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2010年9月26日 (日曜日)

ベーム/アラベラ

P1110478 R・シュトラウス:歌劇「アラベラ」
マリア・ライニング(アラベラ)
リーザ・デラ・カーザ(ズデンカ)
ロゼッテ・アンダイ(アデライデ)
ハンス・ホッター(マンドリーカ)
ホルスト・タウプマン(マッテオ)
ユリウス・パツァーク(エレメール)
ヨゼフ・ヴィト(ドミニク)
アルフレート・ポエル(ラモラール)
ヘルマ・ハンドル(フィアカーミリ)
その他
カール・ベーム指揮/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団・合唱団

(1947年ザルツブルグ音楽祭)

過去記事:R・シュトラウス・アラベラ

(あらすじは過去記事を参照のこと)

ご覧の通りのすげえつまんないジャケット。これはレコードである。レコードを買うという情緒のかけらもない。CD出始めにレコード屋で余ったレコード輸入盤を投げ売りしており(レコードとしては新品)、ベームのシュトラウスシリーズを何種類か売ってた。私が初めて聴いたアラベラである。ちょっと前までCDで売ってたのに、HMVのネットショップで見かけないので廃盤になってしまったのであろうか。

最初に聴くべき音源ではないと思った。やはりシュトラウスは最初はいい録音で現代に近い歌手で聴くべきである。ヤノヴィッツとか・・・ヴァラディとか・・・ねえ。好みの問題だが。

何と言うか、このレコードで聴くこの曲はとても落ち着かない印象を受けた。昔の白黒アニメーションみたいな。くるくる落ち着かなく登場人物が動き回る。そんな印象を受けたので、あんまりこの曲は始め好きでなかった。(今はシュトラウスのオペラではかなり上位)

どうしてそんな印象を持ってしまったんだろう。今は色々なシュトラウスのオペラになじんだもので聴く耳を持てたというか、久しぶりに聴いてさすがはベーム、いい演奏であると思った。音は悪いけれども(仕方ない、古いんだもん)。

しかし、このレコード(録音)にもいろいろ問題はある。

・まず何よりも、デラ・カーザがアラベラでなくズデンカなこと。主役のライニングは当時ウィーンを代表する歌手の一人で(たぶん)デラ・カーザはまだ若かったんだろうと思う。でも・・・どうしてもズデンカのほうに耳が行ってしまう。ライニングも悪くないんだけど、ポップやヴァラディに慣れているとやや歌唱が古く個性も希薄に感じる。

・二つ折りのしょぼい解説書がついてて、写真はたくさん載ってるのに何故か別に美人でもないライニングの写真がいっぱいでデラ・カーザの写真がないこと。おそらくこの役のデラ・カーザの写真が残ってなかったんだろう。可愛かっただろうなあ、デラ・カーザのズデンカ。

・フィアカーミリの声がキチ○イじみててコワイ(コワカッタ)。でも今回聴きなおしてみてそんなに怖くなかった。慣れたんだろうか。

一方このレコードのよいところは。

・ベーム指揮ウィーン・フィルであること。録音がモノラルでイマイチ貧相だが(かなり頭の中で補うことが必要)第2幕などやはりこの曲はウィーン・フィルじゃないとダメだとまで思ってしまうほど美しい演奏。まさに作曲者直伝というか。そういえば上演時にまだ作曲者は生きてたんだね。

P1110476_2  ・まだ若いハンス・ホッターのマンドリーカ。あのマンドリーカが最初に登場するときの(何か有難い感じの)音楽は、ホッターよりも似合う歌手はいないと思う。ヴォータンとは違う、神じゃないホッターが聴けて珍しい。あのホッターが観客の笑いを取るなんて(爆)夢のようだ。

・デラ・カーザのズデンカはやっぱり可愛い(まあ、声だけだが)。つか、ズデンカって役自体が好きだ、私はw。

で。

ご存じのとおりこの曲がもうすぐ新国立劇場で上演されるんだが、この曲の実演を聴くのは私は本当に久しぶり(前回の新国のは行かなかったんで)。伝説のサヴァリッシュの公演を超えることはまずないと思うが、かなり期待しています。

あと、新国常連の妻屋さんがまともな人間の役で初めて見られるのでそれも楽しみ(だって・・・巨人役とかマッドドクター役しか見たことないんだもん)。

(演奏とは関係ないけど。私はこの曲の最後が大好き。終わると同時に間髪いれず幕が閉まるとカッコイイんだよね。)
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最後に・・・やっぱりレコードでオペラってとってもめんどくさい。

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コメント

歌劇って、どうしても舞台でしょ。ほかも同じことがいえるけど、せめて一度はその場で体感しないと、分からないものって多いと思います。分からなくてもいいから、体験しておくべきことは多々あるように感じます。

投稿: signalfalls | 2010年9月26日 (日曜日) 22時04分

>>signalfallsさん
はじめまして(ですよね?)。コメントありがとうございます。
確かにそうですね。歌劇はナマで見るのが一番だと思います。アラベラもいいオペラですので是非見て頂きたいと思います。

投稿: naoping | 2010年9月26日 (日曜日) 22時20分

こんばんわ。
アラベラ楽しみです、わくわくしています。デラ・カーザは一番なのは当然ですが、ゴルツのも素敵です。1950年ですが、案外音はバイエルン・ケンペ盤より良いです。

投稿: Mie | 2010年9月27日 (月曜日) 20時12分

>>Mieさん
こんばんは。
楽しみですね!カウネ他、歌手もかなり期待大ですが、シルマーの指揮もきっとツボを押さえたものになると期待しています。

実は、ゴルツは未聴なので(←えええ??)聴いてみたいです。

投稿: naoping | 2010年9月27日 (月曜日) 20時33分

こんにちは~
今頃すいません。
このレコードは希少ぢゃないですか?
それにしてもシンプル。DGではないのですか?
わたしは、DGの同じようなジャケットのシリーズのCDを持ってますが、録音が悪いとの評判がありつつも、ホッターのマンドリーカが聴きたくて購入しました。
ライニングは古臭し、同じような古風な方も交じってて、世代交代期だったんでしょうかね。
ショルティ盤のマンドリーカは、J・ロンドンで、オランダ人かウォータンみたいですよ・・・。

新国、楽しみです。どんな演出でしょうかなね?
あんまり省エネして欲しくないですしね。

投稿: yokochan | 2010年10月 2日 (土曜日) 13時49分

>>yokochanさん

こんにちは。ということは今日はお越しではないのですね。今新国立に私は来ていて、一幕目が終わったところです。指揮が素晴らしいです…とか凄い臨場感溢れるコメントでした。

帰宅したら感想書きます。

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補足です。
このレコードは伊メロドラムから出ていた「リヒャルト・シュトラウス・エディション」シリーズのひと組です。音は悪いですが、レコードで聴くと味わいはあります。

投稿: naoping | 2010年10月 2日 (土曜日) 15時18分

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