三善晃/きこえるかしら
「赤毛のアン生誕の地
プリンスエドワード島からの大豆 」
ということである。ここらへんは色々と突っ込みどころがある。だいたい、赤毛のアンってフィクションじゃねえの。生誕の地って・・・作者の生誕の地なんだよねえ。赤毛のアンと枝豆って関係ないし・・・大体枝豆ってカナダでも食べるの?
とか文句を言ったりするんだけど、ここの枝豆豆腐はうまいんだわね。ちょっと色が緑がかってて。ビールの友に、「冷ややっこ」と「枝豆」がいっぺんに楽しめる。
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で、まあ。
「赤毛のアン」といえば、世界名作劇場のアニメ版を思い出す人も多いだろうけど。あたしがこの世で一番好きなアニメ主題歌がこの「赤毛のアン」の「きこえるかしら」(とエンディング「さめない夢」)なのである。これが一番好きだ。もうめちゃくちゃ琴線に触れる。カラオケでたまに挑戦してみることもあるが、大体途中までで胸がつまって歌えなくなる。そのくらいこの曲のクォリティは高いと思う。おこちゃま向けアニメの歌とは思えんほどスケールがでかい(とか言うと「このアニメは芸術だ!」とか反論する方もおられるかもしれんが)。空を飛ぶようなオーケストレーションも素晴らしい。
あまりに素晴らしいので、もうすでに年代的にはマーラーとかシェーンベルクとか聴いてたのに、ふと思い出してこれのレコードも買ってしまった。番組はとっくに終わってて「ペリーヌ物語」とカプリングだったはずである。
番組のほうは・・・実はあんまり見てなかった。オープニングとエンディングだけ見てた。実はアンという女があたしはダメで・・・原作本は勿論(シリーズ3つめ位まで)楽しく読んだが、映像化されると本当にあの女はウルサイ。もう疲れるがな。あたしがもしプリンスエドワード島で生まれてアンと同じクラスになったとしても、多分友だちにならんと思う。ダイアナは好きだがな。
で。
何故日本作曲界の大御所の三善晃先生がこの主題歌をおつくりになられたのか、そのいきさつはしらんのだが、ウィキペディアにはこう書いてある。
主題歌は現代音楽の作曲家三善晃が担当した。普段は前衛的な作品を書いている三善も、ここではアンに相応しいロマンチックな曲を書いている。しかし子供向けの単純な音楽に終わることはなく、他のアニメソングとは一線を画する卓越した手法が用いられた。フランス近代音楽を思わせる色彩的な和声、実際の編成よりずっと豊かに聴こえ時として歌唱よりも雄弁な管弦楽法、現代曲で扱い慣れているであろう打楽器によるアクセント、豊かな雰囲気を醸し出すピアノとハープ等、枚挙に暇がない。レコーディング時の大和田りつこの回想によると、総譜は新聞紙並の大きさだったという。他に挿入歌2曲の作曲編曲と挿入歌1曲の作曲を担当した。
ということである。ふむ、なるほどフランス近代音楽みたいな感じもするな。「きこえるかしら」は大活躍するサキソフォンの音やピアノがとっても素敵。ちょっぴりレトロな感じがたまらない。「さめない夢」の幻想的な前半、そして後半のオーケストラのスケールの大きさが素晴らしい。(・・・ってなんでこんなに熱く語ってしまうのかしら。アニメの話が苦手なのに)
きこえるかしら(大変素晴らしいアニメ画像入りのもYouTubeにあるんだが消されると困るのでリンクしない)
http://www.youtube.com/watch?v=Kw8VhcjWWuQ&feature=related
さめない夢
http://www.youtube.com/watch?v=D2ZCF_YCV7s&feature=related
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コメント
ほんとですね、バックのオケがほんとに細かい仕事してますね。オケ部分のみで聴きたくなります。
「さめない夢」なんて、シュレーカーのオペラとすり替えてもわからなかったりして(笑)
投稿: TM | 2010年9月 1日 (水曜日) 01時16分
>>TMさん
そうなんですよ~。ヘッドフォンで聴くとオケ凄いですよね。シュレーカーのオペラアリアとかツェムリンスキーのオケ伴奏歌曲とかと混ぜて演奏会にのっけてもいいくらいだと思います。
投稿: naoping | 2010年9月 1日 (水曜日) 22時04分