで行われます。

http://www.polskieradio.pl/8/688/Artykul/283696,Bilety-na-koncert-Ingolfa-Wundera-dla-uczestnikow-dwojkowego-plebiscytu

Fryderyk Chopin Nokturn H-dur op. 9 nr 3; Ballada f-moll op. 52; Polonez-Fantazja As-dur op. 61; Koncert fortepianowy e-moll op. 11

Wyk. Ingolf Wunder - fortepian, Orkiestra Kameralna Polskiego Radia „Amadeus”, Agnieszka Duczmal - dyrygent

9 stycznia (niedziela), godz. 19:00

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予想してはいたけど。ショパンコンクールに優勝・または入賞するとショパンばっかり弾かされるねえ。トリフォノフもまあショパンももう弾き飽きただろうし、プロコフィエフでも聴いてみたいものだ。ヴンダーもその容姿を生かして?(映画「アマデウス」のモーツァルトに似てるよね)モーツァルトでも弾いてみてほしいわ。つまり・・・自国ものも聴いてみたいな。

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2010年12月19日 (日曜日)

ネットラジオでポーランド音楽を聴く36

毎晩残業で疲れた。昨日も出勤だった。くたくた。

疲れて帰ってもすぐ食べれるよう、某○○スーパーで買ったおでん(調理済みで袋から出して温めるだけ)を買っておいたが・・・これがまあかなり地雷で。こんなにマズイおでん食べたことない(練り物が入ってないのに「おでん」って・・・)。昔、テレビで観たオ○ム真○教で食べられてた「オ○ム食」を思い出した。

汁を捨ててめんつゆで煮たけどダメだった。普段「貧乏食」として食べてる250円おでんセットがどんなに有難い美味しい食べ物かを思い知らされた(おでん種を切って付属のスープで煮るだけなのに)。少しトラウマ。3日分くらいあり、頑張って2日間は食べたけど病気になりそうで捨ててしまった。神様ごめんなさい。

・ヴォイチェフ・キラール Ricordanza per archi
弦楽オケのための曲。映画音楽で有名なキラール。さすがに聴きやすい。現代ポーランドらしい哀切な感じの曲。

・ジュリアン・ゲンバルスキ? Julian Gembalski
(1950~)Trzy medytacje na sopran i organy do słów własnych kompozytora 
「作曲家の詩によるソプラノとオルガンによる三つの瞑想曲」という訳でいいのかな? 文字通りの曲。幻想的で大変美しい。

・ヨアンナ・ヴヌク=ナザロヴァ?Joanna Wnuk-Nazarowa (1949~)Życie i miłość poety na alt, baryton i fortepian do słów Zygmunta Krasińskiego 「ジグムント・クラスンスキの詩による人生と愛の詩」・・・でいいのかな?アルトとバリトン、ピアノ伴奏による。この女流作曲家はなんか肩書が「政治家」とある。文化芸術大臣?らしい。すごいね。

・スジラフ・スゾスタク? Zdzislaw Szostak(1930~)Królowa Bona – fantazja symfoniczna 交響幻想曲「女王ボナ」テレビ映画のサウンドトラックらしい。ポーランドの昔の女王様の話・・・かな。
最初イングランド国歌みたいな感じで始まる。全体的に神々しい感じでとても聴きやすい。

予告編
http://www.youtube.com/watch?v=B1Dh1rQQTB4

・モラフスキ(1876~1948) バレエ音楽「愛」
この曲は3回目?の登場。何度も言うが「愛」なんてダッサいバレエ音楽と思いきや、実はこの曲はSF映画の音楽のようにカッコイイ。オルガンや合唱まで入る壮大な音楽である。中間は優美で官能的(レスピーギを思わせる)。しかし、いつも長くて飽きる。

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昨日の夜。残業続きで忘年会もできない総務課給与チームを不憫に思い、総務部長がポケットマネー(+α)でどおおおんとお寿司を差し入れ。

エジプトのピラミッド建設の奴隷のような毎日なのに、突然魔法のような豪華さ。あたしの頭の中には「影のない女」のうばが第二幕でバラクの妻に魔法をかけた時の音楽が流れた(マニアックな例えで申し訳ない)。

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海老さんがホタテの枕でおねんね。

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ニュース。明日(20日)の19時(現地時間)よりポーランドラジオ第2にて、ダニール・トリフォノフくん出演のコンサートを放送するようですよ。まあ、曲はまたもやショパンのピアノ協奏曲第一番ですけど。盛大に番宣中。

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2010年12月12日 (日曜日)

ネットラジオでポーランド音楽を聴く35

料理や洗濯など家事をしつつ聴いているのでかなり中抜けである。今日は現代曲が多くてな。

・アレクサンデル・ラソン Aleksander Lasoń(1951~)
「大聖堂」
管弦楽曲。ホルン等金管楽器の咆哮で始まるので、大聖堂というよりは「野生の王国」。決して聞きづらくはないけど(昨日飲んで起きぬけの耳には)かなりうるせえ曲。

・アンジェイ・クウォジンスキ? Andrzej Cwojdziński(1928~)
コントラバス協奏曲。
楽器的に珍しいので需要がありそうである。コントラバスが舞台前面に出て協奏曲をするという画像を想像するだけで面白い。曲は・・・現代曲だがそんなに聴き辛い感じではなくかなり面白く聴ける。

Apearlypic_3 ・アンジェイ・パヌフニク シンフォニア・ルスティカ
パヌフニク父さんの曲。彼の曲にしては絶望的な感じがなく短調ながら力強い感じである。カッコイイ。ところで、パヌフニクって若いころハンサムだったんじゃないかなあ・・・と思って画像検索したら←こんな端正な。いやオジサマになってからも素敵ですけど。
 

・マチエイ・マウェツキ(1940~)  Kazimierza Przerwy-Tetmajeraの詩による4つの歌。
現代の歌曲集ながらかなりメロディックでよい。この作曲家は映画音楽で有名なのかな。勝手な想像だがポーランドで人気がありそうな作曲家って感じがする。



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昨日参加させて頂きました、「クラヲタ会」の写真をここで(あまりないですが)。

Pa0_0525_2 六本木にある「バーンズ・バー」。本場のドイツビールが飲めるお店です。店員さんはドイツ人が多いので、ついついドイツ語使いたくないります。いえいえ、ガーベル・ビッテくらいです私のドイツ語は。いやあ鬼のようにドイツ語しか通じない飲み屋があってもいいですね、日本にも。(目黒には英語しか通じない店員さんが多数のイングランドバーがあります。まあなんとかなりますけど)

実はドイツでビール飲んだことはないのですが(ウィーンならあります)、やっぱりここはかなり美味しいですね。普段は88円の発砲酒を飲んでいるので、全く別物に感じます。コクが違います。

ビールは何かすごく長細いグラスに入っています。どのくらい入るんだろう。2杯しか飲まなかったけど、黙々と飲んでたら3杯はいけそうです。まあ、お話に夢中なのはいつものことなので仕方ない。

Pa0_0526アイスバイン?だったっけかこの料理。お料理はドイツなので肉・肉・ポテト・キャベツ、みたいな感じです。まあくっちゃべってばかりであまり沢山食べた記憶がありませんのですが美味しかったです。
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今回の「クラヲタ会」では何度かお会いした方、2度目の方、初めての方いろいろいらっしゃってましたが、何故か初対面の方でも何だか初めてじゃないような・・・そんな感じでした。というか、もしかしたらコンサートホールかなんかでお会いしてるのかもしれませんけどもね。

Pa0_0524 お店はさすがはドイツというかサッカーのユニフォームとかサッカー選手のサイン?とかで溢れています。ワールドカップの時はさぞ盛り上がったことでしょう。

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で、えーと今回初対面のはずが一番お話したショパン好きの女性の方に業務連絡。

・ショパン・コンクールのヴィデオ・アーカイヴはこちらから↓お入り下さい。出場者のアルファベット順に並んでます。

http://konkurs.chopin.pl/en/edition/xvi/video/archive

・ポーランド・ラジオはこちらから↓。音が出ない場合は・・・ごめんなさい、色々いじってみて下さい。

http://www.polskieradio.pl/8,Dwojka

他の皆さまも色々お世話様でした(お一人づつご挨拶できなくてすいません)。ホントに楽しかった&美味しかったです。料理の写真等詳しくはyokochanさんのブログをご覧下さい(←投げ)。2次会も行きましたしまあまあ飲みましたけど、私はちゃんと家に帰れました(えへん)。本日は二日酔いもなく(えへんへん)。やはり飲む前のキャベ2は効くなあ・・・。

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りんごジャム

P1110574 会社で大きなリンゴを2個頂いたので、ジャムを作ることに。決して「こんなにあたしはお料理上手なの」とアピってるわけではなく、冷蔵庫で食べ忘れることがないよう、備忘録として。

<材料>
・リンゴ 大2個
・レモン汁 半個分(家にあったポッカので代用)
・グラニュー糖 ?g (家にあるぶん全部。おそらく150gくらい)
・シナモンスティック 1本 (貧乏の家なのに何故かこういうハイソサエティなものが常備してある謎)

<作成法>
①なべ(ルクルーゼ)にイチョウ切りにしたリンゴをぶちこみ、水50ccとレモン汁とシナモンスティックを入れて中火で煮る。

②火が通ったら(リンゴが透明になる前に)大胆にグラニュー糖を投入。かきまぜてぐつぐつ煮る。あくをとる。木べらで半殺しに。なまじ生かしておくよりもちょっと殺したほうがとろみがついていい感じに。好みで皆殺しにしても。

③コーヒーの空き瓶を熱湯消毒して、熱いうちに詰める。用もないのにシナモンスティックを突き刺しておくと何だか「アテクシは料理の得意な主婦ざんすのよオホホホ」感が漂って素晴らしい。しかしハイソサエティな主婦はコーヒーの空き瓶になんかジャムを入れたりしない。

もちろん味は超ウマー。市販のジャムとはライブ感がやっぱり違うぜ。トーストでもヨーグルトに入れてもいいね。・・・太りそう。

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2010年12月11日 (土曜日)

ネットラジオでポーランド音楽を聴く34

昨日は(も?)飲み会だったんだが、そもそも人選ミスというか。部長はおごってくれるからよいとして、私の他のメンバーは一緒に働いてる男子(空気読めない。多分アスペ)、経理の新入社員の女の子(酒飲めない。未成年)、もくもくと蟹を食べる私、ということでかなり鬱な感じになって帰った。年末ということでお店は2時間、カラオケも1時間と時間制限があったので助かった。部長(アニメ特撮ヲタ・・・)のアニメソング特集は結構笑えた。でも・・・次はもうないなあ。

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今日のファンタジア・ポルスカはラプソディ(狂詩曲)が中心でございますのよ。リスト、ブラームスなど、クラシックの名曲にラプソディは多ございますが、ポーランドの作曲家もラプソディはたくさん作曲しておりますの。・・・的なことを言ってた多分。最近少しポーランド語わかるようになってきた(←大ウソ)。

・タンスマン ポーランド狂詩曲
お馴染みタンスマン。モダンな感じだがガーシュインぽく少しJAZZYで聴きやすい。後半は何故か楽しいラテン音楽のようだ。

・ルジツキ ラプソディア ピアノトリオによる。
ふつくしい。何とふつくしい音楽だ。明るくおおいに盛り上がる最後のほうも素晴らしい。

・グレツキ  Concerto Notturno ヴァイオリン協奏曲。いかにもグレツキらしいほの暗い曲。夜想曲ということで夜のイメージ。官能的な曲である。グレツキらしいやや厳しい感じはあまり感じられない。

・Łukasz Borowicz ショパンへのオマージュ フルートと弦楽による曲。現代的な要素もある(わかりにくいという意味ではない)大変美しい胸にせまる曲だが何がショパンなのかは不明。

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2010年12月 8日 (水曜日)

ベルク/ピアノ・ソナタ 作品1 バレンボイム

P1110571ベルク:ピアノ・ソナタ 作品1
ダニエル・バレンボイム(ピアノ)

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ベルクもたまにはいいかな・・・というわけでピアノ・ソナタ。ベルクがシェーンベルクに作曲を習い始めて、作品番号がついた最初の作品。22歳から23歳の頃の作曲。

最初は3楽章の予定だったんだが第1楽章を書いたあと、次の楽章がどうにも先が続かず。はてどうしよう?と思ったら師匠に「これで言いたいことは全部言っちゃったんだからこれはこれでいいんじゃね?」的なことを言われて、はあ納得。ということでこのピアノ・ソナタは1楽章しかない。そしてこのCDでは11分半しかかからない。みじけえ。

しかし、この曲はカッコイイと思う。後年のベルクの音楽のカッコよさが垣間見える。トリフォノフが弾いたらきっとすごく似合うだろう(最近こればっかりだ)。

CDでこれを弾いているのはバレンボイムである。そもそもピアニストであるということを私はすっかり忘れてしまってたが、忘れちゃいかん。そういえば私はバレンボイムはナマではオペラ振っているのしか観たことない。

(話はガラっと変わって)

夕べ、たまたま夜中に目が覚めたので、ネットラジオで放送していたバレンボイム指揮スカラ座のワルキューレを聴いた・・・第一幕の後半だけ。まあ、ネットでやるくらいだから以下のような豪華メンバーであった。あ、ポーランド語なのはキニシナイ。

Ryszard Wagner Walkiria – dramat w trzech aktach

wyk. Simon O’Neill – tenor, Waltraud Meier – sopran, John Tomlinson – bas, René Pape – bas-baryton, Ekaterina Gubanova – mezzosopran, Nina Stemme – sopran, Danielle Halbwachs – sopran , Carola Höhn – sopran, Ivonne Fuchs – mezzosopran, Anaik Morel – kontralt, Susan Foster – sopran, Lean Sandel-Pantaleo – mezzosopran, Nicole Piccolomini – mezzosopran, Simone Schröder – mezzosopran, Chór i Orkiestra La Scali, dyr. Daniel Barenboim

しかし・・・サイモン・オニールという今売り出し中のテノール(ニュージーランド出身だそうな)はどうなんだろう。あたしはイマイチあの鼻にかかった声が好きになれなかった。ネット放送だから本質は伝えてないだろうけども。

あと、W・マイヤーもずいぶん・・・老けたなあという印象。外見は見えないけど、少なくとも声に関してはかなりジークリンデにはキツくなったなあと思った。日本でイゾルデを見聴きした時はこんなだったかなあ。パペはいつも通りだったけど。第一幕が終わって間髪入れず沢山のブラヴォー。さすがはワルキューレ。さすがイタリア。

で。第二幕以降は聴かなかった。だって翌日会社だもの。ニナ・シュティンメのブリュンヒルデは聞きたかったが・・・うむ。

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2010年12月 5日 (日曜日)

びわ湖トリスタン テレビ放送を観て

P1110536 金曜の夜(12月3日)に、10月のびわ湖オペラを教育テレビで放送。放送日を知って首を長くして待っていたが、二日前まで実は忘れていた(笑)。同様に首を長くして待っていたディズニー映画「魔法にかけられて」を見たあとすぐに放送。だもんでうっとりと西洋の美しい王子様とお姫様を見たあとの日本人のオペラ舞台(笑)は画面的にかなり辛かった(出演者の方ごめんなさい)。

今回はノーカットで放送された(上演自体は通常カット版)が、幕間の休み時間というものが全くなく、トイレに困った。録画してたんだけどウトウトもせず全部見てしまった。

しかし、あの快速テンポだから全曲放送できたものの、これがバーンスタインやグッドール並みのテンポだったら放送時間的に無理だったかもしれん。

過去記事:びわ湖ホール「トリスタンとイゾルデ」


10日と16日の二回公演で、どちらもNHKは収録をしたようだが、放送は結局私の見た日でないほうの16日のだった。どっちかいいほうを放送するのか、色々と折衷でなのかどっちなのかなと思ってたが。

私の行った日は、トリスタンの人はまだマシだった。虚弱体質な歌唱ながら最後まで一応歌ってたし。放送日は最後のほうは息切れしてもう歌えてなかった。私の日はあれほど酷くなかった。

なのに、なんで16日のにしたんだろう・・・。

考えると。

私の行った10日は、まだ何となく演技等ややこなれてなかったし、第1幕の舞台が回るところで(イゾルデのアリアの前、クルヴェナールのハイル!ウンザヘル、トリスタンのあたり)オケと合わなかった部分があったし。あの部分はきっと舞台から指揮が見えないんだろう。

放送では改善されてたし、全体的にこなれていた。恐らく「もうどっちにしろトリスタンはヒドいんだから、このさいトリスタンは捨てて他の日本人歌手がいいほうを」ということなんだろうか。

テレビ放送では(も)、本当に日本勢は素晴らしかった。とくにテレビで見るブランゲーネの演技は涙をさそうものがあった。ナマを観に行ったにもかかわらず、トリスタン見るときは音楽重視なので(ワーグナー大先生は「このオペラはこうやって見るんだよ」といって目隠しをしたという)オペラグラスなんかほとんど使わなかったんで、あまり細かくは見てなかったんだよね。

もちろん、石野さんは素晴らしい歌唱だった。しかし、テレビで見ると(聴くと)石野さんと松位さんの声の威力はいまいち伝わってこない。美声なのは十分伝わるのだが、あの声量は(うちのヘボ)テレビだと全くわからない。アレで松位さんの実力を判断されたらモッタイナイ。実演ではあんなに素晴らしいのに。

今回、あとのほうは何故か気まぐれにネットで実況を見ながら鑑賞(あはは)。やはり石野さんはダントツに評判がよかった。(フルヴェン盤やクライバー盤で聴ける)フィッシャー=ディースカウを思わせる、いやそれ以上だという意見もあった。そういえば声は似てるかもしれない。F=Dの押しつけがましさ、神経質さを抜いた感じが石野さんって気がする(F=Dは好きな歌手の一人です、念のため)。風間杜夫に似てるって意見もあった。普段は似てないので化粧のせいかと。

で、実況でたまたま往年のヘルデンテノールのペーター・ホフマンが逝去したというのを知り、ショック。まあ、一度もナマで見たことはないけど。ご病気で引退してたのは知ってたけど。バーンスタイン盤「トリスタンとイゾルデ」のタイトルロールはこれで二人とも故人に・・・。合掌。

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ネットラジオでポーランド音楽を聴く33

・イェルジ・ガブレンツ 交響詩「ピルグリム」 Krzysztof Dziewięcki指揮ポーランド放送交響楽団
こないだ行かせてもらったポーランド音楽のコンサートに登場してたガブレンツの、管弦楽曲である。「ファンタジア・ポルスカ」ではこの曲しか聴いたことない。曲風は始めは夢見がちで中間はR・シュトラウス風にダイナミックで激しい展開。「英雄の生涯」とかワーグナー「パルシファル」とかから激しく影響受けてそう。ダイナミック管弦楽好きにはたまらん。

今日は現代音楽(私がダメ系)が多くてまいる。特に女性作曲家が「アテクシは最先端のゲイジュツカなんですのよ オホホ」みたいなしたり顔で作っている「メロディもなくただ人が叫んでる」みたいな曲はダメ。憤りさえ感じる。こんなの誰が聴くのだろう。つか、放送するな。

・ロマン・パレスター (1907~1989) チェンバロと10楽器のためのコンチェルティーノ
バロック風?典雅な現代曲。まだ聴ける感じ。自発的には聴きたくはないが。どうでもいいがチェンバロの前奏を聴くと「キャンディキャンディ」を思い出す。

・アンジェイ・パヌフニク フルートとハープのための協奏交響曲
パヌフニク父さんの曲はどれもそこはかとなく寂しい。絶望感がある。明るい曲はないのか。

・パデレフスキ ピアノ協奏曲
パデレフスキ・コンクールのファイナルで一応課題曲に入ってたにも関わらず、誰もチョイスしなかった。一般的でないし、まあしないよなあ・・・まあまあいい曲だけど。
しかし今日は現代音楽続きなので最後でオアシスに来たようだ。

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昨日は一日かかってエプロンを縫っていた。会社の女性が定年+αでお辞めになるので、心をこめたプレゼントを。お孫さんもいるような年齢だが、若い人でも着れるような オサレでスタイリッシュなものを目指して作成。

流行の?、おしりまで隠れて前で結ぶ式。自由が丘のキッチン雑貨屋さん(キャトルセゾンとか?)に売ってそうな感じに仕上がった(と勝手に思ってる)。

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しかし。

布は渋谷のマルナンで買ったし(バーゲンでも日暮里と比べたら値段そこそこする)、布のはしっこに ばっちり「メイドインジャパン」って書いてあるし、縫った私は生粋の日本人なのに。

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布にあちこちにmade in FRANCE って書いてあるのはどうなんだろう。フランス語がたくさん書いてあるがどこにもフランスはない。あ、布に印刷してある物がフランス製ってことなのかな。?? 

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