ブリューゲル版画の世界展
昨日観賞。
公式HP↓
http://www.bunkamura.co.jp/museum/lineup/10_brueghel/index.html
ずっと版画をやっていた手前、これは観なきゃならんだろうと観賞。まああたしがやってたのはエッチングじゃないくてリトグラフだったんだけどな。
全部エッチング(とエングレーヴィング)&その下絵。ということで全く白黒の世界である。こんな展覧会も珍しい。普通は色ものも入れるかと思うが。地味~である。
あまり人気なくて空いてるのでは、と思い会社の帰りに向かった。金曜と土曜は夜9時までやってるんで。でも・・・やや混んでた。そういえば夏休み。本当なら渋谷の夜の街で遊んでほしい大学生やら若い男女でそこそこ人はいた。
なんで、合コンとか飲み会とか行かねえの。金曜日だよ。こんなとこで地味に版画展なんか見てんじゃねえよ。
とか思ったけど、自分もそんな地味な一人なので文句も言えない。(ちなみに前に展覧会で金券ショップで入場券買ったんで味をしめて同じところに買いに行ったら、「売り切れです!!」と店のおねえさんにキレられてしまった。よっぽど何回も聞かれたのかな。)
何でこんなに人気が?とオモタ。まあ宣伝とかHPとかかなり頑張っていたんだと思う。しかし。この展覧会、一個一個事こまかに見る絵ばっかりであり、進まねえ進まねえ。「ええ?こんなに熱心なブリューゲル版画ファンがいるってわけ?」
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そんなことない。すべての元凶は「ブリューゲル版画クィ~~~ズ!!(パフパフパフ♪)」
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ブリューゲルの絵に出てくるヘンテコキャラや、作品の一部を示された紙(出品目録のウラ)を持ち、みんなその該当の絵を探すので一生懸命。絵の内容なんか別に関係ない。
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美術館で行われた、「ウォーリーを探せ!」
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全然人が進まないわけだ。おかげで一時間半もかけて観賞したが全部見きれず。グッズを見る時間を残しておしまいにした。
あああああ。
というわけで、これから観に行かれる方(クイズを楽しみたい方も)は時間を多めに取って観賞されることをお勧めする。というか行くのをあまりお勧めしない。版画を楽しめない。イライラする。美術鑑賞がよくわからない輩が絵を指差して係のおねえさんに注意されているのを何度も目撃した。
絵自体はとても素晴らしい。アントワープで版画店を経営していたヒエロムニス・コックの依頼のもと、ブリューゲルの書いた下絵から版画師が質の良い版画を作り上げた。エッチングまたはエングレーヴィング(薬品による腐食でない、銅板を手彫りしたもの)だが、ここらへんは普通とは違う技法とか職人技が必要とするので、普通の画家はここまでの仕事をするのは難しいと思う。
もう本当に細かい。日本のお札のようである(と考えると、日本のお札は美術品なのだなと思う)。目が回りそうである。
ブリューゲルはヒエロムニス・ボッスの影響を受けながら、まことにヘンテコなキャラクターをたくさん作りあげた。よくよく見ると現代のギャグマンガのようなキャラクターが沢山いて(うめずかずおさんのよう)、一つ一つが「てへ」と笑いかける。450年前の絵とは思えん。
えーと、お目当てのグッズ。
後ろに怪しいキャラクターをしょっているTシャツ。会社の倉庫作業に購入したが、こんなの着て会社に行くんだろうかあたし。他にピンクのレディス用Tシャツ、あと何か「絶対こんなの日本じゃ着れねー」と思うでっかい漢字の入ったTシャツもあり。海外ではカッコイイかもしれん。
帽子は可愛かったが高かった(派手でさすがに買ってもかぶれない)。ガシャポンは買うほどのものでもない。買って損した感。絵葉書はさすがに可愛いので買ってしまった。あと、美味しそうなバタークリスプ(箱にブリューゲルの絵が印刷してある)も意味もなく買ってしまった。なんという散財。強い後悔。しかも帰りに塔まで行ってしまった。渋谷はいかんなあ。
まあ、お盆は今年も例年通り美術館巡りなのでいいかな。
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