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2010年11月 6日 (土曜日)

ショパンの幻想ポロネーズについて語る。

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ショパン:ピアノ・ソナタ第2番『葬送』
ポロネーズ第1番『軍隊』
ポロネーズ第5番
ポロネーズ第6番『英雄』
幻想ポロネーズ(ポロネーズ第7番)変イ長調 op.61
幻想即興曲 op.66
スケルツォ第1番

ウラディーミル・ホロヴィッツ(ピアノ)

懐かしいジャケット。小学校3年か4年の時、廉価盤以外のメジャー所で(よく分からず)最初に買ったレコードがコレである。しかし、このCD、正確に言うと収録曲が微妙に違う。っていうか半分くらい違う。

持っていたレコードの曲目は

1. 幻想ポロネーズ(ポロネーズ第7番)   
2. マズルカ第13番イ短調
3. エチュード第5番「黒鍵」
4. 序奏とロンド
5. ワルツ第3番
6. ポロネーズ第6番「英雄」


このレコードをどうしても聴きたくて、実家で探したんだが、どうも捨てられてしまったようだ。ああ、どうしてくれるのよううううおかあさあああん、とか言う前にハタと気がついた。リアルちびまるこちゃんみたいな容貌の小学生の女の子が毎日すり減るほど聴いたレコード盤を、大人であるあたしが聴いて満足できるもんなんだろうか。普通、「およげたいやきくん」とか「キャンディキャンディ」とか聴いてるような年である。

きっと盤面ボロボロに違いない。

ということで、CDを買うことに。本当にさっき渋谷で買ってきた。コレ、有名どころのポロネーズほぼ入ってる。こないだのショパコンで好きになってしまった5番ポロネーズも入ってる。ありがたい。死ぬほどカッコイイ。

で。

今回の購入は「幻ポロ」を聴くためである。ライブ録音なので聴衆の咳も(ひっきりなしに)入っている。あまりに聴きすぎて曲のどこに咳が入ってるかとか覚えてるくらい。曲がどうのというより前に懐かしすぎて泣きそうである。曲が終わる前に拍手が始まってしまうのも懐かしい。小学生のときにはこれが「フライングブラヴォー」というのは知らんかったな。

今回、ショパコンの第3審査で幻ポロは必須項目であったはず。まあいくら幻ポロ好きのあたしでも時間がなくて全部の演奏者のを聴いたわけではない。この曲が何故必須曲に?という人、いやいやこれはショパンの晩年の最高傑作だからでしょ?という人、ネットでは意見は色々。弾くピアニストによっては退屈な、面白くないものになりかねない。聴く人も弾く人も選ぶ曲なんじゃないかと思う。

子供の頃にホロヴィッツの演奏を聴きすぎて刷り込みが酷く、あまりショパコンでは「コレ!」といった演奏がなかった感じ。クルティシェフのはなかなかうまいなあと思ったけど。

この曲は俗に「幻想ポロネーズ」ってことになってるけど、本当いうとPolonaise-Fantaisie なので「ポロネーズ幻想曲」なのだと思う。ポロネーズがちょっと入った幻想曲っていう意味かなあ。純然たるポロネーズではなく、幻想曲の成分のほうが圧倒的に多い。

この記事を書こうとして、ネットで調べようと思ったら驚くべき解説があったぜ。リンクはしないけど。

そこにはこの幻想ポロネーズの出だしが、ワーグナーの「神々の黄昏」の出だしにそっくりだっつーことが書いてあった。「いや~そんなことねーだろ」と一瞬思ったんだけど。実際聴いてみると(いや聴くまでもない、どちらも頭の中にイヤというほど入ってる曲である)確かに似ている。

最初の音は違うけれど、次の瞬間低音の方からずずずずず・・・と上昇していく音形がほぼ一緒である。どちらも大好きな曲だがワーグナーとショパンなんて根本的に全然違うと思ってたのでこれは意外と嬉しかった。まさかワーグナーがパクったとかではないだろうが。

幻想ポロネーズは長調でありながら、曲全体に深い悲しみとか絶望に溢れている。ジョルジュ・サンドとの決別、そして病気。頭を抱えて「ああ、どうしたらいいだろう・・・この苦しみを誰かわかって」みたいな感情に満ち溢れている。苦い憧れ。

曲は全然似てないけど、気分的にはマーラーの7番と似ているなと思う(私は)。

が。

マーラーやワーグナーの演奏でははたくさんの演奏者がいて、指揮者がいて、この苦悩や世界観を表現しているのである。しかしこの「幻想ポロネーズ」では演奏者がたった一人でこの耐えきれない苦しみを表現しなければならない。ピアノたった一つで。

なかなか新人ピアニストにはできる作業ではない。

ショパコンでも半分くらいはこの曲は退屈な演奏だった。そもそも楽しい曲ではないんだけども。あんなに楽しみにしていたフェイフェイ・ドンちゃんだって、他の曲は美しく弾いてたものの、この曲ではまったくキャラが違うと感じた。非常に居心地が悪く、金輪際この曲は弾かないほうがいいとさえ思った。

本当に技巧的な部分以外のことを要求する曲である。とことんまで自分を追い詰め、もがき苦しみ、最後には半ば気が狂い開き直って「ぼくちゃんなんかもうどうなってもいいんだもんね~~~~~!!」とばかり土砂降りの夜の街に出て、笑い泣きながらポロネーズを踊ってるような感じ。もうやぶれかぶれ。

ホロヴィッツの演奏は・・・言うまでもなく凄い。ただ他にあんまり聴いたことないので(今回ショパコンで聴いたくらい)、他の大ピアニストの演奏でも凄いんだろうか。まあ・・・そもそもあまり色々聴き比べする気になれない曲である。

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Pa0_0521東急東横店にて「秋田県物産展」が開催中だった。なまはげは展示してあっただけで動かず。なまはげを見るたびに秋田の子供でなくてよかったと思う。大人でもなまはげは怖いと思う。

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コメント

ポロネーズといえばマルクジンスキー(私だけ?)
苦手な「軍隊」と「英雄」も彼なら大丈夫(笑)
ただ録音は1~6番のみで「幻想」はありません(残念)
やっぱり番外の扱いなんですかね?

ショパンで本当に好きなのはマズルカとワルツです。

投稿: 大分のワグネリアン | 2010年11月 6日 (土曜日) 21時44分

>>大分のワグネリアンさん
私もマウツジィンスキ(マルクジンスキー)のショパンのワルツ集で育ちました。結局小学生の時に入手したショパンのLPはマウツジィンスキとホロヴィッツだけ。どっちも全く知らないで町のレコード屋さんにたまたまあったのを買いました。ホロヴィッツって凄い有名な人なんだって知ったのその何年後かで、マウツジィンスキはショパコンの第3回3位って最近知って「ああ、そうなの!」と思ったという感じです。

↓演奏が聴けます。
http://www2.polskieradio.pl/chopin/grali/artykul148175.html

投稿: naoping | 2010年11月 7日 (日曜日) 08時59分

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